これは、「ごーすとたうん」のあとがきと設定(第4話)です。
設定には、地図や間取りの画像があります。
読んでいただきありがとうございます。
イエネコとスズメを、トムジェリみたいな関係にしたら……。というアイデアを思いついたんですが、全然違う方向に行ってしまいました。
思いつくままに書いていったため、だらだらと長くなりました。欲張って詰め込みすぎたかもしれません。もっと削れる部分があると思うのですが、全部入れたくなってしまいます。
この前書いた「せんじょう」が、色々な意味でひどかったので、今回はまともな、ほのぼのとした話を書きたかったんです。ですが暗い話になってしまいました。私は、何かがズレたものばっかり書いています。最後に泣いちゃうのもいつものことです。
スズメに酒入りのジャパリまんを食べさせるのは、民話をヒントにしています。
でも、本物のスズメに酒入りの餌をあげても捕獲できないと思います。それに(多分)鳥獣保護法違反です。スズメは狩猟鳥に指定されているので、捕獲や飼育ができます(食べられます)が、捕獲方法などの規定があり、許可が必要になる場合もあります。飼いにくいとの話もあります。
メジロは、捕獲も飼育も禁止されています(例外あり)。
スズメとメジロ(スズメジロ)のフレンズは、公式にはいないようです。私が知らないだけでしょうか……。他の方がデザインしたオリフレの子を誘拐して……じゃなくてお借りして、本作に出演させようか、と思ったんですが、デザインは複数あり、性格もしゃべり方も違う子がいます。
公式でも、作品によって性格などが違うフレンズが多いです。個体や世代が変われば、性格も変わるのかもしれません。それなので、性格やしゃべり方は、私好みに、物語に合わせて勝手に設定を作りました。(他の方が考えた子を私が文章で再現できなかった、というのもありますが……)ただ、他の方がデザインした子も参考にさせて頂いています。
イエネコも原作とは別人です。カラカルが幼くなった感じ(ミニカラカル?)を狙っています。
私はいつも、「物語が優先、キャラは役者」という書き方なので、“中の子”と作中に登場する子は、同一人物であり別人でもあるんです。
スズメジロとイエネコは、キャラが固まっていなくて書きにくかったです。しゃべってくれない、どこかで見たようなキャラになる……。原作のキャラ付けがいかに秀逸なのかが分かります。あと、二次創作でたくさん書かれているキャラは書きやすいです。勝手にしゃべってくれます。
「にゃー」とか「ちゅん」とか「ちー」とか言っていますが、原作のフレンズは、動物の鳴き声(聞きなし)を、あまり言いません(サーバルは例外)。それなので、あんまりセリフに入れたくないんですが、キャラ付け的には欲しいという矛盾……。
けものフレンズのコンセプト的には「原作は動物」なんですが……難しいです。
本編には、設定通り書けていない部分があります。
【 メジロ 】
・ 見た目は、他の方がデザインされたオリフレっぽい(ぼんやりとした設定)。緑色。
・ ちっこい。
・ 甘いものが大好き。特に花の蜜と、ミカンなどの甘い果物。
・ 警戒心が薄い。甘いものに夢中になっていると、近くに誰かが来ても気づかない。
・ ウグイスと間違えると怒る。
・ 仲の良い相手とはくっつきたがる。特に横に並んで座っている時。目白押し。
・ 「リカーショップつぐみ」の自称店員(勝手に居座ってるだけ)たまに勝手に商品を飲んでいる。(ジュースや甘いカクテルが好き)
・ ボトルや缶の開け方がわからない。歯で強引に開ける。
・ スズメちゃんのことがお気に入りで、スズメのことをかわいいと言う。
・ ですます調だがややくだけた感じ。
・ 一人称「わたし」、二人称「あなた」「ちゃん付け」、三人称「ちゃん付け」「あの子」
・ 「ちー、ちー」「ちー」と、ごく稀に言う。驚いて出た時は「ちーっ!!」で、声が高い。
【 スズメ 】
・ 見た目は、他の方がデザインされたオリフレっぽい(ぼんやりとした設定)。茶色。
・ 臆病で、知らない誰かが自分の5m以内に近づくと飛んで逃げる。
・ 子供っぽい。気が強い面もある。気を許した相手とだけ親しく接する。
・ 食い意地が張っている。
・ 雑食だが米が好き。
・ 酒に弱い。
・ 両足をそろえて飛び跳ねて歩く(ホッピング)。普通に歩くこともある。
・ 「~だ」「~ぞ」「~だぞ」「~だろ」
・ 一人称「わち」(発音アクセントは「わし」と同じだが、「うち」のようになる時もある)、二人称「おまえ」「呼び捨て」、三人称「あいつ」「呼び捨て」
