こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3)   作:勇樹のぞみ

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魔法の鍵でアイテム回収 残りと買い物

「とにかく、次に行くわよ次に」

 

 小悪魔のルーラで跳んだ先は、アッサラーム。

 魔法の鍵で入ることのできた館の二階に行くと、

 

「おや、旅の人ですな。私もいつか東へ行ってみたいと思っているのだが……」

 

 と、話す男性が居て、

 

「東の国へゆくにはホビットだけが知っているというぬけ道を通るしかない。しかしホビットのノルドはとぼけているのかぬけ道を教えてくれないのだ。やはりノルドの友だちのポルトガの王に頼むしかないのであろうか……」

 

 そう事情を教えてくれる。

 

「パチュリー様、この人……」

「そうね、イシスの城で魔法の鍵を使って入ることのできた中庭に居た人のお兄さんね」

 

 ということ。

 このフロアでは床に落ちていた小さなメダルを拾える他、本棚からユーモアの本を見つけることができる。

 パチュリーはユーモアの本を手に取って見定めた。

 

「笑うカドには福来る! ケッ作ユーモア100選! ……面白そうね」

「どうして私を見て笑うんですか! その「面白そう」という言葉は内容に対するものですよね!?」

 

 洗脳調教に怯える小悪魔と、

 

「ふふ、分かっているくせに」

 

 そう、妖しく微笑むパチュリー。

 

「このユーモアの本を使うとなれる性格、『おちょうしもの』は意外なことに能力補正は悪くないの。素早さと賢さがかなり高く、運の良さもプラス。以前に手に入れた『頭が冴える本』でなれる『きれもの』と比べると体力がそれほど低くならないのも好材料ね」

「あ、ああ……」

 

 そう、『きれもの』はあまりに体力へのマイナス成長補正がきつすぎたがゆえに『頭が冴える本』は売り払ったのだが。

『おちょうしもの』はほとんどマイナス補正が無い、悪くない性格になっている。

 ただし、

 

「まぁ、セクシーギャルの下位互換だから、あなたには不要なのだけれどね」

 

 という話だったりする。

 

「お、脅かさないでくださいよ、パチュリー様ぁ」

「紅魔ジョークよ。面白くなかったかしら?」

「ユーモアの本が必要なのは、パチュリー様なんじゃ……」

「何か言った?」

 

 とユーモアの本をちらつかせながら瞳を細めるパチュリー。

 

「一度これを鉄槌として振り下ろすか、ねじ込んであげないとダメかしら?」

「どこに!?」

 

 もちろんパチュリーは、

 

 頭にこの本の内容をねじ込んで、自分の高尚なジョークが理解できるよう性格矯正してあげる。

 そうしたら、ついでにエッチなことばかり考えることも無くなるでしょう?

 

 という意味で言っているのだが、頭の中身がピンクに染まっている小悪魔はというと、

 

 映画『エイリアン』においてヒロインが男性型アンドロイドに押さえ込まれ、丸めた雑誌を口にねじ込まれていたシーンのように、自分がパチュリーに疑似レイプじみた仕打ちを受けるのではという妄想を思い浮かべ……

 

 瞳と秘められた部分を熱く潤ませるのだった。

 

 

 

 小悪魔のおかしな様子はさておき、ユーモアの本は売り払うことにして魔法の鍵で入ることができるようになったもう一つの場所、ベリーダンスの劇場の楽屋裏へと向かうパチュリー。

 その廊下の突き当りで、小さなメダルを拾う。

 

「これはすごろく場が無くなって、すごろく場から拾えなくなった小さなメダルを別の場所から拾えるようにしたものね。スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版では無かったものよ」

 

 ということ。

 この他にも相違点は多いので、忘れずに集めなくてはいけない。

 

 

 

 キメラの翼でアリアハンまで跳ぶ。

 アリアハンには、魔法の鍵で開けられる城の宝物庫がある。

 警備していた兵士からは、

 

「勇者オルテガには、いろいろと世話になった…… おまえがなにをしようと、私は見て見ぬふりをしよう」

 

 などと言われるが、

 

「それでいいんですか?」

 

 と悩む勇者、小悪魔だった。

 しかし、

 

「この先、魔法の鍵を使って行くポルトガでは、魔王の呪いを受けた恋人たちが居るという話よ」

「はい?」

 

 唐突なパチュリーの話に目を白黒させる。

 

