空駆けるミシラ飛行隊 荒野のコトブキ飛行隊   作:紅の1233

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薔薇の刺突

ラハマ飛行場

 

輸送機に改造された深山の下、観音扉式に開いた所からハ25エンジン、またの名を栄エンジンが機内クレーンで吊り下ろされてくる。

その作業を見上げている人物がいる。

「ナツオ~、久しぶり」

オウニ商会所属コトブキ飛行隊の整備班長を勤めている“ナツオ”だ。

ナツオが振り向くと声をかけてきたのはローズだった。

「おぉローズ、久しぶりだな」

ナツオは深山の護衛できていた彗星と零戦五二型を見た。

「相変わらずお前っとこの飛行隊は塗装も機体もバラバラだな。整備面で苦労してるだろ、うちみたい統一したらどうだ。」

「統一したいのは山々だよぉ、でも皆の意見も尊重したいしぃ。あっそれに色んな機体を毎日整備出来るから楽しいよぉ!」

「なるほどなぁ、ところであの五二型は見たことないな。新入りか?」

「そうアオイっていう新しい隊員が入ったんだぁ!でも今は図書館に行ってるんだよ、零戦の資料を探しに」

「偉いもんだな、そいつの爪の垢を煎じてアイツらに飲ませたいぐらいだ。」

「えっ?それってもしかして」

「“キリエ”と“チカ”のことだ。」

「おぉ疾風迅雷のキリエと電光石火のチカのことだねぇ!」

「そう、だが操縦はできるが知識については全くだ。“棘の飛燕”みたいな奴が一番なんだけどな!」

「古い呼び方をしないで!もう足は洗ったんだよぉ!」

「わりぃわりぃ、ところでまだ飛燕に乗ってるのか?」

「ううん、今は彗星に乗ってるんだ」

「ってことはあの灰色の彗星か」

「そう!」

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ラハマ図書館

 

館内に入ったアオイは受け付けに行った

「すいません」

「はいなんでしょう?」

眼鏡をかけた老夫が出てきた。

「ニホン...ユーハング語でかかれた本はどこにあるでしょうか?」

「ユーハング語かい?ちょっと付いてきな」

付いていった先は図書館の奥の方にある棚だった。

「ここ一帯がユーハング由来の本が置いてある。まぁ読む人は殆ど居らんから誇りまみれだと思うが」

「いいぇ有難うございます」

「ごゆっくり」

そう言って老夫は行ってしまった。

アオイは自分の背丈よりも高い本棚を見上げる。

「この中から目的の本を、骨が折れるわね」

そう言って探し始めた。

 

「これは夏目漱石の“坊っちゃん”ね懐かしい、他には」

 

「童話集、まさかの右読み!」

 