※ スズメの一人称は非常に迷いましたが、変なのにしたかったので、「わち」で。これは、「わし」「うち」「わたち」「わっち」をいじったものです。「ぼく」「おれ」「自分の名前」は避けたかったんです。他には、「あたち」「あち」「あい」「わらち」「わらし」「わたっち」「わーち」などの候補がありました。
・ 「くちゅん!」とくしゃみ(?)をする。
・ 「ちゅん!」「ちちちちちちー!」と、たまに言う。(頻度は低い)
※ スズメの鳴き方はいろんなパターンがありますが、あんまり変なの(「じゅじゅじゅん!」とか「じじじじじじ!」とか)を言わせるのもどうかと思うので抑え気味にしたいです。
「ちちちちちちー!」も、やめたほうがいいかな(スズメはそんな鳴き方はしないはず)、と思ったんですが、物語的に必要だったんです。
【 イエネコ 】
・ 見た目は公式と同じ。
・ 性格やしゃべり方は公式をベースにアレンジ。カラカルが幼くなった感じ。
・ 気が強かったり弱かったり、二面性のある性格。ちょっと人見知り。
・ スズメをつかまえたい。
・ サーバルの狩りを見てからは、サーバルをとても慕い、憧れて、「サーバルねえちゃん」と呼ぶようになった。
・ 「ごしゅじん」に対して特別な感情を抱いている。だが忠誠心はあまり無い。対等な関係。
・ 塀の上を走ることができる。
・ 「~のよ」「~なの」「~なのよ」「~わ」「~わよ」
・ いじけた感じの時に「~もん」「~だもん」になる。
・一人称「あたし」、二人称「あんた」「呼び捨て」「あなた」、三人称「呼び捨て」「あの子」
・ サーバルはイエネコを呼び捨てにする。
※ ちゃん付けするかで迷いましたが、サーバルは、かばん以外は呼び捨てにするっぽいので。あと、妹分だから、という理由もあります。
・ 「にゃー!」「にゃ」と、たまに言う。(頻度は低い)
※ 「にゃ」も、あんまりセリフに入れたくないんですが、師匠のサーバルに合わせると結構出てしまいます。
※ イエネコは“病んでる”キャラにするつもりでした。「ごしゅじんが書斎にいると信じている」「ごしゅじんと毎日ベッドで寝ていると思っている」「写真と会話する」「ごしゅじんと一緒に写っている、写真の自分に嫉妬する」とか……。話が複雑になるうえに暗くなるのでやめました。本編にはその名残があります。
【 イエネコの“ごしゅじん” 】
・ 動物(フレンズ)写真家。
・ 多分男で独身。
・ 本名は不明。「ごしゅじん」という呼び名は、彼がふと口にしたものが、“イエネコが親しみを込めて呼ぶ名前”として定着してしまったもの。
・ 彼は「ごしゅじん」と呼ばれるのが最初はかなり恥ずかしかったらしい。
・ パークにヒトがいなくなった時に彼も町を出て、その後は消息不明。
・ すぐに町へ戻るつもりだったらしいが、いなくなってからかなりの年月が経過しており、既に死亡している可能性が高い。
・ 一人暮らし → 一人と一匹暮らし → ふたり暮らし → ? ……と生活が変化した。
・ 作品としての写真だけでなく、ジャパリパークの記録写真や、広報用写真も撮影していた。
・ ジャパリパーク内の“町”に住み込み、活動していた。
・ 彼の撮った写真の写真集が数冊出版されている。
・ 映画監督でもある(監督作品は少ない)。
・ 収入は少なかったが、本人は、好きな仕事ができて好きなひとがいて、幸せだったらしい。
※ 時代設定的に、写真はデータで残すのが主流のはずで、プリントした紙を大量に保存するのは不自然です。でも物語的にはどうしても必要だったんです。
ごしゅじんは古いタイプのヒトで、作品を紙にプリントするのが好きだったようです。また、出版物の色の調整などでプリントが必要になることもあります。
【 廃墟の町 】 別名 : 廃町(はいちょう)・リョウハマ・寮浜・ゴーストタウン
・ ↓廃墟の町、地図
・ ジャパリパークのどこか(真ん中あたり?)にある町。
・ 町の名前は無く、範囲も曖昧。パークが正常に機能していた頃は、「リョウハマ(寮浜・りょうはま)」と呼ばれていた。リョウハマは俗称だが、モノレールの駅名になっている。
・ 作中の時点ではヒトがいない。たくさんの建物が廃墟と化している。廃村ならぬ廃町。
・ パークの従業員(飼育員、清掃員、車両整備員、事務員、警備員など)が住んでいた。多数の寮、アパート、ゲスト用ホテル、商店、食堂、病院、図書館 研修施設、公園などがある。
・ 「都市部(市街地・ヒトの住む町)」に暮らす動物のフレンズが生息している。
