こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3) 作:勇樹のぞみ
いつものように街の中を探索。
宿屋では小さなメダルが見つかるほか、泊り客から耳寄りな情報を聞くことができる。
「北の山脈には転職をおこなうダーマの神殿があるそうだ。オレもいつかは遊び人…… じゃなくてりっぱな賢者になってみたいものだな」
そして、
「私もいつかは遊び人になって、パチュリー様のお尻を触りたいです」
「何言ってるの、この勇者」
「遊び人が戦闘中にやってしまう遊びなんですから不可抗力ですよね? 悟りの書無しに賢者になるためには必要なこと、つまりこれも修行です!」
すべてはチャンス、とばかりに叫ぶ小悪魔だったが、
「それ以前に勇者は転職できないでしょう?」
とあっさりとパチュリーにひっくり返されて絶望する。
「そっ、そんなの差別ですっ! 職業選択の自由は、救いはないんですか?」
「勇者にそんなものは存在しないわ。勇者は生まれた時から勇者で、死ぬまで勇者よ」
救いはないね、とでもいう風な返答。
なお『勇者』は『悪魔』と置き換えても話は成り立つものだったり。
「私の一生をそこまで要約しなくても……」
「人もうらやむシンプルライフというものね」
しかし小悪魔はせっかくのパチュリーの言葉にも喜ぼうとしない。
その場に膝をつくと血を吐くような叫びを上げる。
「神は私を見捨てたんですかっ!」
「悪魔が神を語るの?」
うだうだとぐずる小悪魔に、いっそ、
「家畜(使い魔)に神はいないッ!!」
とでも言ってやった方が諦めも付くのかしら、とため息をつくパチュリーだった。
更に胡椒の店に向かうが、店員が居ない。
2階を探してみるが、タンスから旅装束が見つかっただけだった。
「どこに行ったのかしら?」
結局、店主は店の裏手に居た。
「旅の人、まあ聞いてくだされ。わしの可愛い孫娘タニアが悪党どもにさらわれてしまったのじゃ。そこにおる若者がタニアの恋人のグプタ。わしは2人を結婚させ、店を任せようと思ったのに…… あんたらは強そうじゃな。どうかタニアを助け……」
「いや、ちょっと待って下さい!」
慌てる小悪魔。
いきなり話を振られるのは『通りすがりの勇者一行』のお約束なのか。
だが小悪魔が答える前に、グプタが切れた。
「僕が行きます! 見ず知らずの旅の人に頼むなんて…… 待っててください。きっとタニアを助け出してきます!」
「グプタ!」
店主の制止も聞かず、グプタは行ってしまった。
「無謀ね……」
呆れるパチュリーに、小悪魔は、
「『恋はマヌーサ』って言いますから」
などと答える。
「妄想と現実の区別が付かなくなるっていうのも問題ね。自分の実力も把握できないなんて」
「でもパチュリー様、助けてあげないと」
「分かってるわ。それにはまず装備を調えないと」
ということで武器と防具の店に。
「それじゃあ、ここまでの収入を精算して武具屋で装備を買いましょうか」
不要なアイテムや倒したモンスターを解体して剥ぎ取った素材などを売り払って資金とし、それぞれの所持金を再計算する。
前回精算時の所持金は、
小悪魔:3768G
パチュリー:6680G
「それでここまでに得た収入が881ゴールドで、一人当たり440ゴールドの配当だけど」
小悪魔:4208G
パチュリー:7120G
「ここでは魔力を秘めた銀で造られているという魔法の盾を売っているわ。守備力は鉄の盾の20ポイントを上回る25ポイントで、さらに呪文ダメージを3/4に軽減する効果を持つのに、お値段は2000ゴールドと控えめ。コストパフォーマンスに優れた一品よ」
「呪文ダメージ軽減なら、マジカルスカートを既に持ってますけど」
「装備の耐性は累積するの。足し算じゃなく掛け算だけど」
「掛け算ですか?」
「マジカルスカートの効果で3/4、75パーセントに軽減されたダメージを、さらに3/4に減らすというものね」
3/4×3/4=9/16、約56パーセントまでダメージが減るわけである。
「武闘家以外の全職業で使用できる、魔法使いにとっては最強の盾よ。僧侶、商人、遊び人、賢者にも耐性有りの盾はこれしかないから最後までこれで通してもいい。また勇者や戦士、盗賊にしてみても、ブレス耐性のあるドラゴンシールドと両方持って敵によって切り替えるという使い方もアリね。特にローテーションで行動が決まっているバラモス戦」
ということだった。
「あとはあなたが使える装備として鋼の鎧が買えるわ。今使っているマジカルスカートと違って耐性は無いけれど、守備力は32ポイント。この後、ピラミッドの残りの宝箱を回収したり、カンダタを二回倒さなければならないわけだけど……」
