こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3)   作:勇樹のぞみ

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アッサラームの昼と夜

 何とかアッサラームにたどり着くパチュリーと小悪魔。

 そこは交易の街。

 多数の商店が建ち並ぶが、

 

「先立つ物が無いとね……」

 

 財布が寂しいパチュリーたち…… 特に借金持ちの小悪魔には目の毒というものだった。

 しかし、

 

「それでも! 試着だけでも!!」

 

 と妙にテンションの高い小悪魔に押されるようにして武器・防具の店に入るが、

 

「ここは防具しか売っていないのね」

 

 コストパフォーマンスの良い鎖かたびらぐらい買っておくべきかと悩むパチュリー。

 一方、小悪魔はというと、

 

「なっ、何で無いんですか……」

 

 と愕然とした様子でつぶやいていた。

 

「何が?」

 

 と、たずねるパチュリーに、

 

「もちろん危ない水着に決まってるじゃないですかーっ!!」

 

 そう叫ぶ小悪魔。

 

「ああ……」

 

 パチュリーは事前に読み込んでいた攻略本等のドラゴンクエストに関係する書籍データ、頭の片隅にあるそれらから、小悪魔が口にしたアイテムに関する情報を嫌々ながら引っ張って来る。

 危ない水着とは、

 

「守備力たった1の布切れ、セクハラ装備ね。最初に登場したドラゴンクエスト2のMSX版では、これを着込んだムーンブルクの王女のグラフィックを目にすることができたっていう」

「そう!『ちきゅうはあおかった』で有名なアレです!!」

「……何ですって?」

 

 何を言われたのか分からないといった様子のパチュリーに対し、小悪魔は熱く語り出す。

 

「MSXの能力的なもののせいかモノクロというか青黒な荒いグラフィックですけど、スリングショット、紐水着に近いデザインの、おへそや腰、胸の谷間が大胆に露出した全身の絵に加え、胸と股間のアップまで用意されているという、当時としてはかなり過激なもの。しかも……」

 

 小悪魔の瞳が妖しくきらめき、

 

「股間に食い込むハイレグ部分は恥丘の盛り上がりがはっきり見て取れる上、クロッチの真ん中に縫い目の筋がくっきり走っているという素敵仕様。さすがアダルト向けのゲームソフトも作っていたエニックスさんです!」

 

 おれたちにできないことを平然とやってのけるッ。そこにシビれる! あこがれるゥ!

 みたいに言うが、もちろんパチュリーには、

 

「そんなもので偉人の名言を汚さないでちょうだい。というか「ちきゅう」違いでしょう!?」

 

 といった具合にその感動はまったく伝わっていない。

 

「お金が無くて買えないなら、せめてパチュリー様に試着してもらって楽しもうと思っていたのにっ!」

「待ちなさい、そんなのを私に着せようとしていたの!?」

「買うことができるのなら、裏地を取り去った上で、ぎゅうって縫い目を食い込ませてあげて……」

 

 どこに!?

 

「衝撃にふるふると震えるパチュリー様に、後ろの方は逆にゆっくりと…… Tバックの下着のように深い股の切れ目の更に奥へと消えていく、お尻の切れ目にゆっくりと飲み込まれてゆく、深~く食い込んでいく、あの感覚をじっくりと味わっていただくというのもいいですよね」

 

 じわじわと、じらすように。

 笑う小悪魔に、たまらずパチュリーは顔を真っ赤にして、

 

「今すぐその腐りきった妄想を捨てなさい!!」

 

 そう叫ぶ。

 

(主人に対して公言するような内容ではないというか、人として口にしてしまったらダメな類の妄想……

 ああ、人じゃなくて悪魔だったわね。

 力が弱いし妙に人間くさいから忘れがちになるのだけれど)

 

 そうしてパチュリーは深くため息をつくと、あきらめて話を進める。

 

「アッサラームで危ない水着が買えたのは最初に出たファミコン版だけよ。スーパーファミコン版以降のリメイク作だとアレフガルドのドムドーラまで行って買うか、ジパングのすごろく場でマス目に止まって手に入れるか……」

