お色気の術を極めたら都市伝説扱いされるって誰が予想出来る?   作:榊 樹

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パッと思い付いた妄想を書き殴った感じです。


男は何歳になっても男

忍びの世界には名を残し、二つ名で呼ばれ他里に恐れられる忍びが存在する。それは未だ健在な者を初め、既に死んだ者まで。

 

その中に『女狐』と呼ばれる二つ名はあるもののどの里にも本名が全く知られておらず、どちらかと言えばその現実離れした内容に疑う者の方が多いという、とある忍びのようなナニかが居る。

 

 

かの者は誰にでも化ける事が出来、故に誰にもその正体を知られず、気付いた時には隣の者がソレかもしれない。神出鬼没。誰にも気付かれず現れ、気付いた時には既に消えている。見破ろうと考えるな。暴こうと思うな。もう二度と誰も信じられなくなるぞ。仮に見破れたとしてもその先は底の見えぬ闇。地獄の一丁目。朝日が出る頃には血の海に沈んでいるだろう。

 

 

それは言ってしまえば恐怖体験のような、一種の娯楽の謳い文句としてよくありそうな内容だ。故にこそ、誰かが面白半分で広めたか、はたまた何かが大分脚色されて広まったのか。

 

真相は謎のままだが、特に気にする者はどの里にも居なかった。強いて言えば、子供が面白半分でその噂に乗っかった遊びをするくらい。

 

 

しかし、ある日の事だ。道端で大慌ての男とそんな男の事情を把握していない店開きの準備をしている男が会話をしていた。

 

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

「どうかしたのか?そんなに息を荒らげて」

 

「で、出たんだよ!狐が!」

 

「・・・九尾?」

 

 

その男の慌てっぷりに野生の獣の狐などではまず無いと判断して過去に起こったあの大災害を連想してそう答えたが、どうやら違うみたいだった。

 

 

「ちげぇーよ!『女狐』だよ!」

 

「『女狐』・・・って確か、あの都市伝説とか言われてる・・・あの?」

 

「そうだよ!その『女狐』だ!」

 

 

男が話すには今朝方、日課の里の周辺を散歩していたらしい。すると、何やら騒がしい音がすると思い、そちらへ行くと忍びの人集りが出来ており、隙間から見えた地面は真っ赤な液体に染まっていた。何事かと呆然としながら立ち竦んでいると誰かが担架に運ばれて行った。一瞬だけ見えた運ばれて行った男はその顔を赤くべっとりとした液体に塗れ、身体の中心軸にも同じく赤い液体が付着していた。

 

 

男は理解した。ここからでも臭うあの臭い。職業柄、食材を捌く際にも嗅ぐあの血の臭い。赤い液体は全てが血であると、嫌でも分かってしまった。

 

そして、思い起こされるのは先程の運ばれて行った忍びの男。その者が繰り返すように発していたある単語が何故か鮮明に聞こえた。

 

 

『女狐・・・』

 

 

頭を過ぎるあの噂。所詮は噂話と思っていた事が突如、現実となってその猛威を奮って来た。

 

 

「あ、そう」

 

 

訳を聞いた店開き中の男の反応がこれだった。

それもそうだ。その血だらけの男とやらを見せられたのなら少しは信じたかもしれないが、突然なんの脈絡も無しに都市伝説が本物でしたー、なんて言われて信じる者の方がどうかしている。

 

これならまだ九尾の封印が解けたと言われた方が現実味がある。

 

 

その後も必死に本当だと言い張る男だったが、今から開店するからとの事でこの話はそこで終わった。

 

 

そう、これで終わりの筈だったが、数日後に別の所で再びその被害者が現れた。それから日にちを跨いでまた被害者が。

 

現実味を帯びさせて来たのは、被害を受けたのが全て上忍の忍びばかりであるという事と被害者は誰一人として傷を負っていないのにも関わらず、全身血だらけ(倒れた際の傷などはある)である事。おまけにその正体は被害に遭ったどの忍びも分からないと言う。情報戦に関してはエキスパートである筈の忍びの中の忍びである上忍が、だ。それは都市伝説として相応しい程の事実。

 

 

『女狐』という単語から九尾に何か関係しているのでは、と考える者も現れ始める程に都市伝説でしか無かった筈の噂が瞬く間に里中に広まって行き、噂は現実となった。

 

 

