こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3) 作:勇樹のぞみ
正義のそろばん以上の攻撃力を持つ武器は複数存在する。
しかし、
王者の剣 → 選ばれし勇者のみが使える剣
破壊の鉄球 → ゾーマ打倒後にしか手に入らない、しんりゅうの住む謎の塔に隠された武器
諸刃の剣 → 呪われており使用者は与ダメの1/4のダメージを負う
破壊の剣 → 会心の一撃を1/8の確率で放つが、呪われており1/4の確率で行動不能
という具合。
ゲームボーイカラー版ではさらにルビスの剣があったが、あれもモンスターメダルを集めきって隠し裏ボスであるグランドラゴーンに会い25ターン以内に倒すという条件を満たしてようやく入手できるもの。
つまり勇者以外が大魔王ゾーマ打倒前に手にでき、かつ呪いによるデメリットを持たない武器としては、商人の正義のそろばんが最強なのだ。
その最強武器が上の世界、しかもボストロール、やまたのおろち戦のはるか前に得られるのだ。
──正義のそろばんは何故、最強なのか──
「人が最も残虐になるときは『悪に染まった』ときではないわ」
パチュリーは語る。
「真偽どうあれ『正義の側に立った』と思ったときに人は加虐のブレーキが壊れるのよ! 何せ『自分は正しい』という免罪符を手に入れてしまうのだから! 正義という名の棍棒で、悪と見なした者の頭を打ちのめす快楽に溺れてしまうものよ!」
装備した者を正義とし、残虐な加害者へと変える武器。
故に、正義のそろばんは最強。
ただしヒトという枠を超越した、正義そのものとされる勇者の武器である王者の剣にはその概念上、一歩劣るが。
「正義は勝つ! ってやつですか」
おののく小悪魔を、パチュリーは透徹した表情でじっと見つめた後、
「……紅魔ジョークよ。面白くなかった?」
と問う。
「恐怖しか感じられませんよ!?」
そう悲鳴を上げるしかない小悪魔だが、それが紅魔ジョークというものなのだから仕方がない。
ともあれ、仕切り直しである。
──正義のそろばんは何故、最強なのか──
それは「
正義のそろばんを使って繰り出した攻撃は「
有効打を確実に入れるという事は闘いにおいて一番困難なことだ──
例えば格闘技。
パンチを当てたとしても、相手が腹筋を引き締めることでガードしたら?
ヒジやヒザ、人体の硬い箇所でブロックして来たら?
いや、たとえそうでなくても頭蓋骨等に当たって弾かれることもある。
下手をすれば、それにより手首をくじいたり、指の骨を折ったり、反作用による反動で自分の手を痛めたりすることも。
また身体が泳ぎ、今度は相手に隙を見せることにもなる。
単にパンチを当てることと、それを弾かれることなく効果のある、ダメージのある有効打とすることには遠い隔たりがあるのだ。
故に、
敵を倒す為──
たったそれだけの事を成功させる為に、幾つもの技が先人によって産み出されてきたのだ!!
だが──正義のそろばんは全ての
何故か?
