では、どうぞ!
「お前は、セシリアか。なんだ?」
それを聞いたセシリアは、長い日本侮辱と、男がいかに弱いかを力説、そして、自分はイギリス代表候補生であり、唯一教師を倒した故に自分がやるべきと締め括った‥‥‥そういえば、セシリアとの初対面って、こんな感じだったなぁ‥‥‥
「な、何ですの、あなた!なぜ私を久しぶりに来た孫を見るような目で見るのです!」
え、そんな目してたのか。気づかなかった‥‥‥
「くぅ!あなたはやる気がありますの!?」
「あぁ、やる気はあるぜ」
「そうですか‥‥‥それなら簡単です!決闘ですわ!」
セシリアがそういうと、クラス中がざわめき始める。まぁ、ついさっき唯一教師を倒したって言ってたしな。
「分かった、いつだ?」
「1週間後、それまでに少しは強くなっていることを願いますわ」
1週間後か。あの時と同じ‥‥‥いや、それよりも強くなれる。
「あぁ、分かった。1週間後だな」
「はぁ、この馬鹿どもが‥‥‥分かった、1週間後にアリーナでクラス代表決定戦を行う。いいな?二人とも?」
「えぇ、構いませんわ。織斑一夏、あなたの泣き顔、楽しみにしていますわ」
「そうか、俺は滅多なことじゃ泣かないけどな」
そう軽口で返す。さて、結果はどうなるやら‥‥‥
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「お前、体力はついたらしいが、剣道がからっきしダメになってるじゃないか!」
うん、どうしてこうなった?
えーと、授業が終わり、放課後になって、そしたらファースト幼なじみの箒に再会して、稽古をつけてくれるって言って、ホイホイついていった‥‥‥なるほど、稽古は、剣道の稽古だったか。
「ごめん、バイトだったり、体力作りとかで、ちょっとな‥‥‥」
「はぁ、それならしょうがない。しかし、まさかここまでダメになってるとは‥‥‥」
うん、人間やらないことって、微妙に劣化するけど、ここまで劣化してるのは予想外だった。
「まぁいい。明日には、ISの訓練だ。いいな?」
その問いには、もちろん、はいと答えたが、箒、感覚派だからなぁ‥‥‥この分で、クラス代表決定戦までに間に合うかなぁ‥‥‥
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「俺に、専用機?」
「はい、男性初の操縦者ということで、データが欲しいみたいです」
あぁ、やっぱり。まぁ、食いつかない方がおかしいかな、うん。
「そうか、これでなんとかなるかもな?一夏」
箒はそう言うが、実際のところ、分からない。ISの使用も申請は出してるけど、クラス代表決定戦までに使うのは無理だそう。これでどこまでやれるか‥‥‥そう考えていると、セシリアが来た。
「あら、専用機ですか。訓練機でやろうだなんて言わなくてよかったですわ」
「専用機が来なくてもやるけどな」
「あらあら、強気ですこと‥‥‥その口が嗚咽しか出せないようになるのを楽しみにしてますわ」
そういって、セシリアは去っていく。だが、専用機が来なかろうと、やる気ではある。
「おい、一夏。今、私は聞き捨てならんことを聞いた気がするが?」
「訓練機でやるってやつか?」
「うむ、条件が違いすぎる。来なかったら、おとなしく棄権した方がいいと思うぞ?」
うーむ、そうなんだが、これに関しては、俺のプライドというか。逃げる気はないな。
「はぁ、お前のことだし、言っても聞かんか。」
さすがファースト幼なじみ。俺のことをよく分かってる。
「まぁ、食いつけないとしても、やりようはあるさ。なんくるないさってね」
「‥‥‥お前、そんな軽口を叩くやつだったか‥‥‥?」
そんなにかな。まぁ、怪しまれたらあれだし、これから気をつけていこう。
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「専用機、来ないな‥‥‥」
「そうだな。本当に訓練機でやることになるかもな」
今日は、クラス代表決定戦当日。俺たちなりに努力はした。それに、ISのイメージはよーくできてる。ISはイメージが重要とは、千冬姉の談だ。
「お、織斑くーん!た、大変ですー!」
「どうしたんですか山田先生、まず落ち着いてください」
「お、落ち着いてられないんですよー!」
山田先生がなにやら大慌てできて、箒が落ち着くよう言うが、それどころではないと返す。そして、山田先生が言ったことは、驚くべきことだった。
「一夏君の専用機が、強奪されたんですよー!」
「「え、えぇぇぇぇ!」」
タイトル回収。いつものお粗末なクオリティですが、お気に入り、感想、ありがとうございます。
では、次回もお楽しみに!