魔法少女リリカルなのはStrikerS 信念の刃   作:sufia

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今回は、前半オリジナルで後半から漫画版のお話になります


第27話 ≪守護者と剣王≫

~時空管理局・地上本部~

 

とある一室で、角刈りでヒゲを生やし地上本部の青い制服を着た中年の男性と、後ろにはねた銀髪で目付きの鋭い陸士部隊の茶色い制服を着た男性局員が向かい合って座っていた

 

「どうぞ・・・」

「ああ。すまんな・・・ゲイズ三佐・・・」

「いえ・・・」

 

銀髪の男性局員に茶を出す女性局員

 

そして、その女性局員はそのまま退室する

 

「・・・『オーリス』も随分と大きくなったものだな・・・以前会ったときには、まだまだ子供だったというのに・・・」

「そんな話をするために・・・わざわざここに来たのか・・・?・・・マーク」

 

女性局員を見ながら感想を言う銀髪の局員を睨みながらそう聞く角刈りの男性局員

 

「ふっ・・・そういうな・・・久しぶりに会えたのだからな・・・『レジアス』」

 

小さく笑いながら、向かいに座る相手に視線を戻す銀髪の局員、陸士225隊・部隊長『マーク・グリード』少将は対面に座る男性局員、地上本部・首都防衛隊代表『レジアス・ゲイズ』中将にそう言った

 

 

「ワシとて暇ではないのだが?」

「それは、俺もだ・・・仕事の話もあるが、それ以外の話をしても問題はなかろう? 俺とお前の仲なのだからな・・・」

 

レジアスにも少し軽いノリで返すマーク

 

この辺は綾人にも遺伝しているのかもしれない

 

「ならば、先に仕事の話をしよう・・・近々行われる“公開意見陳述会”での、225隊の警備の配置が決定したので、目を通して欲しい」

「うむ・・・」

「それと、今回は機動六課にも協力をしてもらうことになっている」

「なんだと!?」

 

六課の名前が出た途端に声を荒らげるレジアス

 

「この間、市街地に現れた機械人形がまた現れないとも限らん・・・あれに対処できるのは、今のところウチか六課ぐらいだからな・・・」

「・・・そうか・・・」

 

マークの言葉に、渋々と言った風に頷くレジアス

 

「それともう一つ・・・機動六課から・・・というよりも、そこに出向している息子から来た報告なのだが・・・」

「む?」

「『ゼスト・グランガイツ』・・・という名を覚えているな? レジアス・・・」

「!!」

 

マークから聞かされた名前にレジアスの顔が変わる

 

「ゼストだと!?」

「ああ・・・変装していたらしくて顔ははっきりとはわからんらしいが・・・間違いなく綾人にそう名乗ったそうだ・・・さらに『俺に聞けばわかる』と言伝まてしてな・・・」

 

しずかに話を続けるマーク

 

「だが・・・信じられん・・・奴は・・・11年前に・・・」

「ああ・・・死んだはずだ・・・彼の部隊の人間数人と共にな・・・」

 

互いに沈黙する

 

「とりあえず、八神には答えんわけにはいかん・・・ある程度は話すことになる。ウチからの報告は以上だ・・・」

「う、うむ・・・」

 

モニタを閉じて一息吐くマーク

 

そこに

 

「失礼します・・・」

 

さきほどの女性局員、『オーリス・ゲイズ』三佐が入ってくる

 

「なんの用だ?」

「そろそろ、会議の時間です。準備をお願いします」

「わかった・・・」

 

そう言うと、マークに視線を戻すレジアス

 

「では、俺もこれで失礼するとしよう・・・先程の件はこちらでももう一度調べておく・・・それではな?」

「うむ・・・」

 

そう言ってマークも立ち上がる

 

「どうぞ」

「ああ」

 

オーリスに連れられ、部屋の入口に向かうマーク

 

そして、一度振り返り

 

「レジアス・・・時間ができたら、また一緒に飲みたいものだな・・・」

「ふん・・・」

「ではな・・・友よ・・・」

 

それだけ言うと部屋を出ていくマーク

 

