こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3)   作:勇樹のぞみ

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カンダタ退治2回目

 盗賊のアジトへと踏み込むパチュリーと小悪魔。

 

「なんだ、おめえらは? ひょっとして俺たちの仲間になりてえのか?」

 

 何だか勘違いしているモヒカンの悪党共に否と告げる。

 

「じゃ通すわけにはいかねえな…… やっちまえ!」

 

 カンダタ子分たち四人と戦闘に入る。

 前回と違って単体ずつではなく1グループで現れるのでその点については対処が楽。

 しかしカンダタ子分たちはルカナンの呪文で守備力を下げて攻撃してくる。

 

「痛っ!」

 

 下げられた後に攻撃を食らうと20ポイント超えのダメージを受ける。

 最大ヒットポイントが146というパチュリーならともかく、52しかない小悪魔だときつい。

 

「魔封じの杖で先に呪文を封じるべきでしたか?」

「マホトーンに強耐性を持っているから殴った方が早いわ。下がった守備力は次のターンには『装備技』で戻せるから問題は少ないし」

 

 システム的に言えば、ドラクエでは戦闘中に装備を変えられる、装備を変えると能力値が変化する可能性があるので再計算される(実際に装備しなおす必要は無く、現在装備中のものを選ぶだけでも良い)、すると魔法で変化していた攻撃力、守備力、素早さが元の値に戻ってしまうというもの。

 これでスクルト、スカラ、ルカナン、ルカニ、ピオリム、ボミオス、モシャスの効果が解除される。

 不利な魔法を受けた場合に使えるが、同時に味方からの有利な呪文効果も消えてしまうのが難点。

 一般に『装備技』と呼ばれるもので、スーパーファミコン版以降のリメイクで使えるようになっていた。

 

 一方、魔法使いであるパチュリーからすると現実にも、邪視から身を守る動作として拳から人差し指と小指だけを立てるコルナというジェスチャーがあるように、一定の仕草で相手の呪詛を無効化するというのは魔術的にもあり。

 すなわち、ドラクエ世界ではそれが装備技となっているのだろうという認識だった。

 

「とはいえターンの最初に下げられて攻撃されると痛いし、何度も唱えられると鬱陶しいわね」

「『ルカナン去って、またルカナン』ですね」

「誰が上手いことを言えと!?」

 

 小悪魔の軽口に突っ込みつつチェーンクロスを振るうパチュリーだったが、

 

「こちらの攻撃を回避するのも忌々しいし!」

 

 するりとかわされ苛立つ。

 このカンダタ子分、能力値が強化され、ルカナンとベホイミの呪文を使えるようになっているのが目立った違いだが、地味にこちらの攻撃を回避することができるようになっている。

 回避率はデスフラッターやリメイク版の人食い蛾並みで、感覚的に目に見えて避けられることが分かる程度には煩わしい。

 ともあれ、

 

「そこまでよ!」

 

 殴り、倒しきる。

 

「戦闘中に回復するまでもなく倒せたわね」

 

 ふくろの薬草を使って回復。

 

「そういえばスーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版ではこの部屋の壁にかかった袋からはすごろく券が手に入ったのだけれど」

 

 この世界は携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4・ニンテンドー3DS版の流れをくむもの。

 すごろく場が無くなっているためすごろく券も無く、調べても空になっていた。

 

「他の物を入れてくれれば良いのに……」

 

 奥の牢に進み、バハラタからさらわれた娘、タニアとそれを助けに来て捕まった恋人のグプタを開放。

 それぞれが閉じこめられていた部屋からは、ラックの種、不思議な木の実が手に入るが……

 

「回ってる場合じゃないですよーっ」

 

 小悪魔がツッコんでいるとおり、さっさと逃げれば良いものを再会の喜びに、その場でクルクル回り出す恋人たち……

 

「迷惑だから、どこかよそでやって下さい、よそで!!」

 

 続くカンダタ戦、子分のルカナン対策のため、ラックの種を齧りながらツッコむ小悪魔。

 そして案の定、逃げ出そうとする二人はカンダタたちに逃げ道を塞がれていた。

 

「ふっふっふっ。オレさまが帰ってきたからには、逃がしやしねえぜっ!」

「助けて! 勇者さん!」

「面倒見切れないわね。はぁ……」

 

