こあパチュクエスト3(東方×ドラゴンクエスト3) 作:勇樹のぞみ
地下三階は長い回廊が続くフロア。
降りた時点でプレイヤー視点では見えている下りの階段へ、反時計回りにぐるりと一周して向かう必要がある。
「骨の竜さんと、マントゴーアです!」
「スカルゴンの上位種のドラゴンゾンビね」
スカルゴンは白っぽい骨の色だったが、こちらは黄土色というか、化石のような色合いだ。
「半分の確率で放つ全体に40~59の吹雪ダメージを与える氷の息が痛い相手だけれど、催眠にも混乱にも強耐性の上、最大ヒットポイントは350」
どうあっても攻撃を阻めない模様。
故に、一発食らうことを覚悟してパチュリーはマントゴーアを切り捨て、小悪魔は王者の剣でダメージを積む。
「くっ!」
ドラゴンゾンビはやはり氷の息で反撃。
光の鎧と勇者の盾の耐性がある小悪魔は44.4%までダメージを減らせるが、パチュリーはモロにもらってしまう。
そして次のターン、小悪魔は会心の一撃を繰り出し、ドラゴンゾンビを斬り捨てる。
「まぁ、それが無くても私が止めを刺したのだけれど」
ということではあるが。
そして進む先に小悪魔が、
「宝箱です!」
宝箱を見つけたところで、四つ腕の骸骨3体に襲われる。
「ソードイド。骸骨剣士、地獄の騎士の上位種ね」
睡眠、混乱に強耐性を持つため行動を阻害しがたい相手。
火炎系と勇者のデイン系には弱耐性なので、そちらでダメージを積むか、最大ヒットポイントが170、守備力が72と高いが手が届かないほどでもないので、
「ここは物理で力押しよ!」
「はい、パチュリー様!」
という具合で、小悪魔はグリンガムの鞭で攻撃!
しかし、パチュリーがそこに止めを刺す前に、素早さが99のソードイドの一体が先攻しベホイミで自分を回復!
「何で!?」
と叫ぶ小悪魔だったが、
「ソードイドの判断値は最高の2。ターン中、自分に行動順が回った時点で判断するから、ヒットポイントが減ったらターン中に即座に回復、という真似もしてくるのよ」
さらに下位種と同様の完全2回行動で攻撃してくる。
攻撃力はドラゴンゾンビに次ぐ158を誇り、1/8の確率でだが痛恨の一撃も放つ相手であり、シンプルながら強い。
それでもパチュリーが炎のブーメランで攻撃すれば、自分を回復させた1体以外は倒れ、最後の一体も次のターンで倒されるのだった。
そして、宝箱に手をかけようとしたその瞬間!
「また敵ですか!?」
アークマージとソードイド各2体ずつ。
「ここはアークマージ優先で」
小悪魔は無耐性だがダメージ幅があって安定しない王者の剣のバギクロスの効果より、確実にダメージを積むためグリンガムの鞭でアークマージを攻撃。
そこにパチュリーが炎のブーメランを放つことでアークマージを倒しきる。
ソードイドが攻撃を加えてくるが、守備力が極まっている小悪魔には何ともないし、高ヒットポイントのパチュリーにしても大した損害にはならない。
「まぁ、焼けつく息を放ってくる地獄の騎士が凶悪過ぎるから」
それに比べれば、後回しにして攻撃を食らっても問題ない程度の存在ではある。
そうして次のターンには倒しきるのだった。
「宝箱の中身は、諸刃の剣でしたか」
「私たちには、もう要らないものだけれど、あなたの資金源にはなるでしょう」
ということで、わざわざ遠回りして拾いに来たのだ。
「あとは、下りの階段まで一直線ね」
とはいえ、そこまでが遠いのだが。
そして再びソードイド3体に遭遇するのだが、
「くっ!?」
パチュリーに痛恨の一撃が入り、140ポイントものダメージを受ける。
しかし、
「まぁ、今だと痛くないのよねぇ」
パチュリーの最大ヒットポイント425の前には、大したことにはならない。
とはいえ、倒したら、
「さすがに回復させないとまずいわね」
ということで、ふくろに99個詰めてあった薬草を使って回復させる。
「と言いますか、ここまで治療なしで歩いてきていられるのが驚きですよね」
と、小悪魔。
そう、光の鎧と神秘のビキニの自動回復だけで間に合っていたのだ。
そして、
「ソードイドとバルログ!?」
各一体の群れと遭遇し、
「そろそろ、あなたはレベルアップしそうだから、パワーベルトを使って」
「はい!」
パチュリーが炎のブーメランを放ち、それだけでバルログは倒される。
ここで小悪魔が王者の剣で斬りつければ勝利が確定するのだが、星降る腕輪を外してパワーベルトを身に着けた小悪魔の素早さではソードイドに先攻を許してしまう。
ソードイドは自分をベホイミで癒し、パチュリーに攻撃。
まぁ、それでも次のターンには止めを刺すが。
ともあれ、小悪魔はレベル40にレベルアップ。
ちから+5
すばやさ+2
たいりょく+9
かしこさ+1
うんのよさ+1
結果、ステータスは、
名前:こあくま
職業:ゆうしゃ
性格:セクシーギャル/タフガイ
性別:おんな
レベル:40
ちから:158
すばやさ:226
たいりょく:200
かしこさ:94
うんのよさ:112
最大HP:367
最大MP:189
こうげき力:278/263
しゅび力:305/278
ぶき:おうじゃのけん/グリンガムのムチ
よろい:ひかりのよろい/やいばのよろい
たて:ゆうしゃのたて/まほうのたて
かぶと:グレートヘルム
そうしょくひん:ほしふるうでわ/パワーベルト/せいなるまもり
一方、小悪魔は深刻な事態に陥っていた。
心配されていた小悪魔の素の素早さの低さが現実のものとなった。
つまり、敵モンスターの上昇してきた素早さに、小悪魔の速さがついていけなくなったのである。
「……力が上がってきて、この先、パチュリー様以上の攻撃力が身に付くと思っていたんですけれど」
とつぶやく小悪魔。
「そうしたら私の星降る腕輪とパチュリー様の豪傑の腕輪を交換するといいかな、とも思っていたんですけど」
しかしレベルアップ時に、パワーベルトを使うようになって改めて、
「私は星降る腕輪抜きでは遅い? 私がスロウリィ!?」
と気付いてしまった。
小悪魔に足りないものは、それは――――情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ! そしてェ何よりもォ――――速 さ が 足 り な い !!