〔 カワラバト・ツバメ・ハシボソ(ハシブト)ガラス・ムクドリ・イエネズミ・イエネコ・野生化したペットなど 〕
※ これらの動物は、元々は自然環境で生きていたのですが、結果的に町で暮らすようになったものです。でも、見事にヒトの住む場所に適応し、ヒトを利用して生きています。
ヒトがいなくなってからも都市部に住み続けるメリットがあるのかは疑問です。
・ この町がどのようにして作られたのかは不明。荒地にヒトが造成したという説と、気候帯と同じく「都市部」として、サンドスターの作用によって作り出されたという説がある。
・ 従業員のための町だったが、一般の客も自由に出入りできた。一般の客にとっては、都市部のフレンズとふれあえて、食事や買い物をするのに便利で、安い宿もあるため、パークの穴場的な場所だった。
・ パークの中でも物価が安かった。
・ 町の中心部にモノレールの駅がある。
・ モノレールと平行して、幹線道路が通っている。
・ 町の中心部から少し離れた北の方に、車両整備工場がある。車両整備工場は、バスやトラクター、遊具などの、メンテナンス・点検・修理を行う工場。大型車両も扱うため、幹線道路沿いにある。
【 リカーショップつぐみ 】
・ ↓リカーショップつぐみ、レイアウト図
図を描いた意味があんまり無かったです。
・ 廃墟の町(廃町)にある酒店。小さなコンビニっぽい店で、カジュアルな感じ。
・ 所在地:ジャパリパーク-な-中央-2-3(仮設定)
・ 店長不在。
・ 商品はどこからか補充されている模様。
・ ソフトドリンクもあるが、期限切れが多い。
・ おつまみも売っているが、期限切れが多い。
・ 自動ドアは故障しており、開店時に店員が手動で開く。
・ 試飲コーナー(小さなテーブル)がある。
・ 微弱だが電源は生きている。太陽光発電所、又は地熱発電所が近くにあるらしい。電柱にかかっていた線が一部失われているため、地下に埋設された電線があるのかもしれない。
【 イエネコの“ごしゅじん”のアパート 】 仮称:ひよどり荘
・ ↓“ごしゅじん”のアパート、レイアウト図
上の図は、キャラの立ち位置などを考えるために描いたものです。筆者は建築とかは素人なので、変な所だらけだと思います。本当は四つ角に太い柱が必要かもしれません。
・ 上のレイアウト図にキャラの位置を書き込むと、
↓こうなります。
本編と矛盾するかもしれません。テーブルが邪魔です。縁側に7人座るのはきついです。
・ 廃墟の町(廃町)にあるアパート。アパートというよりは寮に近い役割だった。
・ 名称:ジャパリパーク環境保護財団営アパート N-44号棟 ひよどり荘:(仮設定)
・ 所在地:ジャパリパーク-な-中央-1-2(仮設定)
・ 郵便物は、[ 所在地+『N-44号』又は『ひよどり荘』+部屋番号 ]で届く。
・ 鉄筋コンクリート造。3階建て。
・ 小さな裏庭があり、縁側がある。地面は、コンクリートの上に人工芝(クッションシート?)が張られたもの。コンクリートは所々割れており、そこから草が生えている。物干し竿が2本あるが、風の強い日に洗濯物を干すと、竿ごと落ちる。庭の上には、上の階のベランダがある(ベランダは小さめで、庭を覆うほど大きくは張り出していない)。
・ 表に5台分の駐車場がある。1台廃車が置かれている。
・ 裏庭側が南。
・ “ごしゅじん”の部屋は1階の端。105号室。
・ 室内は写真関係の機材や書類で雑然としている。壁や家具は爪とぎの跡だらけで、壁などに「爪とぎ板」が貼ってある。
・ ベッドのあたりは自然光とストロボが当てられる。ここをモデル(イエネコ)の撮影に使ったこともある。
・ 部屋の裏の出入口(裏庭側)には鍵がかかっていない。“ごしゅじん”が、イエネコのために開けたままにした。表の玄関のドアには鍵がかかっている。玄関の鍵は室内から開けられるが、イエネコは開けない(開け方は知っているが、ここは、“ごしゅじんが帰って来る入り口”だから、自分では開けない)。裏口の鍵がかかっていないのは、この町の治安が良かった証でもある。
・ 裏口の戸はガラスの引き戸。すりガラス風のフィルムが貼ってあるので、室内は見えない。このフィルムは、隣家から室内が見えないようにするためと、UVカット(写真の保護ため)と、割れた時の飛散防止の意味がある。
・ イエネコはここにいないことも多い。半ノラ状態。
・ このアパートとは別に、写真撮影スタジオがあった。
この後に「おまけ」(第5話)があります。断片集です。