ダンジョンにユ-ジオがいることは間違っているだろうか?   作:Seizen

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7話 レアスキル

今日は2話投稿します。(昨日の分)

 

今回も誤字やおかしな点がありましたら、

ご指摘下さい。編集します。

 


 

第2章 氷の冒険者

 

7話 レアスキル

 

細い裏道を通り、いつもの角を曲がる。先程まで聞こえていたざわめきが途絶えた頃、僕は路地裏にたどり着いた。

 

「やっぱりこれ...どうにかならないかな?」

 

目の前には建物があった。

人気のない路地裏深くに建っている廃教会は、僕の家だ。

僕達のファミリアは貧乏なのでここに住んでいる。

 

僕はそんなことを思いながら慣れた足取りで突っ切り、祭壇の先にある小部屋に入り、その一番奥にある本棚の裏には地下へと続く階段があった。

余り深さのない階段を降りた後は、目の前には扉がありそれを開け切った。

 

「ただいま帰りました!神様!」

 

声を張り上げて踏み入れると、広がるのは地下室とはなんだろうという疑問を持つほどの生活感が凄い小部屋だった。まぁ...僕が全力で掃除する前までは、普通の地下室だったけどね。お陰で住める環境になったよ。

 

「やぁ!ユ-ジオ君お帰り-。今日はいつもより早かったね?」

 

「ちょっとダンジョンで死にかけました...」

 

「...大丈夫?君なれたら僕はかなりショックだよ。本当に悲しんでしまうかもしれない。」

 

神様の手が僕に触れ、体に怪我がないか確かめてくる。その気遣いと優しさに僕は嬉しくなった。

 

「大丈夫ですよ。神様を一人にはしません。」

 

「本当かい?ありがとうっ!」

 

「はい!」

 

何気ない会話をしながら僕達は部屋の奥に進んでいった。

 

「それじゃあ、今日の稼ぎには期待できないかな?」

 

「いつもよりは少ないです。すみません...」

 

「問題ないよ!ユ-ジオ君。それよりこれを見るんだ!」

 

「こっ、これはっ!!」

 

「僕のお店の売上に貢献したということで、大量のじゃが丸くんをもらったんだ!今日の夕食はじゃが丸くんだ!」

 

「神様!流石です!」

 

僕の神様は明日を生きていくために人間のお店で普通にバイトわをしている。

 

「それにしても...僕の【ファミリア】に入りたいというひとは今日も相変わらず居なかったよ...僕の名前が無名だから...」

 

「おかしいな...どの【ファミリア】も授かる恩恵は同じなんですけどね...」

 

「僕はユ-ジオ君一人に負担を掛けるのは、心苦しいんだ...」

 

「そう言って...神様だって働いてくれているじゃないですか!」

 

「それは...ごめんね。こんなヘッポコな神と契約させちゃって...」

 

 

「そんなことないですよ!僕達の【ファミリア】は始まったばかりです!要するに発展途上ってやつですよ。最初は苦しいかもしれませんが...それでもそれを乗り切ったら生活は楽になるはずです!団員だって余裕さえできれば加入してくれる日ともでてきますって!」

 

「ゆっ、ユ-ジオ君...」

 

僕が言った言葉に神様は感動したのか、僕のことを感動の眼差しで見てくる。しかし、これは先程のエイナさんの話のことだ...心が痛い。それでも僕は神様に喜んで欲しかった。だってこんな僕を認めてくれた人だから。

 

「ぼっ、僕は君みたいな子に出会えて幸せだよ。それじゃあ、ユ-ジオくん僕たちの未来のために【ステイタス】を更新しようか!」

 

「はいっ!神様。」

 

「じゃあ...いつものように服を脱いで僕にその綺麗な肌を見せておくれよ...」

 

「なっ!?何言ってるんですか!変態神様!」

 

「なっ!誰が変態だ-?」

 

そのような会話をしながら僕はインナーを脱いだ。

そして僕の背中にびっしりと刻まれた黒の文字群があった。これが神の恩恵だ。

 

「グヘヘ...寝た寝た」

 

「真面目に変なことしないで下さい...ね?」

 

「分かってるよ!そう言えばさっき死にかけとか言ってたけど、何があったんだい?」

 

「ちょっと長くなるんですが....」

 

僕が話している間に僕の背中を神様が変な目で見ながら撫でている。

 

「出会いを求めて下の階層?君はダンジョンに夢を抱いてるなぁ、まずあんな物騒な所に君が求めているような女性がいるわけないだろぅ?」

 

「たっ、確かに...」

 

確かにあんな物騒な所に綺麗な女性なんて...