色々捜索し

「陸軍兵器集、栄エンジン取り扱い説明書、海軍省...これだ!」

『取扱説明書 零式艦上戦闘機 海軍本部』と書かれた古い本を取った。

「昭和19年ちょうど五二型の生産してる時ね、これだわ」

書いてある文字は少し古いが十分読める。

アオイはそれを持って行く。

「五二型の20ミリはベルト給弾式になり各125発を携行可能か、二一型の二倍かぁ。でも甲型以降ね、私の五二型は無印だからドラム式かしら?」

アオイは図書館中央に設けられたテーブルに本を広げ読んでいた。他にも零戦の図面までも見つけた。

「へぇ燃料給油口は風防前にあるのね」

色々見ていくと様々な事が分かって面白い。

零戦はあの短い期間で栄光と衰退、両方を味わった機体でもある。

初戦から華々しい活躍をしていたのに、中期には時代遅れのになり終戦時全く太刀打ちできなくなっていた。

その輝きは花火のように一瞬だった。

零戦は空を滑るように飛ぶ、自身が風の一部になったかのように飛ぶ。これは他の日本機も同様、飛ぶ姿が無理をしないで飛んでいるからだ。

米軍機みたいにエンジン出力にものを言わせて、大きなプロペラをガンガン回して飛ぶ姿とは違う。

「急降下限界速度は667キロ、大体350ね。覚えておかなくちゃ。」

アオイはシズマツの文房具屋で手に入れたメモ帳に記入する。

急降下限界速度は絶対に覚えておくべきものだ。なぜならその速度を越えると機体が耐えきれず、空中分解を起こすからだ。

それにしてもこの世界の単位は微妙に私のいた世界と違う。

クーリル、ボットル等。

金の単位もそうだ。

銭とポンドが混じってる。

でも、昔の日本の単位と同じだから案外簡単だ。

厘がないだけましかもしれない。

ちなみに厘は銭の十分の一、円の千分の一の単位だ。

実にややこしい。

「失礼」

「うん?」

唐突に声を掛けられた。本から顔をあげると向かいに誰か座っていた。

長い銀髪を後ろで二つに縛っている。頭にゴーグルを付けている所を察するにこの人も飛行機乗りだろうか。

「あっごめんなさい、もしかして独り言がうるさかったかしら?」

「いえ、そちらの読書を邪魔してしまったのを謝罪する。」

「声をかけたって事は、私に何かよう?私はアオイ、貴女は...」

「ケイト、アオイの読んでいる本が興味深かったので声をかけた。」

「これね。これは零戦の事が知りたかったから読んでいたの、今度の愛機は五二型でね。ケイトの愛機は?」

「キ43-1丙、隼」

「隼かぁいいわね。」

「それよりアオイの読んでいた本についてだが、その本はユーハング語で書かれている。」

ギクッ

「普通では読めないはずのユーハング語を貴女、アオイは読解出来る。なぜ?」

あまりにも堂々と読んでいたのが悪かった。

自分がユーハング、もとい日本から来た人間だと言うことをすっかり忘れていた。

「あっああ、これはその只見ていただけ、そう見ていただけ!」

「貴女が先ほどまで記入していたメモ帳にはユーハング語で書かれていた。これについてはどう答える。」

ケイトはアオイのメモ帳を指差す。

「ぐぅ!」

自身がユーハング人だと言うことを公には余り知られたくない、そう思ったが言い訳があまりにも酷かった。

どうすれば

「もしアオイがユーハング語を理解出来るのであれば協力を得たい。」

「頼みね、なに?」

ケイトが持っていたペンで指したのはテーブルに置かれた数冊のノートだった。

「翻訳の手伝い。」

 

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ラハマより少し離れたら上空

 

キーンという甲高い増速冷却ファンを響かせて飛ぶ、紡錘形の機体。

「ミシラめ...よくも...!」

その機体に乗る男は呟いた。

 

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「これはね、ここじゃなくてこの前に付けるのが正しいの。」

