プレデター・クロスオーバー   作:陰猫(改)

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掟を破る理由

 彼が治療に専念している間、船は新たな次元の壁を越え、別の世界へと彼を誘う。

 

 此処で少し、彼について説明しよう。

 

 彼が誇り高く戦うのではなく、無様でも生存する道を選んだのには理由が幾つかある。

 

 一つは勿論、様々な猛者と戦う為である。

 そして、もう一つは自分達とは異なる亜種族と戦う為である。

 

 彼等以外のーー否、似て異なるとも云うべき種族は他にもいる。

 その中で一際、強力な戦闘力を誇る亜種が存在する。

 

 例えるなら蜜蜂と雀蜂の違いに近いだろう。

 奴等は大柄で彼ら以上の体格を持ち、似た技術を持つ。

 もっと正確に云うならば、彼らの天敵とも呼ぶべきだろうか。

 

 奴らは彼のような同胞を生け捕りにし、仲間が助けに来るのを待って始末する。

 それ以外にも戦闘に特化した人間や別種の存在を狩り場である惑星に連れ出し、自らの戦闘欲求を満たす為に更なる知識を貪欲に吸収しようとする。

 

 これ以上、犠牲者が出ない為にも彼はあらゆる手を尽くさねばならなかった。

 例え、同胞達から異端と忌み嫌われても、彼には同胞を守る義務があるのだ。

 その為なら誇りも捨てよう。

 

 それが彼の導き出した結論である。

 

 その結果、身体の半分をサイボーグ化して補おうとも、掟に背いて獲物を仕留める事なく見逃そうとも彼は更なる高みを目指す為に進む。

 例え、同胞に忌み嫌われようとも彼はただ、亜種である奴等に苦しめられる同胞を救う事を願った。

 

 無論、掟の全てを否定するつもりもない。

 

 故にゴブリンと云う種族は狩って様子を見た。

 

 だが、ゴブリンの知能は彼を満足させるものではなかった。

 結果、彼はゴブリンではなく、知略を尽くすゴブリンスレイヤーに標的を切り替えた。

 

 それはある意味、正解だったろう。

 身体の一部をまた失ったが、彼らの知恵と勇気は称賛に値する。

 

 だからこそ、彼はゴブリンスレイヤーを生かす事を選ぶ。

 

 いつか、再び、また一戦交える約束をしたのは、その為である。

 

 ーーー

 

 ーー

 

 ー

 

 治療を終えて目を覚ました彼は新たに機械化したその身体が何処までのモノになったのかを知る為にも力ある生物との戦いを欲した。

 

 今回は人間では駄目だ。

 知略を巡らせ、強敵とぶつかり合う戦闘ではなく、純粋な力比べを彼は欲した。

 その為、彼は人間との戦いを後回しにすべきと考え、人間の生まれる遥か以前の地球を目指す。

 

 そう言った理由で彼は太古の惑星へと降り立つ事になるのであったが、ここで彼は運命的な出会いを果たすのであった。

 

 まさか、彼もこの世界に人間がいるとは思うまい。

 それも自分よりも遥かに巨体を有する恐竜達と純粋な力比べの出来る人間が存在する等、想定外の事である。




話に出て来る奴等とはバーサーカープレデターの事ですね。
いずれ、プレデターと云う生物をやめた彼はバーサーカー達と戦います。
それはいずれの話で今回は○○○と戦って貰います。

次回、タグ追加と同時に対戦相手を公開します。
恐らく、この時点で察している方もいると思いますが、正解は次回に持ち越しです。
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