「ちょっと待って下さい。ジパングのすごろく場ってゾーマを倒した後にしんりゅうを所定のターン以内に撃破して願いをかなえてもらわないと開かないやつですよね。そもそも、この世界って携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4・ニンテンドー3DS版の流れをくむもので、すごろく場はありませんし」

「ええ、だからドムドーラ以外では手に入らないわ」

「そんなぁ……」

 

 一気に意気消沈し、うなだれる小悪魔。

 

「まったく……」

 

 そんな使い魔に呆れつつも街の探索を続けるパチュリー。

 街を歩く荒くれ男から、

 

「何年くらい前だったか、あの勇者オルテガがカギを求めて南へ向かったらしい。しかしオルテガならたとえ魔法のカギがなくても道を切り開いたであろう。オレもあの男のようになりたいものだ」

 

 などといった話を聞くが、

 

「勇者父、オルテガって虹のしずくも取らずに魔の島へ渡りゾーマの城にたどり着いていたことから『泳いで渡った』って言われているけど、それ以前に鍵とかキーアイテム全部無しで進んでいるのよね」

 

 と、改めて呆れることに。

 さすが覆面パンツ、行動が脳筋(マッチョ)に過ぎる力業である。

 そうして、とある店を覗いてみると、

 

「おお! 私の友達! お待ちしておりました。売っているものを見ますか」

 

 とやけにフレンドリーな商人に声をかけられる。

 戸惑いながらも品を見ると、値札がまったく付けられておらず……

 

「魔導士の杖もここで売られているのね」

「魔導士の杖は私もパチュリー様も装備できませんよね?」

「杖の大半は装備できない職業でも戦闘中に使うと込められた力を引き出せるの。魔導士の杖はメラの呪文効果ね」

「それは…… 微妙ですね」

「そうね、スーパーファミコン版以降のリメイク作だとサマンオサやラダトームでは買えなくなっていて、ノアニールを眠りの呪いから解放していない場合はここでしか買えないのだけれど」

 

 それはさておき、

 

「私たちが買って意味があるのは鉄の斧かしら? 単体攻撃武器なのだけれど、それでも鋼の剣の攻撃力+33を超える+38は魅力よね」

「それは確かに欲しいですね」

 

 小悪魔は未だにアリアハンで手に入れたトゲのムチを使っているのだし。

 物欲し気に鉄の斧を見る小悪魔に、店主が声をかける。

 

「おお! お目が高い! 40000ゴールドですが、お買いになりますよね」

「なっ、何ですか、そのお値段!」

 

 叫ぶ小悪魔。

 

「おお、お客さん、とても買い物上手。私、参ってしまいます。では、20000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」

「いきなり半額って、先ほどのお値段は何だったんですか?」

 

 アッサラームでは、アリアハンやロマリアなどの常識はまったく通用しない。

 ……というのは、値段が凄くいい加減なのだ。

 日常の値打ちを知らない初めての外国人は一体いくらなのか見当もつかず、凄くカモられてしまう。

 しかし、ここの世界ではカモることは悪いことではない。

 騙されて買ってしまったヤツがマヌケなのである!

 

「そんなお金ありませんよ!」

 

 値段交渉開始ーッ。

 

「おお、これ以上負けると私、大損します! でも、あなた友達! では10000ゴールドにいたしましょう。これならいいですか?」

「それでも足りません」

「おお、あなた酷い人! 私に首吊れと言いますか? 分かりました。では、5000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」

「無理です」

「そうですか。残念です。またきっと来て下さいね」

 

 がっくりと肩を落とす小悪魔。

 

「八分の一まで負けさせたと思っても、手が出せるような金額じゃありません……」

「まぁ、それでも市価の倍額なのだけれど」

「ええっ!? ボッタクリじゃないですか!」

 

 しかし、

 

「それでもこのお店、まったく使えないわけでも無いのよ」

 

 と笑うパチュリー。

 

「そうなんですか?」

 