 ぼやきつつも、助けに入るパチュリーたち。

 敵はカンダタとその子分2人。

 

「うん? なんだこんなヤツをさらってきた覚えは……」

 

 と、言いかけて気付くカンダタ。

 

「うぬぬ! 誰かと思えばまたうぬらかっ! しつこいヤツらめ。だが今度は負けはせんぞっ!」

「覆面パンツ男にまた、しつこいヤツ呼ばわりされました!」

 

 顔を引きつらせ、ショックを受ける小悪魔。

 

「大体、何で肌の色が青黒く変色してるんですかっ、気持ち悪っ!」

「あれ内出血じゃない? あなたがムチで全身シバキまくるから……」

「私のせいですか!?」

「ちなみに二戦目では、その能力値は大幅に強化されているわ」

「ムチで叩かれて強化されるって何ですか、マゾなんですか?」

 

 言いたい放題な小悪魔に、カンダタが叫ぶ。

 

「何を言う! 己の肉体を虐め抜き、鍛え上げる! それこそが漢の本懐、悦びだろう!!」

 

 その肉体を誇示するかのようにポーズを取り、

 

「叫べ! オレの上腕二頭筋!!」

「いやあああああーっ!?!?!?」

 

 こうしてグダグダになりつつも戦闘に入るが、

 

「先に子分を倒すのよ!」

「了解です!」

 

 鋼のムチをカンダタ子分に叩き込む小悪魔。

 そしてパチュリーの刃のブーメランが敵全体を切り払う!

 カンダタの反撃だが、

 

「さすがに攻撃力95は痛いわね」

 

 パチュリーが受けると25ポイント前後のダメージを負う。

 最悪の場合、カンダタ子分のルカナンを受けて守備力を落とされたところに食らうとまずいことに。

 2回戦目のカンダタの能力は、ファミコン版に比べスーパーファミコン版以降のリメイク作では毎ターン50ポイントの自動回復が無くなっている以外は軒並み強化されているが。

 素早さだけは35から23へと下げられており、つまり素早さ37のカンダタ子分が先制でルカナンを使った後にカンダタの攻撃が入る、という可能性が高くなっているのだ。

 特にヒットポイントの低い小悪魔が食らうとまずい、という話だが、

 

「まぁ、第1戦目では判断力がゼロ、つまり隊列に関係なく攻撃してきた相手だけれども、2戦目では判断力が1に強化されていて、ちゃんと前に立つキャラを狙ってくれるからマシかしら」

 

 ヒットポイントの高いパチュリーが攻撃を多めに受けてくれるので、小悪魔は多少楽になる。

 そうして殴り合うが、

 

「これで!」

 

 早々に子分たちを倒しきる。

 

「ルカナン、使いませんでしたね」

「2/8の確率だから、最初に出た四人組だと1ターンに一人は唱える計算だけれども、今回は二人しか居ないから」

 

 他にもベホイミを唱えたが、無駄に終わっている。

 ここで現れるカンダタ子分の判断力はカンダタ2回目と同じ1。

 つまりターン開始時に行動を決めるので、そのターン中に、先に治療対象が倒されてしまうと空振りしてしまうのだ。

 

「後はカンダタだけれども!」

 

 パチュリーは武器を単体攻撃武器だが一番攻撃力の高い鉄の斧に切り替えて殴り合うが、

 

「さすがに守備力70は固いわね」

 

 これでもダメージは35ポイント前後しか通らない。

 攻撃力が落ちる小悪魔だとそれ以下である。

 

「ヒットポイントも700あるし」

 

 ずいぶん長い間殴り合うことになる。

 

「痛恨の一撃が怖いですよね」

「そうね、あなたが受けたらヒットポイントフルでも即死だし」

「ひっ!? そ、そう言えば1戦目にあった防御をしませんけど……」

「ああ、8つある行動オプションの内、1戦目のカンダタは痛恨攻撃、防御に1枠ずつ割り振られていたけれど、2戦目のカンダタでは防御の代わりに痛恨攻撃が割り振られて痛恨攻撃枠が2つになっているわ」

「はい?」

 

 つまりは、小悪魔が受けたら即死する痛恨攻撃の確率が1/8から2/8に上がっている?