木の葉の里にとっては恐怖の権化である九尾。そこから連想して女狐も未だに正体が分からないとして、里からは恐怖の対象として見られるようになった。

 

 

 

 

木の葉の里の極秘施設。そこに横たわる一人の男と側で座る金髪の男。それを囲むようにして真剣な表情で金髪の男を見る忍びの男達。

 

皆が固唾を呑んで見守る中、金髪の男『山中いのいち』は横たわる男に己が最も得意とする術を掛けた。

 

 

「『心転身の術』」

 

 

それは簡単に言ってしまえば、他者の中に自身の精神を入り込ませる山中一族の秘術だ。それを利用して横たわる男の記憶を覗く。

 

何故覗くのかと問われれば、それは横たわる彼がここ最近になって起こり始めた女狐の被害者の一人だからだ。全員がいのいちを見守る中、突如ダランとしていた筈のいのいちがピクリと動き出し、次の瞬間には鼻から大量の血を吹き出してぶっ倒れた。

 

 

「大丈夫か!?」

 

 

慌てて駆け寄る忍び達。自身の鼻血で作った血の池に沈むいのいちから何があったのかを聞く為に抱き起こす。よく見てみれば、いのいちの顔はまるで人生の答えを見つけたかのような、仏様もビックリの悟り顔となっていた。

 

 

「何が見えた!女狐はどんなだった!」

 

「ぁ・・・ぁぁ・・・」

 

 

片手を宙に彷徨わせながら、か細い声で何かを呟こうとするいのいち。一言一句聞き逃すまいと耳を寄せる周囲の男達。

 

 

「・・・ッ・・・ふっ・・・」

 

 

しかし、何を言うでも無く掲げた片手を力強くグッドの形にすると、全身から力が抜け、力尽きた。

 

 

「いのいちー!!」

 

「何か言えよ!お前だけ楽しんで狡いぞ!!」

 

「そうだそうだ!」

 

「その反応だけで凄いんだろうって事はよく分かるけどさー!あークッソー!!余計に気になるぜー!!」

 

「そうだそうだ!」

 

(みな)の者、静まれー!!

 

「「「ッ!!?」」」

 

 

大混乱に陥った忍び達をたった一喝で抑え込んだ(しわが)れた声。その主は火影を示す『火』と書かれた火影帽子を被った一人の老人だった。還暦を迎えていても可笑しくない程の外見とは裏腹に覇気のある声。

 

 

流石は長年火影を務めているだけの事はある。

 

 

「火影様・・・」

 

「ふむ・・・シカク」

 

「は、はい」

 

 

顎を片手で摩りながら血の池に沈んだいのいちを一瞥する三代目火影の『猿飛ヒルゼン』。その瞳は正しく数多の戦場を生き延びた猛者の目付きであり、怒り狂った熊であろうと逃げ出すレベル。

 

振り返り、背を向け皆からゆっくりと離れるようにしながら側近のような役割を担ってもらっている『奈良シカク』へと声を掛ける。

 

 

「少し、久方ぶりの修行に行ってくる。後は任せたぞ」

 

「行かせるかエロ猿が!『影縫いの術』」

 

「なッ・・・!?」

 

 

そそくさと立ち去ろうとするおじいちゃんを見計らっていたかのように既に影を使って捕縛していたシカク。あまりの手際の良さにヒルゼンは一瞬驚愕の表情を浮かべるが、すぐに身体ごと煙となって消えた。

 

 

「ちっ!身代わりか・・・」

 

「ふんっ!甘いわ小僧!」

 

 

離れた位置にいつもの全身黒一色の戦闘服で外へ唯一繋がる入り口兼出口へと向かうヒルゼン。しかし、そこには既にスタンバイしていた忍びが居た。

 

 

「『土遁・土流壁』」

 

 

瞬く間に入り口を土の壁が覆い隠す。その仕立て人は右眼の普通の目を瞑り、左目の写輪眼を開眼して油断無くヒルゼンを睨み付けるコピー忍者『はたけカカシ』だった。

 

 

「その程度で儂を止められるとでも?」

 

「思ってませんよ」

 

 

それはカカシからではなく、後ろから聞こえた。ヒルゼンが振り向くとそこには蠢く黒い塊が襲い掛かって来ており、辺りを見渡した時には既にその蠢く黒い塊に囲まれていた。

 

 

「シビか」

 

 

