涼宮ハルヒの卒業   作:タキレン

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涼宮ハルヒの乱れ

「クイズ大会決勝戦!!」

 なんと我らSOS団は決勝戦まで勝ち進んだ!

 まあ主にハルヒと小泉の雑学、あとハルヒの力が働いた結果なんだけどな。

「第一問、ネッシーは……」

 とまあ不思議オカルト分野ばかり出ています。

 

 数分で決着、我らSOS団の勝利で幕は閉じた。

「やったわよ! キョン」

 そう言って俺をバシバシ叩いてくるハルヒの機嫌は直ったようだ。

「じゃあまた明日! 放課後部室に集合よ!」

 できればそうしたいです、授業中だけでも見逃してくれと俺はひたすらに思っている。

「機嫌治ってよかったですね」

 小泉が耳打ちをしてきた、顔が近い。

 

 クイズ大会も無事優勝に終わり、俺は永遠の三年間が回避されたとばかり思っていた。

 しかしある日の放課後、ハルヒが帰った後に長門がこんなことを言い出した。

「卒業式の準備をするたびに涼宮ハルヒの心に乱れが出来ている」

「……悪い事か?」

 長門は言うだけ言って本に目を落としたので小泉に聞く

「はい、今までとは極端に違います」

 なんで笑顔なんだよ

「極端に違う?」

「はい、今まで涼宮さんの心が乱れると涼宮さんは閉鎖空間を作る事で心を正常に戻していました」

「まあ、そうだな」

「しかしここ数日前、正確には永遠の三年間の可能性が疑われた頃から閉鎖空間が出現していないのです」

「……よかったじゃないか、ボランティアのバイトが減って」

 小泉は珍しく苦笑いで

「それがそうもいかないんですよ、閉鎖空間を出現させない事で涼宮さんの心は乱れ放題です……これが何を意味するかお分かりですか?」

「世界の終わり、世界の作り直しか?」

「確かにそれも考えられますがそれは大丈夫でしょう、いざという時はあなたがこの世界を気に入ってると言えばいい話です」

「じゃあなんなんだ」

「先日と同じ、永遠の三年間ですよ」

 数分の沈黙、俺は頭を整理していた

 まとまった考えを、俺は口にする

「それは卒業までにハルヒの心の乱れを正常に戻さないといけないって事か」

「確かにそれも必要です、しかしまた大きく乱れたらどうでしょう」

「卒業直前に乱れを戻せばいい、大きく乱れなければいいんだろ?」

 小泉はまた苦笑い

「長門さんは卒業式当日に涼宮さんの心が今までに無いくらい乱れると言っています」

「そう……なのか、長門」

 長門は本から俺に視線を移して

「そう」

 と言って本に視線を戻す。

 俺も長門から小泉に視線を戻した。

「つまり……永遠の三年間を回避出来ないのか? そうだ朝比奈さん」

 お茶を入れていた朝比奈さんを見る

「ひゃ、な、なんでしょうか」

「どうにか未来の事を教えて貰えませんか、未来があるならその未来では永遠の三年間を回避、それか脱出したはずです」

「それは……」

「禁則事項なのはわかっています、それでも」

「無理ですよ」

 小泉が間に入ってきた

「あの夏の一週間を思い出してください、あの時朝比奈さんは未来と繋がりを遮断されていました」

「じゃあ……」

 朝比奈さんを見る

「はい、恐らく今回も未来に連絡はとれません、未来ではその三年間が続いたという記録も、回避した記録もありません」

 俺は力なく椅子に座る

「どういう事だ……」

「永遠の三年間が起こったとしてそれを認知出来るのは僕や朝比奈さん、長門さんやあなたと言ったごく僅かです、もしかしたら長門さん以外は気づかないかもしれない」

「じゃあどうにも出来ないのか?三年間かけてハルヒを満足させるしかないのか?」

「確かに今あなたが涼宮さんに

「I love you」と告げても効果はありません、その場合涼宮さんは(もっと早くに聞けていれば)と言う心を持ち三年間を繰り返すでしょう」

 こうなりゃ最後の手か

「ハルヒに力を認知させたらどうだ、俺はあいつに力を認知させる

 だけの材料を持っている」

 そう、ジョン・スミスだ

 小泉は首を横に振る

「それは三年間を回避できますが同時にあなたの言葉でもどうにもならない世界崩壊の可能性が一気に高まります、お勧めできません」

「それならどうしろと」

 小泉が得意気に俺を指す

「あなたですよ」

「……は?」

「心の乱れによる世界崩壊はあなたの言葉や行動で止めれるでしょう、今回も同じです、あなたに押し付けるのは心苦しいですか……

 あなたに頼るしかないのです」

「俺に?」

「卒業式当日までの涼宮さんの心の乱れは僕達が正常に戻しましょう、しかし最後の決め手、トリガーはあなたしか握っていません」

「トリガーを引くにはどうすればいいんだ」

「涼宮さんに高校を卒業してめ良いと思わす事が出来れば成功です」

 俺は溜息をつく、最終責任者は俺なのか

「……考えておこう」

 小泉は笑顔で言った

「頼みます」

 

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