 首を傾げる小悪魔に説明する。

 

「例えばファミコン版では鉄兜はここでしか売っていなかったけど、倍額でも買う価値があったの」

 

 利用可能なキャラが多く使い回しができるうえ、僧侶と賢者にとっては最強の兜であり、ここで買わなければガルナの塔で一つ拾うか、ガメゴンからのドロップを期待するしかないという品。

 ファミコン版では防具の種類も貧弱で、特に後衛の守備力に不安があったので、高いとはいえこの時点で買って僧侶に使わせれば、それだけで打たれ強くなり生存率がアップするものだった。

 

「まぁ、スーパーファミコン版以降のリメイク作だとイシスで定価で買えるようになったから、ここで買う意味は無くなったのだけれど」

「それじゃあ、リメイク作で買う意味のある品は?」

「マジカルスカートね。魔法のダメージを3/4に軽減する特殊効果が備わっている上、守備力も鉄の鎧と同じ25ポイントもあるし、女性なら誰でも着られるという優秀なものよ」

 

 女尊男卑を代表する装備の1つ。

 

「ここ以外だと、すごろく場で運任せでよろず屋のマスに止まることを祈って購入するか、ピラミッドで一着手に入れるか、だいぶ後、船を入手した後にテドンまで行って買うかしかないから」

「……この世界って携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4・ニンテンドー3DS版の流れをくむもので、すごろく場は無いんですよね?」

「ええ、だからさらに重要性が高まっているわね。まぁ、次に向かうイシス、そしてピラミッドでは魔法で攻撃してくる敵は居ないから急がなくともいい…… 逆に言えば、ピラミッドで魔法の鍵を手に入れた後で得られる多額のアイテム売却金で購入しておけば、それ以降がとても楽になるって感じね」

 

 要するに、

 

「入手のための手間暇や今はここぐらいでしか買えないっていう希少性の分が上乗せされていると考えれば倍額でも買う価値はあるものなのよ。それに気付かず「さっさと首吊れサギ野郎」なんて言い捨てて終わらせてしまうのは、もったいないわよね」

 

 ということ。

 ドラゴンクエストが制作、販売された日本ではチップを払う習慣が無い、サービスを受けるには金が必要という意識が希薄(サービス=無料と誤解しがち)であるがゆえに、プレーヤーもこういった形の無い価値に金を払うのは不慣れで苦手なのかもしれないが……

 

 同じような売り方をする店には道具屋もあって、

 

「薬草ですら値切っても倍……」

「この街の普通の道具屋では毒消し草と満月草しか売っていないから、薬草の補充を怠っているとここで買うしかなくなるわよね」

「ええっ!?」

「まぁ、キメラの翼を使って他の街まで戻って買うというのもアリかしら? アリアハンに行ってついでに勇者の実家で休むなら、この街の宿代、一人7ゴールドの分も浮くし」

「ええと、キメラの翼が一つ25ゴールド、往復で50ゴールド」

「普通の四人パーティなら宿代は28ゴールドよね」

「8ゴールドの薬草を倍額で買わされると損失も8ゴールド。つまり薬草をここで3個以上買うのなら、キメラの翼を使ってでもアリアハンに戻った方がお得ってことですか」

 

 そういうことだが他にも、

 

「このお店では、ここでしか手に入らない金のネックレスを売ってくれるわ」

「いやみなくらい太いゴールドのチェーンですね、これ男性用ですか?」

「ええ、着用者の性格を『むっつりスケベ』に変えてくれるものよ」

「むっつりスケベと言えば、セクシーギャルの男性版ですよね。結構いいものだったかと」

「そうね、だからあまり良い性格をしていない男性がパーティに居るのなら、買う価値もあるかしら」

 

 それと、

 

「まだら蜘蛛糸って初めて見ましたが、これはどういうアイテムなんですか?」

 

 そう尋ねる小悪魔に、パチュリーは説明する。

 