ということであった。
そして二人は地下四階への下り階段に到着し、階段を降りるが、
「あ、所持金の半額が出たわ」
フロア切り替わりついでの5回だけのあなほりで、あっさりと掘り当てる。
「どんな豪運なんですか、ソレ!」
1/512の確率でしか掘れないもののはずなのだが。
しかし所持金をカンストさせてしまったパチュリーからすると、
「今さらお金をもらってもねぇ……」
という話なのではあるが。
そしてここから先は一本道であり、橋を渡った先では……
なんと! 一人の男が怪物と戦っている!
「あれは!?」
5つの首を持つ毒々しい紫色の怪物、キングヒドラと戦っていたのは、勇者の父オルテガだった。
まぁ、カンダタと同じ格好だったファミコン版と違い、
「覆面パンツじゃありませんよ!」
ということで、専用のキャラクターグラフィックが用意されているが、
「でもリメイクでも開発途中までは、このシーンをファミコン版と同じような戦闘画面にしようとしたのか、未使用だけれども覆面パンツなグラフィックデータも入っているという話よ」
「うえぇぇぇっ!?」
「そもそも、虹の滴も無しに泳いでここまで来たというのであれば、防具無しの下履き一枚でも仕方ないとも言えるし」
防具を着込んで海を渡りました、というよりはリアリティ、説得力があると言えるだろう。
「それじゃあ、覆面マントはどうなんです?」
「防具も持ち込めず、仲間も居ない、ということは隠密行動をとって潜入し、暗殺を謀るという方針なんでしょう。ならぴったりの格好よね」
「そう言われてみると……」
アリなような気がしないでもないし、
「ドラクエ10のイベント『大魔王ゾーマへの挑戦』でも、やっぱり覆面パンツにされていたこともあるし」
という話。
そんな下らないやり取りをしている間に、オルテガは敗退。
「だ、誰かそこに居るのか……? 私にはもう何も見えぬ…… 何も聞こえぬ…… も、もし誰か居るなら、どうか伝えて欲しい。私はアリアハンのオルテガ。今、全てを思い出した。も、もしそなたがアリアハンにいくことがあったなら…… その国に住む、こあくまをたずね、オルテガがこう言っていたと伝えてくれ。平和な世にできなかった、この父をゆるしてくれ…… とな。ぐふっ!」
末期の言葉を残し、この世を去ってしまう。
「この傷だと、世界樹の葉での復活も無理ね」
「お父さん……」
「この世界には、願いを叶えてくれるという神龍がどこかに居ると言うわ。それに望みを託しましょう」
悲壮な雰囲気のまま先へ進む。
ソードイド3体とアークマージ1体が現れ、
「アークマージを優先で!」
と王者の剣で斬りかかる小悪魔だったが、
「なっ!?」
与ダメージが低く倒しきれない。
「アークマージの守備力は150よ!」
魔法使い系の外見に騙されやすいが、これはガニラスやキラーアーマーなどといった守備力が売りのモンスターたちと同じ。
「加えて最大ヒットポイントは130」
ゆえに、一撃でとは行かないのだ。
そして素早さ99のソードイドが次々に先制していき、
「は、ん、げ、き!」
お返しにパチュリーは隼の剣の二回攻撃で1体を倒しきる。
しかし、
「アークマージがザオリクを!?」
直後、アークマージが完全復活させてしまう。
だが!