「どれも呪文耐性は要らない、純粋に守備力が欲しい相手ですね」
普通はピラミッド、カンダタ1回目をクリアしてからこの街に来る。
それならあとはカンダタ二回目を倒せば船がもらえて魔法の鎧が買えるという状況なので買わずに済ませるプレイヤーも多いのだが、パチュリーたちは先に買いに来ているため、活用できる場面も多いということだった。
「私たちには魔法使いが居ないから、スクルトで守備力を上げるということができないしね」
ということでもあるし。
そして代金だが、
「魔法の盾は2000ゴールドだけど、今まで使ってきた鉄の盾を900ゴールドで下取りに出すから1100ゴールドで購入が可能。あなたはこれに鋼の鎧の2400ゴールドが加わって3500ゴールドの支出ね」
小悪魔:708G
パチュリー:6020G
「……借金は、借金にはなりませんでしたけど」
ここまで来ると、3ケタのゴールド程度では装備は何も買えない。
「守備力は私が71ポイント。あなたは鋼の鎧を着た時が112ポイント、マジカルスカートを着た時が105ポイントね」
「かなり固くなりましたけど、パチュリー様は大丈夫なんですか?」
「そうねぇ、私もあと10ポイントぐらいは上げようかしら」
「10ポイント?」
首をかしげる小悪魔だが、パチュリーは微笑むだけで答えを口にしようとはしなかった。
それでグプタがどこに行ったのかだが、西の家に住む荒くれ男から、
「橋のむこうの洞くつには人さらいが住んでいるそうだ。近づかないほうが身のためだぜ」
という話が聞ける。
人さらいのアジト、バハラタ東の洞窟とも呼ばれる、実際には北東の森の中にあるダンジョンである。
そんなわけでアリアハンにルーラで戻って勇者の実家で回復。
またルーラでバハラタに戻って、そこを目指す。
そして途中で現れたのは、
「デスジャッカルにマージマタンゴ、ハンターフライの群れ!?」
それぞれが二匹ずつの大群だ。
「ここはもう、魔法への耐性を信じて押し通すしか無いわね」
というわけでパチュリーは武器を刃のブーメランに持ち替え。
小悪魔は、
「キャストオフ!」
と鋼の鎧を脱ぎ捨て、
「チェンジ! マジカルフォーム!!」
その下に着込んでいたマジカルスカート姿となる。
「call me queen!!(女王様とお呼びっ!!)」
小悪魔の鋼のムチが唸り、デスジャッカルを打ち据える!
初めて目にするマージマタンゴはその名のとおり呪文、ヒャドを唱えパチュリーを攻撃してくるが、ダメージは56パーセントまで減じられ12ポイントで済む。
その他にホイミで自分を回復したりするモンスターだが、一方で下位種のおばけキノコやマタンゴが使ってくる甘い息などの催眠攻撃が無いため逆に安心である。
デスジャッカルの攻撃がパチュリーを襲うが、
「これでどう?」
パチュリーの刃のブーメランがモンスターの群れ全体を薙ぎ払い、デスジャッカル二匹を倒しきる。
これによりマヌーサでこちらの攻撃が外れるようにされることが防がれた。
後はハンターフライのギラだが、こちらも防具のダメージ減が効いて8ポイント程度のダメージで済む。
そして残りのマージマタンゴとハンターフライは打撃攻撃を選ぶが、守備力を上げている二人にマジックユーザーの攻撃力では、そう大きなダメージを与えることはできない。
「止めです!」
小悪魔の鋼のムチがハンターフライ二匹を倒し、パチュリーの刃のブーメランがマージマタンゴのうち一匹を倒す。
「二匹とも倒すまでは行かなかったわね」
と、残りの一匹からヒャドを受けるが、そこまでだ。
次のターン、小悪魔の先制で最後のマージマタンゴが倒され、決着がつく。
そして、
「狙いどおりレベルが上がったわね」
と微笑むパチュリー。
名前:パチェ
職業:しょうにん
性格:ごうけつ
性別:おんな
レベル:12
ちから:47
すばやさ:24
たいりょく:67
かしこさ:16
うんのよさ:11
最大HP:132
最大MP:31
こうげき力:100/89/86
しゅび力:66
ぶき:てつのオノ/チェーンクロス/やいばのブーメラン
よろい:マジカルスカート
たて:まほうのたて
かぶと:けがわのフード
そうしょくひん:ごうけつのうでわ
「力が6ポイントも上がったのも嬉しいけど……」
「攻撃力が3ケタ!? 私、まだ77ですよ」
と驚愕する小悪魔だったが、パチュリーはというと、
「攻撃力? そんなことより『あなほり』よ!」