ソレは虫の大群であり、操者は『油女シビ』。このまま虫に覆い尽くされるかと思ったが、瞬時に印を結んだヒルゼン。傍に背中合わせでもう二人のヒルゼンが現れ、三人同時に口元に手を当てる。

 

 

「『火遁・豪炎の術』」

 

 

猿飛一族の秘伝忍術の炎がシビの虫を襲う。流石に耐えるなんて事は出来ずに次々と燃え尽きる虫達。炎を吹き終わった頃には全ての虫が撃ち落とされていた。

 

 

「ん?ふっ、だから甘いと言っておろう!」

 

 

下を見てみればシカクの影が迫って来ていた。出していた分身と連携して地上に降りずに入口まで飛んで回避するヒルゼン。そのまま一直線に印を結んでいるカカシの下まで行くかと思われたが、真横からの強烈な右ストレートを横腹にぶち込まれて吹き飛んだ。

 

それは全身緑タイツのナイスガイな木ノ葉の気高き碧い猛獣『マイト・ガイ』。ご老体の火影に対してマジかと言いたくなる程に遠慮の無い一撃を叩き込んで尚もドヤ顔をするガイだったが、その背後をヒルゼンが通り過ぎた。

 

 

「なッ!?分身!?」

 

 

誰かがそう叫び、ガイは自身が吹き飛ばした砂埃に包まれていたヒルゼンを見るとそこにはグッタリとしたヒルゼンが次の瞬間には煙となって消えた。

 

完全に嵌められたとショックを受けるガイを他所に戦局は目まぐるしく変わって行く。

 

 

「『水遁・水龍弾の術』」 「『水遁・水龍弾の術』」

 

 

土流壁を崩す為の水遁を全く同じタイミングで同じ術を返すカカシ。しかし、流石に老いていても火影相手には分が悪く、少しの拮抗を経て押し返され飲み込まれてしまう。そのまま大量の水に曝された土流壁は泥と化し、ヒルゼンにとって壁では無くなった。

 

 

「『部分倍加の術』」

 

 

しかし、自身が作り出した水を秋道一族の現当主である『秋道チョウザ』の両手を大きくする部分倍加の術で掬い上げられ、思いっ切り叩き付けて来た。

 

 

「『雷遁・感激波』」

 

 

対応する前に完全に不意を付かれた形で他方から無傷のカカシによる雷を纏った水遁が打ち出され、チョウザが投げた水と混ざり合い、全方位からの感電という名の形の無い攻撃にヒルゼンは歳もあり、為す術もなくヤラれてしまった。

 

 

 

 

「全く、火影の癖に一人だけ抜け駆けとか卑怯ですよ」

 

「むぅ・・・」

 

 

ヤマトの木遁とシカクの影縫いによる入念な捕縛により、座して説教を受ける三代目火影。まさかのここに居る部下全員からの裏切りに何も言えない様子だった。しかし、不満はあるので苦し紛れに言い返してみる。

 

 

「それを言うならいのいちはどうなんじゃ」

 

「アイツは後でシバキ倒します」

 

 

被害者が増えただけだった。

 

 

「大体、ナルトのお色気の術でさえあのザマなんですから、その比にならない程の女狐を見た時は失血死しますよ」

 

 

以前、詳細は省くがナルトにお色気の術を仕掛けられ、割と笑えない状態になっていたヒルゼン。幸い、すぐ暗部の者に見つかり事なきを得たが、若い者すらもかなり危険な状態まで追い込まれる程の絶世の美女である女狐を見た際にはどうなるか分かったものでは無い。

 

 

「なら、命欲しさにお主らは諦めるというのか?」

 

「「「そんな訳ないでしょ」」」

 

 

真面目な顔でマジトーンで返す馬鹿な親父達。それを見てこの里は大丈夫だろうか、と結構本気で心配するヒルゼン。尚、その長が自分である事は棚に上げている。

 

 

「て言うか、火影様が見たとして、それで血だらけの重体にでもなってみてくださいよ。里は大混乱ですし、その時の火影代理はどうするんです?大蛇丸を除いた伝説の三忍の誰かを推すにしても今は居ない状態ですし、どちらも嫌がってます。そんな奴らを説得出来るだけの理由を聞かれて、何て答えるつもりです?」

 

「自来也には女狐の話を出せば釣れると思うんじゃが・・・」

 

「「「・・・・・・」」」

 

 

