こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3) 作:勇樹のぞみ
次は海賊のおかしらが教えてくれた、忘れられた島ルザミに行ってみる。
「イカぁ!?」
「だいおうイカの上位種テンタクルスね」
マーマンダイン二体とテンタクルス一体が現れる。
「ここは火力でごり押しよ」
パチュリーの指示の元、小悪魔の雷の杖がマーマンダインに炸裂するが、
「一匹だけにしか効きません!?」
「マーマンダインは火炎系呪文に弱抵抗を持つから30パーセントの確率で無効化するのよ」
さらにパチュリーの刃のブーメランが薙ぎ払う。
雷の杖で負傷していた方のマーマンダインを沈めるが、残った一体が、
「くっ、ヒャドを唱えてきました!」
小悪魔は魔法に耐性のある装備を付けていなかったので、そのままのダメージを受ける。
そしてテンタクルスが繰り出す極太触手による横殴りの打撃を、ボクシングのスウェーのようにのけ反り気味に回避行動を取ることでダメージを減らそうとするパチュリーだったが、
「くはっ!?」
避け損ねた胸を横合いから痛打され、ヒャド以上のダメージを受ける!
「パチュリー様!?」
「て、テンタクルスの攻撃力はファミコン版で97、スーパーファミコン版以降のリメイクでは強化されて107。ランダムで1、2回の攻撃をしてくるのよ」
痛みに表情を歪めながら言うパチュリー。
今回は1体が出現、1回の攻撃で終わって幸いだったが、3体同時出現し2回攻撃を連続で食らった日には、シャレにならないことになる。
この攻撃力を警戒し、守備力を落とすような魔法耐性のある防具には切り替えなかったのだ。
なお、パチュリーが胸を横合いからビンタされたのは、だいおうイカに続き二度目。
あれだけでかくて長い触手で横殴りにされたら到底避けられないし、パチュリーのバストは豊満であったので、胴体が避けられても、その動きに遅れて続く胸のふくらみが避けきれず痛打されてしまった模様。
「二度もぶった! 私だってパチュリー様の胸をスパンキングで責めたこと無いのに!」
などと憤る小悪魔。
「主人の胸をぶって、いたぶるような使い魔がどこの世界に居るのよ」
という話であり、パチュリーは殴られてもいない頭を痛める。
そして次のターン、
「イカリングにしてあげます!」
嫉妬に燃える小悪魔は自傷ダメージ覚悟で諸刃の剣によりテンタクルスを輪切りにしようとするが、
「これでも倒れない!?」
あらかじめパチュリーの刃のブーメランでヒットポイントが削られていたにもかかわらず、倒しきれないタフさに驚く。
「テンタクルスの最大ヒットポイントは200よ!」
「弱点は無いんですか!?」
「ザキ、ザラキなどの即死呪文、ラリホー、マヌーサ、メダパニなんかの補助呪文、そしてバシルーラに対しては弱耐性だから、そこを突けばいいのだけれど」
「私たちにはどれも使えませんね!?」
ラリホーについては勇者である小悪魔が覚えるのはLv16~17なのでまだ使えない。
僧侶呪文であるザキ、ザラキ、マヌーサ、バシルーラはもちろん、魔法使いの呪文であるメダパニも使えない。
毒蛾の粉はあるが、ふくろの中では使えない。
「まぁ、これで終わるからいいでしょう?」
と言いつつ再び刃のブーメランを放つパチュリー。
それでようやく生き残っていたマーマンダイン、そしてテンタクルスを倒しきる。
「手強いだけあって経験値が900ポイントを超えるのね」
「す、凄いです……」
「イカの系統は僧侶の即死呪文、ザキ、ザラキには弱いから、経験値稼ぎにも使えるという話よ」
パチュリーたち、勇者と商人の二人パーティでは関係の無い話だが。
忘れられた島ルザミに上陸する二人。
ここでは魔王バラモスへと至る道の情報を聞くことができる。
その他に、調べてみると墓の前からはラックの種、花壇の中心からは小さなメダルが見つかった。
「ラックの種はまた私が使うとして」
ポリポリと種をかじるパチュリー。
予言者の家の本棚からは『力の秘密』『開運の本』が手に入る。
レーベでも見つけた『力の秘密』はともかく、初めて手にする『開運の本』を、パチュリーは調べてみる。
「運はやって来るものにあらず! こちらから呼び込むものなり! ……ふーん」
「パチュリー様?」
洗脳調教に怯える小悪魔は、恐る恐る声をかけるのだが、
「読むと性格を『しあわせもの』に変える本なのだけれど、勇者の性格診断で言われる内容と、かけ離れているものだったから」
とパチュリーは言葉を濁す。
性格診断において、隣国の宝石を欲しがる王妃による策略で戦争が始まりそう。
そしてそれを知るのは主人公のみという時に、なにも考えずフラフラと外に出た、あるいは「自分には関係ないな」とばかりに立ち去った場合になる性格であり、
