こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3)   作:勇樹のぞみ

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聖なるほこらで虹の雫を いともたやすく行われるえげつない金持ち的行為

 太陽の石、雨雲の杖、聖なる守りが揃ったので、聖なるほこらで虹のしずくを作ってもらうことができる。

 

「聖なるほこらへは、ここ、リムルダールから船で行くのが定番だけれども」

 

 とパチュリー。

 

「リムルダールの東に停泊している船に向かうには、岩山が邪魔になるので大きく迂回して森林地帯を抜けて行かなければならないわ」

 

 ということなので、

 

「実はドムドーラの街にルーラで跳んで、その西海岸に停泊している船に乗って行った方が、エンカウント回数は少なくなるの。特に途中にある精霊のほこらでエンカウントリセットできるのなら」

「なら、そちらから向かいます?」

 

 と問う小悪魔だったが、パチュリーは首を振る。

 

「ここ、リムルダール周辺には高い確率ではぐれメタルが出るわ。どうせならレベル稼ぎができた方がいいでしょう?」

 

 ということ。

 

「そもそも、ドムドーラからのルートだと海路が長くなる分、海のモンスターとのエンカウント回数が多くなるわ」

 

 つまり、

 

「イカ釣り漁船コースになるけどいいの?」

 

 という話であった。

 そんなわけで小悪魔は、はぐれメタル対策に誘惑の剣と刃の鎧、それからレベルアップに備えてのパワーベルトを用意。

 また、パチュリーに、

 

「リムルダール周辺に出るのはキメラ、ダースリカント、はぐれメタル、マドハンド、スカルゴン」

 

 と教えられ、

 

「魔法を使って来るのは、はぐれメタルのみ。なら、魔封じの杖も要りませんね」

 

 どうせ、はぐれメタルは完全耐性を持っているので効かないのだし。

 一方、パチュリーは、

 

「私は、はぐれメタル対策には誘惑の剣と隼の剣ね。耐ブレス装備は持っていないから、防具は守備力重視で」

 

 そうやって準備をした上で、リムルダールを出る。

 まず現れたのは、マドハンドとダースリカントが2体ずつの群れ。

 

「マドハンド絶対殺す剣!」

 

 小悪魔が雷神の剣のベギラゴンの効果でマドハンドを焼き尽くし、

 

「動物系のモンスターは寝やすいのがいいわね」

 

 パチュリーが眠りの杖で眠らせる。

 後は次のターン、ダースリカントは火炎呪文に弱耐性なので、小悪魔の雷神の剣のベギラゴンの効果で削った後、パチュリーが炎のブーメランを投げれば試合終了である。

 そして、

 

「またですか!?」

 

 今度はダースリカント二匹が先頭で、後にマドハンド2体が続くという群れ。

 しかし、

 

「これなら、あなたは稲妻の剣でいいわ」

 

 とパチュリー。

 稲妻の剣のイオラの効果で全体攻撃を仕掛ければ、それだけでマドハンドは全滅。

 生き残ったとしてもパチュリーの炎のブーメランで倒すことができる。

 ダースリカントの方もイオラが効けば、後は炎のブーメランの攻撃で倒しきることが可能。

 弱耐性の呪文が効かなかったら反撃を受ける、という点では、先ほどの戦闘で用いた、パチュリーが眠りの杖を使い、小悪魔が雷神の剣でマドハンドを倒した戦術と変わらないし、効けば1ターンキルできるという点で、有利。

 そうしてあっさりと全滅させる。

 そして次は、

 

「またクマさん!?」

 

 森の中、クマさんに出会う確率高過ぎ、という話でダースリカント2体。

 

「そう言えば、あなた、グリンガムのムチでグループ攻撃のダメージも上がっていたわよね?」

 

 そういうわけで小悪魔は、

 

「call me queen!!(女王様とお呼びっ!!)」

 