それは相手を守る筋肉に、鎧に、甲羅に、鱗に弾かれることが無いからだ。
「正義のそろばんの使い方については議論があるわ。3Dで描かれたPS2版トルネコ3やドラゴンクエストヒーローズIIでは、振り回して算盤部分で殴っているし、リメイク版ドラクエ4では杖系と同じ打撃のエフェクト」
しかし、
「リメイクのドラクエ3では、槍と同じ刺突のエフェクト。ドラクエ4より遥かに高い攻撃力があるからには、これが正式な使い方なのでしょう」
そして突いて使う場合、先端に付いたソロバンの珠がその動作に合わせて前後に動く。
打突、攻撃が当たった際には、後から遅れて動き、叩き込まれることになる。
まるでショックレスハンマーに内蔵された重り、ワッシャーのように。
ショックレスハンマーはハンマーの中に鉛球やワッシャーの様な可動する重りが入っていて、打撃に対して同等の力で働く反作用を、遅れて叩き込まれるその重りが打ち消し、跳ね返りを防ぐというもの。
「つまり正義のそろばんとは、ソロバンの珠を重りとしてショックレスハンマーと同じ、はね返らない無反動構造を実現した槍」
ショックレスハンマーはこの仕組みにより叩いた力のほぼ100%が相手に伝わり、その打撃力は通常のハンマーの1.5倍以上となる、とも言われるが、
「物理法則的にどうなんです、それ?」
「そうね、だからその辺に関しては議論しないわ」
幻想郷の外でも、とある漫画家が作中でこれを描いて議論を呼んでいた。
しかし、
「反作用による跳ね返りが無くなる。相手を守る筋肉に、鎧に、甲羅に、鱗に弾かれることが無くなる。そして反動による負担が手首にかからなくなる。それだけで十分なの」
それは……
「──その効果だけで使い手は加減することなく全力で打ち込むことができる──」
つまり使い手の技量に関係なく、
「絶対に弾かれることのない全力攻撃が完成する」
そういうことである。
トンカチを握ったことのある人間なら分かるだろう。
本当に遠慮なしの全力で物を叩けるかというと、反作用で弾かれて変に流れたらケガをする、反動で手を痛めるかも知れない、手がしびれてすっぽ抜けるかも、と思うとできないはずだ。
その点、ショックレスハンマーなら反動が無いので、素人であろうとも無造作に、全力でガンガン打ち込むことができるわけだ。
一方で、
「硬いものではなく、筋肉の引き締めによるガードに対してはどうなんですか?」
と小悪魔が言うような疑問もあるが、
「その場合、筋肉を貫き通して威力が内蔵に「そのまま」浸透する、俗に『徹し』とか『浸透勁』とか呼ばれている打撃になるわ」
「そんなこと、あり得るんですか?」
「いいえ、実際にはこれをもたらす技法は、力積が大きい、つまり作用時間が長いものなの。格闘家は打撃を受ける瞬間、筋肉を引き締めることで打撃に耐えるけど」
「作用時間が長いと、一瞬の防御ではガードしきれない?」
「そうね。なので本人はガードしたつもりでも、腹筋を締めそこなった時のようにダメージを通してしまう」
だから、そのように思えるというだけのこと。
「まぁ、これは美鈴の受け売りなのだけれど」
「美鈴さんのですか」
二人が暮す紅魔館の門番、紅美鈴は中国風の妖怪であり、武術をたしなむ。
「そしてインパクトの後で遅れて内蔵された重りが作用するショックレスハンマーもまた、その分だけ作用時間が長く力積が大きくなる。ゆえに、当たった瞬間だけの筋肉の引き締めによるガードでは防げないものなのよ」
ということであった。
なお……
「だからと言って試しに、やまたのおろちと戦ってみなくてもいいじゃないですかー!!」
今、パチュリーたちはジパングの洞窟、その最奥に居た。
「アイテム収集だと信じて送り出したパチュリー様があなほりを5分で切り上げて、やまたのおろちとくんずほぐれつしようとするなんて……」
闇のランプで時刻を夜にした後、地下二階まで潜ってあなほりを始めたので、またアイテム収集かと思っていたら5分で切り上げ、その奥にうずくまる巨大な影、やまたのおろちの元に向かうという暴挙!
「まぁまぁ、あなたは回復と防御をしているだけでいいから」
と、薬草と世界樹の葉を渡される小悪魔。
「剣も要らないわ。どうせあなたの攻撃力だと30台のダメージしか出せないし」
と取り上げられ、その空いた枠で薬草を持たされる。
「ええと、私はホイミが使えますから、ここは祈りの指輪を持った方が?」
「あなたのマジックパワーが切れるより前に倒さないと負けるわよ?」
準備ができたらバトルの開始だ。
「最初はひたすら防御して!」
そしてパチュリーはというと、正義のそろばんで突く!