「物事に拘らず、いつも飄々としていて、周りからは何を考えているのか分からないと思われている」
というように、最初はクールな性格かと思わせられるが、
「実は何も考えておらず、悩みがあっても、どうにかなるだろうと自分からは何もせず、大抵どうにかなってしまう」
などと言われ、最後には、
「その程度の悩みであり、そのままぼんやりと生きていける、あなたはしあわせものですね」
と貶されるような性格である。
とても、
「運はやって来るものにあらず! こちらから呼び込むものなり!」
などと書かれている本を読んでなれる性格とは思えないのだ。
……まぁ、あの性格判断をやっている精霊のほこらの妖精がとんでもない根性悪で毒舌なだけ、という話かもしれないが。
「売ってしまいましょう」
『しあわせもの』は運の良さに高い成長補正があるが、力と体力がマイナスなので使いづらいのだ。
男性の場合は完全上位互換の『ラッキーマン』という性格があることでもあるし。
売ってもたった45ゴールドではあるのだが……
また、ここには天体観測を行っている学者の家がある。
「地面は本当は丸くて、ぐるぐる回っているのです。地面が回っているから、お星さまやお日さまが動いているように見えます。でもだれも信じてくれず、私はこの島に流されました。しかし…… それでも地面は回っているのです! そして丸いのです!」
力説する学者。
「というわけでこの島より南にすすむと、すぐにある北の氷の大陸には…… おかしな老人の住む小さな草原がありました。今も住んでいるでしょうから、よおくさがしてみなさい」
「は?」
「どうしたんです、パチュリー様?」
「南に進むとすぐある北の氷の大陸って…… 世界が球なら絶対に無いことなんだけど」
しかし学者の言うとおり、南に向かうと本当に北の果て、グリンラッドにたどり着くようになっている。
変化の杖を欲しがっている老人が居た、あの場所だ。
「確かに、よく考えてみるとあり得ませんね」
「ええ、だから北と南、東と西がつながっているこの大地は、ドーナツ型をしているという仮説もあるそうよ」
「……SFですね」
まぁ、この世界にも境界線をいじるような存在が居て、北と南、東と西、それぞれを繋げているのかも知れないが。
「次は西へ」
今度は船で西へと進み、レイアムランドを目指すパチュリーたち。
途中、痺れクラゲの群れを蹴散らしながら雪に閉ざされた大地に到着。
その上に建つほこらにたどり着く。
階段右の角から小さなメダルをゲット。
階段を上がった場所には祭壇に置かれた卵と、それを守る小柄な二人の巫女が居た。
「ロリ巫女、それも双子みたいですよっ!」
彼女たちは、うさ耳みたいな頭飾りを身に着けており…… その分、一般人より背の低いグラフィックとなっているのだ。
元ネタは映画ゴジラシリーズに登場する、モスラに仕える双子、小美人だとも言われているが……
話しかけると、一人がくるりと振り向いて、
「わたしたちは」
そしてもう一人が振り向き、
「わたしたちは」
と繰り返す。
「たまごをまもっています」
「たまごをまもっています」
そうして、
「世界中にちらばる6つのオーブを きんの台座にささげたとき……」
「伝説の不死鳥ラーミアはよみがえりましょう」
と教えてくれる。
なお、話し終わったとたん、祭壇に向き直り、こちらには背を向けてしまう。
一般人と大きく違ったグラフィックで、話しかけない限りその場で背を向けたまま移動しない。
それゆえスーパーファミコン版ではこの2人がそこに居ることに気づかないプレイヤーも多く、ラーミアが復活した際にこの2人に話しかけずに祭壇を降りようとして「お待ちください!」と呼び止められ「この声はどこから!?」と驚くという話があったりする。
「今まで手に入れたのはレッドオーブとブルーオーブですね、置いて行かれますか?」
とたずねる小悪魔だったが、
「リメイク以降はふくろがあるから持ったままでも邪魔にならないでしょう。それに……」
「それに?」
「実際のゲームだと「このセーブデータ、どこまで進めたものだった?」となった際に、オーブがふくろに入っているなら一目瞭然だけれども、半端にここに置いていると、ここまで来なくては分からないって話が……」
「ああ……」
そんなこんなで、終了。
「小さなメダルも目標の7個が集まりましたし、アリアハンに戻られますか?」
とたずねる小悪魔だったが、
「あなほり、試してみましょうか」
と言うパチュリーに、
「はい?」
と戸惑う。
ここ、レイアムランドでは氷河魔人、豪傑熊、ヘルコンドル、スノードラゴンが出現する。
それぞれ氷河魔人は不思議な帽子を1/128、豪傑熊は力の種を1/64、ヘルコンドルは身躱しの服を1/256、スノードラゴンは命の木の実を1/128の確率で落とす。