「なるほど、理解した。」

ケイトから頼まれた翻訳は思ったよりも簡単だった。

今はユーハング語で書かれた参考書や本を手にケイトと共に勉強をしていた。

内容は物理学だ。

内容は飛行機乗りならある程度知っておくべき項目だ。

例えばG、重力の計算式とか。

「この計算式は間違えやすいから要注意ね」

「注意しておく」

いや、びっくりだった。

私がユーハング語もとい日本語を読解出来ることに対してなにか反応を見せるのかと思ったが、なにもなかった。

それどころか表情が全く変わっていない、多分眉毛の角度も変化していない。

「ねぇケイト、一つ聞いてもいい?」

「?」

「もし仮に私がユーハング、穴の向こうから来た人間だったらどうする?」

「どうもしない」

「それはまたなんで?」

「アオイがどのような生い立ちでイジツにやって来たかどうかについて、ケイトは興味がない。」

「まあそうよね」

「知ったところでケイトにはどうすることも出来ないから。」

「ふん...」

確かに私がユーハング人だっていうなら何が出来る?せいぜい飛行機の操縦ぐらいだ。

私は物語に出てくるような変身して戦えるヒーローじゃない。

イジツに住む人と何ら変わりなく暮らす、普通の人間だ。

この世界に来た理由は運命でも何でもない、神のちょっとした悪戯だろう。

迷惑な話だ。

「だがアレンの研究に役立てるかもしれない。」

「アレン?」

「ケイトの兄」

「お兄さんがいるの。なんの研究をしているの?」

「“穴”の研究」

「!!」

そこへ

「アオイぃ~、そろそろ行くよ~」

ローズがやって来た。

「えっ、もうそんな時間だったの?」

「もうエンジン回してるから早く行こう!」

「えっ!ちょっと待ってローズ。ケイトはどこ所属の飛行隊?そのおでこのゴーグルから察するに飛行機乗りでしょ、仕事柄これから会う機会があるかもしれないし、ね?」

「オウニ商会所属、コトブキ飛行隊」

「オウニ商会のコトブキ飛行隊ね!また縁が会ったら会いましょう!」

アオイは名前が少し気になったが、それを後回しにして急いで片付けをしてローズの後を追った。

 

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地上に大きな機影を落として、悠々と飛ぶ深山。

その後ろ斜め上空を並んで飛ぶ、彗星と零戦五二型。

無事輸送を終えて帰路、シズマツへ向かっていた。

アオイはふとあることを思った。

ローズはなぜ飛行機に乗っているんだろう?

普通の整備士だったら自分で操縦して飛ばない、例外があるかもしれないが、だからといって飛行隊に所属して空戦する整備士はいないはずだ。

「ねぇローズ」

「なにぃアオイ?」

「ローズってさ、なんでミシラ飛行隊に入っているの?整備士だけなら飛ぶ必要はなかったんじゃないの?」

「確かにぃそうだよねぇ。でもねぇ一度空の楽しさを知っちゃうと戻れないんだよねぇ」

「じゃあミシラにいる前から飛行機に乗ってたの、どこかの飛行隊に所属していたの?」

「ううん、私は元々賞金首だったの」

「えぇ?!」

衝撃の告白

操縦桿を握っていたのを忘れて、驚いた拍子につい手を動かしてしまい機体が大きく揺れた。

「大丈夫ぅアオイぃ?」

「ううん、平気よ」

アオイはすぐに機体を立て直す。

「私はねぇ、社長令嬢だったの。」

「えぇ?!」

「わわ、と言っても大きめの工場を保有してるだけだよぉ。でもねぇなに不自由なく暮らせているのがぁ、嫌だったんだよねぇ。」

「羨ましい悩み事ね」

「そんな時にぃ、飛行機に出会ったの。飛行機の存在を知った時に思ったんだよ、あぁ地べたをはいずくばって生きてる自分ってなんて惨めなんだろぅ、ってさ。それでパパの工場に勝手に潜り込んで、そこの人達に飛行機の事を一から教えて貰ったんだぁ。そして自分だけの戦闘機を手に入れたんだぁ、飛燕だよ飛燕!嬉しくて横に大きくバラの絵を描いちゃったんだぁ!」

「飛燕...彗星と同じエンジンを積んだ戦闘機ね。」

飛燕は陸軍の主力戦闘機の一つで、珍しい液冷エンジンを搭載していた。ただ、扱いの難しい液冷エンジンのせいでよく不具合が起きてしまった。

しかし、飛燕が優れた戦闘機だったの確かだ。速力、火力が優れ機動力も必要十分。防弾もある程度考えられ、急降下速度も高かった。

「でもねぇ、当時の私はすごく思い上がりが強くてねぇ。空を飛んでいる他の飛行機が邪魔に思えてきたの、それで色んな飛行機乗りを地におとしていったんだぁ。雇われ飛行隊、空賊、自警団、落としていった機体は数知れず。いつしか私は無敵だぁ、って思うようになっちゃってぇ、そうしたら賞金がかかっちゃってぇ。」

