バカ達と双子と学園生活 Take2   作:天星

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本日2話目です。読み飛ばし注意!


15 道中

 補習室を出て少しすると携帯が鳴った。どうやらメールが届いていたらしい。

 そう言えばあの部屋って圏外だったか。どんだけ厳重な部屋なんだよ。

 メールは……光からのようだな。

 

 

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From 空凪 光

To 空凪 剣

sb 勉強会の連絡

 

代表との調整完了。週末、土曜と日曜に代表の家を使わせてもらえることになった。

但し、坂本君を絶対に連れてくる事が条件。(大丈夫だとは思うけど念のため)

Aクラスからの参加者は代表と私を含めて4名。

優子と愛子が参加。

 

親の許可があれば泊まり込みも可能。

その場合は各自一泊分の着替え等を持ってくる事。

食事も出してくれるそうなので弁当の類は不要。

当然だが、勉強道具一式も持ってくる事。

 

食事の用意があるから参加人数をなるべく早く伝えて欲しい。

 

参加者は代表の家に現地集合。

必要なら地図を用意するので私に連絡する事。

但し、坂本君なら場所を知っているとの事なので、彼に付いていけば問題はない。

 

以上。みんなに伝えておいて。

 

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 事務的なメールだな。分かりやすくて助かる。

 とりあえず返信しよう。『そういうのは秀吉経由で伝えておけ』と。

 理由が無いと会話すらしようとしないからな。あの愚妹は。

 

 

 

 

 

 

 

  ……そして、しばらく時間は過ぎて土曜日の朝……

 

「さてと、そろそろ霧島の家に出発するか」

「そうね。結局参加するのは前に家での勉強会に参加してた人達って事で良いのよね?

「ああ。Fクラスからは僕込みで8名だな」

「加えてAクラス4人の計12人。

 代表の家じゃなかったら自宅でやるのは困難だったでしょうね」

「霧島が無理だったらどっかで部屋借りてやるとかになってたかもな。

 まあいいや。行くぞ」

「あ、先行ってて。ちょっと用事があるから」

「りょ」

 

 光を置いて霧島の家に向かう。

 場所が少々曖昧だが問題無かろう。霧島の家は豪邸だと聞いている。

 遠くからでも目立つはずだし、最悪の場合でも雄二に電話して教てもらえば良い。

 では、出発!

 

 

 

 

  ……30分後……

 

 ……おかしいな、豪邸らしきものが全然見えてこない。

 どうやら道に迷ったらしい。う~む、少々癪だが雄二に電話するとしようか。

 …………おかしいな。携帯のディスプレイが真っ暗だ。電源ボタンを押しても反応しない。

 これはアレか。携帯からの挑戦か。ノーヒントで霧島の家に辿り着けという。

 決して僕が携帯の充電をし忘れた的な間抜けな話ではない。明久じゃあるまいしな。

 更に言うならアレだ。僕は決して道に迷ってなどいない。きっと道の方が迷っているに違いない。

 仕方あるまい。付き合ってやるとしようじゃないか。僕に喧嘩を売った事を後悔するが良い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  …………更に2時間後…………

 

「……アレだな。間違いあるまい」

 

 ようやくそれらしき家が見えてきた。

 いや、まだだ。表札を見るまでは安心できん。

 今度こそこの台詞が正しくあって欲しい。3度目の正直だ。

 

「さて、正門は……うん?」

 

 怪しげな人物が霧島の家(暫定)の様子を伺っているのを目撃してしまった。

 近くの家の塀に寄りかかってボーっとしているようにも見えるが、時折豪邸の様子を伺っており、左手には何故かメモ帳らしきものが握られている。

 高校生くらいの男子だ。その顔に見覚えは……無いな。

 とは言っても僕が顔を覚えている他クラスの男子生徒はあんまり居ない。久保と根本と平賀、後は……うん、そんなに居ない。

 

 つまり……良く分からんな。ただの勘違いの可能性も十分あるし、直接相手を締め上げた方が早そうだ。

 

「おい貴様!」

「っ!?」

 

 不審者は一瞬だけ驚いた表情を浮かべ、脱兎のごとく逃げ出した。

 

「おい待て! くっ、速いな」

 

 ここで即座にナイフを投げて足を射貫けば捕獲できた可能性は十分にある。しかし、ただちょっと不審なだけの学生にそこまでするのはマズイだろう。

 『おい貴様』という一言だけで即座に無言で逃げ出した。これだけでも分かる情報はある。

 

 奴が自分に話しかけられている事を即座に認識したという事であり、僕の口調や声は完全に把握されている。

 そして奴は無言で逃げた。単純に足に自信があっただけの可能性もあるが……それだけでないのなら会話したくなかったのだろう。僕との会話で情報を引き出されるリスクを重視したという訳だな。

 ただの臆病者なのか、あるいは閃いた行動を即座に実践できる勇気ある人物なのか。どちらにしても敵であれば厄介そうだな。

 ま、今はいいさ。喧嘩を売ってくるようであれば相手になってやろうじゃないか。

 

「……入るか。今度こそ霧島の家だな」

 

 表札の文字を確認し、同姓の別人の家でない事を祈りながらチャイムを鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……ビックリした。まさか空っちがあんなとこから出てくるとは。

 ……あのヒトの家って確かあっちの方角だよな? 何でわざわざ逆から来たんだ?

 顔は見られたよなぁ……オレっちとしてはリスクは避けて一方的に知ってる状態を維持したかったんだけどなぁ……

 ……ま、しゃーない。一応今日の目的は達成できたし、今日は帰ろっか。

 AクラスとFクラスは仲が良くて羨ましい限りですねぇ……」






「以上、ようやく霧島の家まで辿り着いた」

「方向音痴なのねキミって」

「貴様もだろうが」

「うぅ……否定できない。
 何でこう筆者さんは思い付きで設定を生やすかなぁ?」

「駄作者だから仕方ない」

「……さて、後半は不審者の話ね。あのヒト一体何してたのかしら?」

「どうやらAクラスとFクラスの代表が仲良く何かするってのを聞きつけて調査しに来たらしい。
 あわよくば家の中の盗聴とかも考えていたらしいが……まぁ、あの霧島の家に何か仕掛けるのは康太でも無理だな」

「でしょうねぇ……」

「出席者を確認した後は帰ろうとしていたようだ。
 しかし僕がなかなか来なかったから『まだかな~』と様子を伺っていた所を僕に見つかったという訳だ」

「……あのさ、今更だけどこんな詳細に説明して大丈夫なの?」

「だって、ここで説明しないと駄作者すらも理由忘れるもん。
 今回もリメイク前のあいつの行動を見て『何でだっけ……?』って思いながら何とか思い出して書いてるんだから」

「…………

 じゃ、次回もお楽しみに」
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