バカ達と双子と学園生活 Take2   作:天星

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14 雑談

 僕の家での勉強会を終えた翌日。特に何事もなく学校で過ごしていた。

 

「……平和だな」

「ホントよね。戦争が禁止になってなかったらどっかのクラスがドンパチやっててもおかしくなかったけど」

「確かにな。今頃Eクラス辺りがDクラスとかに仕掛けてたかもしれん。

 Eクラス代表ががそんな気概のある奴なのかは知らんが」

中林(なかばやし)宏美(ひろみ)さんね。盗撮騒動の時は普通にキミ達の所に行ってたはずだけど」

「小山が悪目立ちしていたせいで気付かなかったのかもな。

 一応行動力だけは評価できるか。ホントに戦争してたかもな」

「まぁ、Eクラスの動きなんて私たちには殆ど影響しないでしょうけどね。

 Cクラスとかなら対処が必要だったかもしれないけど……キミ達が倒してくれたから気にする必要も無いし」

「……テスト前の戦争禁止が今後も続くと考えると余裕を持って行動する必要が出てきそうだな。

 対Aクラスの完全勝利。2学期中には達成したいものだ」

「不完全とはいえ勝つってだけでも十分過ぎると思うけどね……私には到底真似できないわ」

「振り分け試験で貴様も途中退席していれば真似できていたぞ?」

「Fクラスの試召戦争に参加する為だけにそんな事をする気には到底なれないわ」

「そりゃごもっとも。

 ……ところでずっと疑問だったんだが……」

「何かしら?」

「どうして貴様がこの教室に居るんだ? 御空零」

「今更!?」

 

 今は授業中ではなく昼休みなので他のクラスの人間が居ても全く問題はない。

 が、理由も無く居る人間でない事は確かだろう。

 

「まさかとは思うが出番を求めて強引に入ってきたという事はあるまいな?」

「何の話よ。キミが最初に言っていたように平和だからヒマしてたのよ。

 だから暇つぶしに雑談でもと」

「お前……こんな所にまで来てわざわざ暇つぶしを……

 もしかして僕以外に友達居ないのか?」

「……空凪くんの中では私は友達カウントだったのね。ちょっとビックリだわ」

「話したことがあってなおかつ敵じゃない奴は大体友達だろ」

「予想以上にハードルが低かったわ」

「なお、戦争中は敵扱いになる。絶交だな」

「そんなっ! そこは強敵と書いて親友(トモ)と呼ぶみたいな扱いじゃないの!?」

「そんな少年漫画的な展開を僕に期待するんじゃない」

「そりゃそうね」

「……で、結局何しに来たんだ? 雑談したいというのは嘘では無さそうだが、それが全てとも思えん」

「ん~、本当に雑談しに来たんだけど……まぁ、情報収集を兼ねていないと言えば嘘になるわね。

 戦争禁止を受けてFクラスはどんな調子かなと。一番予測が付かないクラスだから」

「どうと言われてもな……こんな感じだな」

 

 

『諸君、ここはどこだ?』

 

『『『最後の審判を下す法廷だ!!』』』

 

『異端者には?』

 

『『『死の鉄槌を!!』』』

 

『男とは?』

 

『『『愛を捨て哀に生きる者!!!』』』

 

『宜しい。これより2-F異端審問会を開催する!』

 

 

「……こんな感じだ。実に平和だろう?」

「…………ホント、良く勝てたわよね。Aクラスに。

 ここは戦争に向けて装備の向上を目指すのが模範解答でしょうに」

「ハッ、貴様はこいつらに何を期待している。今も女子である貴様と話しているだけで僕に鎌を振るおうとしてる連中だぞ?」

「待って、コレのターゲットってキミなの!? 早く逃げた方が良いんじゃないの!?」

「大丈夫だ。貴様を生贄に捧げればきっと落ち着いてくれる」

「私が生贄なの!? 絶対嫌だよ!?」

「フッ、呪うなら迂闊にFクラスに来た貴様自身を呪うが良い!」

「そこまでの無法地帯だったのFクラスって!?」

「まぁな。さて、逃げるぞ。貴様も来い!」

「あ、生贄云々は流石に冗談なのね。それじゃあ一緒に逃げ……どこに逃げる気?」

「無論、補習室だ」

「なるほど」

 

 

 

 

 

 

 という訳で無事に補習室まで辿り着いた。

 

「ふぅ、ここなら安全だ」

「はぁ、はぁ……わ、私、あんまり走るのとか得意じゃないんだけど……」

「それこそ僕の管轄外だ。迂闊にFクラスに来た貴様自身を呪うが良い」

「……確かにそうね。次回から気を付けるわ」

 

「……お前たち、ここを避難場所にするのは感心せんぞ。ここは補習の為の部屋だ」

「あ、鉄人先生居たんですね」

「西村先生。お邪魔してます」

「……はぁ。表により重大な問題児どもが居るようだから今は目を瞑っておこう。

 お前たちいつまで居る気だ? もうしばらくしたら俺に用事があるからここは閉める予定だぞ?」

「え? 常時鍵かけておくほど厳重だったんですかこの部屋?」

「御空、転校生な上に優等生はお前には分からないかもしれんがこの部屋は問題児どもからは蛇蝎の如く嫌われている。

 不用意に鍵を開けっ放しにして生卵を投げ入れられたり消火器をぶちまけられたりといった事件が過去にあったのだ」

「……この学校の治安ってそこまで悪かったんですか?」

「残念ながら、そうだ」

「……転校を検討した方が良いかしら?」

「ククッ、そうか。強力な障害が減ってせいせいする。サッサと行くがいい」

「そこは引き留める場面でしょうに……この学校ではまだまだやりたい事があるから出ていかないわよ」

「そうか。残念だ。ならせめて今後の貴様との戦いを楽しむとしよう」

「そうこなくっちゃね。何度でも倒してあげるわ!」

 

「……お前たち、結局いつまで居る気だ? そろそろ出発したいんだが」

「あ、もう大丈夫です。あいつらの事だから消えたターゲットなんて忘れて別の奴を追いかけてるでしょうから」

「……問題児どもに諦めない事の大切さを説くべきか……う~む……」

「そこは何とも言えませんね。じゃ、ありがとうございました」

「西村先生、ありがとうございました」

 

 そうして僕たちは補習室を後にしてそれぞれの教室へと向かった。






「貴様との雑談だけで1話終わるとはな」

「今まで出番が無かったから思うままに喋り倒してやったわよ!!」

「中身の無い話だなぁ……今日は2話投降だな。
 ……実際の投稿時には前話の時点で予報してるだろうが」

「ちょっと! 私の存在が薄っぺらいみたいじゃないの!!」

「本来出番の無い貴様が1話丸々喋ってる時点で過剰だろうが。
 本章はこれで我慢しろ」

「ええっ!? 私の出番はもう無いの!?」

「多分な!
 ……肝試しでも多分出番少ないし海編に至ってはまず間違いなく登場しないだろう。しばらくは見納めだな」

「そんなの認めないわ! 意地でも出てやるんだから!!
 次回もお楽しみに!!」
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