平然と言っているがかなりヤバイ過去だ。

「まぁ賞金首って言っても顔とか分からないから、バラのマークを付けた飛燕ってだけしか特長がなかったんだよねぇ。だから“棘の飛燕”なんて呼ばれていたんだ。でもそれは長くぅ続かなかったんだぁ。」

「親御さんはご存知だったの?」

「いや、知らないと思う。飛燕に乗って家出したのは知ってるけど、バラのマークは家出後に付けた奴だからね。」

ローズは風防越しに見える青空を見上げる。

「ある日飛んでいたら二機の見慣れない戦闘機を見かけたんだ、私は有利な上空にいたから一撃離脱を狙った。だけどその二機はあっさりと私の不意打ちを回避してそのうち一機が、後ろから追い掛けてくるんだ。特徴的な逆ガル翼だから流星だってすぐわかったよ。」

「流星...」

もしかしてオルカの流星かしら

「戦闘機じゃない飛行機に追われるなんて屈辱的だ、って思った私はなんとか振り切ろうとしたけどまるで歯が立たなかったよぉ。最後はエンジンとラジエーターを撃たれて不時着することになったんだよねぇ。」

 

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機体各所から煙を吹きプロペラはへし曲がり、不時着に失敗して前方につんのめりひっくり返った飛燕。

操縦席後ろの脱出ハッチが内側から乱暴に開かれる。

出てきたのは髪をショートカットにしていたローズ。

「“棘の飛燕”なんて大層な名前がついて賞金が掛けられているからどんな奴かと思ったが、まさか女の子だったとはな」

ローズが顔をあげた先には髪を腰まで伸ばしていたオルカだった。

「飛燕の正体見たりロウズマリイ。どうだい姉貴?」

「オルカ、ローズマリーは別にバラの仲間じゃないよ。正式にはシソ科。」

オルカの後方には流星と零戦五二型が止められていた。

その五二型の方から松葉杖を両手に持ったアニラが来て、オルカに突っ込みを入れた。

「げぇマジか。ってそんな事よりどうするんだコイツ、当局につき出せば金一封だぜ!」

「そんなことしなくても撃破した事を証明できる物があれば賞金が出るでしょ。」

「それもそうだな、じゃあもしかしてコイツも?」

「そのつもりだよ。」

アニラはローズの元へ寄る。

「貴女がオルカ、あの流星に負けた理由わかる?」

アニラはローズに聞いた。

「技量...それとも機体の差」

「それもあるかもしれないけど大事な事を忘れているよ。」

「大事なこと...」

「守りたい物だよ。貴女にはあった?」

無心でただ目の前の戦闘機を落としていたローズにはそんな物がなかった。

「なかった...」

「貴女を撃墜したオルカは私を守ろうという一心で戦った、だから貴女に勝てたの。」

「守りたいもの...、それで私をどうするの?」

「本来は当局につき出すべきだと思うけど、飛燕を自分で整備出来る優秀な戦闘機乗りを牢屋の中で燻らせちゃもったいなよ。」

アニラはローズの前に手を伸ばし

「私と一緒に飛ばない?まだ見知らぬ空へ!」

と言った。

呆然としていたローズと目をキラキラさせたアニラ、その二人を後ろでオルカは笑っていた。

 

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「自分が井の中の蛙だぁーって事を強く感じたよぉ。」

「そうだったの。」

「でも今はアニラのミシラ飛行隊に入って良かったぁーって思うよ。キシネさんは優しいしぃ、地元だし。」

「地元...ローズ!貴女シズマツ出身だったの?!」

「へへ、そうだよぉ。」

二人の元に唐突に無線が入る。

相手は目の前を飛ぶ深山の通信手、ユサイだ。

「緊急事態です!未確認戦闘機接近です!」

『!!』

二人に緊張感が走る。

「向きと数は?」

「本機八時の方向、今の所一機です!」

「わかったわ、ローズは上で他に敵がいないか警戒してて、私がその不明機の確認に向かうわ」

「おぉ頼もしいねぇ。了解。」

彗星は機首をあげ高度をあげる。

アオイは機首を八時の方向へ向け、迎撃に向かった。

 