商人の特技『あなほり』を使えるようになったことに瞳を輝かせていた。
小悪魔のホイミで治療をした二人は橋を越えバハラタ東の洞窟に到着。
そして洞窟に入ったら、すぐに出てフィールドをエンカウントしない程度にうろつきまわって、また中に入るを繰り返す。
「パチュリー様、何をしてるんですか?」
「時刻を進めて夜にしているのよ。中に居る間は時刻が進まないし、言及している書籍も見当たらない、ファミコン版の公式ガイドブックには『夜にフィールドを歩くと』と書かれているので、影響のあるのはフィールド上だけでダンジョン内は変化が無いと思われがちなんだけれど、ダンジョン内でも夜になると出現するモンスターに変化が出るの」
「……初耳なんですが」
驚く小悪魔に、パチュリーは説明する。
「一番わかりやすいのはガルナの塔の一階に出るハンターフライかしら? このモンスターは夜のみ出現に指定されているから、昼間行っても絶対に会えないの」
「なるほど? じゃあ、このバハラタ東の洞窟にも夜限定のモンスターが?」
「そうね、指定されているモンスターが居るので出現するモンスターの種類は変わらなくとも、出現パターンが変化するわ」
それはどういうことなのか、という話だが、パチュリーはその辺に言及することなく、
「それじゃあ、ここまでの収入を精算しておきましょうか」
「はい? こんなところでですか?」
戸惑う小悪魔を他所に、それぞれの所持金を再計算する。
前回精算時の所持金は、
小悪魔:708G
パチュリー:6020G
「それでここまでに得た収入が175ゴールドで、一人当たり87ゴールドの配当だけど」
小悪魔:795G
パチュリー:6107G
「はい。でもどうして今?」
「それはもちろん、ここであなほりを始めるからよ」
というわけでパチュリーは夜のバハラタ東の洞窟であなほりを始める。
あなほりは連続5回まで試すことができるが、それ以降は町に出入りするなり階段を上り下りするなりして場所を切り替えることが必要になる。
だから洞窟に入ったり出たりすることで切り替え、掘り続けるのだ。
「それじゃあ、始め!」
猛然とあなほりを始めるパチュリー。
大抵は何も出てこない。
もしくは出てきても、1~2ゴールド程度だが、
「毒針が出たわ」
まれに、その場所に出現するモンスターが落とすアイテムが手に入るのだ。
これは殺人鬼を倒した場合に1/64の確率で入手できるドロップアイテム。
パチュリーたちには使えないが、もし使い手である魔術師や盗賊が二人以上居るのなら、カザーブで入手したもののほかにここで二本目を手に入れることができる。
船を手に入れる前にガルナの塔でメタルスライム狩りをやりたいという場合などには有効だろう。
「あとは毒蛾の粉が手に入るわね」
毒蛾の粉は幻術士を倒した場合に入手できるドロップアイテム。
スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版ではすごろく券に差し替えられたのだが、携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版ではすごろく場が無くなっているためファミコン版と同様のものに差し戻されている。
入手確率はファミコン版では1/128であったが…… 妙に数が出る。
こちらもメタル狩りには必須のアイテムであり、船入手前だと歩いてムオルの村まで買い付けに行くしか無く、しかもムオルはルーラには登録されない場所なので、買い足すにもまた歩いて行かなければならないというもの。
ゆえに、追加の毒針も得られることから、
「船入手前にメタル狩りをやりたい場合、商人が居ればここで準備ができるわね」
ということになる。
さらには、
「な、何ですかそのお金は!」
「所持金の半分のゴールドが(1/4)×(1/128)=1/512の確率で手に入るの」
「ええっ!?」
「あ、また出たわ」
所持金の半額のゴールドが出て金が1.5倍に増えたところに、その半額がさらに入るという倍々ゲームである。
その他にも、
「命の木の実が出たわ」
これは少々特殊な例。
この洞窟には命の木の実をドロップするモンスターは出ないのだから。
「あなほりってまず1/2の確率で外れかどうかを判断して、当たりなら1/2の確率でお金かアイテムを拾う判定をする。つまり1/4の確率でその場に出るモンスターのリストを上から順に、倒した場合のドロップ率を使って判定する訳だけれど」
と説明するパチュリー。
