東方魔法気泡   作:結城 鈴凛

1 / 1
なんか書こうと思って放置してたけどSNSで公開したらその直後にSNSのサ終してお蔵入り状態だった奴です。東方とぷよぷよのどっちでタグ付けようか迷ったんですが、幻想入りなのでとりあえず東方で。
そういえばどっちも魔術とかの類に寛容なゲームだなと思って書きました。ぷよぷよは主人公のアルルやりんごも異世界転移してますしね!
私はユウちゃんレイくんとウィッチとドラコケンタウロスが好きです。アルルも誕生日同じなんで好きです(隙あらば自分語り)。
箸休めにでも読んでいただければ幸いです。


1話のようなもの

─────幻想郷の外れ、無縁塚。

顕界(幻想郷と外界)と冥界が不安定な状態で混じり合う場所。人妖どちらも身の安全を保証できないと言われる共同墓地である。

 

そんな無縁塚に人影(?)が……

 

 

「はい、ちゅーもーく!」

 

無駄に明るい女の子と、

 

「…誰も、居ないけど……」

 

無駄に暗い男の子が居た。

 

「ハレレー、なんでー!?なんで誰もいないのー?

………ところでー、レイくんに質問デース!」

 

女の子の方の名前は「ユウちゃん」。

 

「…いきなり、何……」

 

対して男の子の方の名前は「レイくん」。

2人ともプリンプという別世界からいつの間にかやって来た幽霊の双子である。……ん?双子の幽霊?幽霊の双子?

まぁいい、意味は同じである。

 

「さてさてー、いつもの墓地とここは全然見た目が違いますが、はたしてここはどこでしょーっ!」

 

「…笑い事じゃないと、思うけど……」

 

「あーっ!あれあれー!?向こう側から誰かがやって来たよー!」

 

「…ここがどこか、聞かなきゃ、ね………」

 

★                    

 

一方その頃。

 

冥界のお嬢様、西行寺幽々子と彼女の屋敷に住み込みで働いている庭師、魂魄妖夢は何の気なしに散歩をしていた(妖夢は連れ回されているだけだが)。妖夢は何度も「もう少し計画性を持って行動を……」と注意してるのだが、のらりくらりとやり過ごされてしまうので最近は諦めている。今日の言い訳は「最近冥界から抜け出す霊ややってこない浮遊霊の確保の為」だった。

 

と、そこで珍しい事に無縁塚に誰かが居る事に気付いた。

 

「ねぇ、妖夢?」

 

「はい、何でしょう幽々子様」

 

「墓地に誰か居るわよね?」

 

「はい、居ますね……。子供でしょうか?背丈を見るに」

 

「でしょうね。子供がこんな所で何をしているのかしら?」

 

「こんな所にお墓参りに来る人間なんていませんし……そもそも無縁仏の墓場ですから」

 

「あら、何故かこっちに来たわよ?」

 

「本当ですね………ってうわぁ!?あ、足がない!幽霊!お化けですよ、幽々子様!早く帰りましょう!怖いです!」

 

「貴女の主人も職場の住人も、そもそも貴女自身も半分霊だと思うのだけれど」

 

「そ、そうですけど!幽々子様、私が怖い物に弱いって知ってますよね!?」

 

「えぇ、これ以上ないくらいに、ね」

 

同族に怯える妖夢とそれを見て(小悪魔の様な笑を浮かべて)微笑む幽々子。

 

「それにね、幽霊とは言え子供じゃない。怯えるほど怖くないわよ?」

 

「そ、そういえば……そう………でしたね…」

 

と言いつつもまだ怯えている妖夢。

そんな中、相手の子亡霊が放った第一声は、

 

「はい、ちゅーもーくっ!」

 

───えらく呑気な注目宣言だった。

ぽかん、(呆れて)ほう、としている妖夢と笑いをこらえている幽々子に対し、子亡霊はいきなり名乗りを上げた。

 