「100ポイント近くのダメージ!? 勇者の私が叩いても30台のダメージしか出せないっていう話だったのに!?」
「やまたのおろちの守備力は68! 最大ヒットポイントは1800だから、魔法使いがレベル21で覚えるバイキルトが無いとなかなか倒しきれないけど」
しかし、
「正義のそろばんを装備した私の攻撃力は勇者であるあなたの倍! つまり常時バイキルトのかかった勇者の攻撃力を持つということよ!!」
という話。
なおスーパーファミコン版と、それを元に作られた携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版では、バイキルト使用時、会心の一撃が出ない仕様になっている。
そしてもちろんパチュリーは会心の一撃を出すことができるため、リアルラックに左右されるとはいえ、バイキルトのかかった勇者を上回るダメージが期待できるというものだった。
一方、やまたのおろちの反撃だが、
「小悪魔バリアー!」
「パチュリー様、酷いっ!!」
今回ばかりは先頭に立たせた小悪魔を盾にするパチュリー。
小悪魔は剣を取り上げられているので、盾をかざして必死に防御するしかない。
そこに、やまたのおろちの攻撃力130の打撃が当たるが、
「意外と軽い?」
11ポイントのダメージだ。
正義のそろばんを振るいながらパチュリーが、
「今まで手に入った素早さの種の大半を投与したうえで、星降る腕輪の効果で素早さを倍化させているあなたの守備力は171」
と説明。
それを受けて小悪魔は、
「そして防御でダメージを半減させればその程度で納まるということですか?」
再び攻撃をブロックしながら理解する。
しかし、
「でも、治療をするため防御を解いたら22ポイントのダメージよ」
「それでも大したことは……」
「ここまでは1ターンに1回で攻撃が終わったけれども」
やまたのおろちの攻撃が2回連続で小悪魔に命中!
「くっ!」
つまり、
「やまたのおろちはランダムで1~2回の攻撃をするの。治療のため防御を解いているところに二回当たれば?」
「44ポイント?」
「ホイミの回復量は?」
「30~39、あ、明らかに負けています」
ひたすら防御しながら、そこに気付く小悪魔。
さらに次のターン、やまたのおろちは火炎の息を吐いた!
パーティ全体に30~40の炎ダメージを与える攻撃だ。
「わ、私はドラゴンシールドでダメージを3/4に、防御でさらに半分にできますけど」
ブレス耐性のある防具を持たないパチュリーはフルにダメージを受けてしまう。
「これは……」
「そう、回復量75~94ポイントのベホイミの呪文が無いと、回復が追い付かずにじり貧になるのよ」
ということ。
「僧侶、賢者ならLv14~15で覚えますけど、勇者だとLv29~31で習得する呪文ですよね?」
今の小悪魔はレベル15。
半分しかない。
そして小悪魔がひたすら防御、パチュリーが正義のそろばんで攻撃。
確かにそれは有効だが、限度と言うものがある。
「パチュリー様っ!」
200越えのヒットポイントを持つパチュリーも、とうとう限界を超え、倒れた。
「世界樹の葉を!」
小悪魔は慌てて渡されていた世界樹の葉を取り出すが……
今のパチュリーにそのまま与えてもうまく飲み込めないため、それを自分の口に入れると噛み締めすり潰し、主人の唇へ自分の唇を重ね合わせる。
「う……」
口移しに与えられた小悪魔の唾液交じりの世界樹の汁。
その力により、パチュリーが復活した上、体力がフル回復する!
「ふぅ、ありがとう、こぁ」
力を取り戻したパチュリーは再び正義のそろばんを振るい、やまたのおろちに打ちかかる。
そう、実はベホイミ習得前でもそれ以上の回復手段は得られる。
それが世界樹の葉だ。
ヒットポイントが200超えのパチュリーなら、その回復量も200以上。
それを生かすために、これまでパチュリーは治療してこなかったのだ。
一方小悪魔も、これまでのダメージの蓄積、そしてパチュリーの治療のために防御を解いたところに攻撃を受け、ヒットポイントが減らされてしまうが、
「薬草を使えば!」
例え2回連続で攻撃を受けてもプラスマイナスゼロ程度に納まるので死なない。
幸いパチュリーに攻撃が行ったので、問題なく回復できた。
そんなわけでフル近くに回復させたら、あとは防御で耐えつつ、自身のヒットポイントの低下があれば薬草で回復。
パチュリーも、小悪魔の回復が間に合わない、という場合に薬草で回復を支援する以外は、自分の負傷も顧みずひたすら攻撃。
そして、
「くっ……」
再びパチュリーが倒れる。
世界樹からは、世界樹の葉は常に一枚しか拾えない。
ファミコン版であった、バシルーラで持っている仲間を飛ばして拾い直すという裏技も、リメイク以降では使えなくなっている。
ゆえにここまでか、という話だが、
世界樹の葉は「2枚」あったッ!