 とグリンガムの鞭で攻撃。

 それにパチュリーの炎のブーメランの攻撃を重ねると、あっさり全滅させてしまう。

 そうしてようやく、

 

「スカルゴンさんです!」

 

 クマ以外、スカルゴン3体の群れに遭遇する。

 

「ここは安全策ね」

 

 というわけで、無耐性の小悪魔の雷神の剣のベギラゴンの効果でヒットポイントを削り、弱耐性のパチュリーの眠りの杖の催眠効果で、

 

「全部眠ったわ」

 

 ターン中に1匹が起きてくるが、このターンは何もできない。

 次のターンも雷神の剣と眠りの杖だが、

 

「生き残ったわね」

 

 ベギラゴンの効果がたまたま低かったために1体が生き残る。

 とはいえ、眠っているので何もできず。

 起きていたとしてもパチュリーが安全策で使用した眠りの杖で眠らされていただろうが。

 あとは、

 

「殴ってお終い……」

「一応、スカルゴンは回避値1。ごくまれに攻撃を躱す可能性があるのよ」

 

 これはひらりとかわすというより、剣や槍などの攻撃だと骨の間をすり抜けてしまうことがある、その再現なのだろう。

 テーブルトークRPGなどではスケルトン系のモンスターには剣や槍や矢などがあまり効かず、メイスなど打撃系の武器が有効であるとされることも多いのだし。

 ということで念のため引き続き小悪魔は雷神の剣を、パチュリーは雷の杖を使うことにして、

 

「お終いです!」

 

 無事、倒しきる。

 しかし、

 

「船の停泊位置、南過ぎじゃない?」

 

 リムルダールの岩山を北側から迂回して海岸線に出なくてはいけないのに、船が停泊しているのはリムルダールより南側。

 

「リムルダール南のモンスターエリアに入ってしまうわよ」

 

 という話。

 

「リムルダール南に出現するのは、ダースリカント、キメラ、グールに加え、魔王の影に地獄の騎士、爆弾岩」

「聖なる守りが早速役に立ちますね」

「あとは……」

 

 船を目前にゴールドマン2体、グール2体、魔王の影1体が現れる。

 

「ゴールドマンなのよね」

「お金えぇぇぇぇっ!!」

 

 というわけで戦闘である。

 お金持ちモンスター、ゴールドマンは判断値0とバカなので、こちらのレベルに関係なく1/4の確率で逃走するモンスター。

 しかし、

 

「逃がしませぇん!」

 

 催眠に弱耐性なので、金に目がくらんで興奮状態の小悪魔の眠りの杖で眠らされてしまう。

 そしてパチュリーはというと、

 

「甘い息が厄介な魔王の影を始末しておくわ」

 

 と、隼の剣で魔王の影を2回攻撃、倒してしまう。

 あとはグールにゾンビマスターを呼ばれると厄介なのだが、

 

「魔王の影を倒して空いたスペース程度ではゾンビマスターは呼べないわ!」

 

 ゾンビマスターは細い身体のわりに手足と杖を振り上げ、攻撃モーションもそれを振り回す様にするので、割とスペースを取るのだ。

 しかし、

 

「くっ、マヌーサを受けてしまったわね」

 

 グールのマヌーサにより、パチュリーは幻に包まれ、攻撃の半分が外れてしまうようにされてしまう。

 それでも、

 

「ゴールドマンもグールも火炎系呪文には無耐性」

 

 なので、小悪魔の雷神の剣、稲妻の剣、さらにはパチュリーの雷の杖の呪文効果で倒しきってしまう。

 

「大金が入りました!」

 

 ゴールドマンは一体1023ゴールドの金を落とす。

 それが2体だが、

 

「……けど、パチュリー様が短時間で気軽に高額アイテムを掘り当てているのを見慣れていると……」

 

 全然、儲けた気にならないのだった。

 そして、ようやく船で出港。

 船で南下し、リムルダール南に位置する聖なるほこらに。

 初代ドラクエでは橋がかかっていてリムルダールから歩いて行けたのだが、この時代にはまだその橋が無い。

 

