バンドリ小説短編集 ~Another Story~ 作:ENDLICHERI
・・・・・・タイトル通りです。ただ『なんでアナザーストーリーで投稿?』って思うでしょ?・・・・・・本編見て!
そんじゃ、どーぞー。
今日はいつも呼び出す原因のリサ・・・・・・ではなく、友希那からお呼びだしがかかり、
紗「あの、温泉施設にしないで頂けます?」
蒼「まぁまぁ、久しぶりだから良いじゃんか。」
あ「それで友希那さん、今日は練習は無いはずですよ?」
友「来る8月25日、リサの誕生日よ。」
あ「あ!!」
燐「そうでしたね・・・・・・。」
紗「まさか、私としたことが・・・。今井さんの誕生日を一瞬忘れていたなんて・・・!」
蒼「・・・・・・そこまで必死になることか?誕生日祝うだけなのに。」
あ「当たり前だよ!!」
紗「今井さんにはこれまで何度もお世話になっています。こういう機会でもなければそのお返しが出来ないんです!」
燐「うんうん・・・・・・!」
友「今回は蒼空にも参加してもらうわよ。」
蒼「なんで?Roseliaでやればいいだろ?」
紗「・・・!」
なんか、紗夜がこっちに来たんだけど?何?耳打ち?
紗(湊さんの調理技術は素晴らしいほどに酷いんですよ!)
蒼(あぁ~。でも、お前クッキー・・・・・・だけでケーキは無理か。)
あ(それに、あこたちだけだと案が偏るんです!)
確かに。
このメンツで上手くいく気がしない。なんせ、Twitterの公式4コマ漫画でさえ上手く祝えてないんだし。
蒼「はぁ・・・。分かったよ、手伝うよ。」
友「それで良いわ。それでは、どう祝ったらリサが喜ぶのか、案を出して。」
蒼「そっからかよ!?」
先が思いやられる・・・。
今日はアタシの誕生日♪・・・・・・と言っても、普通に午後から練習があるんだよね。まぁ、楽しいから良いんだけど♪
「ごめんなさい、この先工事中でーす。あちらをお通りくださーい。」
あれ?この道が一番近道なのに・・・。仕方ないよね、工事中じゃ。
「ありがとうございまーす、ありがとうございまーす。」
このままじゃ遅れそうだな。友希那に連絡しとくか。・・・・・・あれ?もう返信来た!?珍しい。
友『大丈夫、私もまだ着いてないから。』
珍しい!・・・・・・あ!工事中だったからアタシとは別の道に行ったとか?
そして、CiRCLEに到着~!・・・・・・ふぅ、集合時間ギリギリだ!みんなもう来てるかな~?
リ「こんにちはー。」
ま「あ、リサちゃん。みんな来てるよ。」
リ「あちゃー、やっぱりアタシが最後だったか~。」
誕生日だからって浮かれてる訳じゃないけど、集合時間ギリギリに来た理由もあるから、普通に行こ!
リ「ごめーん!遅れちゃ・・・・・・た?」
あれ?なんで、真っ暗なの?
リ「ゆ、友希那ー・・・?紗夜ー・・・?」
・・・・・・反応が、無い!?
リ「あこー・・・!?燐子ー・・・!?」
次の瞬間、
\パァン!/
楽しい行事とかで聞くクラッカー音が聞こえて、明かりが点いた。
5人「Happy birthday、リサ(姉)(今井さん)!!」
リ「え?・・・・・・え!?」
蒼「それでは、用意はよろしくて?」
リ「ちょっと待って!?」
あ「オッケー!」
紗「いつでも。」
蒼「では・・・。祝え!全バンドを凌駕し、」
え!?全バンドを凌駕!?
蒼「至高の音楽で音楽界の頂点に君臨するバンド!その名はRoselia!」
ちょっとちょっと!?まだ君臨してないよ!?
蒼「そのベース、今井リサの18回目の誕生日を!!」
あ「おめでとー!!」
\パァン!/
リ「え、えっと・・・?」
友「・・・・・・サプライズ、成功のようね。」
リ「いやいや!色々ツッコミたいんだけど!?」
紗「・・・・・・どこから説明します?」
あ「じゃあ・・・・・・、あこたち朝からここにいました!!」
燐「私たちで・・・・・・飾り付けをしました・・・・・・。」
恥ずかしいくらいに大きく、壁に『HAPPY BIRTHDAY LISA!』って飾りで作られてるし。
蒼「それと、さっきの俺のセリフは、夜華を参考にした。」
紗「・・・・・・私、初めて聞きましたけど。」
蒼「そりゃあ、1年間聞いてたんだから、分かるっしょ?今日最終回だし。」
紗「なんの話ですか!?」
蒼「1年前から言ってたじゃん。『祝え!』って。」
あ「やってましたよ!『仮面ライダージオウ!』って!」
蒼「後、道の途中の工事のスタッフだけど、あれ俺。」
あ「蒼空兄、あれは助かったよ~!ちょっとギリギリだったもんね~!」
リ「ちょっとタンマタンマ!!」
今、ようやく説明も含めて理解してきたけど、出来れば夢だと思いたい!・・・・・・嬉しすぎる!
蒼「落ち着いたか?」
リ「・・・・・・うん、ある程度。」
蒼「さぁ!それでは行きましょうか!」
リ「え?」
いきなり蒼空がキーボードの方へ行き、誕生日定番の歌を演奏する。
5人「ハッピーバースデートゥユー♪
ハッピーバースデートゥユー♪
ハッピーバースデーディア、リ~サ~♪
ハッピーバースデー、TU~ユ~~~♪」
リ「あ、ありがと~!」(泣)
燐「い、今井さん・・・・・・!?」
友「心配しないで、燐子。リサは今、嬉しすぎて泣いているのよ。」
そりゃ泣いちゃうよ!だって蒼空がキーボードで誕生日の歌演奏して、他のみんなが歌いながらケーキ持ってくるんだもん!