「投げつけると放射状に広がって絡みつき、敵1グループの素早さをゼロにする魔法の糸玉ね」

「ボミオスの呪文と同じ効果を持つ使い切りのアイテムですか」

「スーパーファミコン版以降のリメイク作だとそのとおりだから、あまり価値は無いわね。ファミコン版では固定エンカウントでは絶対に効かないけど、通常エンカウントではすべての敵に100パーセント効くようになっていたから結構使えたのだけれど」

「必ず効くボミオスですか?」

 

 ボミオス自体、あまり有効とは思えない呪文なので小悪魔は首をひねるが、

 

「素早く、逃げ出しやすいメタル系スライムの素早さを必ずゼロにできるのよ。しかもグループ全体を一発で」

「ああ、それは便利ですね」

 

 攻撃前に逃げられてしまった、ということが無くなるのは大きい。

 

「ただ、眠りから解放したノアニールかバハラタでも買えるし、メタルスライムが本格的に出るようになるのはダーマ以降だから、ここで買う意味はあまり無いかも知れないわね。そもそも、スーパーファミコン版以降のリメイク作だと判定がボミオスの呪文と同じになってメタル系には効かなくなっているし」

 

 ということだった。

 

 こうして街を散策したが、アッサラームは昼と夜で別の顔を持つ街。

 街の外で時間を潰し、夜を待って再び訪れてみることにするが、

 

「毒イモムシさんです!」

「街を出てすぐに遭遇って何!?」

 

 システム的に言えば2マス、2歩でエンカウントである。

 この世界は携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4・ニンテンドー3DS版の流れをくむものらしいが、スーパーファミコン版よりエンカウント率が上がっているように感じられる。

 特に街を出た直後や階段を昇り降りした直後の遭遇までの歩数も割と短い場合があるようだったがこれは……

 もしかしてエンカウントリセット、街に出入りすることで歩数カウントがリセットされるはずが、機能していない?

 

 ともあれ現れたのは一匹だけ。

 

「くっ!」

 

 攻撃力と素早さは下位種であるキャタピラー以上でパチュリーはそれなりなダメージを受けるが、それでもこの周辺で現れるモンスターとしては低威力であり問題とはならない。

 そして二人がかりで殴ると、

 

「あれ? あっさりと倒せました?」

 

 1ターンキルで終わる。

 

「攻撃力と素早さはキャタピラーより上でも、守備力とヒットポイントは低い相手だから」

 

 特に最大ヒットポイントはキャタピラーがファミコン版で45、リメイク以降で50に増強されているのに対して、35しかない。

 

「問題はパーティ全体を侵そうとする毒の息だけだし、それも毒消しを用意してあれば問題にはならないし」

 

 毒を受けても戦闘中ヒットポイントは減らない。

 つまり治療は後で行えば十分なので戦闘に影響は出ないものだし。

 そして、

 

「あら、レベルが上がったわね」

「ええっ!?」

 

 思わぬところでパチュリーがレベルアップ。

 

 

名前:パチェ

職業:しょうにん

性格:タフガイ

性別:おんな

レベル:9

 

ちから:26

すばやさ:20

たいりょく:54

かしこさ:13

うんのよさ:9

最大HP:107

最大MP:26

こうげき力:53

しゅび力:30

 

ぶき:チェーンクロス

よろい:かわのよろい

たて:なし

かぶと:ターバン

そうしょくひん:なし

 

 

「レベル一桁でヒットポイントが100越えって何ですかーっ!」

 

 叫ぶ、小悪魔。

 

「力も上がって攻撃力もアップしてますし、私との差が付きすぎですよ……」

「攻撃力については、あなたがいい武器を買ったら逆転できるでしょう?」

「借金持ちなのに買えませんよぉ」

 

 それもそうだが。

 ともあれ日が落ちて夜だけ開いている武器屋に行ってみると、鉄の斧が2500Gで売られていた。

 つまり、

 

「鉄の斧ってボッタクリのお店で買う必要無いじゃないですかー」

「そうね」

 

 ということ。

 一方、小悪魔は街に立つ女性、かの有名な『ぱふぱふむすめ』を目にするといそいそと隊列変更で先頭につき声をかけるが、

 