「魔王に目を付けられるような行動は…… 例えば大々的に勇者を支援するようなことは危険。なら、どうするか?」

「ああ、だから「見て見ぬふり」なんですか」

 

 支援したのではなく、盗まれただけ、とすれば良いという考え方だ。

 最初にはした金と最下級クラスの武具や小銭しか渡さないのも。

 勇者がソロで魔王バラモスを倒した『後に』にくれるバスタードソードを渡さなかったのも。

 これらが魔王からの報復を恐れた国王からの指示だとすれば合点がいく。

 まぁ、その理屈が魔王に通じるかは分からないが。

 

「それなら遠慮なく」

 

 ということで中の宝箱からはルーンスタッフ、力の種、素早さの種、128G、336G、豪傑の腕輪が手に入る。

 

「ルーンスタッフは鋼の剣どころか鉄の斧以上の攻撃力を持つ武器ね。ただ魔法使い、僧侶、賢者にしか使えないから私たちだと売り払うしかないのだけれど」

 

 複数攻撃武器と迷うところではあるが、攻撃力の低い複数攻撃武器に力が弱い後衛職の組み合わせでは、モンスターの守備力が高い場合、ほとんどダメージを出せないということにもなりかねない。

 その点、単体攻撃武器であっても攻撃力が高いルーンスタッフなら、何とか実用レベルのダメージを叩き出せるということだった。

 

 一方、豪傑の腕輪はというと、

 

「これを身に着けていれば攻撃力が+15。さらにその人の性格まで『ごうけつ』にしてしまうわ」

 

 という、攻撃力特化の装飾品。

 

「『ごうけつ』は力がもっとも伸びやすい性格。ただし体力への成長補正は無いし、素早さ、賢さ、運の良さに猛烈なマイナス補正が加わるから……」

「それは厳しいですね……」

 

 例えば小悪魔の場合、ヒットポイントがパチュリーの半分以下で足を引っ張る最大の要因になっている現状では、体力に成長補正が付かない性格は避けたいし、素早さが低ければ守備力が下がるからさらに生存率は低くなるという問題もある。

 賢さが低ければマジックパワーが伸びないから、呪文の使い手が小悪魔一人というこのパーティではきつい。

 運の良さが低ければ状態異常にかかる可能性が高まるため、マヒで全滅しかねない少人数プレイでは怖い。

 

 物理攻撃能力だけ担当で、あとは他のパーティメンバー任せというのであれば良いのだが、そういう意味ではパチュリー向けか。

 ただしヒットポイントの高さが最大の強みである商人、

 

「タフガイのままでも力には成長補正が付いているのだし、できれば豪傑の腕輪はあなたに渡して、私は性格が変わらない星降る腕輪を付けたいのだけれど……」

 

 とパチュリーは考えるのだが、そうも行かないのが現状だった。

 

「それじゃあ不用品を売り払って精算しましょうか」

 

 前回精算時の所持金が、

 

小悪魔:35G

パチュリー:1288G

 

「それでここまでに得た収入が18101ゴールドで、一人当たり9050ゴールドの配当だけど」

 

小悪魔:9085G

パチュリー:10338G

 

「すっ、凄い大金です!」

「そうね、お金で苦労しないのがスーパーファミコン版以降のリメイク作。特に低レベル攻略などで先にピラミッドから魔法の鍵を取ろうとするのは、この収入があるからこそよ」

 

 そして、

 

「アリアハンで手に入れた豪傑の腕輪の売却価格は3375ゴールドだから、半額の1687ゴールドをあなたに払うわね」

 

小悪魔:10772G

パチュリー:8651G

 

「凄いっ、凄いお金ですっ! このお金さえあれば、パチュリー様に逆転されてしまった攻撃力も、半分以下のヒットポイントを補えるだけの守備力も手に入れることができるかも」

「マネーイズパワーね」

 

 というわけで、

 

「まずはアッサラームでマジカルスカートを買うのよ」

「はい?」

 

 アッサラームで買えるマジカルスカートと言えば、アレである。

 

「もしかしてボッタクリのお店ですかーッ!?」

 

 YES! YES! YES! "OH MY GOD"

 

 なぜ購入する必要があるのかというと、

 

「装備を揃えたらポルトガに行ってあなたに鋼のムチを、バハラタまで行って魔法の盾と、できればあなたに鋼の鎧を買いたいの」

「はい」

「そしてポルトガに行く途中ではドルイドが僧侶の初級グループ攻撃呪文バギを、バハラタに行く途中ではハンターフライが魔法使いの初級グループ攻撃呪文ギラを、集団で唱えて来るわ」

