ガルパキャラがいる狭間 拓斗の日常(仮)   作:すつぬ

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素人目でも、耳はいいらしい

腹パンを食らってから数分、みな集中モードになり、楽器の調整やらで無言だ

 

「………すっげぇ……」

 

自然とその言葉が出てしまう。いつも場を湧かせてくれるリサさんでさえ真剣な表情でベースのチューニングをしてる。紗夜さんに関しては元々がしっかりしてるってのもあるけど、まだあって2日だからな。分からないことだらけだが、音楽に対して本気って事だけは今の光景だけでもよくわかる。友希那も、ボイス練習みたいなのをしてる。裏声から低音、高音、低い声、高い声、震わせ声など、色々試してる。他の2人も、あこの方はドラムを叩きやすい位置に微調整しながら叩いてるし、燐子さんも、先程のキョドりっプリが嘘に見えるぐらいキーボードに真剣な眼差しを向けてる。そんな事を考えてるうちに

 

友希那「さてっ!練習始めるわよ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

この中では友希那がリーダー、紗夜が副リーダー、リサがまとめ役みたいな感じらしい。練習が始まって、数分でこいつらRoseliaがどれだけプロ並みかわかった。まず友希那、歌は文句なしにうまいし、何よりブレない。それに少し……いや、だいぶ感情が入り込んでるから、それのお陰でのめり込める。紗夜さんはギターだが、力強く、そして繊細にひいてるため、目が奪われる。リサさんは普段がアレのせいか、全く想像がつかないぐらいにベースを完璧というまでに奏でており、周りを見ながら音を合わせてる感じがみてとれる。音楽の事なんて何も知らないけど、恐らくリサさんがキーなのかなって直感では思った。あこは、その小柄な体格からは想像できない強く、そして真っ直ぐな叩き方をしているため、音や気持ちがダイレクトでこっちまで届いてくる。燐子さんが扱うキーボードも、何か意思が入ったかのような、こちらに語りかけるみたいに弾いてるので、「Roselia」というバンドに引き込まれる感じになる……それに、多少の音ズレが起きた場合、すぐに友希那がストップをかけて指摘を始める。それの補佐やフォローにリサさんが入ると言った感じだ。なんでこの子達テレビに出ないんだろう

 

友希那「………どう……だったかしら?」

 

ここは素直な気持ちを言っとこう。

 

「………正直舐めてた」

 

友希那「!」

 

「どうせ学生のバンドだから、部活の延長線上だろとか……そんな舐めた事を考えてた。でも今は、そんな考えは一切なく、むしろ…………もっとRoseliaというバンドの音を聞きたい。上手く表現出来ねぇーけど……それほどまでに、世界観に引き込まれた………」

 

友希那「素人…………なのよね?」

 

「あぁ…そうだ。素人の俺がズケズケ言うのは悪いと思うけどさ……でも、素人目の俺でもわかるほど、Roseliaというバンドがいかにすごいか分かる。普通に聞いていたら分からないような些細な音ズレや、打ちミスをすぐに気づいて止めたあたりはすげぇーとは思った……音楽に対して本気じゃなきゃ、そんな些細なミスはスルーしちまうからな……」

 

友希那「ミスが分かったの?」

 

「え?あ、あぁ。紗夜さんのギターのげんっていうのか?それが少しづれてた。あとはあこのドラム、三拍子が一瞬だけ四拍子になった時とか、それぐらい?」

 

友希那「…………少し、いいかしら?」

 

「ん?あぁ。何をするんだ?」

 

友希那「今作ってる新曲があるの。それを聞いて欲しいの」

 

「マジで!?新曲!?」

 

友希那「そう。でも、何回かやっても上手くいかなくて、演奏してる私達だともしかしたら見落としてる部分があるのかなって……だから、ちょうどいい人がいるから……」

 

「っても俺は素人だぞ?w」

 

紗夜「お願い…出来ないでしょうか?」

 

「え」

 

リサ「私からもお願いできるかな?友希那がここまで言うのはちょっぴり珍しいからね♪」

 

「…………期待に応えられるかわかんねぇーぞ?」

 

友希那「それでもいいわ。じゃー聞いててね。『R』」

 