「今晩はお嬢さん。星がとっても奇麗な夜ね」

 

 とはぐらかされ、相手にされない。

 

「どうしてですか!? 勇者なら男性と見誤ってぱふぱふしてくれるはずでは!? 危ない水着を着てグラフィックが水着姿になっても誤認してくれるんですよねっ!?」

 

 水着姿になっても男と思われる女勇者……

 やたらシュールな光景ではあるが、しかし、

 

「それはファミコン版の話でしょう? スーパーファミコン版以降のリメイク作だと女勇者は男性に誤認されないようになっているから無理よ」

 

 そういうことである。

 

「大体これ、夜の歓楽街で客引きの女性に連れられ真っ暗な部屋で気持ちいい行為を受ける、と見せかけて……」

 

「どうだ、坊主。わしのぱふぱふはいいだろう」

 

 という具合に実は気持ちいい行為とは、あらくれオヤジのマッサージだった、というオチがつくものなのだが。

 しかし小悪魔は、

 

「だからいいんじゃないですか。妙齢の女性がむくつけきオッサンに「き、気持ち良い……」って喘ぎ声を上げさせられるシチュエーション! ぜひパチュリー様に体験して頂いて……」

 

 と語るが、パチュリーは、

 

「ああ、勇者や男性キャラで話しかけて女性に連れられた後、建物に入る直前に先頭を女性キャラにすれば女性キャラでもぱふぱふしてもらえるって技も、リメイク版だと使えなくなっているわよ」

「神は死にました……」

「悪魔が神を頼ってどうするの」

 

 という話。

 

「そう言えば、スーパーファミコン版以降のリメイク作だとレベルを上げれば遊び人が戦闘中の遊びでぱふぱふをするのよね。女性がすると敵一体の行動が一回止まるけど、男性がするとダメージを与えるっていう」

「つまり、アッサラームのオッサンにぱふぱふされた人って、ダメージを受けながら「き、気持ち良い……」とかよがってるんですか? 変態じゃないですか、やだー!!」

 

 小悪魔にかかると、何でもエッチな方に結び付けられてしまう。

 そうして、せっかくだからと夜しかやっていないというアッサラーム名物ベリーダンスの舞台にも行ってみると……

 

「ベリーダンスは、いつ見ても最高ですね! さぁ、あなたもどうぞ座って。私の友達!」

「私の友達って……」

「ボッタクリのお店の人じゃないですかー!」

 

 オチが付いたところで宿へ。

 この世界では珍しく風呂が用意されている。

 これまではお湯をもらって身体を拭いたり、水浴びをしたりだったので助かるが、

 

「ここのお風呂、男女混浴ですって。いや~ね」

 

 と先客の女性が言うとおり男女共通だったりする。

 しかし小悪魔は、

 

「混浴を非難するなんてとんでもない! これがいいんですよ! 宿が用意してくれたこの混浴が「いい」んじゃあないですかッ!」

 

 と絶賛。

 だが、

 

「混浴も何もこの浴槽、一人用でしょう。順番に入るしかないじゃない」

 

 とパチュリー。

 

「そんなぁ『ドキッ! 少女だらけの痴情混浴。ポロリもあるよ』な展開がぁ」

「無いわよ」

 

 無いが、意気消沈する小悪魔にため息をつき、

 

「湯浴みを手伝ってくれるんでしょう」

 

 と誘う。

 

「ハイヨロコンデー!!」

 

 もちろん即時復活する小悪魔だった。




 アッサラームの街、お金が無いなりに楽しむ小悪魔とパチュリー様でした。
 次回はイシスへ。
 しかしその途中で、このアッサラーム周辺での最大の脅威、あばれザルに遭遇する二人をお届けします。
「は、はぁ? そんな拳を突き付けて、私に勝つつもりですか……? いや、冗談ですよね……? そんなの私入らな……」
 小悪魔はあばれザルのわからせフィストをぶち込まれ、強制的にわからせられてしまうのか……
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