このジパングの洞窟では、溶岩魔人が1/128の確率で世界樹の葉をドロップする。
パチュリーは事前に5分間のあなほりでそれを掘り当て、小悪魔に渡していたのだ!
なお、どうしてわざわざ時刻を夜にして、地下二階であなほりを行ったのかというと、あなほりでチェックされる、この場所の遭遇モンスターテーブルデータが、
『混成モンスター用(×5枠)』
00: きめんどうし
01: ようがんまじん
02: くさったしたい
03: ごうけつぐま
04: ----------------
『1体のみ+混成5種をお供にするモンスター用』
05: ----------------
『単一種出現モンスター用(×4枠)』
06: きめんどうし
07: ごうけつぐま
08: ようがんまじん
09: くさったしたい
『夜のみモンスター用』
10: ようがんまじん
『1体のみ出現用』
11: ようがんまじん
となっているためだ。
時刻を夜にしておけば、溶岩魔人が落とす世界樹の葉のドロップ判定は一度に4回行われることに。
1/128の低ドロップ率とはいえ、これだけ判定回数があると、合計のドロップ率はかなりのものになり、パチュリーが5分で拾えたように、30分で7枚程度、つまり平均で1枚4~5分程度の頻度で入手が可能。
ゾーマ打倒前ならば、これ以上のペースでの入手手段は存在しない(ファミコン版ならバシルーラ利用、ゲームボーイカラー版ならリレミトバグ利用技があるが)
なお、上の地下一階では単一種出現モンスター枠に溶岩魔人が無いため判定が1回減る。
昼間なら2回分減るので、この情報を知っているのとそうでないのとでは、大きな差が生じる。
また、このジパングの洞窟ではエンカウントまでにかかる歩数が通常の倍に設定されているため、地下二階まで敵との遭遇は1回程度で済むということもあるのだし。
ともあれ……
こうして入手しておいた二枚目の世界樹の葉により、パチュリーは再びフル回復を果たす。
「さぁ、ここからが勝負よ!」
正義のそろばんを振るうパチュリー。
もう、世界樹の葉は使い切っているので回復は薬草と小悪魔のホイミ頼りである。
「私も薬草を持つから、攻撃をあきらめればベホイミ並みの回復量は出せるけど」
そうしたら、そのターンは攻撃ができず戦闘は長引くし。
最悪、回復中に火炎の息を2回吐かれたら、収支はマイナスである。
幸い星降る腕輪で素早さを上げている小悪魔は、ほぼ必ず先制で回復できるし、種で素早さを上げているパチュリーも高い確率で先制できるので、薬草があるうちは押し切られることはまず無いが、
「薬草が切れました!」
とうとう小悪魔の手持ちの薬草が切れ、あとの回復はホイミ頼りに。
ダメージの蓄積によるヒットポイントの低下も激しくパチュリーの薬草による回復補助も必要になり、なかなか攻撃できなくなる。
しかし、
「ここまで来たのだから焦ってはダメよ」
パチュリーは冷静に、たとえ火炎の息を2回吐かれても生き残れるだけのヒットポイントを確保できるまで攻撃は控える。
そしてパチュリーの薬草があと2枚。
それが切れたらもうじり貧で回復できなくなる、という時点で、
「これで!」
とうとう、やまたのおろちを倒しきる!!
