こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3) 作:勇樹のぞみ
その後、階段を昇り地下2階へ。
「ここは落とし穴に落ちる前のフロア、その最奥よ」
とパチュリーが言うとおりの場所。
つまり普通にプレイすると宝箱につられてあちらこちらとさんざん探し回った末にフロアの奥までたどり着き、階段を降りるとラーの鏡が入っている宝箱が目に入るが、取れない。
どうするかというと、この二階に最初に降りた階段のところまで戻って、先ほどパチュリーたちが辿ったとおり、すぐそばの落とし穴から降りる必要があるという意地の悪いもの。
歩き始めると、
「宝箱です!」
脇道にある宝箱が目に入るが、
「あれはミミックよ」
宝箱に擬態したモンスター。
人食い箱の上位種である。
「ファミコン版では即死グループ呪文のザラキ、スーパーファミコン版以降のリメイクだと単体のザキを優先行動で唱えてくる相手よ」
「怖っ! ザキに弱体化しているのは幸いですけど……」
「でもザキは単体にザラキを2回かけるという処理が行われていて、結果としてザラキよりも成功率が高いのよね」
パチュリーたちのような二人パーティだと、判定回数はほぼザラキと変わらないということに。
「やっぱりダメじゃないですか! 先制で倒すしか?」
であるが、
「ミミックの最大ヒットポイントは240、守備力は78、素早さは100よ。マホトーンには完全耐性を、ラリホーには強耐性を持っているわ」
「どうあっても無理!?」
「まぁ、安全に倒す方法はあるわよ」
それは、
「アストロンを唱えればいいの」
勇者のみが習得できるアストロンの呪文は味方全体を鉄の塊にし、3ターンの間、無敵状態とする呪文だ。
あらゆる攻撃を受け付けなくなるが、その代わり行動が一切とれなくなる。
「この呪文は特殊で、ターンの最初に最優先で発動するから敵も味方もどんなに素早くても先攻はできないようになっているの」
そして、
「ミミックのマジックパワーは10。完全2回行動で優先行動のザキを2回唱えるけど、ザキの消費マジックパワーは7で2回目はマジックパワーが切れて不発。次のターンはザキが使えないので優先行動が切れて、マホトラ:3/攻撃:2/メラミ:1/ラリホー:1の行動に切り替わる。大抵はマホトラでこちらのマジックパワーを吸収して、また優先行動のザキを唱えるってことになるのだけれど」
「アストロンが効いている最中は、マホトラも効きませんね」
「そう、そしてミミックの判断力は1。これは私たちと一緒でターン開始時に行動を決定するから、アストロンが解けたターンはマホトラか打撃、マジックパワーが3残っていればラリホーのいずれかしかしてこない」
そしてそのターン攻撃したら、次のターン、またアストロンを唱えてザキを無駄撃ちさせればいいわけである。
もしくは、ミミックは魔法使いの呪文であるマホトラに耐性を持たないので、唱えられる者が居るなら攻撃のターンで使っておき、ミミックのマジックパワーを空にできていたらそのまま戦い続けるという手もある。
ミミックの素早さは100もあり、マホトラの使い手が特別素早い場合でない限り、後攻攻撃でマジックパワーを減らしておけるだろう。
「こうして攻めればラリホーで勇者が眠らされるというアクシデントが起きない限りは、ザキを受けずに終わらせることができるわ」
ということ。
「まぁ、アストロンの消費マジックパワーは6とそれなりに重いし、この戦法でもマジックパワーは取られてしまうし、このサマンオサ南の洞窟だとマホトラでこちらのマジックパワーをどんどん吸い取って来るゾンビマスターが出没するし、無理に戦う必要は無いでしょう」
戦士が居るならミミックが1/256の確率でドロップする魔神の斧を狙ってみるという選択もあるが。
そんなわけでミミックの横を素通りして、突き当りの小部屋へ。
そこには、
「宝箱です!」
「片方はミミックだけれどね」
そんなわけで、ミミックではない方の宝箱を開ける。
「命の石ね」
来た道を戻ると途中で3体のシャドーと遭遇。
「対魔法防御に切り替えて、物理で押し切るわ!」
パチュリーはシャドーが3/8の確率で放ってくるヒャダルコを警戒し、小悪魔に指示を出す。
まぁ、食らう前に小悪魔の鋼のムチが唸り、パチュリーの炎のブーメランが薙ぎ払うことで倒しきることができたが。
さらに道を進むと、
「宝箱です!」
また脇道に宝箱。
「今度は大丈夫ね」
並んでいる宝箱を開けて行く。
スタミナの種が入っていたが、とりあえず使用は保留。
「またシャドーです!?」
再びパチュリーの炎のブーメランが、小悪魔の鋼のムチが唸るが、
「一体、生き残った!?」
集団攻撃武器は、後に当たる敵ほどダメージが減って行くので、こういうことも有り得るが、しかしシャドーの攻撃は物理で済む。