あぁ、確かに、と思ってしまった一同。現在、行方不明である伝説の三忍が一人の自来也はそういった類の大人気作品を出版しているオープンスケベ。故に本人は火影になるのを心底嫌がっているのだが、彼の本性を知っている者達からしたらこの策でいけば、案外簡単に行けるかもしれないと思ってしまう。

 

 

「いや、あの人なら女狐を探すばかりでどの道、仕事なんてしないと思いますよ。見つけた後もそれを基に新しい作品を書きそうな気がしますし」(それはそれで見てみたい)

 

(((それはそれで見てみたい)))

 

 

冷静に分析してそう答えたカカシだったが、本人も含め火影どうこう関係無しにあの人にこの事を話すべきではなかろうか、と思い出した。煩悩に塗れた忍び共を止める者はこの場には居ない。

 

 

「・・・あれ?そう言えば、ダンゾウ様どこ行った?」

 

「・・・・・・居ねぇな」

 

「逃げやがったなあの根暗陰キャジジィ!!」

 

「さっきから思っておったんじゃが、お主ら口悪過ぎじゃないか?」

 

「ミイラ猿は少し眠っておいて下さい」

 

「誰が枯れ果てた骨野郎じゃ。まだまだ現役じゃ」

 

 

今の今まで居た筈の隻眼で封印されし右腕を持つ厨二おじいちゃんが居ない。慌てて探そうと飛び出そうとした者達が居るが、ヒルゼンが止めに入る。

 

 

「まぁ待て、お主ら」

 

「なんです?同じご老体として手助けでもしようと?」

 

「ちゃうわ阿呆。アイツはな凄まじく慎重でいつも裏に隠れて事を進める。そんな奴じゃ」

 

「・・・それが何か?」

 

「要はヘタレのチキン野郎という事じゃ。恐らく、いざ決行しようとしてもオドオドして結局見る事すらも叶わんわい。未だに独身なのがその証拠よ」

 

「「「・・・・・・」」」

 

 

曲がりなりにも幼馴染みに対してのこのあまりにもボロクソな言い様。言っている事はあながち間違いでは無いが、そういう意味でも無いというのがタチの悪い所。本人が居れば声を大にして抗議していた事だろう。

 

 

「それに儂等がここ数週間、時間をあまり掛けていないとは言え全力で探し出して被害者が出たばかりでまともな情報も無い。意識を戻した者達に話を聞いても『美しい美しい』と幼児のような語彙力の無さでまるで手掛かりにならん。それに大まかではあるが容姿が人によって変わっておる。彼奴(あやつ)の組織程度では為す術もなかろう」

 

「女性、居ませんでしたっけ?」

 

「居ましたね。何人かは今は分かりませんが、最低でも一人は居ました」

 

 

嘗て根に所属していたカカシとヤマトが目を見合わせ、アイコンタクトで居たよな?居ました、という意思疎通をしている中でヒルゼンは続ける。

 

 

「いや、じゃから大丈夫じゃって。捉えた所で女以外は余っ程おかしな性的嗜好じゃない限りは見ただけで終わりじゃろうから。ダンゾウなんて、ヘタレな上に滅茶苦茶初心じゃから・・・まぁ、それはそれで面白いものが見れそうじゃの」

 

 

なんか、妙な説得力があると感じてしまう上忍達。仮に今から追い掛けた所でダンゾウを見つけるのは至難の業であるし、見つけて捉えた所でどうこうしようがない。それにこれ以上は留まっておく訳にもいかない。

 

取り敢えず今日は叩き起したいのいちをシバキ倒してお開きとなった。

 

 

 

 

(や、やべぇ・・・!)

 

 

男共の秘密の集会に参加していた一人の男が何やら内心途轍も無く焦っていた。

 

 

(まさか『根』まで動き出したとか・・・マジかよ!)