「それは……」

「あなたのヒットポイントでは1ターンで死にかねない。だから魔法のダメージを低減できるマジカルスカートは必須なのよ」

 

 ということ。

 

「仕方がないから私も購入金額の1/4を出してあげるわ」

 

 つまりボッタクリの店で通常の店の倍額で購入する、余計に支払う金の半分を負担すると言っているのである。

 

「あ、ありがとうございます、パチュリー様ぁ」

 

 そうしてパチュリーから受け取ったお金を握りしめ、ボッタクリのお店に向かう小悪魔。

 お目当てのマジカルスカートを見る彼女に、店主が声をかける。

 

「おお! お目が高い! 24000ゴールドですが、お買いになりますよね」

「あ、相変わらず無茶苦茶なお値段を付けていますね!」

 

 叫ぶ小悪魔。

 

「おお、お客さん、とても買い物上手。私、参ってしまいます。では、12000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」

「いいも何も、いきなり半額って先ほどのお値段は何だったんですか?」

 

 アッサラームでは、アリアハンやロマリアなどの常識はまったく通用しない。

 ……というのは、値段が凄くいい加減なのだ。

 日常の値打ちを知らない初めての外国人は一体いくらなのか見当もつかず、凄くカモられてしまう。

 しかし、ここの世界ではカモることは悪いことではない。

 騙されて買ってしまったヤツがマヌケなのである!

 

「そんなお金、またパチュリー様に借金でもしないとありませんよ!」

 

 値段交渉開始ーッ。

 

「おお、これ以上負けると私、大損します! でも、あなた友達! では6000ゴールドにいたしましょう。これならいいですか?」

「それでも高過ぎです!」

「おお、あなた酷い人! 私に首吊れと言いますか? 分かりました。では、3000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」

「くぅぅぅっ、仕方ないですね」

「おお! 買ってくれますか? 私たちいつまでも友達! またきっと来てくださいね」

 

 というわけでマジカルスカートを購入。

 

「私が出した補助が750ゴールドで、今まであなたが使っていた革の腰巻を600ゴールドで処分するから現在の所持金は……」

 

小悪魔:9122G

パチュリー:7901G

 

「まだまだ大丈夫ですね。それじゃあイシスに行って他の装備も整えましょう」

 

 お金があると気も大きくなるのか、小悪魔は率先してイシスにルーラを使って跳ぶ。

 

「単体攻撃武器ですけど鉄の斧を2500ゴールドで買いますね」

 

 鉄の斧の攻撃力は+38、鋼の剣の+33以上の攻撃力を持つ単体攻撃武器。

『公式ガイドブック』記載の英訳では「Hand Axe」。

 つまり手斧である。

 

「手斧が鋼の剣以上の攻撃力を持つんですか?」

「モンスターの持つ皮膚や筋肉といった天然の鎧を割ってダメージを与えるには、重さでかち割る斧の方が効果があるということかしら」

 

 実際、高い守備力を持つ相手には効果が高いものだから、説得力もある話か。

 

「あとは防具。鉄の盾を1200ゴールドで、鉄兜を1000ゴールドで買います」

「なら、あなたが使わなくなった毛皮のフードは私が使うわね。売値の187ゴールドをあなたに渡して、今まで使ってきたターバンは120ゴールドで売り払う」

 

 小悪魔の甘い移り香が残る毛皮のフードを被り、少しばかりくらりとくるパチュリー。

 小悪魔の身体が纏う体臭は天然の香水とも言うべきもので、種族特有の媚毒、相手を性的に魅惑し堕落させるための催淫成分が含まれているからだ。

 

 まぁ『生粋の魔法使い』であるパチュリーは生まれつきそういったものに高い耐性を持っている上、喘息を抑える強い薬湯の常飲、魔法薬の作成、試飲を行っているため薬物には強い耐性ができている。

 薬は刺激に弱い者ほど効くし、慣れている者には効きにくい。

 コーヒー中毒の者が、カフェインに耐性を持っているように。

 だからこそ、パチュリーには小悪魔の催淫成分が含まれた体臭も、ちょっと刺激的なエッセンスで済んでいる……

 完全に効かないわけでも無いのだが、だからこそ、それがかえって良いスパイスになっている。

 しかし……

 

