「よいしょっと…ここなら大丈夫かな?」
あの後天井から出た後、グラップスリンガーをしまいながら天井を走り、そのまま飛び出した後、少し遠くの木にスリンガーを着弾させ、第2倉庫から撤退する。てか片手で蘭を支えながら走ってたけどマジでこいつ軽いな。それと何も喋らんのな。んまぁーあんなことがあったからね。流石に非現実すぎだもんな。
「おーい。生きてますかー?」
手をヒラヒラさせるも、目線は送るが、相当パニクってるようで、思考回路が停止してるようだ。さすがにこの状態で1人で帰ってなんて言えないよな…第一睡眠銃で眠らせたからっていつ復活するかわからない。一様適当に縄で縛ってはいるが、最初の2人はしてない。
蘭「………あっ」
「お?喋れるようになった。やぁー。元気?」
蘭「………だ…れ?」
「誰ってお前…酷いなぁw」
ってそう言えや俺ガスマスクつけてた。顔半分ぐらい隠してるもんな。
「あ、ガスマスク外すよwほれ」カポッ
蘭「た……くと……?」
「そっw蘭が嫌いな拓斗さんだよーw……助けに来た。怖かったよな…本当にすまん」
俺は蘭の前で頭を下げる。
蘭「あ……うっ……うぅっ……」
「…蘭はここに居てくれ。ここなら恐らくバレないだろう。俺は他の奴らも助けに行ってくる。助けたらまたここに連れてくるから、それまで1人だけど…大丈夫かな?」
蘭「……もう少し……だけ…」ギュッ
「……」
蘭「もう少しだけ……このままにして……」ギュッ
俺の袖を掴むと、そのまま俺の首の後ろに手を回してくると、俺の胸の中で啜り声が聞こえてくる……
「……助けるのが遅れたな…本当にすまん」ナデナデ
蘭「……ううん…ちゃんとこうして助けに来てくれた……それだけで嬉しいよ……」ムギュッ
「……そっか…」
そうしてある程度落ち着いたところで俺は離れようと立とうとした時だった
蘭「……ねぇっ」
「……うおっ……どうした?」
引っ張られたので自然とよろけてしまう。
蘭「……なんで助けに来てくれたの?」
「なんでってお前……友達だからだよ」
蘭「っっ……そ、そんな事で命懸けて「そんな事じゃない」……えっ?」
「俺にとって友達ってのは大切な人なんだよ。俺は蘭に嫌われてるかもしれないけど…俺は蘭のこと大好きなんだよ。」
蘭「っ!?//////」
「だから…そんな悲しいこと言うなよ。俺はお前とこれからも話したいんだよ。色々なことを聞きたいんだ。だからさwそんなこと言うなwな?」ナデナデ
蘭「あっ…//うっ……///…うんっ……ごめん……///」
「…?……おう!わかってくれればいいんだよ!w……さてっと。それじゃー助けてくる。少しの間待っててくれ」
蘭「………うんっ…わかった…♪」
「?…それじゃ!行ってくる!」
っと俺は立ち上がって走り出す。確か第3倉庫は第2倉庫の後ろにあった気がするのでそのまま突き進む
蘭「……拓斗の馬鹿……///鈍感…///」
なんか蘭に言われた気がするが今は気にしない。うん。気にしたら恐らく俺の心が崩れそうな気がする。
?「………やっと来たか…」
「随分待たせてたみたいだな。悪かったね」
よくよく考えたらわざわざコソコソ行く意味が無いと言うことに気付いて正面からこんにちわしてきた。目の前の男はナイフをくるくると回しながら俺に視線を送る。白髪の髪に黒色の牛柄の少し半透明のマスクを巻いている。
?「うん。だいぶ待ったね。もう少し遅かったら気分で殺しかけるとこだったよ」
そう言って友希那の座ってる椅子に思いっきり持ってるナイフを突き立てる。
友希那「………」
又ら辺に突きつけられた友希那はというと、ビクともしない……ように見せかけて相当震えている。眉がピクピクと動いて、視点が定まってない。
?「どれだけ彼女を脅そうとこんな感じで話にならなくてね……でもその分」
次に、左手に持ってるもうひとつのナイフを千聖の座ってる椅子に突き立てる。
千聖「んっ!?んんっ!んんん!!」
?「こっちは毎回反応してくれるから楽しかったよ…んーでも流石に何回も見て飽きてきたから…殺そうとした時に……運がいいね?君は……」
「そりゃどうも。生憎、運がいいのだけが取り柄なんでね」
?「ふふっ……平然を装ってても無理だよ?隠せないぐらい怒ってるでしょ?いいね……その反応……いいね…最高だね……」
さすがに分かっちまうか……
「そうだね…俺の大事な人達を玩具のように遊ばれちゃー……流石に……な?」
?「おー怖い怖い……そんなに殺気を出さないでくれよ……チビっちゃうだろ?」
「よく言うぜ。さっきからそっちも殺気出して牽制してるくせによ」
?「挨拶と言ってくれないかな?……その感じだと、あのアホは倒されちゃったのかな?」
「陸斗の事か?……あー。きっちりとな」
?「ふふ…まぁー1人だけだし…そんな大して期待はしてなかったけどさ……凄いなー…彼もあのなりでも…凄腕の殺し屋だよ?」
「そうだったのか…てっきり格闘覚えたての中学生と思ったよ。」
?「ふふ…言うね……でも、そんなに余裕なのは…今のうちだけ……」
っと、男は腰からまたナイフを2つ両手に取り、逆手持ちにして構える。
?「
