こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3)   作:勇樹のぞみ

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ロマリア国王の『王妃寝取らせプレイ』

 ロマリアの城に行って、国王に謁見する。

 

「おお! こあくまよ! よくぞ金のかんむりを取りもどしてきてくれた! そなたこそまことの勇者! 一国の国王としてもふさわしい人物じゃ!」

 

 一国の国王?

 

「とういうわけでどうじゃ? わしにかわってこの国をおさめてみる気はないか? そなたがはいと答えるだけで、すぐにでも王位をゆずろうぞ! どうじゃ?」

「はい?」

 

 何が「というわけ」なのか?

 いきなり何を言い出すのだと面食らう小悪魔に、王は言質は取ったとばかりに畳みかける。

 

「おお、やってくれるか! よろしい! ではこれより、こあくまがこの城の…… と思ったがそなた、よく見れば女ではないか」

 

 と、今さらそのことに気付くロマリア王。

 しかし、

 

「これはおどろきじゃ! ここロマリアの歴史に女性が王になった前例はないのだが…… いやしかし女のかよわきウデでカンダタをたおしたその実力は王としてふさわしいものじゃ。よろしい! 今こそこの国はじめての女王の誕生じゃ!!」

 

 そういうわけで、

 

「この国はじめての女王さまの誕生じゃ! こあくま女王ばんざい!」

 

 という具合に着飾らされ、玉座に据えられてしまう。

 

「い、いいんですか、こんなの!?」

 

 と、戸惑う小悪魔だったが、それに答えてくれるはずのパチュリーは既に下がってこの場には居ない。

 隣に立つ王族の女性に話しかけると、

 

「ごりっぱですわ、こあくまさま!」

 

 などと囃し立てられる。

 

「私、マーラ様じゃないんですけど……」

 

 ご立派扱いされる悪魔というと、釈迦が悟りを開く禅定に入った時、その瞑想を妨げる為に現れた天魔マーラ様。

 天に向かってそそり立つ、ご立派な煩悩そのものの象徴であるが、それはともかく、

 

「わたくしの夫、つまり前の王もよくやってはいたのですけれど……」

「はい?」

 

 この人、王様のお妃さま?

 

「やはり男性では気がつかない、こまかな仕事もございますの。期待していますわ、こあくまさま」

「期待ってどんな!?」

 

 女勇者も男と間違えられるファミコン版、そしてスーパーファミコン版以降のリメイク作でも勇者が男の場合は、

 

「ごりっぱですわ (勇者)さま! どうか このひめとともに すえながく くらしましょうね」

 

 と言って来るので王の娘、王女が宛がわれたかと思われたのだが、リメイク作の女勇者でプレイした場合はこのとおり、王女ではなく王妃だったということが明かされるのだ。

 

「つまり王様、いや、前国王は自分の妻を他の男に抱かせることで悦びを感じる『寝取らせ』好き!? 王妃様もご立派な勇者と末永くナニをする気なんですか!?」

 

 という話。

 

「CERO年齢区分が全年齢対象のA区分、幼児もプレイするゲームに何て性癖をブッ込むんですかエニックスさん!!」

 

 そう叫ばずには居られない小悪魔。

 以前会ったロマリア王の父親に、

 

「わしの息子は遊びずきでな、王様になっても、そのくせが抜けん。困ったやつじゃ」

 

 などと言われていたが、その遊びというのに自分の妻である王妃の『寝取らせプレイ』が含まれているとは、この小悪魔の目をもってしても見抜けなかったのである……

 

「と、とにかくこの衝撃の事実をパチュリー様と分かち合いましょう」

 

 パチュリーが聞いたら、

 

「そんなおかしな気遣い要らないわよ!」

 

 と叫んでいただろう、戯けたことを考えながらパチュリーの姿を求めて周囲の人々に聞き込む小悪魔だったが、

 

「こあくま女王さまに、けいれい!」

「ロマリアは美しい国。こあくまさまのような方にこそ、この国の女王にふさわしいのです」

 

