普通になるのはもうちっとかかります。助けて(考え無しが悪い)
舞台は夏だか、内容は冬みたい。何言ってんだ俺
あれから蘭達と合流してからの帰り道。
友希那「ちょ…ちょっと?拓斗?」
「んあ?何?」
千聖「何?じゃないわよ…これはどういうこと?」
「どういう事って?」
別に俺はそんな不思議なことはされてない。もちろんしてもいない。武装は最低限の物だけ…というか先の戦闘でほぼ全て使い物にならなくなっちまったからな。ナイフも刃こぼれが酷いし、睡眠銃もほとんどの弾薬が使い物にならなくなった。今ホルスターに入ってるのは中でも使える2本だけだ。本体はぶっ壊れた。すまんな。
蘭「……もっと見えるものがあるでしょ……」
「ん………?んん…………ひょっとしてこの2人か?」
現在、俺の両腕に絡みついてるイヴと美咲に目を向ける。
イヴ「べ、別にこれは……その……あれですよあれ。お礼…って奴?」
「なぜ俺に問いかけるんだそれを。」
美咲「僕はこうしてたいからしてるだけだよー?……もしかして……羨ましいのかな?」ニヤ
友希那「っ!?///べ!……別に羨ましいとか、そういうのじゃないわよ…ただ抱きついてると拓斗も歩きにくいんじゃないかって…」
「んあ?別に、少し歩きにくいだけだよ。んでも、気にならない程度さ」
友希那「そ……そう………」
蘭「………この変態」
「なんか罵倒されたんですけど…」
千聖「この変態」
「隙も生じぬ二段構え…俺でなきゃ折れてるね」
そんな日常的な会話を交わしながらホテルに到着する。ウィーンと扉が開くと、恐らくずーっとエントランスホールで待ってたであろうみんなが駆け寄ってくる。
リサ「っ!!ゆき……友希那ぁぁ!!」ヒシッ
友希那「っ!?……い……痛い……」ポンポン
リサ「良かった!良かったァァ!無事で本当に……うっ!友希那……友希那ぁぁ………」
友希那「………心配……かけたわね……本当に……ごめんなさい…」
紗夜「何……言ってるのよ。友希那さんらしくない……でも…良かった……本当に……良かった…」
燐子「……本当に……無事でよかったです…」
あこ「うわぁぁぁんっ!友希那さーん!!」
友希那「………ただいま…」ニコ
リサ「っ!…うんっ……うん!おかえり友希那!」
紗夜「!…ふふ…えぇ。おかえり…なさい……」
あこ「友希那さん!友希那さぁぁん!おかえりなさいぃぃ!」
友希那「………拓斗」
「ん?どうした?」
友希那「本当に……ありがとう……拓斗……」
「……ふっ、何!気にすんな!w俺は当たり前の事をしただけさ!w」
友希那「……ええ……本当に……拓斗」ギュッ
「うぇ?ちょ……」
友希那「……ありがとう」ニコ
「っ!?……お、おうともさ!」
………ふふ……拓斗が頬赤くしてるの…久しぶりに見た……きっと…昔の私なら、こんな大胆な行動なんてしなかったんだろうな……でも…あの日、あの時…拓斗が学校に来て…一緒に遊ぶようになったから…今の私が居るんでしょうね……
友希那「……ねっ、拓斗」
「お、おう!?」
拓斗の耳元に口を近づけて……
ずっと前から……好きだったよ
「……へっ?えっ……今なんて……」
友希那「………♪さぁ……なんて言ったでしょうか?♪」
そういう鈍感なのも昔から変わんないよね。…でも……そういう所も…全部含めて………
友希那「…好きよ♪」
「…………はっ!?」
友希那「ふふっ…♪それじゃーまた……明日ね♪」
「え?……あ…………おう?」
そうして私は…いえ、私達は、自分の部屋に戻っていく。
リサ「………」
……自分の気持ちを素直に伝えたんだ……あの素直じゃない…ましてや感情なんてあまり出さない友希那が…正面切って気持ちを伝えたんだ………
リサ「……私…だって……っ」
負けてられない……このままじゃ負けられない……
私は静かに…皆と渡る廊下で…そう思ったのだった。
紗夜「…………」
遠目から見てた。でも、遠目から見てて、内容が聞こえなくても分かる……あれは……
