霧島の家での勉強会も無事に終わり、その後もそれなりにテスト勉強を進める。
そんな感じで過ごして、ついにテスト当日となった。
「明久、無事……では無さそうだな」
「は、話しかけないで! 覚えたことが零れ落ちる……!」
「…………」
今更できる事は無さそうだな。そっとしておいてやろう。
さて、この辺で情報をまとめておこう。
今更だが、明久の振り分け試験当時の点数を以下にまとめる。
現国 55点
古文 9点
日本史 65点
世界史 53点
数学1A 51点
数学2B 46点
物理 43点
化学 19点
英語 60点
英語W 62点
保健体育 68点
美術 25点
家庭科 60点
情報 6点
総合科目 463点
実技込みの合計点 622点
以上だ。
明久は玲さんとの交渉の結果、『五教科だけではなく実技科目込みでの成長で良い』という条件にしてもらったらしいので合計点を増やせれば解決である。
で、肝心の目標値なのだが……今日に至るまでに細かく減点を喰らっているせいで合計で450点ほど減点を喰らっている。
まさかエロ本を全て回収しても『姉萌えのエロの本が無かったから』という理不尽な理由で減点を喰らうとはな……この剣の目を以ってしてもうんたらかんたら。
……という訳で、目標値は合計で1072点以上だ。
14科目の合計値なので平均77点が目標となるな。
文月式のテストは点数の予測が付けにくい。実際にテストを受けてみないと点数はハッキリしないというのが実情だ。
明久でさえなければそれなりに簡単そうだが……果たしてどうなる事やら。
『それでは試験を始めます! 教科書の類は時間までに仕舞ってください!』
もうじき始まるようだ。人事は尽くした。後は天命を待つのみだ。
文月学園の定期テストは五教科に関してはセンター試験とほぼ同様に2日間で行われる。
但し、センター試験では科目の順番までキッチリ決まっているのに対して本校の試験ではクラス毎にバラバラだ。これは試験監督の教師のスケジュールの関係だな。
試験監督の役割は問題の補充とカンニング等の防止なので一応誰でもこなせるのだが……問題補充の際のミスがなるべく少なくなるようにそれぞれの科目の担当教師が試験監督をする事になっている。
そして当然、各科目の教師の人数には限りがある。だから順番を変える事で各クラスの試験時間をズラす訳だな。
実技科目はその2日の前か後に行われる。なお、今回は先に実技の試験が行われた。
そういった事情から明久の得意科目である日本史と世界史は一番最後に回ってきた。
「明久、調子は?」
「大丈夫! かなり手ごたえがあったよ。残った日本史と世界史さえいつも通りにできれば大丈夫!」
「そうか。最後まで油断するなよ?」
「勿論さ! しっかり決めて、姉さんを送り返すんだ!!」
そして、最後の試験が終了した。
「どうだった明久」
「あ……うん。大体大丈夫だったよ」
「? どういう意味だ? 想定の9割くらい解けたとかそういう意味か?」
「う~ん……1箇所だけ、ちょっとだけ間違えた気がするよ……」
「むしろそれしか間違えてないのか? なら良かったじゃないか」
「そ、そうだね……あっはっはっ」
「よし、じゃあ打ち上げの準備でもしようか。駅近の手頃なラーメン屋を見つけておいた。テスト勝負の報酬を清算するぞ」
「…………」
少しして、明久の手元に戻ってきた回答用紙を見せてもらった。
よほど必死だったんだろう。テスト直前に詰め込んだ重要そうな情報のメモが回答用紙の空きスペースに走り書きされていた。
勿論全てがテストに出てくるわけでもないので無駄になったメモも半数近くあったが、逆に残り半数は有効活用できていたようだ。
しかし……回答用紙の一番上にはこんな事が書いてあった。
学年 :紀元前
クラス:334年
名前 :アレクサンドロス大王
姫路のように途中退席しただけで0点となる、テスト関係ではやたらと厳しいこの文月学園で、たった1つのそのミスが致命的だった事は言うまでもなかろう。
「以上だ。かなり短いんで本日2話目として投稿しているはずだ」
「致命的過ぎる間違いね。アレクサンドロス大王くん……」
「……さて、今回はフインキを出す為に明久の点数をかなり具体的に出してみたが……細かい所は割と適当だ。
あからさまにおかしい! っていう所以外は見逃してくれると有り難い。
所詮は過去の記録なんで今後の展開には殆ど影響しないし」
「一応、古文と数学(1A)は原作1巻と2巻を丸写ししたらしいわ。
総合科目がやたら低くなっちゃったけど……」
「原作3巻を見ると800点とか900点とか取ってた気がするが……本作だと半分近くに落ち込んでるな。
まぁ、2巻の時点で明久の日本史がかなり急成長してたからという面もあるが……」
「その辺は『本作だと計算方法が違うから』って事でゴリ押しさせてもらいましょうか」
「そういう事だな」
「では、次回もお楽しみに!」