 ちょうどその時、カンダタは全身の筋肉を弓のように引き絞り、小悪魔に向け痛恨攻撃を放つ!

 

「っ!」

 

 結果は通常ダメージに終わったが、それはあくまでも運。

 こんなことが続けばいつかはやられてしまうだろう。

 恐怖にかられた小悪魔は、

 

「っ、わあああああっ!」

 

 抜いた。

 諸刃の剣を!

 諸刃の剣は呪われている!

 

「やぁっ!!」

 

 攻撃力153ポイントは伊達ではなく、カンダタの70ポイントもの守備力を抜いて、60ポイント前後のダメージを与える!

 

「っ!?」

 

 まぁ、与ダメージの1/4の傷を自分も追うことになるのだが。

 

「まったく……」

 

 パチュリーは薬草による治療を行う。

 小悪魔には素早さの種を集中投与した上で、星降る腕輪で素早さを倍に。

 パチュリーはあえて素早さを上げず、としている。

 これには後攻治療、諸刃の剣の反射によるダメージを必ず後から治すことができるという利点があるのだ。

 そうして戦闘を続け、パチュリーの手持ちの薬草もあと一つというところで、

 

「勝ちました!」

 

 勝利が確定する。

 なお、

 

「実際には2戦目のカンダタは8つある行動オプションの内、通常攻撃の1枠が優先行動に設定されていて高確率でそれが選ばれてしまう……」

 

 キャットフライの行動パターンにおける8つある行動オプションの内の一つであるマホトーンが200/256、約8割の確率で選ばれてしまうのと一緒。

 

「そういう偏向型の行動パターンを持つものだから1戦目より2戦目の方が痛恨攻撃を選ぶ確率は下がり、それほど警戒しなくても良いのだけれど」

 

 話を聞かない小悪魔が悪い。

 

「えっ、パチュリー様、何か言いました?」

「……何でも無いわ」

 

 パチュリーは優しいので、今さらな話を小悪魔にすることは無かった……

 一方、二人でカンダタたちを倒したので、多量の経験値が入るが、

 

「レベルアップしました!」

「そうね、私も一気に2レベル上がったわ」

「は?」

 

 パチュリーの言っていることが理解できない小悪魔。

 

「あ、れ? パチュリー様、私より二つもレベルが上でしたよね?」

「そうね、だからこれで3レベル差がついたことになるわね」

 

 そんなわけで二人のステータスは、

 

 

名前:パチェ

職業:しょうにん

性格:ごうけつ

性別:おんな

レベル:15

 

ちから:72

すばやさ:27

たいりょく:83

かしこさ:19

うんのよさ:14

最大HP:169

最大MP:38

こうげき力:125/114/111

しゅび力:83/73

 

ぶき:てつのオノ/チェーンクロス/やいばのブーメラン

よろい:ぬいぐるみ/マジカルスカート

たて:まほうのたて

かぶと:けがわのフード

そうしょくひん:ごうけつのうでわ

 

 

名前:こあくま

職業:ゆうしゃ

性格:セクシーギャル

性別:おんな

レベル:12

 

ちから:41

すばやさ:90

たいりょく:28

かしこさ:26

うんのよさ:24

最大HP:55

最大MP:52

こうげき力:156/81

しゅび力:118/111

 

ぶき:もろはのつるぎ/はがねのむち

よろい:はがねのよろい/マジカルスカート

たて:まほうのたて

かぶと:てつかぶと

そうしょくひん:ほしふるうでわ

 

 

「3レベル差…… その上、とうとうヒットポイントの差が3倍を超えました……」

「まぁ、あなたもあと少しでレベルアップするでしょう?」

 

 そう告げるパチュリーだったが。

 

「ああ、力の成長上限が上がって余裕ができたから力の種を使っておくわね」

「これ以上の差がーっ!?」

 

 叫ぶ、小悪魔だった。




 カンダタ2回目攻略でした。
 とうとう諸刃の剣を抜く小悪魔。
 まぁ、この先は船を得るのでだいおうイカやテンタクルス対策にはいいんでしょうかね?
 集団攻撃は雷の杖を使えばいいし。

 次回は渇きのツボを手に入れるためエジンベアへ。

「きれいなメスガキでした!?」

 というお話をお届けする予定です。

 ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。
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