 などと皆、話を聞こうとしない。

 挙句、

 

「ラララ…… ロマリアの地に立つー 美しき姿よー われらをすくわんとー 神が与えし女王よー ラララ」

 

 と歌い出す始末。

 皆、ノリが良すぎ。

 

「城の塔には先代の王…… いえ、今は先々代の王様が居るんですよね?」

 

 そう思いだし、たずねてみると、

 

「なんと! 女王さまにされたのか…… やれやれ、あいつはまだ悪いクセがなおらんらしいのう」

 

 と驚かれる。

 

「悪いクセ…… 女王様にされた……」

 

 小悪魔は鋼のムチを持っているし、つまり……

 

「王様は16歳の若い娘を女王様に仕立て上げて悦に入るマゾ!?」

 

 パチュリーが聞いていたら「そういう女王様じゃないでしょう!」とツッコんでいるところだが、あいにく今この場に彼女は居ない。

 

 次に赴いた衛兵の詰め所では、

 

「あ~あ、家ではカミさんのシリにしかれて、仕事でまで女王さまにつかえるとはなあ………」

 

 とぼやき、小悪魔に気付いて慌てて、

 

「はっ! これは、こあくま女王さま! いえ、なんでもありません!」

 

 そう恐縮する兵にも、妖しく微笑んで、

 

「私も主人(パチュリー様)をお尻の下に敷くのは嫌ではありませんよ」

 

 顔面騎乗的な意味で、という頭のネジが外れまくっているに違いない腐った反応を返す。

 己の股間に主人であるパチュリーの顔をうずめさせ、下着越しにその喘ぎを、吐息を感じてみたい、という強烈な主従逆転凌辱願望である。

 

 一方、その場に居たもう一人の兵からは、

 

「こあくまさまがカンダタをこらしめた武勇伝。しかと聞いています。あなたこそこの国の女王にふさわしいおかたでございます」

 

 と褒めたたえられるが……

『カンダタをこらしめた武勇伝』と言えば聞こえがいいが、実際には、

 

「call me queen!!(女王様とお呼びっ!!)」

 

 などと叫びながらカンダタとその子分を鋼のムチでシバキ上げ、その身体にムチの跡を刻み込んで屈服させた小悪魔である。

 先々代王の「女王様にされたのか……」発言もあって、益々そういう意味での『女王様』にされたのだと確信する。

 しかも王一人の考えではなく、このように末端の兵に至るまで讃えられるという、

 

 わからない……! この国の人ってほんとに頭大丈夫なの!?

 

 な状況。

 城の外に出ると、

 

「わん、わん、わん!」

 

 以前は唸っていたというのに、ご機嫌に挨拶してくれる犬。

 犬でさえも、女王様には尻尾を振るのか……!

 

「パチュリー様が居てくれたら喜んでくれたんでしょうけど……」

 

 そうつぶやきつつも、一件の民家を訪ねてみると、

 

「まあまあ、女王さまがこんなばあさまの所に……。ありがたやありがたや」

 

 と拝まれるが、

 

「ありがたいついでに女王さま。このばあさまのねがいを聞いてはくださりませぬか?」

「いいえ、私はパチュリー様を探さないと」

 

 そう断っても、

 

「えっ? なんですと? すみませんが耳が遠くて聞こえませなんだ」

 

 とスルーされ、

 

「ありがたいついでに女王さま。このばあさまのねがいを聞いてはくださりませぬか?」

「いいえ、ですから……」

「えっ? なんですと? すみませんが耳が遠くて聞こえませなんだ」

 

 無限ループって怖くね?

 

「ありがたいついでに女王さま。このばあさまのねがいを聞いてはくださりませぬか?」

「……はい」

「じつはお城の中庭の花畑を手入れする男が最近仕事をさぼってばかりおりますのじゃ。

 あの花畑は先代の王妃の思い出の場所……

 なのに、このままでは雑草におおわれてしまいまする。

 どうか中庭の花畑にいる男に草むしりをするよう女王さまから、いいつけてくださいまし」

 

 ということだったが……

 小悪魔の中では先代王と言えば、王妃である妻を差し出し他人に寝取らせた上、自分のような若い娘を女王様に仕立て上げて悦に入るマゾ!