闇のランプで時刻を夜にするパチュリー。
「不思議な帽子狙いですか?」
と小悪魔。
ここでは氷河魔人は夜のみのモンスターなので、夜にしておかないとあなほりでも不思議な帽子は出ないのだ。
「そうね、私たちだと不思議な帽子は私だけしか装備できないし、私にとっても守備力が低くて意味が無い。ただ、『おおごえ』を使う時に必要なマジックパワーが15ポイントから3/4(端数切捨て)+1されて12ポイントに軽減できるわ」
と、それだけなのだが、
「出たわ、不思議な帽子」
開始9分で不思議な帽子をゲット。
とっても簡単だ。
「10分もかからず拾えるって、戦ってドロップを狙うのが本気でバカらしくなりますね」
呆れ顔の小悪魔。
「実は不思議な帽子だけならグリンラッドの方が簡単なんだけれどね」
とパチュリー。
レイアムランドでは夜のみのモンスターなので、あなほりのドロップ判定も一回に付き一度だけだが、グリンラッドの遭遇モンスターテーブルデータは、
『混成モンスター用(×5枠)』
00: ----------------
01: ビッグホーン
02: ひょうがまじん
03: ----------------
04: ひょうがまじん
『1体のみ+混成5種をお供にするモンスター用』
05: ----------------
『単一種出現モンスター用(×4枠)』
06: ----------------
07: ビッグホーン
08: ひょうがまじん
09: ----------------
『夜のみモンスター用』
10: ひょうがまじん
『1体のみ出現用』
11: スノードラゴン
というものなので、昼でも一度に3回のドロップ判定があり、装備できる者が3人居ようとも(勇者は装備不可なので)必要な3個が30分程度で集まるという。
そして夜ならば…… さらにもう一回、一度に4回のドロップ判定が働くことになり、3個が10分で集まることも珍しくないという話である。
では、何故パチュリーがここレイアムランドで、あなほりをしたのかというと、
「そして力の種が2つに、身躱しの服が5着」
その他のドロップ品について、試してみたかったからだ。
「は……? 力の種は豪傑熊が1/64の確率で落とすんですから分かりますが、ヘルコンドルが身躱しの服を落とす確率は1/256ですよね?」
「スマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版においては、ヘルコンドルが身躱しの服をドロップする確率は1/16とも言われているわ」
「はい?」
「これはスーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版でヘルコンドルがすごろく券をドロップする確率と同じ。つまり、すごろく場が無くなったために、すごろく券をドロップするモンスターはドロップ品をファミコン版と同様のものに差し戻したのだけれど、ドロップ率を戻すことを忘れていたってことね」
諸刃の剣を落とす極楽鳥もそうだったが、やはりスーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版ですごろく券を落としていたモンスター全般が戻し忘れているということらしかった。
「今の私たちにはこれも換金アイテムにしかならないけど。一着2175ゴールドで売却できるから5着で10875ゴールドね」
「じゅ、10分にも満たない時間でそれだけ稼げるんですか!?」
この時期ではピラミッドで1体につき350ゴールドを得られる笑い袋を倒しまくるのが一番効率のいいゴールド稼ぎだと言われているが。
それでも一度に1体しか倒せず、しかもリメイクのピラミッドはエンカウント率が異様に低いため、黄金の爪を拾って呪い状態にするか、遊び人がレベル13で覚える『くちぶえ』を使うかしないと効率が悪い。
そしてそれだけやっても、17秒に1回以上のペースで倒せなければ勝てないという……
しかも、
「どちらかといえば力の種の方が役立つのだから、そのついでよね」
「ついでで、それ……」
小悪魔も、開いた口が塞がらない。
「まぁ、小さなメダルも7枚。つまり炎のブーメランがもらえるからいったんアリアハンに帰って装備を整え、精算しましょう」
ということになる。
小悪魔のルーラでアリアハンに戻り、メダルおじさんから小さなメダル50枚でもらえる忍びの服、そして55枚でもらえる炎のブーメランを受け取る。
「忍びの服の守備力は+58」
「大地の鎧の+50より硬いじゃないですか!」
「刃の鎧でも+55だからそれ以上よ。しかも忍びの服には身躱しの服同様、物理攻撃回避率が1/8に上昇する効果があるわ」
「ええっ!?」
物理防御なら、忍びの服は上の世界にて最強。
