昼に昇る月/夜を照らす太陽   作:五代ユウスケ

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初めまして、五代です。

初投稿なのでツッコミどころ満載かもしれません…。


それでは本編をどうぞ!

2020.3.7 加筆修正


第1話:静かに去る“太陽”と遅れて現れる“月”

 それは、人々が寝静まった深夜に起きた。

 

 

 場所は街灯がほとんど無いとある路地裏。そこに2人の人影があった。

 

 時間帯や場所以外は、不自然な点は無い。だが1つだけ、大きな謎があった。

 

 

 

 

 1人は建物の壁に寄りかかる様に倒れており、もう1人は日本刀を構え、倒れている人物を睨んでいた。

 

 

「……粛清完了…」

 

 そう呟くと、日本刀を鞘に納め、倒れている人物の顔面に何かを書き記した紙を貼り付け、そのまま去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 夜が明け、朝日が昇る。ジョギングをしていた男性により、路地裏で倒れていた人物が発見された。男性は慌てて119番通報しようとするが、顔面に貼り付けられた紙の内容を見て、その手を止めた。そこには、こう書き記されていた。

 

『指名手配犯  田所晴磨(たどころはるま)  無能な警察に代わり粛清   白夜ノ使者』

 

 男性はその内容を不審に思ったが、倒れていた人物は手配書でも見たことがあり、間違い無く田所だった。男性は止めていた手を動かし、110番通報をした。

 

 

 程無くして、田所は駆け付けた警察により逮捕された。タイミング良く田所が目を覚ました直後での逮捕だったため、本人が状況を理解したのは手錠をかけられた後だった。それで終わりだと思ったが、いくつもの謎が残されていた。

 

「後頭部と腹部の打撲以外に目立った外傷が無い…それに何だこれ…」

 

 現場付近を調査していた刑事、東條健(とうじょうたける)は田所の状態と貼り付けられていた紙を見て、首を傾げ呟いた。

 

「東條さん、遅れてすみません!」

「やっと来たか榊原」

 

 そこに別行動をしていた刑事、榊原月人(さかきばらつきと)が合流する。健はその様子に呆れながら、月人に例の紙を見せた。

 

「これが田所の顔に貼られていたんですか…」

「あぁ。しかもご丁寧に警察を罵倒してやがる…だがこれだけじゃ目的がわからん」

「単純に世直しでは?名前からして、中二病を拗らせた愉快犯…的な?」

「警察が動かないから自分でやったってか?笑えないな…っと、電話だ。あと頼んだ」

「えっ、ちょっと!?」

 

 考察をしていた2人だが、渉が電話を理由にその場を離れ、月人は紙を持ったまま硬直してしまった。

 

「電話ならその場ですればいいのに…聞かれちゃ拙いことかな?」

 

 渉の行動に疑問を抱きつつも、月人は紙に書かれている文に目を通す。すると、最後の名前の部分に目が留まった。

 

「白夜………まさか、そんな筈は…」

 

 ただの中二病を拗らせた者の仕業だと考えていた月人だが、“白夜”という部分で、ある人物が思い浮かんだ。だが月人は首を振り、その考えを取り消す。

 

 

 その人物は、10年前に亡くなった筈なのだから…。

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