部屋を出て、近くにあるエレベーターに乗り込んだマークとオーリス

 

「最近のレジアスはどうだ?」

「・・・どう・・・と言いますと?」

 

突然の質問に、聞き返してしまうオーリス

 

「レジアスには黒い噂もあるからな・・・何かと大変なのだろう?」

「問題はありません・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

静寂が辺を包む

 

「ゲイズ三佐?」

「なんでしょう?」

「誰も見ていないのだ・・・昔のように『マークおじさん』と呼んでくれて構わないのだが?」

「あ・・・いえ!! そんな・・・」

 

突然のマークの言葉に、慌て出すオーリス

 

「まあ、お前の性格では難しいだろう・・・だが、もう少し肩の力を抜いてくれて構わん」

「・・・はい」

 

少しだけ、表情が変わったオーリス

 

「そういえば、最近六課に査察を行なったそうだな?」

「はい・・・」

「その時に、綾人には会ったか?」

「いえ・・・遠目に見かけた程度です」

「そうか・・・」

「随分と大きくなられましたね?」

「ああ・・・立派に育ってくれた・・・父親としても鼻が高い」

 

ほんの少しだけ、オーリスの表情が柔くなった

 

「あれから、もう10年経つのですね・・・」

「そうだな・・・」

 

オーリスが外を眺めながらそういう

 

綾人とオーリスが初めて出会ったのは10年前・・・

 

マークに連れられてミッドにやってきた数ヶ月後だった・・・

 

オーリスは、綾人の遊び相手をしたりして弟のように可愛がってきた

 

しかし、自分が管理局に入った頃に疎遠になってしまっていたのだ

 

 

「もう、彼も私を覚えていないでしょうね・・・」

「それはどうかな・・・あいつは、記憶力はかなりいい・・・案外、覚えているかもしれないが?」

 

からかうようなマークの言葉

 

だが、それもオーリスには少しだけ嬉しく感じた・・・

 

エントランスにでるマークとオーリス

 

 

「オーリス・・・お前も、時間がある時でも、家に来るといい・・・」

「そうですね・・・その時は、よろしくお願いします」

「ああ・・・ではな?」

 

軽く挨拶を交わして分かれる2人

 

 

入口を出たあと。通信を入れるマーク

 

「トビー・・・こちらマークだ」

『お疲れ様です。部隊長』

 

トビーがモニタの向こうで敬礼をしている

 

「六課の前線チームは、もう来ているのか?」

『いえ・・・来る途中で例の機械人形が出現したとかで、緊急出動したそうです』

「そうか・・・」

 

トビーからの報告を歩きながら聞くマーク

 

『ウチの部隊の警邏隊も、数人援護に向かいましたが・・・』

「あの人形の相手なら、問題はなかろう・・・そのために訓練しているのだからな」

『ええ。部隊長ならそう言うと思っていました・・・』

 

モニタの向こうでトビーも苦笑いしている

 

「場所はどこだ?」

『サードアベニュー・E37地下道です』

「ふむ・・・トビー?」

『はい?』

「帰りが遅くなる」

『・・・了解です』

 

マークの一言に、小さく笑って通信を切るトビー

 

「さて・・・では、行くとしようか・・・」

 

ゆっくりと歩き出すマーク

 

その先には、地下へ続くマンホールがあった・・・

 

 

【綾人SIDE】

 

 

「よし! 全機撃墜!!」

「こっちも終わりだ」

 

ガジェットの破壊を確認し、合流するフォワード陣

 

「いやはや・・・すげえな・・・あいつ等・・・」

「ほんとほんと・・・綾人も、さらにレベルアップしてるし・・・」

 

応援に来ていた225隊の警邏隊も驚いている

 

『Ⅲ型改の反応、新規に出現! フォワードチームはG12へ!』

「「「「「了解!!」」」」」

 

シャーリーの指示に返事を返す5人

 

「それじゃ先輩方、こっちはお願いします!!」

「あ、ああ・・・気を付けてな・・・」

 

敬礼しながら走り去る綾人達

 

 

