勇者は本当に正義なのか。
設定を凝ってたら別の作品が出来ました。
元々作る予定だった作品はギャグです。
なにがあってこうなったのだろう……
「…………」
人気の無い禍禍しい場所に建っている魔王城。
その魔王城の地下にある一人の人物が、豪華な椅子がポツンと松明が申し訳程度に置いてあるだけの部屋に座っていた。
彼は『魔王』。本人も何時から呼ばれていたかは覚えていないが、魔王と呼ばれている。
「…………」
この世界では魔物と人間がどちらかの滅亡を掛けて戦っていた。
最初はちっぽけなことだった。魔物達が運んでいた魔界からの荷物の輸出が遅れていただけであった。しかし、そのことに怒った短期な人間が魔物を殺めてしまった。魔物達はそのことに怒りを覚えて人間界を侵略していった。
勿論そんなことは間違っていると思った者も居た。だが、前・魔王に全員殺されてしまったのだ。
それからかなりの時が流れて魔王も世代交代した時代。
「勇者、か」
その頃になると、魔物の侵略が進んでいき世界の8割が魔物の手へと落ちた。
しかし、そんなときだった。人間から『勇者』と呼ばれる存在が現れたと言う噂が広がり始めたのは。
最初は冗談か思った。それに『勇者』なんて居てもすぐに倒されるであろうと。
そんなことを考えていたが、勇者は魔物をどんどんと倒していった。
そうしてあっという間に魔界までも制覇していき、残るはこの魔王城へとなった。
「これで、戦いが終わるな」
今の魔王は争い事が嫌いであった。
しかし、そんなことを言ったところで後の祭りである。
魔物達は人間を殺そうと殺気立っており、人間も同様である。仮に魔物達を止めることが出来ても、人間達に絶滅させられることが容易に考えられる。
もう、誰にも止められない戦いになっていた。
そう思い、争いを止めることを諦めていた頃に現れた存在が『勇者』であり、希望であったのだ。
「……来たか」
そう言った瞬間、地下の扉が開く。
背は子供位だろうか。赤いマントを付け、瞳と同じ色をしている黒い髪で隠れているがその目は殺気立っている。それは他の人間達と変わらぬ物だった。そして、全てを恨んでいる目でもあった。
あぁ。『
この『
止めなくては、この『
「かかってこい」
何処か遠い記憶であるがこんなことを聞いたのを思い出した。
魔王は勇者達に殺されて、魔物は滅び人間達は平和な暮らした。と言う事を。
あれは確か……『げぇむ』だっただろうか。もう、そんな昔の記憶は覚えていない、自分が人間であったことなど。
結局はそんなことは関係無い。自分は『
運命がそうであるうと、自分の人生の主役は自分である。そんな決まり事を壊そうが、守ろうが勝手だ。
なら、壊してやろうじゃないか。
例え、己の肉体が滅んでも。
結果は最初から決まっている。
物語には必ず終わりがあるからである。
それは運命であり、変えられないものである。
魔王がどうなったか、どっちが勝ったか……それは既に運命で決まっているのである。
少しかっこ付けて喋りました。
真面目とギャグは紙一重……ですかね。
いつもの私を知ってる人には「誰だお前」って思われてそうです。ちゃんと中の人同じですよ。