 そんな王の妻である王妃思い出の場所が城の中庭の花畑ということは……

 

「まさかそんな場所で露出プレイを!? いやらし過ぎますっ!!」

 

 ツッコミ不在でどこまでも暴走する小悪魔。

 幻想郷の人間がこの場に居たら、

 

「パチュリーー!!!! はやくきてくれーっ!!!!」

「はやくしろっ!!!! (ツッコミが)間にあわなくなってもしらんぞーーーー!!!!」

 

 と叫んでいることだろう。

 そんな小悪魔はパチュリーの姿を求め、

 

「ああ、宿にいらっしゃるかもしれませんね」

 

 と宿屋を訪ねる。

 

「やや、女王さま、おさんぽですか?」

「いえ……」

「おや? ここに泊まりたいとおっしゃるのですか? はっはっは。これはごじょうだんを」

「いえ、そうじゃなくてパチュリー様が泊まっているなら……」

「え? 本当にお泊りに…… ひゃー! す、すこしお待ちを! 急いで二階のお部屋をしたくしてまいります!」

「あ……」

 

 引き止めようと手を伸ばしかけた小悪魔を残して二階へと駆け上がる宿の主人。

 上の階からはどったんばったん大騒ぎしている物音が聞こえ、降りて来たかと思うと、

 

「はあ、はあ…… し、したくがととのいました。どうぞこちらへ!」

 

 と案内されてしまう。

 

「こ、こちらでございます。ではどうぞ、ごゆっくり……」

「ええー」

 

 引き止める間もなく行ってしまう宿の主人。

 ベッドを見ると、フカフカの布団がかけてある。

 少し休むかと思った小悪魔は……

 

「おはようございます女王さま。

 私が宿屋を初めて20年…… これほど嬉しかったことはありません!

 ありがとうございました!」

 

 という具合に寝過ごしてしまう。

 まぁ、シャンパーニの塔を攻略してそのまま休むことなくカンダタを退治していたのだから、疲れが出たのだろう。

 

 なお、この宿泊は無料だったりする……

 

 そして改めてパチュリーを探す小悪魔だったが、

 

「やや、これは女王さま、ごきげんうるわしゅうございます。ところでついさきほど前の王が嬉しそうに地下におりて行ったそうですが……」

 

 という話を聞き、地下のモンスター闘技場へと行ってみる。

 そこはモンスター同士を戦わせ、それに観客が金を賭けるギャンブル場だったが、

 

「あ~らリッチそうなお客さま。どんどんお金を使っていってね」

 

 と扇情的な格好をしたバニーガールが妖しく微笑みかけ、

 貴婦人からは、

 

「まあ女王さま。どうしてこのようないかがわしい所へ……」

 

 と揶揄される。

 お互い様だろうと思いつつ誤魔化すと、

 

「まあっ、後学のために? 私もですのよ。おほほほほ」

 

 とするりと躱され、この場に出入りしている怪しい商人からは、

 

「わかりますよ。女王さまだって人の子だし! いけないって言われたら、よけいにやりたくなることってありますもんね」

 

 と舐めるような目つきでそう言われる。

 

「ようガス! オレはかよわき女性のヒミツを他人に話すようなヤボな男じゃございません。ここで女王さまを見たってことはナイショにしておきましょう! わっはっはっ」

 

 そう請け負われるが……

 

(私知ってます。そんな風に言って、ずるずるとなし崩しに悪い道へと引き込んで、そうして型に嵌められエッチな沼に沈められてしまう、ファンタジー官能小説ではありがちな女王様転落パターンですよね、これ!)