「これはご丁寧にどうも……狭間 拓斗…ただの高校生だ…」
一斉「拓斗……か…いざ尋常に……勝負!」
その言葉を合図に、男…一斉はこちらに走ってくる。
一斉「ふんっ!そっ!はぁぁ!!」
一斉の攻撃は的確に俺の喉元、胸元、腕、脈といった、1発当たればこっちの動きが鈍る部位、もしくは即死確定の攻撃を攻めてくる。大して俺は避けれる攻撃は最小限で避け、避けきれない、もしくは避けても次のカウンターが危ないものだけを手さばきや睡眠銃のバレルで捌いていく。
一斉「ふむ…中々筋がいいな……本当にただの高校生なのか?」
「普通の高校生だぜ?いとこ達を除けば……ねっ!」パシュン
距離を置いてくれたので、睡眠銃を発砲。しかし
一斉「……ふんっ」カキン
あっさり防がれる。睡眠銃の弱点は一発のみの装填で、1発でも外すと再リロードに約5秒かかってしまう。
「やっぱり…防ぐよな…」
一斉「伊達にこっちも…この職業をしていないのでな。そう簡単にはやられないよ?」
「…性格変わるのもルーティンみたいなものか?」
ここは少し考える為に時間を稼ぐ。元々相手は結構おしゃべり好きみたいなので、こういう簡単な時間稼ぎは可能だと踏んでみた……
一斉「まぁー…そのような物だな。俺自身、戦闘とプライベートを分けるつもりでやってるのだがな…」
よし。乗ってきてくれた。多少の時間は稼げた。あと少し伸ばせばどれのプランは完成だ……
「メリハリはきっちりつけてるんだな」
一斉「まぁな……そうしなくては、自分が何者か…分からなくなってしまうからな……さてと、そろそろ時間稼ぎも充分だろう?退屈させてくれるなよ?」
やはり気付いていたか…それでも気付いてもなお相手に合わせる…殺しを目的ではなく、戦うことを好むタイプか…大変ありがたい
「お陰様でな。安心しろ。退屈はさせないさ。」
そう言って、俺は例リボルバーを放つ。弾道は普通に速い…が、戦闘慣れしてる奴には遅い。いや、遅すぎるレベル…当然
一斉「2度目も同じだと知れ」カキン
弾く…だがそれは
「……」ニヤ
一斉「っ!?」
ピカーンッ!
一斉の近くで眩しい光が当たりを覆う。例のリボルバーの装填はスモッグ、閃光、スモッグ……つまり先程の戦闘でスモッグを使った俺…必然的に次に装填されているのは閃光弾になる
一斉「ぐっ!…閃光弾か…!小癪な!」
右手を頭に添えてこちらを睨みつける。だが残念
一斉「なに……消えっ!?」
ミスディレクション…俺が最も得意技術の1つ。俺とは別の物に意識に一瞬でも集中させ、その隙に自分は背景に溶け込む…前に栞との時にも使った技だ…後は背後から……
一斉「っ!?クソっ!クソォッ!」
腰のホルスターから取り出した睡眠銃の銃弾を一斉の首に突き刺す
「何も銃弾は…射出しなきゃ使えないって決まりはねぇーもんな?」
一斉「黙れっ!」
「おっと…危ないなぁw」
頭だけを軽く下げて振り回してきたナイフを避ける。それと同時に
「おっっら!」
一斉「かはっ!?」
大ぶりの技をした時には大抵溝内あたりに小さな隙が出来る。そんな小さな隙にボディーブローをかます。当然溝内なので、鍛えられない。もろに喰らえば殺しのプロと言えど身悶える。膝を着いちまえば
一斉「クソ……クソッ…こんなガキ…1人に………ちく……しょう……」ドサッ
前のめりに倒れ、眠りにつく。元々こいつには既に睡眠薬が回ってるんだ。当然判断能力は落ちるし、動きも鈍る。相手が大ぶりの技をしたのがその証拠だ。さてっと、後は柱に縛っちゃえばこっちの勝ち。ちなみに陸斗の野郎はここに来る途中に応急処置を終えて、きっちり柱に縛っておいた。
「はーい。少し切りますよー」パチン
ナイフで友希那達の拘束を解く。
友希那「……助けに来てくれて……ありがとう……本当に…ありがとう…!」
「気にするな…遅れてごめんな」
千聖「うぐっ……怖かった…怖かったぁ……」
「助けるのが遅れたよな……本当にごめんな…」ナデナデ
俺は千聖と友希那の頭を撫でて、優しく抱き締める。
友希那「あっ……」
千聖「んっ……」
「本当に……助けるのが遅れた…すまない…」
友希那「………許す…こうして…助けてくれたから…♪」ギュッ
千聖「うん……うん…♪」ギュッ
「それなら……良かったよ」ニコ
最後にそう笑って、俺は蘭が隠れてる場所に移動した。その間ずっと2人に両サイドから抱きしめられ、ニコニコしてたんだけど…蘭にはその光景を見られて蘭の顔が何故か暗かったんだけど……やだ俺…モテ期来てる?…なわけ
一斉
世界で有名の殺し屋。ナイフを主体として戦う。強い(確信)
蘭
今回の件で拓斗に惚れる
友希那
超惚れる
千聖
惚れる
拓斗
鈍感野郎。思った事を素直に口に出してしまう。ある意味女の敵。
ちなみにどうでもいい話だけど、今回の話、蘭までの会話は11月のなかばらへんに書いたやつで、その後からが今回書いた感じです。はい、勘のいい人ならわかるでしょう。11月のなかばらへんでこの作品を書いていた。つまり前回の話数は同じく11月のなかば、もしくは11月の頭らへんには完成していた。何故1ヶ月も期間が空いたか……単純に自分が予約システムし忘れたが原因です。ちっす☆