8月20日
ようやく現在地が何処か知ることができた。
どうやら俺が今までいた場所は201番道路の北側、コトブキシティとの間だったみたいだ。
そのまま南に進めば道に出るかマサゴタウンにたどり着くことが出来たのだが運が悪いことに俺は西に向かって歩き、そのままシンジこまでたどり着いたらしい。
何故コトブキシティと201番道路の間にラルトスが居たのかは定かではないが生息地が不自然なほど遠いわけでもないしまあそういうこともあるのだろうと納得しておいた。
さて今日はもう遅い、明日になったらマサゴタウンでナナカマド博士に会いに行ってみよう、大丈夫道があるならすぐだろう。
8月21日
残念ながらマサゴタウンに今日たどり着くことができなかった。
まあ道なき道を進んでいたとは言え数日かかって進んだ距離を1日で進むことができるわけがない。
一つ疑問に思ったのだが、ここでは現実のお金は使えるのだろうか?
そろそろお風呂にだって入りたいし何よりきのみ以外の物を食べたい。
しかし実際問題お金の単位は同じであるが、お札や硬貨が別という可能性がある。
こんなことなら向こうで沢山食べ物を買っておくべきだったか・・・
いやそもそもこんなこと起こることを想定して食料を買う方が頭おかしいのではあるが。
8月22日
今日は夕方くらいにマサゴタウンに着くことが出来た。
少しだけ町が見えていたので頑張って歩いたのだが、そのせいですっかりへとへとである。
早速ホテルにでも行って休む事にする。
重大な問題が発生した。
8月23日
懸念していた通り貨幣は現実とは違うらしい。
現実はいつも非情だ、とはいうがこの場合は何て言えばいいのだろうか。
幸いホテルでは誤魔化しが効いたのでそのまま外に出て野宿をすることで何とかしたのだがこれはとても不味い。
何が不味いかと言うと今の俺にはお金を稼ぐ手段が一つもないことである。
ゲームではバトルして勝てば相手から賞金としてお金を貰えていたが妙なところが現実的な走馬灯のことだ、そんな単純なわけがない。
そして厳密に言えば俺は今ポケモンを持っていないのだ。
これは早急にナナカマド博士のところに行って・・・行ってどうすれば良いんだ?
何で俺はナナカマド博士のところに行こうと思っていたんだ・・・?
この走馬灯の世界から出してくれと言おうと思っていたのか?それとも別の世界から来たんですと告げるつもりだったのか?はたまた助けてくださいとでも?
いずれにしても狂人の戯れ言でしかない、俺がナナカマド博士ならば確実に無視をする。
俺はいったいどうすれば良いんだ?
8月24日
日記を読み返した。
こういう時に日記というのはとても便利であると実感したと共に違和感を感じた。
俺はまずアルセウスというポケモンに出会おうと考えていたのだ、この世界が"走馬灯の世界"だと思っていたのにも関わらず。
しかし現実的な事ではないと選択肢から外していた、もし俺がゲームの中で使っていた手持ちを持っていたらすぐにでもテンガンざんに登っていたことであろう。
つまり何かによって思考を固定されていた?
それに何故俺は現実にもどりたがっているんだ?
あんな身体ではいくばくも生きては行けないというのに。
死ぬためだけにこの走馬灯から抜け出したかったのか・・・?
駄目だ思考がまとまらない、どうしようもできない。