蒼「ほら、リサ。」
リ「うん、分かってる・・・!蝋燭の火、消さないとね!」
蒼「そう、蝋がケーキに落ちないうちに!」
リ「・・・・・・今、感動がちょっと引いた。」
そう言いつつ、蝋燭の火を消した。
あ「おめでとー!!」
紗「おめでとうございます。」
リ「ありがとー!ケーキも、このサプライズも!」
友「そんなリサに、Roseliaからプレゼントよ。」
リ「え!?ありがとー!開けていい?」
友「もちろん。」
燐「みんなで・・・・・・考えて決めました・・・・・・。」
リ「これって、写真立て?」
紗「一番大切な人との写真を飾ってください。」
リ「ありがとう・・・!大切にするね・・・!」
あ「リサ姉、また泣くの~?」
リ「ううん!もう泣かない!」
紗「目がうるうるしてますけど?」
蒼「そうだぞ、まだ泣くには早いぞ。」
リ「・・・・・・そうだね!ここは笑顔で・・・・・・ん?」
目に溜まりつつあった涙を拭ったら、蒼空が膝をついて、右手を差し出していた。
蒼「リサ、
リ「っ!・・・・・・はい、喜んで!」
アタシは止まりかけてた涙を流しながら、蒼空の手を掴んだ。
4人「・・・・・・え?」
蒼「うん?」
リ「何?」
4人「ええーーー!!?」
あ「『正式に』ってリサ姉と蒼空兄、付き合ってたの!?」
燐「・・・・・・!」///
紗「いいい、いつから付き合ってたのですか!?」
友「リサ!あなた幼馴染に相談せずに1年前に出会った人間と付き合ってたってどういう事!?」
燐「友希那さん・・・・・・キャラが・・・・・・!?」
友「いやだって!そんな素振り全然見せなかったじゃん!何!?何が良かったの!?顔!?性格!?それと、いつからそういう関係になってたの!?」
紗「湊さん、落ち着いて!私も動揺してるけど、湊さんが一番落ち着いて!」
あ「キャラが崩壊してる・・・・・・!?」
この発言で、アタシの誕生日パーティに計画していた内容がほとんど潰れた・・・・・・らしい。それでも、Roseliaのみんながそれぞれで選んだプレゼントもくれた。
それから、パーティが終わり解散した後、アタシは蒼空と一緒にいた。
リ「エヘヘ~♡」
蒼「・・・・・・酔ってないだろうな?」
リ「う~ん・・・、酔ってるかもね、蒼空に♡」
蒼「そっちの意味か・・・。」
リ「だって、蒼空のこと好きだも~ん♡」
蒼「分かったから。とにかく、歩きにくいから腕に抱きつくのを止めてくれ。」
リ「や~だよ~♡」
蒼「はぁ・・・。・・・・・・これで、お前は18歳か。」
リ「そーだねー。少しの間、アタシがお姉さんってわけだ!」
蒼「だったら、同じ年齢になったら
リ「うん。・・・・・・うん?」
蒼「うん?いや、『俺も誕生日迎えたら結婚するか?』って言ったんだけど。」
リ「・・・・・・うん!絶対離さないでよ!!結婚するまでも、してからも!!」
蒼「あぁ、もちろん。」
蒼空の腕に抱きつくけど、その蒼空の手も、アタシは握っていた。
蒼「・・・・・・きろ!おい、リサ!起きろ!」
リ「ううん~。・・・・・・あれ?」
夢?夢にしてはずいぶんとリアルだったけど、相手の顔が浮かばない。ってか、今何して
蒼「何寝ぼけてんだ?もうリハ始めるぞ。」
リ「リハ?・・・・・・あ、楽屋か。・・・・・・え!?リハ!?なんで早く起こしてくれなかったの!!」
蒼「散々起こそうとしても起きなかっただろ!?早く行くぞ。燐子たちが待ってる。」
リ「また燐子って~!りょーかい!」
急いでリハに行く準備をしてると、いつも持ち歩いてる写真立てが視界に入って、それを真剣に見てしまった。
リ「・・・・・・まさかね♪」
一瞬頭に浮かんだことを忘れて、リハをするためにライブステージに向かう。
その写真は、アタシが18歳の誕生日をRoseliaのみんなと蒼空が祝ってくれた写真だった。特に気になったのは、蒼空と燐子は相変わらず並んでいるけど、
リ「って夢を見たの~!」
日「ねぇねぇリサちー!お相手って誰なの~?早く思い出して~!」
蘭「ってか、『全バンドを凌駕』ってなんですか?ケンカ売ってるんですか?」
蒼「なんでこんな面倒くさいメンツとのお茶会に俺を呼んだの!?」
アナザーストーリーの内容は、『蒼空とリサが付き合っていたら』って・・・・・・夢の中だけのお話でしたけど。
それから、夢から覚めた後の内容は『閉ざされた蒼空の下に咲く白薔薇』の本編終了して、高校卒業してからの蒼空とRoseliaの関係となっています。ここは燐子と蒼空が付き合ってるから、アナザーストーリーではありません。
それと、高校卒業後のストーリーは、蒼空と燐子が結婚した以外書いてないので、誰も卒業後の内容はほとんど知りません。
今回の蒼空の『祝え!』のセリフ、『全バンドを凌駕し、』までは仕事合間の休憩中にすぐ浮かんだけど、その後がなかなか思い浮かばなくて、休憩後1、2時間くらいずっと考えてたよ~。
では、またいつか~!