剣と魔法と希望に満ちた世界。
その世界に彼は遥か宇宙から、やって来た。
彼は宇宙船を停泊させると特殊なマスクを被り、外に出て、周囲を見渡す。
その左肩にはナルガクルガと呼ばれるモンスターの頭蓋骨が装飾品として飾られていた。
ーーと、複数の声がマスクのセンサーに引っ掛かり、彼はそちらを目指して駆け出す。
声の方へ向かうと小柄のモンスター達と鎧に身を纏う三人の少年と白いローブを着た少女の一行が戦っているのが見える。
彼は察知されぬ距離で左腕に装着したガントレッドを操作すると周囲に溶け込み、木から木へと跳び移りながら近くで様子を伺う。
「くそっ!ゴブリンめ!」
小柄なモンスターはゴブリンと言うらしく、彼はそれを音声に記録する。
その若き冒険者達には荷が重かったのか、それとも多勢に無勢だったのか、少年達はゴブリン達に袋叩きにされ、残された少女は白いローブを引き裂かれてゴブリン達の慰みものとなった。
冒険者達が全滅し、生け捕りにされた少女が運ばれる。
その気の緩んだゴブリン達を観察した彼は木から飛び降りると地面へと着地して、その姿を現せる。
異変に気付いたゴブリン達が振り返り、慌てて彼に身構える。
その中にはホブゴブリンと呼ばれるゴブリンの上位種である彼の身長以上のモンスターもいた。
彼は威嚇する様に両手を後ろに広げて吠える。
それを合図にゴブリン達が一斉に襲い掛かって来た。
そんなゴブリン達に彼は挨拶代わりと言わんばかりに肩のプラズマキャノンを発射してゴブリン達を吹き飛ばす。
爆風と共に吹き飛ばされたゴブリン達が肉片となって転がって行った。
その破壊力にゴブリン達の動きが一瞬鈍る。
勿論、これは彼の計算の内である。
ゴブリン達を牽制すると彼はレイザーディスクと呼ばれる刃のついたディスクを投げ、ゴブリン達をスライスして行く。
此処でホブゴブリンが襲い掛かったが、その棍棒を持つ手は彼の手元に戻ったレイザーディスクで切断され、ゼロ距離からのプラズマキャノンで内臓を吹き飛ばされて後方に吹き飛ぶ。
そこから先は一方的な殲滅であった。
子供並みの知能を持つとされるゴブリンでも一方的に虐殺する彼を危険だと判断出来る程、圧倒的なものであった。
戦意を失ったゴブリン達が逃げ出そうとすると、そう言ったゴブリンは彼のレイザーディスクやスピア、ワイヤーの餌食となり、残されたのは肉体的にも精神的にもゴブリンにボロボロにされた少女だけであった。
そんな彼女に掛ける言葉など、彼には持ち合わせていない。
ゴブリン達を全滅させると彼はゴブリン達の生皮を剥がして木に吊し上げ、ホブゴブリンを蹴り飛ばして、うつ伏せにさせてから強引に脊髄を引き抜いてホブゴブリンの頭蓋骨を手に入れる。
彼は戦利品であるホブゴブリンの頭蓋骨を手にして全滅した冒険者をそのままに自身が乗って来た宇宙船へと戻って行った。
そして、ホブゴブリンの頭蓋骨を丁寧に洗浄して磨き、コレクションの一つとして宇宙船の自室に飾る。
魔神が蘇り、混沌が支配する世界ーーそんな中だからこそ、彼は別の宇宙からやって来た。
彼に名前らしい名前はないが、彼の種族を別の宇宙では、こう呼んだ。
"プレデター"と。
これはそのプレデターと呼ばれる種族の宇宙人が闘争の支配する数多の世界が交差する中で様々なモンスターや戦士達と戦う物語である。
名称:ナルガ・プレデター
武装:リストブレイド×2、レイザーディスク、ネット、スピアetc.
備考:数多の世界で獲物を狩るベテランの狩人のプレデターと呼ばれる宇宙人。
狡猾で奇襲を得意とし、迅竜ナルガクルガの頭蓋骨を左肩にトレードマークとして身に着けている。
その肌は同じプレデターとは違い、漆黒である。
その身体中には大小様々な古傷があり、彼が今まで壮絶な戦いをして来た証となっている。
敢えて強敵であった生き物を殺さない等、他のプレデターにはない独自の掟を持つらしい。
同じベテランのハンターであるザ・クリーナーの様に下顎の牙が一本ない。