(いくら耐性を持っているにせよ、休むことなく悪魔の媚毒が含まれた香りを吸わせ続けていくと興味深いことが起こるんですよ、パチュリー様)

 

 小悪魔はパチュリーからは見えない位置で、一人ほくそ笑む。

 

(お酒を飲むと、それが適量であっても気分が良く、気が大きくなりますよね? 同様に媚毒で脳と身体を酔わせれば、気付かぬ程度の微酔状態であっても、エッチなことに対し気が大きくなる、ガードが緩むことになります)

 

 それはつまり、

 

(そこに私が悪魔の手管で誘惑をすれば、いかに気位が高いパチュリー様でも自制は難しくなります。けれどパチュリー様は媚毒への耐性を自覚しているがゆえに、自分が誘導されていることに気付かない)

 

 それが何よりのポイント。

 

(つまりパチュリー様の主観では自らの意思で、自らの選択でこの私に身体を許すことになる。自分の意思なら主従契約による抑止力も働きません)

 

 そうすれば……

 小悪魔は期待に身体を熱くするのだった。

 

 

 

 小悪魔からとてつもなくいやらしい気配がしたが、パチュリーが振り向くとそれは霧散し、

 

「私も今まで使っていた革の盾を売ります。えーと」

 

 などと取り繕うように言われる。

 パチュリーは少しばかり彼女をにらむが、しかしいつものこととため息をつき、

 

「……革の盾の売却価格は67ゴールドよ」

 

 と答える。

 そうして結果として、

 

小悪魔:4676G

パチュリー:7834G

 

「あとは、力の種、素早さの種、賢さの種だけれど」

「どう分けましょうか?」

「賢さの種は私には不要だからあなたに。素早さの種も星降る腕輪を付けているあなたに使いたいわね」

「効果が倍ですからね。でも腕輪はこのままですか?」

「入れ替えるのもアリだけれど、あなたのヒットポイントで攻撃力に振るために守備力を下げるのは不安よね」

「……そうですね」

 

 結局、ヒットポイントの低さはどうしようもなく、それが足を引っ張ることになる小悪魔。

 

「賢さの種の売却価格は120ゴールド、素早さの種の売却価格は60ゴールド、そして力の種の売却価格は180ゴールド。つまり……」

「私が賢さの種と素早さの種を、パチュリー様が力の種を使えば金額的にはちょうど相殺になりますね」

「そうしましょうか」

 

 そういうわけでアリアハンに跳んで、勇者の実家で休むと同時に種を使うことにしようとするパチュリーだったが、

 

「パチュリー様、お金に余裕が出たことですし、次の出発地のロマリアで宿を取ることにしませんか? 私の最大マジックパワーも低いことですし、例え1ポイントでも出発前に使ってしまうのは避けた方がいいですよね」

 

 小悪魔からそう提案され、

 

「そうね、ロマリアで魔法の鍵を使って拾える小さなメダルも取っておきたいし」

 

 ということでルーラでロマリアに跳ぶ。

 ロマリアの城の、魔法の鍵を使って入ることのできる中庭の池。

 その右の茂みから小さなメダルをゲット。

 この中庭では、

 

「西の国ポルトガでは船というものを造っているそうだな。船はいいぞ船は。船があれば世界の果てにでもいけるからな」

 

 という話を聞くことができる。

 

「なるほど、イシス、アッサラーム、ロマリアと魔法の鍵を使って入れる場所を辿って行くと、ポルトガに導かれるということですね」

「そうね。まぁ、最初のファミコン版だとここでどこに行っていいか分からなくなって迷う人も多く出たみたいだけど、こんな風にヒント自体は出されているのよね」

 

 ということだった。

 ともあれ、

 

「それじゃあ宿に行って休みましょうか、パチュリー様」

「そうね、あとは種を使って能力値を伸ばして…… 使い損ねていたスタミナの種も使っておかないとね」

 

 そういうわけで宿で休むと共に、セーブとロードを使い能力値が最大の3ポイント上がるまで繰り返すことにするパチュリーだったが、彼女は忘れている。

 以前、この宿では相部屋になった母子の前で、種の副作用による筋肉痛と、その痛みを和らげる小悪魔のマッサージにより延々と鳴かされるという痴態を繰り広げたことを……

 それに気付かなかったのは、小悪魔の媚毒を含む残り香を毛皮のフードから吸い続けたせいであったのかも知れない。

 