「ユウちゃんでーす!」

「レイくんでーす…」

 

「は、はぁ……」

拍子抜けし、そんな抜けた声しか出ない妖夢。だが気にせず少女の方の子亡霊が宣言を続ける。

 

「ただいま、ユーレイによるデリバリー幸せサービス中です!」

 

と、怪しい宗教勧誘じみた事を言う。幽霊が宗教勧誘とはまた可笑しな話だが。

 

「し、幸せサービス?」

と妖夢は素っ頓狂な声で返す。

こういう反応にもなるのも仕方がない。いきなり幸せサービスなどと言われたのだから、酔っているか狂っているかを疑われないだけマシである。

 

「生きてる時は、お腹すいたり…眠くなったり…色んな悩みもあったような気もするけどー、ユーレイになったら、生きてる時の悩みなんてぜーんぶ無くなっちゃったー!」

「ほーんと毎日たーのしいなー!

そこで!みんなみーんな、ユーレイになっちゃったら幸せになれると思うんだ!

お姉さんたちも、ユーレイにならない?」

 

更に続けざまにこんな奇っ怪な事を宣う。対する二人の反応は、

 

「お断りします。私、既に半分は幽霊なので」

「私も既に亡霊だからお断りするわ。というか幽霊なら何故形を保っているのかしら?」

 

即答。聞いた相手が悪かった。

 

「ハレレー!?そんなー、聞いてないよー!」

 

この幽霊、いちいちオーバーリアクションである。生前が亜米利加人か伊太利亜人なのではないかと疑いたくなる程。

 

そんな所に片割れが話に入ってきた。

 

「…ユウちゃん……、そんなことより、ここがどこだか聞かないと……」

 

どうやら、こちらの方はまだ話が通じるらしい。

 

★                    

 

ユウちゃんが役に立たないのでレイくんが進んで話に加わってみた。いつでもどこでも幽霊に勧誘したがるのはユウちゃんの悪い癖である。……まさか、同業とは思わなかったが。

 

「ここ?……ここは幻想郷。外の世界で忘れ去られた者や物が集まる、幻想となった物が集まる理想郷よ。そしてこの場所は無縁仏………身寄りのない人、そして外の人間のための墓地」

 

優しそうなお姉さんで助かった。プリンプでもユウちゃんのテンションに対面して冷静でいられるような人間は少ない。……この人らは人間じゃないけど。

 

「…ありがとう……ございます…。…ほら、ユウちゃんもお礼…」

 

「お姉さんたち、ありがとー!」

 

「ところで、貴方達は何故こんな所に居るのかしら?ただ現世に意味もなく漂うならば私も仕事をしなければならないのだけど」

 

と、桃色の髪をした方のお姉さんが言ってきた。仕事とは何なのだろうか?……まぁそんなことはともかく一応状況は伝えるべきだろう。

 

「…えぇ、と……元々はここと違う墓地に住んでたんですが……、気付いたらここに居て…」

 

「ふぅん……、幻想入りね、それは。ここでは珍しくない…まぁ、神隠しの様な物よ」

 

曖昧であったにも関わらず、きちんと答えてくれた。

 

「……行く所が無いのなら、私の邸で雇ってあげても──────」

と、彼女が言おうとした瞬間────

 

「人間に危害を加えるなら容赦しないわ、例えあんたがまだ子供だとしてもね!天誅よ!」

 

──────ユウちゃんが紅白のカラーリングの人に捕まっていた。何をやっているんだか……。

 

 

 

続く




ユウちゃんとレイくん、書き始めてから実感したんですが口調難しいですね!
ぷよぷよのシナリオライターさんはすごいと思います…。
ぷよ勝負とか弾幕ごっこをするのかは未定ですが(おい)、できるだけ放置しないようにたまに書いてこうと思います。
と言いつつ既に一個エターなりかけてる作品がありますが気にしない。
ではまた!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。