紗夜「……伝えたんだ…気持ちを…」
意外だった。あの人が…頬を赤らめて全てを察した。拓斗だって困惑してた…なのに私は……私……は…
紗夜「……私らしく……ないわね」
才能に嫉妬したことはあった。私には無いものを彼女達が持っていたから。でも諦めは直ぐについた。でも…こんなに熱された事は今までになかった……まさか、初めて本気で嫉妬したのが……色恋なんてね……全く私らしくない…でも……
紗夜「これも…悪くは無いの…かもしれないわね」
皆が寝静まったホテル。そのロビーで1人ソファーに座ってそんな事を言った。そして私は立ち上がって……
紗夜「………このままじゃ……行けないわ」
そう呟いて、私は自室に向かった。
燐子「…………」
友希那さんのあんな表情を初めて見た。頬を赤らめて、でも笑っていた。恥ずかしくてじゃない。私はそれを見て気持ちを伝えたんだなって気付いた…気づいちゃった……
燐子「………」
1人ホテルの屋上で考え込んでしまう。私は拓斗に会ってまだ日が浅い……普通ならあれを見ても何も思わない…むしろ応援しなきゃって思うのに……
燐子「……痛い」
胸が…心臓が、肺が…全身が締め付けられる…そんな感覚に戸惑う。いや、気づいてはいる……自分の感情に気づいている…でもこれは本当に……そういう気持ちなのか…それがまだ分からない……
燐子「…………拓斗…さん」
不意に彼の名前を口に出す。その瞬間、どこか体がポカポカして…彼の笑顔が…頭の中でグルグルと回る。その瞬間自分でもびっくりするぐらい顔が暑くなっていくのを感じる……
燐子「………そう……なのね……私は……」
…私は拓斗さんにいつの間にか…そういう気持ちになってたみたい…だったんですね………
燐子「拓斗……さん……♪」
私は最後に海を一望して、階段のドアに手をかける。私も負けてられないと…そう思いながら………
あこ「やっぱり…拓にぃは凄いなぁ……」
見てわかるボロボロのズボンや服…所々切り傷があった…本当に…命をかけて友希那を、皆を助けたのがわかる……本当に……すごい人だなぁ……
あこ「…………」
こうして、拓にぃを思うと、心の中が満たされて…心地よくなることが多くなった。きっと私は拓にぃの事が好きなんだと思う……でも、友希那さんや紗夜さんとは違った好き…ってのも分かってる。もちろん、友達として好きってのはあるのは自覚してる……でも……あこには別の……恋愛じゃない別の好きが強い気がする………
あこ「……あこの憧れ……やっぱり拓にぃなのかなぁ……」
強くて、優しくて、誰にも好かれちゃうかっこいい……それこそヒーローみたいな存在……あこはそんな拓にぃの存在に…憧れの好きを持ってるんだと思う…皆とは違う好きでなんか仲間はずれな気持ち…だけど、あこの気持ちは間違ってないんだと思う。何も、好きの種類は恋愛だけってのはないと思ってる……だからあこは、拓にぃが好き。あこの憧れが拓にぃ……だから好きなんだと……思う。皆とは違う……好き
あこ「………やっぱりよく分からないや♪」
そう一言漏らして、廊下に設置してあるソファーから降りて、自室の…Roseliaのメンバーの部屋に向かう事にする。
友希那
今まで我慢してた気持ちを伝える。恥ずかしいよりもやっと言えたという満足感の方が高い。しかし自室で転がる。
リサ
友希那が気持ちを伝えた事に気づく。自分も本気を出さなくちゃと決意する。
紗夜
友希那が気持ちを伝えた事に気づく。負けてはられないという対抗心に燃える。でもどこかで応援してる自分もいる。
燐子
友希那が気持ちを伝えた事に気付いたことで自分の今まで悩んでた悩みが分かってしまった。今後、拓斗と距離を詰めようと決意する。
あこ
拓斗を憧れの存在と再認識する。今まではあやふやでよく分からなかったが、今回の件でハッキリと自分の気持ちに気づく。結構物事を考える時は大人。
拓斗
友希那に思わぬ事を言われて半分パニック。