「近くに一マスだけの島がありますね」

 

 何だか意味ありげなのだが、

 

「何も無いわよ」

 

 出現するモンスターも、遊び人の特技の『くちぶえ』や銀の竪琴の魔物を呼び寄せる効果を使えば分かるが、リムルダール南のものであるし、特に変わったところは無いのだ。

 そんな話をしつつ、聖なるほこらがある島に上陸。特にモンスターとの遭遇も無くほこらへと到着。

 ほこらの中心に居る神父に話しかけると、

 

「ここは聖なるほこら。よくぞ来た! 今こそ雨と太陽があわさるとき。そなたにこの虹の滴をあたえよう!」

 

 と、虹の雫を渡してくれる。

 その代わり所持品リストから太陽の石と雨雲の杖が消えてしまうが。

 この虹の雫、使ってみると、

 

 パチェは虹の雫を手に取って眺めた。

 虹の雫の中心から七色の光が漏れている。

 正しい場所で使えば何かが起きそうだ。

 

 というようなメッセージが出る。

 なお、リメイクでは虹の雫を受取った後に神父に話しかけると、

 

「もはやここには用が無いはず。行くがよい」

 

 という答えの後、

 

「ちなみにわしの後ろにある宝箱はもう空っぽだから気にすることは無いぞ」

 

 と教えてくれる。

 実際、盗賊のレミラーマの呪文を唱えてもこの宝箱は光らないので本当に空っぽなのだろう。

 ファミコン版の時から彼の背後にあって、しかしたどり着けないため開けることができなかったもの。

 気になって仕方が無いというプレイヤー向けに、リメイクで追加されたセリフらしかった。

 

「あとは、ここの十字架もどきの前では小さなメダルが拾えるのだけれども」

 

 もう、100枚まで揃えて景品を取り尽くしてしまったので意味が無い。

 せいぜい、110枚すべて集めるとクリア後に行けるゼニスの城に居る詩人から『キングオブ勇者』と言われるぐらいで、アイテムなどを受け取れるわけではないのだ。

 

「まぁ、拾っておくけれども」

 

 そうして用事を終え、ほこらを出て、ついでに5回だけ、あなほりをするのだが、

 

「命の石が出たわね」

 

 ここでは魔王の影や爆弾岩が出現するからそのドロップアイテムだ。

 そして、

 

「あ……」

 

 思わず声を漏らすパチュリー。

 

「何が出たんです!?」

 

 と小悪魔は聞くが、

 

「所持金の半額を掘り出したのだけれど」

 

 あなほりを始めた時の所持金は785271ゴールド。

 これの半額、392635ゴールドを見つけたわけであるが、

 

「ドラクエ3の所持金の上限って999999ゴールドだったのよね」

 

 見事、上限に引っかかってしまったのだ。

 

「上限を超えるとどうなるんです?」

「知らないのかしら」

 

 と、小悪魔を見やるパチュリーは、当たり前のことを告げる。

 

「無かったことになる」

「はいいぃぃぃっ!?」

 

 上限の999999ゴールド以上にはならないから、超えた分は無かったことにされるのだ。

 

「アリアハンのルイーダの店にあるゴールド銀行を利用しておけば良かったわね」

 

 という話。

 

「もったいないィィィィッ!!」

 

 速攻でルーラを唱え、アリアハンに跳ぶ小悪魔だった。




 はい、ドラクエ3で所持金をカンストさせたことが無かったので上限がうろ覚えだったんですけど、いつの間にか超えちゃいましたね。
 カンストさせるにはあなほりで所持金の半額を出し続けるのが最速と言われていますけど、まさか狙ってもいないのに達成してしまうとは驚きです……

 次回はいよいよゾーマの城へ乗り込みます。

 太くてかたぁいモノで責められるパチュリー様再び。
 蘇る異常経験の記憶と快楽!

 をお届けする予定です。

 ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。
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