段々近付く機影。

ずんぐりした本体と短い翼。

雷電だ。

海軍の局地戦闘機として作られた飛行機だ。

「まずはお前からしまつしてやる!子分の敵だ!」

雷電の機首と翼から弾丸が飛び出してきた。

アオイはラダーペダル踏んで零戦を横滑りさせる。

すれ違う一瞬、アオイは機体横についたマークを見た。

見覚えがある。

以前落とした九六式艦上戦闘機にもついていた。

アカリス賊のマークだ。

雷電は旋回してまたアオイへ向かってくる。

「向こうは雷電の戦い方を知らないの?」

雷電は上昇力を生かして相手より有利な上空に出て、降下しながら敵を攻撃し離脱する。

いわゆる一撃離脱が主な戦法だ。

旋回能力は他国の戦闘機に比べたらいいかもしれないが、零戦と比べたら絶対に負ける。

雷電が大回りして旋回するところを、零戦はそれより小さく回る。

アオイは雷電の後ろにつく。

「おっなかなかやるじゃねぇか!」

零戦に後ろを取られたことに気付いた雷電は垂直に近い降下を始めた。

アオイも降下し始める。

雷電と零戦、両者共に重力の力を借りてどんどん加速する。

その時、アオイは速度メーターを見て一瞬血の気が引いた。

五二型の速度メーターは普通300ノットまでしか刻まれていない。

だがこの零戦のメーターは400ノットまで刻まれていた。そして、その400ノットより上を針が指していたのだ。

零戦五ニ型は大体350ノットで機体の限界が生じ、機体の一部からミシミシという鉄の破れる鈍い音が徐々に聞こえ始め。最終的には派手な音をたてて空中分解を起こす。

アオイの脳裏には最悪な光景がよぎった。

だが零戦からは機体の限界を感じられるような悲鳴が聞こえない。

どうして?

それよりも今は目の前の事に集中。

雷電は水平に戻り、今度は上昇し始める。

「ぐっうぅ...」

機体が空中分解を起こさぬようにアオイはゆっくりと操縦桿を引いて、機体を引き起こす。

急上昇に入ったものだから五二は速度が落ちてしまう。

だが目の前の雷電は持ち前の馬力を生かしぐんぐん昇っていく。

ダメか、と思ったそのとき。

突如無線から

「追い込みありがとぉー」

とローズの声が聞こえたかと思うと、ダダダダダと雷電の斜め上から弾の雨が降った。

雷電は、エンジンカウル、風防、尾翼まで一直線に被弾した。

黒煙を吹き始める雷電、その横を彗星が通過した。

7.7ミリ機銃でも重要部分を的確に当てれば、撃墜は可能だ。

ローズは上空で待機しアオイと雷電の動きを見ていたのだ。

そして、雷電の動きが単調になった上昇中、弱点を晒した瞬間をローズは見逃さずに刺したのだ。

“棘の飛燕”と呼ばれていたローズが得意としていた戦法だった。

その後零戦五二型、彗星、深山の三機は無事シズマツに到着した。




スズネ運送協会保有機体
その1
アオイの零戦五二型
塗装:F-2戦闘機の洋上迷彩に酷似した塗装
マーク:一枚の花弁が赤く塗られた桜花
以前はアニラの愛機でもあった。
翼は超々ジュラルミン(通称:EDS)を越えるHEDSと呼ばれる新素材巷で作られた物に交換され、カタログスペック以上の強度を持つ。巷にはハイパージュラルミンと呼ばれる。
20ミリの給弾はベルト式になり各125発、計250発を発射可能。
座席背後に防弾板、風防は全て防弾ガラスに、翼内には自動消火装置と防弾ゴムを装備してある。
エンジンについても潤滑油やプラグも選りすぐりの物に交換され、実際より馬力は上がっている。
ローズは五二型の性能向上を計画しているが、パーツの不足で実現には至ってない。
シズマツの“ハナマル飛行機”製造。

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