入手時期が早く、ボストロール、やまたのおろち戦に余裕で間に合うのも心強い品だ。
「盗賊と武闘家しか使えないものだから、私たちだと売るしかないのだけれど」
スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版では、ジパングのすごろく場の宝箱マスにも入っているほか、何も無いマスを調べても低確率で入手できるものだが。
すごろく場が廃止された携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版では、ここでしか手に入らない貴重品となっている。
なお、
「公式ガイドブックに掲載の英訳だと『CLOTHES OF STALKER』よ」
『STALKER』は『忍び寄る者』という意味なので合ってはいるのだが、
「ストーカーの服!?」
近年ではつきまとい犯罪のイメージが強いため、そう言ってしまうと変態臭い。
「そしてとうとう炎のブーメランを手に入れたわ」
スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版では第三すごろく場のよろず屋で6500ゴールドで購入でき、最速では船入手直後に入手可能なもの。
あとはアレフガルドまで行けばルビスの塔にある宝箱から入手できるものだったが。
携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版では、すごろく場が廃止された上、ルビスの塔の宝箱の中身が雷神の剣に変更された結果、ここでしか手に入らない一品ものとなっている。
敵全体を攻撃できるブーメランの中では最強。
他に全体攻撃ができる武器には破壊の鉄球があるが、それが入手できるのはゾーマ撃破後であるし、商人には使えない。
また、商人はチェーンクロス以外には敵1グループを攻撃できるムチ系の武器が使えないため、炎のブーメランは商人にとって最強の複数攻撃武器となる。
攻撃力は+42とこの時期には平凡だが、それでも力の能力値が高い者が、さらに攻撃力を上げる豪傑の腕輪を付けて敵全体にダメージを与えると総ダメージ量は非常に大きくなる。
「そして小さなメダルをあと5枚集めれば、正義のそろばんがもらえて商人の武器については最強装備が揃う」
厳密に言うと、力を上げてはやぶさの剣で2回殴るという手もあるが……
「ここでいったん精算ね」
とパチュリー。
前回精算時の所持金は、
小悪魔:-6137G
パチュリー:161603G(+未払い分6137G=167740G)
「まずは、忍びの服を含めてここまでに手に入れた不用品を売り払って全部お金に変えて」
あなほりの成果は一緒にすると面倒なので後で換金するとして、前回精算後の収入を取りまとめる。
結果は、
「ここまでに得た収入が7793ゴールドで、一人あたり3896ゴールドの配当だけど」
小悪魔:-2241G
パチュリー:169396G(+未払い分2241G=171637G)
「炎のブーメランと、力の種とラックの種を私のものにしたから、その半額があなたに支払われる」
炎のブーメランの売却価格は4875ゴールド、力の種は180ゴールド、ラックの種は45ゴールド。
それぞれの半額であるから、2550ゴールドがパチュリーから小悪魔に支払われる。
小悪魔:309G
パチュリー:169087G
「しゃ、借金が、借金が消えました!」
「良かったわね。それじゃあ、私の持ち物で不要なものを処分するわ」
チェーンクロスに身躱しの服などなど。
「お金は余っているから一点ものの刃のブーメラン、それから身躱しの服も2着残しておきましょうか」
とするが、それでも、
小悪魔:309G
パチュリー:176639G
ということになった。
「あ、新しい装備が手に入るたびに借金になる私と違って、パチュリー様は……」
恨めしそうにする小悪魔に対し、
「お金なんて貯まって行く一方で、もう要らないのだけれど」
と言うパチュリー。
まぁ、現実でも金持ちはより金持ちになって行くのが必然なので、リアルですね、と言えばいいのだろうか……
>「二度もぶった! 私だってパチュリー様の胸をスパンキングで責めたこと無いのに!」
酷いセリフ……
そのうち、スパンキングは血行に良いとか言い出しそうですよね。
「アリスさんは喜んでくれましたよ?」
などと実行済みだったりとか。
> まぁ、現実でも金持ちはより金持ちになって行くのが必然なので、リアルですね、と言えばいいのだろうか……
資産運用してると放って置いても勝手に増えますからね。
ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
今後の展開の参考にさせていただきますので。