やまたのおろちは草薙の剣を落して行った。
「オロチが逃げます!」
「逃がさないわ」
おろちを追って旅の扉に飛び込む。
出た先は、
「ヒミコの屋敷ですねー」
そして、
「ヒミコさまっ! 今すぐ傷のお手当てをっ!」
大けがをしているヒミコに慌てている家来。
「それにしてもヒミコさまは、いったいどこで、こんなおケガをなさったのやら……」
と不思議がられている。
「あ、あやしーっ! あやしさ大爆発ですっ!」
叫ぶ、小悪魔。
「パチュリー様、とどめを?」
「いいえ」
床に臥せっているヒミコを見下ろし、
「どうせヒミコは大けがを負って動けない。生け贄を求めたり、悪さをしたりはできないでしょう?」
そもそも、今度はオロチも死に物狂いで抵抗してくるだろうし、
「他を回った後で来ればいいわ。そのころにはレベルも上がってさらに倒しやすくなっているでしょう」
ということだった。
「あれっ? だったらあんなに苦労しなくても……」
何かに気付きかけた小悪魔からふいと目を逸らすパチュリー。
ガルナの塔、アープの塔、サマンオサ南の洞窟、もっと言うならジパングの洞窟でも般若の面を回収していないし、おろちのような中ボスに挑む前に行けるところはたくさんあるのだ。
今回、パチュリーは正義のそろばんの威力を試してみたかっただけで、今、この段階で無理をして戦う必要などどこにも無かったりする。
「それより、おろちが落とした草薙の剣なのだけれど」
露骨に話を逸らすパチュリーだったが、小悪魔はそれに気付かず、
「あ、そうですパチュリー様。この剣はどんな物なんですか?」
草薙の剣を差し出す。
パチュリーは、草薙の剣を手に取って見定めた。
「戦いの時に役立つ魔力が籠っているわね。しかも何回使っても無くならないみたい」
僧侶と賢者がLv18~20で習得し、敵1グループの守備力を半減させるルカナンと同様の力を持っているのだ。
パチュリーたちもそうだが、勇者一人旅など僧侶、賢者が居ないパーティではボスキャラ攻略時に威力を発揮するものだった。
しかしアイテムに込められた力は雷の杖のように誰でも使える物と、装備できる職業の者しか使えない物がある。
草薙の剣は後者で、装備できる勇者、戦士、賢者しか、この力を使うことはできない。
「それじゃあ、これはあなたに」
「うっ……」
また借金が増えると警戒する小悪魔だったが、
「大丈夫よ、売っても750ゴールドにしかならないものだから」
草薙の剣はお財布に優しい武器なのだ。
「武器としての威力はゾンビキラーより少しだけ劣るようだけど」
ゾンビキラーより攻撃力が2ポイント低い上、追加ダメージが無いため威力は下がるが、どうせギリギリの戦いを強いられる、攻撃力が求められるボスキャラはニフラムに対して完全耐性を持っているので、ゾンビキラーの追加ダメージは発生しない。
だから入手のタイミングとパーティ構成次第だが、ゾンビキラーの代わりにこれを使って、浮いたお金を別に回すというのもアリである。
小悪魔とて、パチュリーがお下がりで渡したからゾンビキラーを持っているが、そうでなかったらまだ買えていないはずなのだし。
なお、ヒミコの屋敷を出ようとするパチュリーたちは、
「外国では、みなそのような奇妙ないでたちをしているのか? なさけないのう」
などと言われてしまうが、
「さすがに否定できない……」
ネコの着ぐるみを着込んだパチュリーはそうつぶやくのだった。
正義のそろばんの謎に迫ってみました。
イメージがわかない方は、ショックレスハンマーの定番、PB Swiss Toolsの無反動ハンマーあたりを調べてもらえばいいと思いますが、中に入っている重り、ワッシャーと同じ働きをソロバンの珠がするっていう風ですね。
正義のそろばんの威力を試すためだけに撃破されてしまった、やまたのおろち1回目にはご愁傷さまとしか言えないのですが。
次はガルナの塔ですが、高所での綱渡りという状況を利用して、
小悪魔の腕に支えてもらわないと高所から真っ逆さまという恐怖に強張る身体。
そして全身を襲う筋肉痛と、それを解きほぐす小悪魔のマッサージの心地良さ。
「だめ…… だ……め。そんな、あ……あっ」
相反する感覚にいっぺんに襲われ混乱するパチュリーに、小悪魔はにんまりと頬を吊り上げる。
「ふふふ、恐怖や不安を恋愛感情や性的興奮と錯覚してしまう心理現象が『吊り橋効果』ですけど、このドラゴンクエスト3の世界の中ではパチュリー様は飛べない。それを利用して、ここぞという場面で仕掛けたのは正解でしたね」
というようなプレイをお届けする予定です。
ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
今後の展開の参考にさせていただきますので。