「このとき参照するリストは『混成モンスター用(×5枠)』『1体のみ+混成5種をお供にするモンスター用』『単一種出現モンスター用(×4枠)』『夜のみモンスター用』『1体のみ出現用』『固定パーティ用(×2枠)』というものなの」
ただし、
「このリストの内、『固定パーティ用(×2枠)』の数値はモンスターIDではなく、16進数で00~13(10進数で0~19)までの固定パーティIDなのだけれど、あなほりではモンスターIDとして処理してしまうから、モンスターIDが1のスライムから19のギズモまでのドロップアイテムが混ざってしまう場合があるのよ」
「つまり?」
「ここでならハンターフライとキャットフライは必ず『ハンターフライ3体とキャットフライ2体』でしか現れないから、その固定パーティIDと同じ数値に当たるモンスターIDを持つアニマルゾンビが1/128の確率で落とす命の木の実、それがあなほりで出るようになっていると考えられるわ」
ということだった。
「逆に言えば、固定パーティでしか出現しないモンスターのドロップアイテムは、あなほりでは拾えないということになるのだけれどね」
実際、この洞窟では、ハンターフライのドロップアイテムである身かわしの服は、あなほりでは出ないようになっている。
そうして開始11分の時点で、
「出たわ、ぬいぐるみ!」
ということで目的のものが出たのでここで終了。
所持金の半分のゴールドが2回、毒蛾の粉が3つ、命の木の実が3つ、毒針1つ、ぬいぐるみが1つ。
これがたった11分のあなほりで得られた成果である。
「……これ、ゲームバランスが崩壊してませんか?」
「そうね、一般には「使えない」「あなほりwwwww」「商人とかお前の存在意義がわからんのだけど」などと言われるし、ドロップアイテム狙いなら盗賊に盗んでもらった方が早いっていう意見もあるけれど」
パチュリーは言う。
「実際には盗賊に盗んでもらいアイテムを稼ぐというのは高レベルの盗賊を複数人用意しての話だし、戦闘を素早く終わらせるだけの強さも必要。つまり『ゲームクリア後のやり込みなら』という話であって、攻略途中でドロップアイテムを狙うなら、あなほりの方が圧倒的に早いのよ」
「戦って勝つ必要も無いんですものね」
ということだった。
ともあれ、
「ぬいぐるみ、ですか?」
「ネコの着ぐるみね。着るとグラフィックがネコになってくれるのだけれど、守備力が+35とあなたがバハラタで買った鋼の鎧の+32よりも高いのよ」
とモコモコの着ぐるみを着て、ネコの格好になるパチュリー。
かわいい。
そして、
「全職装備可能で着回しが効くから、後々まで役立つものよ」
なお…… スマホ版以降ではダーマの神殿で転職をすると、手持ちの武具で一番いいものが自動的に装備されるようになっている。
全職装備可能で守備力が高いぬいぐるみはこの時に選択されやすく、転職したらキャラがいきなりネコの姿になって驚くという光景が展開されるのだった。
「これはキャットバットを倒した場合に1/128の確率で入手できるドロップアイテムよ。キャットフライも落とすからアッサラームに着いた時点でも拾えるけど、そちらは1/256と半分の確率になっているわ」
もっとも、
「さっきの、あなほりの処理の話、大抵のモンスターは単一種でも出現するし混成でも出現するから判定が2回ある。出現パターンのバリエーションが豊富なモンスターなら3回判定する場合もあるってことなのだけれど」
「それって……」
「結構、拾える確率は上がるわね。ちなみに、これがこの場所の遭遇モンスターテーブルデータよ。スーパーファミコン版のものだけれど、この世界はそれを元に作られた携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版の世界のようだから変わってはいないと思うわ」
『混成モンスター用(×5枠)』
00: あやしいかげ
01: さつじんき
02: ----------------
03: げんじゅつし
04: キャットバット
『1体のみ+混成5種をお供にするモンスター用』
05: わらいぶくろ
『単一種出現モンスター用(×4枠)』
06: あやしいかげ
07: さつじんき
08: ----------------
09: げんじゅつし
『夜のみモンスター用』
10: キャットバット
『1体のみ出現用』
11: ----------------
「さっきも言ったようにこれを上から順にチェックするわけだけれども」
「キャットバットは混成、つまり別のモンスターと一緒に出ることはあっても、単一種で出ることは無い、ということですけど、夜のみにも指定されている……?」
