バンドリ小説短編集 ~Another Story~   作:ENDLICHERI

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『Topaz Love』・・・・・・別名『突発ラブ』。

アニメの主題歌です。←ここ重要!


それでは本編どうぞ!


『Topaz Love』をあなたと共に

夏場の夜。今年は夜でも暑い日が続いている。そんなことを忘れさせるかのように、街では夏祭りが行われていた。

 

 

 

蒼「へぇ~、結構人がいるんだな。」

 

紗「そうですね。私もあまり来たことはありませんが。」

 

蒼「でしょうね。」

 

紗「・・・・・・さらっと失礼ですね。」

 

 

 

私は朝倉さんと共に夏祭りに来ていた。

 

 私は彼と恋人の関係になり、今日は夏の風物詩とも言える夏祭りデート・・・・・・自分で言うのも恥ずかしいですね。

 

 

 

蒼「ナレーションなのに何照れてるんだよ?」

 

紗「勝手に他人の心の声を読まないでくれます?」

 

 

 

彼と出会ってから色々なことがあった。・・・・・・いえ、出会った時から刺激的なことの連続でした。

 

 

 

不良に絡まれていた私を助けてくれて、

 

彼の目の事を知って、それでもただの朝倉蒼空として接すると誓ったり、

 

彼の左耳が難聴になってしまったりと・・・・・・、

 

 

 

本当に色んなことがありました。

 

 

 

蒼「・・・・・・おっ、そろそろ花火が始まる時間だ。」

 

紗「え?・・・・・・あ、本当ですね。それでは、予定の場所に行きましょうか?」

 

 

 

私たちは事前に調べた、高台で花火が綺麗に見える場所に向かう。そして、到着した頃には、

 

 

 

蒼「ふぅ~、着いた~。」

 

紗「・・・・・・あ!」

 

 

 

花火が上がり始めた。

 

 

 

紗「綺麗・・・・・・。」

 

蒼「あぁ。」

 

 

 

2人して、目の前の綺麗な花の火を見ていた。

 

 

 

夜空を弾く花の火は、弧を描きつつ、そっと黙っていく・・・。

 

 

彼は大丈夫だろうか?・・・・・・左耳が聞こえなくなった後、大きな音は避けてきたと言っていたけれど・・・・・・。

 

 

彼にとって、左からは何も聴こえなくなったその続きは、両耳を澄ましても寂しい世界なのだろう・・・・・・。

 

 

 

 ふと、私は朝倉君の顔を見ていたことに気づくけど、その瞬間に彼は私の方に顔を向けた。

 

 

 

蒼「どうした?」

 

紗「い、いえ・・・、何も・・・・・・。」

 

蒼「?・・・・・・まぁいいけど。」

 

 

 

彼の事を考えると・・・・・・彼を見ていると・・・・・・胸が高鳴ってしまう・・・・・・。

 

 

 

今の朝倉君はきっと、右耳を頼りに花火を楽しんでいるのだろう。彼は言っていた、『水の中に潜ったような、静寂へと難破したような・・・。』と。

 

でも、私はそれでも彼のそばにいる事にした。彼を1人にさせないために・・・・・・。

 

 

 

蒼「・・・・・・紗夜。」

 

紗「は、はい・・・?」

 

蒼「俺の物語って、今まで辿ってきた物語が正解なのかな・・・?」

 

紗「それって、どういう・・・?」

 

蒼「俺としては、失明もせず、難聴にもならず、ごく普通の生活が一般的な物語だと思う。俺の今までの物語は、俺が探し求めて、望んだ物語なのかなって、思うんだ・・・・・・。」

 

 

 

彼にはやっぱりまだ心の迷いがあるのだと、私は思った。

 

 

 

紗「・・・・・・まだ、あなたの求める物語には、辿り着いてないのでは?」

 

蒼「え?」

 

紗「・・・・・・私も一緒に行きます。そうすれば、あなたの探し求めてた物語に辿り着くと思うので。」

 

蒼「紗夜・・・・・・。」

 

 

 

私は、どこまでも続く孤独(朝倉君)の蒼色の中に赤らむ唇に、自分の唇を重ねた。

 

 

 

 

 

上からは花の火が、下からはあなたか、誰かに目掛けて愛するネオンが綺麗に輝いていた。

 

 

 

私たちは唇を離し、私はこの時間が幸せと感じてしまい・・・・・・朝倉君を・・・・・・蒼空君に泣き見惚(みほ)れていた。

 

 

 

 

紗「・・・・・・大好きよ・・・。」

 

 

 

 

私たちは、互いにどう思っていたのかを話し合って、花火を見続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 うっ・・・、眩しい・・・・・・。日差し?・・・・・・いえ、これは部屋の照明、ですね・・・。

 

 

 

蒼「・・・・・・あ、起きた。」

 

紗「・・・・・・朝倉君?」

 

蒼「ようやく起きたか。・・・・・・帰るぞ。」

 

紗「・・・え?」

 

 

 

私は記憶を辿っていった。花火の夢の前に、朝倉君から頂いた曲のレコーディングを・・・・・・あ。

 

 

 

紗「私、寝てました?」

 

蒼「はい、ガッツリとぐっすりと!・・・・・・お前夜ちゃんと寝れてる?」

 

紗「寝れてますよ。・・・・・・他のみんなは?」

 

蒼「もう先に帰ったよ。早くしてくれる?燐子が『まだ?』ってスタ連してくるからさ。」

 

紗「・・・・・・やっぱり、そうですよね。

 

蒼「ん?なんか言ったか?」

 

紗「い、いえ!すぐに帰り支度しますので!」

 

 

 

私は朝倉君にそう言って、彼にはレコーディングブースの外で待ってもらうことにした。

 

 私があんな夢を見たのは、彼が()()に書いた歌詞を見ていたからだろう。その曲を、私たち『Roselia』が演奏するのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が最後にギリギリ見れた夢の会話は、会話とは思えず、多分彼らの心の声かと思います。

 

 

 

紗「あなたは誰かを好きになってもいいの。」

 

蒼「結ばれることをどこかで怖がっている俺は、嘘ついて恋してもいいの?」

 

 

 

紗「いちどきりのあなたを、私は好きでいたいよ。」

 

蒼「巡り逢ったくせに結ばれず夢の途中から覚めない、あなたが恋しくて痛いよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私にも、こんな突発的な・・・・・・すてきな恋が出来るかしら・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗「・・・・・・あら?」

 

 

 

ブースを出る時、ふと下を見てしまい、そこに黄色っぽい宝石を見つけた。これは、確かトパーズだったかしら。

 

 

 

紗「トパーズ?・・・・・・っ!」

 

 

 

ふと机の上に置きっぱなしの歌詞カードを見る。その歌の名前は、

 

 

 

 

 

『Topaz Love』

 

 

 

 

 

歌詞の中では、『輝き暴れた宝石 恋の色彩(いろ)の宝石』という意味合いとして書かれている。・・・・・・実際にそうらしいけど。

 

 

 

紗「・・・・・・まさかね。」

 

 

 

後日、スタッフやRoseliaのみんなにトパーズの持ち主を聞いてみましたけど、誰も分からないと言われ、私が預かることにしました。・・・・・・今井さんからは『貰っちゃえば?』と言われましたが。




いかがでしたか?今回は『紗夜が恋人だったら』という設定です。

『Topaz Love』は本当にアニメ主題歌ですよ!!嘘だと思うなら検索してみなさい!・・・・・・EDだよ。


では、またいつか~。
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