 

「それに、アイズ・ヴァレンシュタインだっけ?そんなに美しくて強い人なら他の男がほっとかないよ。それにその子だってお気に入りの一人や二人いるに決まってる!」

 

「......確かに」

 

そして最後の言葉に止めを刺された。

 

「まぁロキの【ファミリア】に入っている時点で、ヴァレン何某とかいう女の子とは婚約できるわけがないんだけどね」

 

「........」

 

 

そんなことを話していたら【ステイタス】更新は終わっていた。

 

「はいっ!終わりだよ!そんな女性なんて忘れてさ!すぐに転がっている出会いを探してみるといいよ!」

 

「僕のメンタルなさすぎて泣きそうだわ...」

 

僕のメンタルは豆腐よりないかもしれない。

 

神様は準備していた用紙に【ステイタス】を書き写していた。僕は【神聖文字(ヒエログリフ)】なんて読めないから、神様が下界で用いている【共通語(コイ-ネ)】に書きえてもらった。

 

フロ-ズ・ユ-ジオ

 

Lv1

 

力 :I52→I72

耐久:I82→H124

器用:I145→H165

敏捷:I142→H182

魔力:I0→I0

長剣術:I0→I35

片手剣術:0→I34

体術:0→I24

 

≪魔法≫

 

全氷魔法(オ-ルアイス)

 

・全ての氷属性の魔法が使える。

 

・魔物に対して威力が跳ね上がる。

 

・無詠唱で使用可能(1部は詠唱必須)

 

 

 

≪スキル≫

 

【****】

 

 

 

【青薔薇の誓い】

 

・青薔薇の剣がデュランダル【不滅の剣】 になる。

 

・氷属性の魔法(付与魔法)エンチャント可

(それ以外の属性のエンチャント不可)

 

 

 

多才の武器(マルチウェポン)

 

・自由自在に武器の姿を変形させることが出来る。

 

(しかし、武器の大きさの上限は自身の身長まで)

 

 【剣術創芸(ソ-ドスキル)

・アインクラッド流剣術が使える。

(熟練度により使用できるスキルが増加)

 

これが僕はのステータス。基本アビリティは、『力』『耐久』『器用』『敏捷』『魔力』の五つあり、Iに隣接する数字は熟練度という。これは基本アビリティの能力段階と連動している。ちなみに999が上限値で、その分野の能力を使用すればそれに応じて熟練度は上昇する。しかし、アビリティ評価Sに近づくにつれ伸びは悪くなるらしい。

 

そして、レベル。これが一番重要だ。

これが一つあがるだけで基本アビリティ補正以上の強化が執行される。Lv1とLv2では途方もない力差が生まれる。そんなLv1の僕がLv2とカテゴライズされているミノタウロスに大敗を喫したように。要するに、レベルが上がれば強くなるということだ。

神様はこれを【ランクアップ】と呼んでいる。

なるほど...『敏捷』と『耐久』の上がり具合いが凄い!

ミノタウロスに殴られ蹴られたから耐久が加算(プラス)40と追いかけ回されたから加算(プラス)40ということかな?

 

 

へっ?熟練度上昇ト-タル120オ-バ-?

 

「神様...これ書き間違えたりはしてませんか?」

 

「...なんだい君は?僕が簡単な読み書きも出来ないとでも思っているのかい?」

 

「いえっ!決してそういうことでは...」

 

待て待て...これまでの僕の半月はなんだったんだ?本当にこれはヤバ...ん?

 

なにかに気づいたユ-ジオ神様に言った。

 

「神様?このスキルの欄にはなにがあったんですか?なにか消したような...」

 

「んっ...ああいつもどうり空欄だよ。手元が狂っちゃってね。これ以上スキルが増えたら君は反則(チ-ト)だよ!」

 

「でっ、ですよね-」

 

少し期待してしまった自分が恥ずかしい...

 

「まぁ...僕はこれからバイト先あるから行ってくる!一人で悲しくじゃが丸くんでも食べてるといいさ!」

 

「あっ...行ってらっしゃい神様」

 

下界の子は変わりやすいんだな...

神である不変の僕とは全然違うなぁ...

 

憧憬一途(リアリス・フレーゼ)

 

・早熟する。

 

懸想(おもい)が続く限り効果持続。

 

懸想(おもい)の丈により効果向上。

 

魅了(チャ-ム)の無効化

 

 

有望そうな【経験値(エクセリア)】を取り出し、自らの手で【ステイタス】を刻んでしまったことを今更後悔した。

 

ヘスティアは他人の手で彼が変わってしまったことが堪らなく嫌だった。認めたくなかった。

 

「ちくしょ-----っ!!」

 

 

その叫び声は夜のオラリオに大きく響いた。

 


 

ここまでご覧いただきありがとうございます!

次回も早めに更新しようと思います。

ソ-ドスキルに関してですが、最初から全て使えるのは反則(チ-ト)なので熟練度を追加しました。これが増えると新しいスキルが使える仕組みになります。

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