 

 

この男、何を隠そう今話題の『女狐』本人である。何がどうなっているのか、ここで一旦整理しよう。

 

 

この男、別に何か特殊な過去がある訳でも特別な忍術を使える訳でも無い。何処にでも居るような普通の中忍が精々の忍びである。しかし、この男には子供の頃に抱いた夢があった。

 

 

それは『自身の理想の女体を作り上げる』という曇り無き夢だ。

 

 

別に何か才能がある訳でも無い。強いて言えば、男なら誰もが持つであろうスケベ心を自覚するのが早過ぎて、尚且つ女体に魅入られ過ぎただけだ。

 

しかし、女性に話し掛けて恋仲の関係になったり、ましてや貴女の裸を堪能させて下さい、などと堂々と言える程の馬鹿でもない。故に出した答えが自分の身体を使って忍法で女体を作り上げる、だった。

 

その日を境にこの男は毎日のように変化の術を利用・応用して女体を研究していった。子供の頃は勿論上手くいかなかった。何よりも資料がまるで足りない。そこで女湯を覗いて死にかけたり、本屋に行ってそういう本を借りようとしたりとありとあらゆる手段を持って女体を研究し尽くしてきた。

 

そしてある日、拙いながらもそこそこ様になっている裸の女になる事が出来た。しかし、最初は喜んだもののすぐにこう思った。

 

 

『どうせなら、もっと凄いモノを作りたい。例えば、誰も見た事の無い絶世の美女とか』

 

 

そうして日々、女体化のみの鍛錬を続け今に至る。

 

 

因みに都市伝説に関しては、偶々女体化の修行中だった所を上忍の者に見られ、その上忍が搬送。訳を聞いた火影とその他お供していた上忍達が広めた物だ。

 

要はカモフラージュのようなものだ。

 

 

大袈裟に広めて自分達がその女狐を見付ける理由を誤魔化す為のカモフラージュ。妻や子供に何の任務をしているのかと聞かれた時のカモフラージュ。これは必要な事だったのだ。実際、一般人の男が見ても生死に関わる出血量となるので割と正解だったりする。

 

しかし、これまではそれ以来、全く手掛かりが見付からずに諦めかけていた。そんな時だ。ここ最近になって何故か至る所で発見されだした。そこで急遽、久しぶりの招集を掛けて今日の火影vs上忍の流れとなった。

 

 

女狐が忍び込んでいたのは少し気になっていた事があったからだ。ここ最近は術の研究具合が途轍も無く進んでいる。だから調子に乗って周囲の警戒を怠り何度も変化の場面を見られてしまった。見られると何がマズイのかと言えば、普通に恥ずかしい。

 

 

これでも割と普通の感性を持っているつもりの女狐。それに子供の時ならまだしも、今はいい大人だ。そんな大人が女体になろうと人生を懸けているなど知られれば、もうこの里には居られない。絶対に陰口を叩かれまくる。

 

それに今はそれだけではなくなった。上忍を間接的とは言え、二桁程病院送りにしてしまったのだ。自分の正体がバレてしまえば裏切り者として命を狙われても可笑しくない。

 

そうしてコソコソと副産物である得意となった変化で別の男に成りすまし、あの集会をそれっぽい相槌を打ちながら見守っていた。

 

 

結果、分かった事は木の葉の里の上層部が自分が思った以上に本気で探し出そうとしている事だった。それ以外にもかなり残念な会話をしていたが、女狐はそれどころではなかった。

 

 

(しかも実は男でしたー、なんてバレたら・・・か、考えたくない)

 

 

長年、同胞が病院送りにされても探し続け、やっと見付けた物が偽物だった。はて、その怒りはどれ程の物だろうか。まずまともには死ねない。

 

 

(暫く、ほとぼりが冷めるまでは大人しくしていよう)

 

 

そう誓い、女狐は人混みの中へと紛れて行った。




いのいちの記憶を探る云々に関しては思い出せず、取り敢えず心転身の術にしました。違ってたら書き直しますのでご報告下さい。


女狐(名前は考えて無い)

・純粋な実力は中忍の中でも下の上くらいの万年中忍レベルであり、初期のナルトと一緒に中忍試験を受けた殆どに負ける(要はモブみたいなもの)
・男性に対してお色気の術は超特攻であり、芸術としての美もかなりのものなのである程度は女性にも有効
・ナルトよりも早くお色気の術を会得するが、別に今の所ナルトとの関わりは無い
・伸び悩んでいた頃に二人でやれば幅が広がるんじゃね?と思って分身を色々と改造・研究所していったら何故か影分身以上無(むう)の分裂未満のなんか凄い分身?が出来た。しかし、同時に出せるのは一体までで連続使用不可能であるし、そもそも本人の実力が低いので戦闘ではあまり使い物にならない(偵察とか潜入とかには持って来い)
・間近で見た上忍の戦いを見て軽くトラウマになっており、より修行の隠蔽には精を出し始めた




続かない
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