 

 と一人で納得している小悪魔。

 

(市井に降りた女王様には陥落の罠と誘惑がいっぱいってやつですね)

 

 などと考えてゾクゾクしている。

 そうしてようやく、

 

「わっはっはっ、わしじゃよ。前の王さまじゃ。

 しかし、庶民はええのう。賭け事がこんなに面白いとは思わんかったわい!

 そなた、がんばってこの国をおさめてくれよ」

 

 という具合に前の王様と出合う。

 なお、小悪魔の中で相手は、

 

 王妃である妻を差し出し寝取らせた上、自分を女王様に仕立て上げて悦に入るマゾ!

 さらには王妃と城の中庭でプレイするような露出狂!!

 

 であったが、そこに、

 

 王様はデブでハゲ!!!

 

 という情報が新たに加わった。

 そう、この場で国王は大臣など裕福な貴人と同じ格好、グラフィックで表示されているが、これが恰幅の良い禿頭の中年男なのだ。

 ごくりと喉を鳴らす小悪魔。

 王という虚飾を剥ぎ落せば、こんなデブハゲな中年に過ぎない男に、王妃はエロいプレイをさせられているわけなのだから……

 

 ともあれ、

 

「なんと女王さまになってるのは、もういやじゃと申すのか?」

「はい」

 

 小悪魔はパチュリーが居ないと駄目なのだ。

 

「そうか……。いやなものを続けさすわけにもゆくまい。

 わしもしばらくではあるが、少しは息抜きができたしな。

 あいわかった! こあくまよ! そなたはやはり旅を続けるがよかろう!」

 

 というわけで、小悪魔の女王様は終了。

 城に戻り国王から、

 

「ふむ…… わしはあまり見ておらなかったが、こあくまの女王ぶりは見事だったようじゃの

 まぁ、何事も経験じゃ。

 この先もさまざまな出来事がそなたらを待っておるであろう。

 そなたらの更なる活躍を期待しているぞよ。

 ではゆくがよい」

 

 と送り出され、王妃からは、

 

「あなたのような女性が治める国を見て見たかったですわ」

 

 とどこか色気を感じさせる声で告げられ、

 

「でも、仕方ありませんわね。

 あなたにはやらなくてはいけないことがあるのですものね」

 

 と見送られる。

 なお、その場に控える大臣からは、

 

「ここだけの話だが、実は私も5回ほど王様にされたことがあるのだ」

 

 と衝撃の告白が……

 

(国王様は寝取らせプレイの常習犯っ!? こんな剥げ上がった頭と太った身体を持つ中年な大臣にまで自分の妻を、王妃を抱かせて喜ぶ変態性癖の持ち主っ!?)

 

「そなたもまた王様をやりたくなったらいつでもこの城に立ち寄ってくれよ」

 

 と、大臣。

 

 

 

 なお後日、ロマリアの宿を訪ねた小悪魔たちは、

 

「何これ?」

 

 と、これまで無かった張り紙に気付くことになる。

 

“ロマリア王族御用達の宿

 ホテル・ロマリア城へようこそ!”

 

 女王になった小悪魔が宿泊したことから、このように名乗ることにしたらしい……

 

「『ホテル・ロマリア城』って、連れ込み宿(ラブホテル)みたいな名前ですよね」

「知らないわよ、そんなこと!」

 

 相変わらず、パチュリーにセクハラを働き続ける小悪魔だった。




 ロマリア国王の『王妃寝取らせプレイ』に巻き込まれる小悪魔でした。
 ロマリア王、業が深すぎ……

 次はカンダタ二回戦目のため、盗賊のアジトへと向かうのですが、

「覆面パンツが増えました!?」

「あなたって、本当に最低の屑だわっ!」

「こ、これ以上魅了させるようなこと言わないでくださいっ! 悪魔なのにっ、私、悪魔なのに温かい気持ちで満たされちゃうっ! 存在が、存在が浄化されちゃうぅぅぅっ!!」

 みたいな話になる予定です(どんな話だ)

 ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。
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