「セーフね」
あとは止めを刺して終了だが、
「やっぱり万が一に備えて防具を魔法耐性優先に切り替えておいて正解ね」
ということだった。
そして、
「レベルが上がりました!?」
小悪魔のレベルが上がる。
ちから+5
すばやさ+2
たいりょく+6
かしこさ+2
うんのよさ+2
ステータスは、
名前:こあくま
職業:ゆうしゃ
性格:セクシーギャル/タフガイ
性別:おんな
レベル:21
ちから:72
すばやさ:138
たいりょく:72
かしこさ:58
うんのよさ:50
最大HP:146
最大MP:117
こうげき力:139/112
しゅび力:181/174/171
ぶき:ゾンビキラー/はがねのむち
よろい:だいちのよろい/まほうのよろい
たて:ドラゴンシールド/まほうのたて
かぶと:オルテガのかぶと
そうしょくひん:ほしふるうでわ/パワーベルト
という結果に。
次の宝箱は24ゴールド。
そして、
「スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版ではすごろく券が入っていたのだけれど」
という宝箱からは、はやてのリングが手に入った。
突き当りの小部屋にはまた二つの宝箱が置かれているが、
「さてはミミックですね、ミミックに違いないです!」
「正解よ。向かって左側がミミックね」
そんなわけで普通の宝箱を開けると、小さなメダルが手に入る。
「こぁ、リレミトを」
「はい? まだ宝箱はあるんですよね? この階で最初に見つけたやつ」
「いいから」
迷宮脱出呪文リレミトで外に出る。
「他の宝箱を開けるために歩いて戻るより、リレミトで脱出した後、もう一度潜る方が早いのよ」
ということ。
そしてパチュリーはふくろから不思議な帽子を出して被ると商人の特技『おおごえ』を使う。
『おおごえ』の消費マジックパワーは15ポイントだが、不思議な帽子の効果で3/4(端数切捨て)+1されて12ポイントに軽減されるのだ。
「回復しておきたいけれど、一々街に戻るのも面倒だしね」
この『おおごえ』はフィールドマップの他、基本的にはダンジョン内でも有効だが、ここ、サマンオサ南の洞窟を含む特定のダンジョンでは使用不能。
だから外に出たこの機会に使っているのである。
もっとも結果はランダムなので、現れたのは旅の神父。
「神の犬に用はありませんよ」
と小悪魔。
「またそんな……」
都合がいい時は頼るくせに、という話だが、次に来たのもやっぱり旅の神父。
用が無いので帰ってもらい、旅の商人が来たので帰ってもらい、ようやく4回目で目的の旅の宿屋が現れる。
テントを張ってこの場で泊まらせてくれるらしい。
なお料金は、
「一人100ゴールド!?」
と小悪魔が叫ぶぐらい高額ではあるが、
「こんな所まで来てくれるのだもの、安いものでしょう?」
とパチュリーは気にも留めず払ってしまう。
そして……
「やめっ、こぁ……っ」
不意をうたれて口移しにスタミナの種を飲み込まされたパチュリーは、体力を一気に高めるための筋肉痛を凝縮したような痛みに襲われ、テントに置かれたコット、折り畳み式の簡易寝台に押し倒されていた。
全身をまさぐるようにして与えられる、小悪魔によるマッサージ、その快楽が痛みとない交ぜになってパチュリーを苛む。
その上、
「聞かれ、ちゃう……」
と押し殺した声で言うとおり、ここは普段の宿とは違う。
テントによる簡易宿泊所なのだ。
少しでも声を上げれば、この宿を提供した主人に聞かれてしまうだろう。
その羞恥の感情が、パチュリーをさらに混乱させる!
しかし……
「いいじゃないですか、聞かせてあげれば」
小悪魔は平然と言い放つ。
「な……」
「常設の宿じゃないんです。この宿の主人も行きずりの、もう二度と会うことも無い相手ですよ?」
そう熱く濡れた声で耳元にささやく小悪魔の言葉に、パチュリーの瞳が限界まで見開かれ、その身体が硬直する。
「だから……」
という言葉とともに、身体のツボにグリリとねじ込まれる小悪魔の指先!
「お……っ、おおおっ!」
無理矢理に搾り取られる、自分のものとは信じがたいほど生々しい嬌声。
身体は絶頂したかのようにぴんと弓なりにのけ反り……
ひっくり返りそうになる目、口は『O』の字に開かれ、舌を突き出しヒクヒクと痙攣してしまうという無様な姿をさらすことに。
そうして真っ白になりかけるパチュリーの意識に、
「取り繕う必要も無く、ご自分を精一杯さらけ出せる楽しみに……」
小悪魔のささやきが刷り込まれる。
「いつもとは違う自分になれる、この場でのみ感じ得ることのできる、この場限りの快楽に……」
溺れたって、いいんですよ。
悪魔の誘惑がパチュリーを苛む。
そして、
「この場、限り?」
そう、おうむ返しにつぶやいてしまったのは、どうしてだろうか?