そして、演奏を聞き終わる。

 

友希那「ど、どうだった……かしら?」

 

「すげぇ!かっけぇーよ!………でもなんだろうな…一体感がない……みたいな?」

 

紗夜「一体感…………」

 

「いや!そんな真剣に考えなくていいんだ!俺が思ったことだからさ!…………新曲だからってのかな…こう、皆が思い思いに弾いてるから、曲にまとまりがない……みたいな?」

 

友希那「…………」

 

「た、確かに個々の才能は凄くいい!でも、それをまとめるのってすげぇー大変だからさ……バラバラの個性がひとつに合体したら……この曲は輝けるんじゃないのかな……?」

 

友希那「…………」

 

「あ!で、でもあくまで素人の俺の率直な感想だからな!?あ、あんま深く考えて沼にハマるのも悪いし………」

 

リサ「具体的、どこら辺がダメだったか…わかるぅ?」

 

「…………最初から…最後?」

 

「「「「「っ!!」」」」」

 

「い!いや!言いすぎたかもしれない!でも…ずーっとズレてるんだよ……気にはならない程度だけど…こう、背中に虫唾が何回も走ってるこの感覚………ベースとドラム、キーボードが少し遅いのか早いのか……そんな感じがする。」

 

「「「っ!」」」

 

「ボーカルは土台だ…文句はないんだけど……少し早い気もする。楽器が追いついてない感じがするだよな。」

 

友希那「なるほど……ね。」

 

「ギターに関しては、何も言うことはないかな……むしろ、今の演奏を聞いてた中で、ギターが1番芯にいた気がするから……」

 

紗夜「っ!♪」

 

「でも…原因が分からない。歌が速いことによって楽器が追いついてないのか………それとも、歌が良くて、楽器が追い越しちゃってるのか……それに、楽器が一定のリズムを保ててないのか……それとも崩されてるのか……そこの原因だけが分からない」

 

友希那「…ありがとう。すごく参考になったわ」

 

「でも保険だ……あくまでも、「素人目………よね?w」あぁ…理科してくれてるならいいw」

 

友希那「♪……今日はここまで!みんな!お疲れ様!」

 

あこ「ふいぃぃ……疲れたぁ」

 

燐子「お…おつかれさま………です。。」

 

リサ「おつかれー☆」

 

紗夜「お疲れ様です………いや…拓斗さん、ありがとうございます……」

 

「い!いえいえ!聞かせてもらっただけで俺は満足ですから!」

 

リサ「謙遜は良くないよー?結構拓斗くんの指摘のおかげで私は何かに気づけた気がするんだー☆」

 

紗夜「私もです。今日は本当にありがとうね?」

 

「いえいえ…俺には楽器の才能なんてないですから……む、むしろうざくありませんでした?何も知らないやつにズケズケ言われるのは……」

 

 

紗夜「…………まぁー正直イラッとはしましたね」

 

「うぐっ……すいません……」

 

紗夜「………でも、イラってしたということは……そういう事なんでしょうね…」

 

「え?」

 

リサ「例えば最高の演奏をした場合、どれだけブーイングを受けてもイラッとは来ないでしょ?でも、紗夜や私は、拓斗くんにはっきり言われてイラッとした。それは、今まで自分で騙してた事を他人に言われて怒るようなものだと感じてもらえばわかるかなぁ?☆」

 

「………つまり、何か改善点が見えた……んですか?」

 

紗夜「………あなたのおかげだわ。」

 

「……そっか………良かったぁ」ニコ

 

紗夜「っっ!!////い!言っときますけど!調子には乗らないでくださいね!?」

 

「分かってます。俺はRoseliaみたく努力して手に入れてませんからw」

 

紗夜「!!/////な!ならいいんです!///」

 

「?」

 

紗夜「っ!さ!早く帰りましょ!」

 

「え?あ、お、おう?」

 

そうして、俺は練習場のドアを開け、ホールに向かった




えぇ。。。不定期なんだよ?なんでスラスラ書けんの俺。。あ、ちなみに、元ネタの「R」の曲が完成するに至るまでの経緯は全然全く知りません!全部適当!全適です!はぁぁぁぁいっ!
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