「それにしても・・・225隊の人ってすごいね~!」

「確かに・・・AMFの中でもあんなに戦えるんだもんね・・・」

「まあ、生半可な訓練じゃないな・・・」

 

先程の戦闘を思い出しているスバルとティアナに答える綾人

 

「そんな人達と一緒に訓練することになってたんですよね・・・」

「・・・大丈夫ですかね?」

 

エリオとキャロが少し不安げに話す

 

 

実はこの日、機動六課の前線メンバーは綾人の古巣でもある陸士225隊に出頭研修の予定だったのだが、その途中でガジェットが出現したため、緊急出撃になったのだ

 

「なのはさんの訓練よりましかな?」

「でも、225の部隊長って、なのはさんの先生で先輩のお父さんだし・・・もしかしたら・・・」

「どうなんですか? 綾人さん・・・」

「・・・どっこいどっこいかもな・・・」

 

スバルとティアナ、キャロの3人が綾人に聞いてくるので答える綾人

 

「ガジェットの反応・・・近いです!」

「おしゃべりはここまでだな・・・」

 

そう言うと、戦闘態勢に移る綾人達

 

そして、すぐに他足歩行型のガジェットⅢ型が見えてきた

 

「アルケミック・チェーン!!」

 

すかさず召喚魔法で拘束するキャロ

 

「よし! 捕まえた!!」

「! 待て!!」

 

確認し、近づこうとするが

 

強い衝撃がⅢ型に響いた

 

「何?」

「後ろからなにか・・・」

 

Ⅲ型はガタガタと震えながら煙を挙げる

 

「スバル! キャロ! シールド!!」

 

綾人が叫ぶと同時に爆発するⅢ型

 

 

【???SIDE】

 

 

「えげつねーなぁ・・・ちょっとやりすぎだぞ?・・・」

「えっへっへぇ~~!」

 

爆発の様子を見ていた青い全身タイツのようなスーツをまとった少女が2人・・・

 

「ま、それでも・・・連中が5人セットなら、簡単に防いじゃうでしょ~ねぇ~」

 

マゼンダ色の髪を後ろでまとめている、No.11『ウェンディ』が笑いながらそう言うと、モニタの先で爆風を防いだフォワードの姿が現れる

 

「甘く見たなウェンディ・・・“5人”じゃないぞ・・・“3人”で防いだんだ」

「ふぇ?」

 

もう1つのモニタで見ているもう1人が声をかける

青のショートヘアー、No.6『セイン』

 

「ホレ。爆発直後にもうこっちの位置を特定。高速型の中盤(ガード)2人がこっちに突っ込んで来てる・・・ご丁寧に飛竜とオレンジ頭の誘導操作弾まで引き連れてるよ」

 

セインが映像を見せると、そこにはエリオと綾人がまっすぐに今いる場所に向かっていた

 

 

「ま、ちょっと遊んで満足したろ~? 残りは、後ろのに任せて・・・」

「“後ろの”・・・というのは・・・」

「「え?」」

 

自身の能力“IS(インヒューレント・スキル)”を起動しながらウェンディ声をかけるセインだが、それは、後ろの声に遮られてしまう

 

不思議に思って振り向く2人

 

そこには・・・

 

「こいつらのことか?」

 

バラバラになったガジェットのそばに管理局の制服を着た男が立っていた・・・




どうも

マークさんとレジアス中将との関係、ついでに綾人君とのつながりも出てきました


綾人君がフラグを長期熟成させている相手・・・もう誰だかお分かりですね?


まあ、あまりこのフラグも意味がなかったりしますけどね

そして後半は漫画版のお話を再構成してみました

漫画版を知らない方にはわからないと思いますが・・・そこはそれということで



では次回予告

綾人達を待ち構えていたナンバーズ2人に立ちはだかる男

「こうするっきゃないだろ!!」
「ほう・・・」

その迫力に押されながら、セインはある行動をとり、難を逃れる


「綾人か?」
「と・・・父さん!?」

そして不意に訪れる父と息子の再会


次回、『父と息子』

規格外の親は、それ以上に規格外だった・・・
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