小悪魔のマッサージに追い詰められた身体と精神が、この場限りのことだから安心していい、という許しを欲したのか、それとも……
今、この場限りの機会なのだから、この機会を逃したら、次は無いかも知れないという焦燥感にも似た、チャンスを逃したくないという欲望が言わせたものなのか……
「ああっ! ああっ! ああーっ!!」
小悪魔の指先に導かれるまま絶叫するパチュリーには、考え続けることすらできなかった。
そして翌日、
「でも、ただのマッサージですからね。だから健全なんです! 宿のご主人にも分かってもらえますって」
と笑う小悪魔と、それに反発を覚えつつも、そういうことにしないと羞恥で死にそうになるため何も言えないパチュリー。
いや、まぁ、小悪魔がやっていることは通常のマッサージの範疇なので、確かに健全と言えば健全なのだが。
しかし、
「朝にならないのね」
という点に彼女は気付く。
旅の宿屋では泊まっても朝にならない。
ゲーム的に言えば、時間が経過しないのだ。
「まぁ、リアリティを考えるなら24時間、翌日の同じ時刻まで休ませてくれてるって思えばいいのかしら?」
そういう解釈もアリか。
試しに、あなほりをしてみると、
「あなほりのカウントのリセットも無さそうだわ」
という結果に。
そしてヒットポイント、マジックパワー共にフル回復した二人は再び洞窟へ。
シャドーとゾンビマスターが出るが、
「まぁ、問題無いわね」
一撃で倒しきれるパチュリーの正義のそろばんでゾンビマスターを最優先で葬るのは確定だが、小悪魔の攻撃力ではシャドーを倒しきれないため魔封じの杖で対処する。
とはいえ、弱耐性を持つシャドーに効かない場合もあるのでヒャダルコを警戒し魔法耐性のある装備に切り替えるが。
そうやって危なげなく退け、再び地下二階に。
今度は最初に小悪魔が見つけ、開けようとしていた宝箱たちから中身を回収していく。
128ゴールド、力の種、56ゴールド、そして、
「スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版ではすごろく券が入っていたのだけれど」
という宝箱からはキメラの翼が手に入った。
今さらと思うかも知れないが、万が一にルーラの使い手のマジックパワーが吸い尽くされた場合の救済策だと考えれば良いのか。
さらに568ゴールド、24ゴールド、命の木の実を手に入れたところでゾンビマスター2体が出現するが、
「何ていやらしい!」
一つのグループではなく、バラバラに1体ずつ出るという。
これでは小悪魔が魔封じの杖を振るっても、1体にしか効果を及ぼせない。
幸い、その1体に効いたものの、
「先を越された!?」
パチュリーが攻撃するより前に、もう一体のゾンビマスターがマホトラを唱えて小悪魔のマジックパワーを奪う!
ゾンビマスターの素早さは67。
パチュリーの素早さは種で94まで上げてあるが、リアルラック次第では先制される場合もあるのだ。
「あひぃぃぃぃっ!?」
「そういうのもういいから」
パチュリーの正義のそろばんがそのゾンビマスターを打ち倒す。
あとは魔法を封じられたゾンビマスターが1体。
小悪魔のゾンビキラーが唸るが倒しきれず、優先行動であるザオラルを唱えてくる。
もちろん呪文が封じられているので効果は無いが、
「魔法が封じられても仲間をザオラルで復活させようとするんですね?」
「ドラクエ3だと判断力1では呪文が封じられたことを認識できないのよ」
ただし、
「呪文が封じられている場合でも唱えればマジックパワーは減るわ。そして判断力1の場合は1度だけ「MPがたりない」となってから、その行動はキャンセルされるようになる」
つまり、ずっと無駄行動をするわけでは無いということである。
まぁ、そうなるより先に、
「これで終わりよ」
パチュリーに止めを刺されて終了であるが。
先を進み宝箱を開け、小さなメダル、320ゴールドを回収。
そして行き止まりの小部屋には、4つの宝箱が。
「やっぱりミミックが混じっているんですか?」
「いいえ」
「じゃあ……」
ぱぁっと表情を輝かせ、今にも宝箱に突進しようとする小悪魔だったが、
「混じっているんじゃなくて、全部ミミックよ」
「ダメじゃないですかー!」
というか、ここまで来る必要も無かったのだが。
そんなわけで、オチが付いたところで小悪魔のリレミトで脱出する。
商人のもう一つの特技『おおごえ』ですけど、使い方を工夫すれば十分便利ですよね。
次回はいよいよボストロール攻略。
読者の方に教えて頂いた諏訪子様と早苗さんの勇者と商人二人旅プレイ動画では回復が追い付かないので勇者がベホマを覚えるまでレベルを上げる、という結論でしたが。
パチュリー様と小悪魔は今のレベル、ベホイミも無いような状況で挑み、運抜きの勝率100パーセント完封攻略をする予定です。
まぁ、動画とはプレイ条件が違うのでどっちがどうとかいう話では無いのですが。
ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
今後の展開の参考にさせていただきますので。