今回はあらすじにも書いたように筆者の作品のリメイクとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
では、始めていきましょう!
試験召喚戦争編 プロローグ
大抵の学校では、年度末に定期試験が行われる。
しかし、この文月学園におけるその試験ほど重みを持つ試験はそう無いだろう。
卒業予定の現3年生は置いておくとして、現1年と現2年、すなわち新2年と新3年生は新年度のクラス分けがこの『振り分け試験』の主要科目の合計得点の順位で決定される。
そして、クラス分けというのはこの学園では非常に重要だ。
各学年にAクラスからFクラスの6つのクラスが存在し、成績優秀なAクラスは相応の豪華な設備を、底辺のFクラスはやはり相応に底辺の設備が与えられる事になる。
これから1年ほど過ごす教室の環境は重要だ。だからこそ、この学園の生徒達は死力を尽くす。
……しかし、この年の試験ではどうもそうでもない連中が紛れ込んでいたようだ。
まぁ、そのうちの1人は僕の事なんだがな。
さて、自己紹介しておくとしよう。
僕の名は
色素の抜け落ちた白の短髪に黒の眼帯とかいうただでさえ目立つ格好をしている上に試験中に机に突っ伏して寝ているので余計に注目を浴びている少年、それが僕だ。
「おいお前! 何をしている!!」
考え事をしていたら監督の教師の怒鳴り声が聞こえてきた。
誰かがカンニング行為でもしたのか? 全く、そんな愚かな真似をして教師の手を煩わせるような奴がこの学園に居たとはな。
「無視するな! そこの寝ているお前だ!!」
「……ん?」
どうやら僕の事だったらしい。
やれやれ、人がのんびり過ごしていたのに、一体何の用だ?
「何か?」
「何か? じゃない! お前は試験を舐めているのか!!」
「……はぁ、別に僕が何しようが勝手でしょう」
「黙れ! そのような舐めた態度を取っていると試験放棄と見なして全科目0点にするぞ!!」
高圧的な態度の教師は何かフザケた事を言い出した。
まぁ、どうせFクラスに入る予定なのでそこまで痛手ではないのだが、ちょっと面倒なので反論させてもらおう。
「……貴様はバカか?」
「はぁ!? なんだと!?」
「だってそうだろ。紙を破いて出て行ったならともかく、僕は他の受験者同様ここに居る。
それなのに採点放棄、それどころか既に提出済みの科目すら0にするとか、バカでもなきゃ有り得ないだろ」
それだけ告げて、僕は再び顔を伏せた。
何か喚いているようだが……別に気にすることも無いな。
ガタッ
不意に後ろの方で物音が聞こえた。それに続いて、聞き覚えのある知り合いの声も。
『ひ、姫路さん!? 大丈夫!?』
ひめじ、姫路……僕の脳内辞書にしっかりと登録されているようだ。
今の物音から察するに、試験途中に倒れたか? 運の無い奴だ。
『姫路、途中退席は全ての科目が0点となるが、構わないか?』
『んなっ!? それはあんまりでしょう先生!!』
『残念ながらそれがルールだ。さぁどうする?』
かなり理不尽なルールだな。せめて解いた分くらいは採点して欲しいものだ。
だが、ルールとして明言されている事を曲げるわけにもいかんか。
『……そうか。ではそのように処理しておく』
恐らくは姫路が頷くか何かしたのだろう。
そう返事をした教師の足音が後ろの席の方から前の方の教卓辺りまで移動するのが聞き取れた。
……っておい、ちょっと待て。椅子に座ってても倒れるほどの病人を放置してないかコイツ。試験監督が1人しか居ないから席を外せないという事情も分からんでもないが……う~む……
どうしたものかと悩んでいたら、また動きがあったようだ。
『おい吉井! 何をしている!』
『こんな状態の姫路さんを放っておける訳が無いでしょう! 失礼します!』
『待て! そんな事をしたらお前も全科目0点だぞ!!』
『……別にいいですよ。この感じだとどうせFクラスなんで』
『……ハァ、分かった分かった。そのように処理しておく。
サッサと行け!』
『はい! 失礼します!!』
そうして、知り合いの気配が教室から出て行った。
あいつと、姫路が無得点で強制的にFクラス入りか。
この結果が後々どう影響してくるか……見ものだな。
「さぁやってまいりました。しばらくはこの後書きコーナーの司会役を務める
「解説の空凪剣……いや、解説なのかこれ?」
「まぁ、細かい役職は置いておいてやっていきましょ~!」
「……そもそもお前の事を知らない読者が多数居ると思うんだが」
「詳しくはリメイク前読んで……ってわけにはいかないわよねぇ。
まぁとりあえずこんな感じのキャラだと思っといてくれればいいわ」
「こんな感じ……確かにこんな感じだな」
「さてと、今回初めて空凪くんの外見が描写されたわね。
明らかに中二病って感じね」
「リメイク前の段階でも白髪オッドアイくらいはイメージしていたようだが、自分で言うのもどうかと思うが奇抜な外見なんで読者受けを気にしてボカしていたらしいな。
今回は……むしろ振り切った方が読者の皆さんも僕のキャラが分かりやすいだろうと判断してわざわざ眼帯まで追加したそうだ」
「思い切ったわねぇ……」
「もう一つ理由があってな。何かリメイク前の方の評価で僕の設定が痛々しいとか言われてボロクソに言われたらしい。
僕が痛々しいのはむしろ当たり前の事なんだが……まぁ、外見でも分かりやすく表現したわけだな」
「これからもこの痛い主人公君をどうぞ宜しくお願い申し上げます!
では、次回もお楽しみに!」
「……1時間後、21時のようだな」
「へぇ~、太っ腹ね」
「今回ちょっと短いからというのもあるがな。
今後は基本的には21時の日刊投稿だ。キリの良い所まで終わったら更新がストップするが」
「リメイク前の章別ストック投稿方式と同じってコトね。
それじゃ、また1時間後に!」