エヴァ
生まれ自体は少し良い一般家庭。本来ならば家の長女として嫁ぎ家庭を築いたり、父の跡を継いで教会の治安維持に加わったりと、平凡な未来が待っていた。
旅行で物語の舞台となる町へ来た際にダンジョンでピンチになった冒険者を救助するパーティに父が助っ人で参加。その際に救助対象を庇い帰らぬ人になった。
父という大黒柱を失ったサザンウッド家は一度故郷に戻った後に教会に身を寄せる。しかし経営難によって教会が成り行かなくなってきた頃に母が病で他界。
その頃、以前父が助けた冒険者が伝を辿って訪ねてくる。借りを返しに来たという彼だが、報酬が払えないとして教会は表向きには断る。その代わりとしてエヴァに対人ではない剣を教えるよう頼みこれを受諾。
かくしてエヴァはダンジョンで通じる剣の技を得て、教会の立て直しと父の命を奪ったダンジョンとそこのモンスター達への報復、何より頼るべき家族を早くに喪った自身が生きて行く為に冒険者になった。
教会に来た男から得た情報によれば、父を殺したのは体がクリスタルによって覆われたゴーレムだという。しかもただのクリスタルゴーレムではなく、魔法に対して非常に強い抵抗力をもち硬度もより硬い、最上位種のアダマンタイトゴーレム。
魔法によって僅かでも防御能力を下げ、強烈な一撃によって砕くことが必要で、エヴァはそれを成すべく二刀流に加え刀身へのエンチャント、確実に斬撃を当てるための束縛系魔法を習得している。
両親から受け継いだ彼女の中の正義。それと相反する報復という冒険者としての動機の間で、彼女は揺れ動いている。
今の彼女の正気を保っているのは、冒険者の収入で教会を立て直そうとしているという「建前」だ。
アーティ
元々かなりの良家の出。相棒君よりも古くから続いてきた貴族の長男。
当時家の長であった父は、敵対していた貴族の妻に一目惚れ。略奪愛をしかけ、後に結婚。生まれたのがアーティであった。
当然、貴族の長男であるアーティには家を継ぐ未来が待っており本人もそのつもりであったが、成人寸前に偶然自身の生誕した事情を知ってしまう。
以前より父の旧態依然とした家の運営や他者への対応に不満を抱いていたこともあり、彼は信頼できる人間を買収、結託して一計を謀る。
父の殺害(意図的に未遂止まり)という事件と用意していた人材によって立ち回り、思惑通り家から追放された彼は一先ず別の町で生計を立てようと物語の舞台となる町へやってきた。
身分を失った彼が冒険者という職に頼るのは自然な成行だった。しかし先立つものをまともに持たずに町へ来た彼は、装備を整える資金もなく、素手でダンジョンへ潜るか別の仕事で一先ず装備を整える資金を用意するかの二択を迫られる。
彼が選んだのは、自殺行為としか思えない、身一つでのダンジョン突入だった。彼も相棒君と同じで、半ば自殺志願者としての動機があったのだ。
しかし彼もまた、規格外に近い戦闘力を持っていた。低級とはいえモンスターを素手で屠り、魔石を持ち帰った彼は装備を整えた後も実力を伸ばしていくことになる。様々な噂を背にすることにはなるが。
以後、装備を整えた彼は量産品を(魔石などを用いて)鍛え直したクレイモアと斬撃をエネルギーとして飛ばす魔法を主力とするが、いざとなればガントレットを利用した徒手空拳でも戦うことができる。
ちなみに貴族の生まれであるため、対人であれば騎兵槍も扱えるが恐らく二度と使うことはないだろう。
元々、父の振る舞いを嫌う彼は平和と正義を心に秘める。人を斬ることと魔物を斬ることには異なる意義がある。彼は密かに自らの正義をその剣に乗せて魔物を斬る。隣にいる相方の思いを知らぬままに。