「そうね、単純にその分、キャットバットが出現する率が上がることもあるけれど、誰にでも分かる違いとしては、夜のみに指定されているモンスターは、単一種でも混成でも出るから、夜だけにキャットバットが単一種で出るようになる、というのが見て取れるわね」
そして、
「あなほりのチェック前にはエンカウントできるかどうかのチェックが入るから、夜のみに指定されているモンスターのドロップアイテムは、夜にだけしか取得できないわ。分かりやすいのは、さっき言ったガルナの塔の1階で夜のみ出現するハンターフライが落とす身かわしの服ね。これ、昼間だと何度あなほりをしても出てこないものだから」
それで小悪魔も理解する。
「ああ、それで夜にしてからあなほりをしたわけですね」
そういうことだ。
一度に行われるチェックの回数が2倍になれば、その分、ドロップするまでにかかる時間は短縮される。
パチュリーは11分で、ぬいぐるみをゲットしたが、別にこれはリアルラックゆえのものではない。
大抵、10分も要らずにゲットできるし、パーティ全員分、4つ集めるのにも18分程度、一つ平均5分以下でゲットできるのだから。
「逆にこれを知らないで、昼間にあなほりをすると少し大変よ」
キャットバットはダーマの神殿の北のフィールドでも出るのだが、そちらはそちらで単一種でしか出ないので、
「その場合、判定は1回だけ?」
「そう、さらに、この洞窟で出るキャットフライは固定パーティでしか出現しないから、そちらの判定も無いし」
キャットフライも落とすし、その分も確率は上がるはず、と期待すると裏切られることに。
そしてドロップ率が同じであっても、単一種でも出現するし混成でも出現するような、つまりあなほりの判定が一度に二回あるモンスターのものに比べ単純に言って二倍の時間がかかるわけだ。
「まぁ、それでも戦ってドロップを狙うよりは遥かに短期間に得られるのだけれど」
ということではあるが。
一方で、
「同じぬいぐるみを落とすキャットフライのドロップ率は1/256なのだけれど、そちらで狙うプレイヤーも居るようね。実際、計算をしてみると昼のここと比べれば、常時、単一種でも混成でも出現するアッサラームあたりであなほりをすれば判定が2回あり、しかも遭遇モンスターテーブルデータの上位にキャットフライが居ることから取得率が逆転することになるし」
アッサラームの遭遇モンスターテーブルデータは、
『混成モンスター用(×5枠)』
00: ----------------
01: あばれザル
02: キャットフライ
03: バリイドドッグ
04: バンパイア
『1体のみ+混成5種をお供にするモンスター用』
05: ----------------
『単一種出現モンスター用(×4枠)』
06: ギズモ
07: キャットフライ
08: あばれザル
09: あばれザル
『夜のみモンスター用』
10: さまようよろい
『1体のみ出現用』
11: どくイモムシ
アイテムの取得は判定が出た時点で終了する。
ここ、バハラタ東の洞窟ではキャットバットの判定前に、あやしい影の1/64、殺人鬼の1/64、幻術士の1/16(注:スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版は元より、スマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版でもこの確率と後に判明)のチェックがあり、そこまでで約1割のドロップ確率があり、その分、ぬいぐるみのドロップ率は下がることになる。
一方、アッサラームではキャットフライの1回目のチェック前には、あばれざるが1/128の確率で力の種を落とす確率があるだけなので、ドロップ率の低下はほとんど無い。
その上、さらに2回目の判定がある。
ゆえに、昼のバハラタ東の洞窟と比べれば、アッサラームの方が取得確率が上がってしまうのだった。
前回あとがきの予告どおり、パチュリー様にネコになってもらうお話でした。
あなほりは楽しいですね。
次回はこのあなほりの更なる可能性、そして……
>「私の匂いがしみ込んだキャミソールはそんなに興奮しますか? うっとりとした目でスンスン鼻を鳴らして堪能しちゃって」
という具合に小悪魔の媚毒を含んだ甘い匂い責めにされてしまうパチュリー様のお話をお届けする予定です。
ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
今後の展開の参考にさせていただきますので。