 

 

「あひぃぃぃぃっ! か、かはっ……」

「パチュリー様、今回は力の能力値の上昇具合はどうですか?」

 

 セーブ&ロード。

 何度も繰り返される苦痛と、その裏返しの快楽。

 使い魔である小悪魔に組み伏せられ、散々に嬌声を搾り取られたパチュリーは朦朧とする意識の中、考える。

 

(こ、今度は3ポイント上がった、けど……)

 

 小悪魔はこう言っているのだ、

 

『私はパチュリー様のお言葉を信じ従うだけです。たとえ、この快楽を楽しみ続けたいがために過少申告されようとも……』

 

 と。

 そんな使い魔の要らない気遣いに反発しようとしたパチュリーは、しかし、

 

「でも、今回は結果に関係なくリセットした方がいいかもしれませんね」

 

 と意味ありげに言う小悪魔の視線の先。

 パチュリーの痴態を前に腰砕けになった母親とその腕の中、まだ理解できないなりに、しかしすっかりと魅入られている様子の男の子に気付く。

 

「仲の良い母子さんですけど、パチュリー様のせいで性癖をめちゃくちゃにされちゃっていますね」

 

 そう小悪魔が言うとおり、この快楽地獄を切り上げるには、小悪魔からの責めに耐えきった上で、上昇値の上限3ポイントを達成しなければならない。

 さもなくば、この記憶が母子に残ってしまうのだ。

 

「さぁ、いかがされますか?」

 

 小悪魔が謀る、パチュリーを至上の悦楽と被虐の奈落へ堕とすためのゲームは、始まったばかりだった……

 

 

 

「……ヒドイ目に遭ったわ」

 

 翌朝、能力値アップは図れたものの、散々な目に遭ったパチュリーはしかし、足元に転がる小悪魔を見下ろし、満足げに笑う。

 そう、小悪魔だって素早さの種で能力値アップを図らなければならないのだから、逆襲されても当然であり……

 目が座り、本気になったパチュリーに容赦なく責められた結果、小悪魔は嵐の中の小舟のように翻弄され、失神することで精神を逃げ出させていたのだった。

 そんな小悪魔を叩き起こし、身づくろいと朝食を済ませるパチュリー。

 

 結局二人のステータスと装備は、

 

 

名前:パチェ

職業:しょうにん

性格:ごうけつ

性別:おんな

レベル:10

 

ちから:33

すばやさ:22

たいりょく:59

かしこさ:14

うんのよさ:10

最大HP:113

最大MP:27

こうげき力:75

しゅび力:66

 

ぶき:チェーンクロス

よろい:マジカルスカート

たて:てつのたて

かぶと:けがわのフード

そうしょくひん:ごうけつのうでわ

 

 

名前:こあくま

職業:ゆうしゃ

性格:セクシーギャル

性別:おんな

レベル:8

 

ちから:31

すばやさ:72

たいりょく:21

かしこさ:21

うんのよさ:15

最大HP:42

最大MP:36

こうげき力:69/55

しゅび力:97

 

ぶき:てつのオノ/やいばのブーメラン

よろい:マジカルスカート

たて:てつのたて

かぶと:てつかぶと

そうしょくひん:ほしふるうでわ

 

 

 という具合に。

 

「……お金の力をもってしてもダメなんですか? 勇者なのに攻撃力が、攻撃力が低すぎます」

 

 これまでのプレイで勇者の強さはパーティのお金を吸い上げることで維持されていることを知った小悪魔だったが、逆に言えば、お金さえあれば強くなれるのだ、そう思って頑張って、ようやく大金を手にして装備を整えたのに……

 それでも負けている強さに、がっくりとひざをつくのだった。




 エッチでいい匂いのする小悪魔は好きですか?

 アイテム回収の続きと装備の購入でした。
 お金さえかければ勇者小悪魔も商人を上回る強さを身に着けることができるかと思ったのですが……
 やっぱり無理でしたね。

 適正レベルより先に進み早期に強力なアイテムをゲットし強化して、というプレイスタイルだと、攻撃力、守備力はそのアイテムで補えるので、一番問題になるのはヒットポイントの高低なんですよね。
 小悪魔も勇者ですし低くないヒットポイントを持ってはいるのですが、比較対象が低レベル帯でのヒットポイント上昇率ナンバーワンの商人に性格タフガイという組み合わせなので……

 ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。
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