「計算通りよ」
とパチュリー。
「アークマージの判断値は最高の2で、ターン中、自分の番に回ってきたときに行動を決められるうえ、仲間に倒された者が居る場合は優先行動のザオリクで復活させるようになっているわ」
パチュリーはそうさせることで、イオナズンの詠唱を食い止めたのだ。
そして次のターンでは、小悪魔にグリンガムの鞭でソードイドのヒットポイントを削らせ、
「ソードイドの判断値も2、つまり傷つけば、自分をベホイミで治療する」
2回行動の内、1回がこれに回され、被ダメが半減する。
つまりパチュリーは敵に治療の手を裂かせることで攻撃を減少させたのだ。
幻想郷の外の世界の近代戦では敵を殺すより、負傷させることを主眼としているという。
死人は諦めるしかないが、怪我人は助けなければならない。
歩兵が一人負傷したとして、その人物を戦場から運び出すには最低2名の運搬員と、十分な援護要員が必要。
そして応急措置をする者、後方に護送する者、後方で手当てをする者……
それだけの人手を割かせるのが目的であり、単純に殺すより効率的に敵の手を塞げるという理屈だった。
パチュリーが行ったのは、それと同様の手。
そうして被ダメを抑えている間に、
「そこっ!」
アークマージに一切の攻撃をさせないまま、倒しきる。
こうして敵を減らしたら、
「あとは!」
小悪魔のグリンガムのムチとパチュリーの炎のブーメランで押し切るのだった。
そうして先に進めば宝物庫にたどり着く。
「宝箱です!」
と喜ぶ小悪魔の前にソードイド、マントゴーア、バルログ各一体の群れが立ちふさがるが……
小悪魔がバルログを、パチュリーがマントゴーアを切り捨てる。
ソードイドの攻撃がパチュリーたちを襲うがそこまで。
次のターンには殲滅される。
宝箱を開け、小さなメダル、命の石、世界樹の葉、賢者の石、祈りの指輪を回収。
賢者の石は戦闘中に使うとパーティ全員をベホイミと同じだけ回復してくれる。
ベホマラーと同じ効果をもたらす優れもの。
「青いクリスタルに金属の柄が付いたデザイン。制作元のエニックスが出版した書籍『ドラゴンクエスト アイテム物語』では『無限のマジックパワーによる回復能力』を持ち『青い』という共通点があるホイミスライムを多数封じ込めたもの、とされていたけれども」
と、つぶやきつつパチュリーは手に取って確かめるのだが、
「ドラクエ3で青くて回復と言えば僧侶だって、そうですよね」
などと言い出す小悪魔。
「は?」
「ホイミスライムと共に魔力源、兼コアユニットとして石の内部に形成された異空間に封じられ、身体に絡みつくホイミスライムの触手が与える汚辱と快楽にのたうち、力を搾り取られることによる屈辱的な絶頂を何度も極めさせられる……」
そうして、つい、とパチュリーの頤に指をかけて顔を上げさせるとその耳元に、
「パチュリー様も、試してみたくはありませんか?」
そう、ささやく。
熱く濡れた吐息と共に、倒錯した言葉を流し込まれたパチュリーは、ぶるりと背筋を震わせ……
「……青くて回復呪文が使えるって言うなら、勇者だって一緒でしょう?」
逆に小悪魔を捕らえ、耳元にささやき返してやる。
「うえぇぇぇっ!?」
「そうね、私は錬金術はあまり得意じゃないのだけれど、これが終わったら、あなたをコアにして……」
慌てる小悪魔を他所に、あれこれと実験の構想を練る。
「やっ、止め、許してくださいパチュリー様ぁ!!」
即座に土下座して許しを請う小悪魔だった……
それはそれとして、入手した賢者の石だが、
「何でしょう? 嬉しいことのはずなのに、そう思えない気持ち……」
と首をひねる小悪魔。
「ラストダンジョンたるこのゾーマの城をほぼ治療せずとも歩けている時点で、拾ってもろくに出番が無いだろうってことが分かってしまうからではないの?」
とパチュリーに言われ、
「ああ、そういえばパチュリー様の買った、ベホイミの効果を持つ賢者の杖も一度も使っていませんものね」
と納得する。
「ベホイミ程度の回復量なら、さっさと戦闘を終わらせて、ふくろに詰めた薬草で回復させた方が早いし、賢者の石のベホマラーだって、二人パーティならベホイミ2回分に過ぎないのだし」
少人数、高ヒットポイントパーティたるパチュリーたちには、賢者の杖どころか賢者の石さえも必須と呼べるアイテムでは無くなってしまっているのだ。
「それでもボスキャラ戦、キングヒドラやバラモスブロス戦ではマジックパワー節約に使えるかしら?」
「バラモスゾンビ、ゾーマ戦では?」
「その二体と戦闘中にヒットポイントが危なくて回復させなくてはいけない場合、私たちに必要なのはベホマによる全回復でしょう? マジックパワー節約のため賢者の石を織り交ぜて使うのもいいけれど、祈りの指輪を頼りにベホマを使っていた方が安心確実よね」
少人数、高レベルパーティであり、さらには賢さの種を、あなほりで入手した分も含めて大量投与されているため、小悪魔のマジックパワーはこの時期の勇者としては高い189ポイント。
そこに、あなほりで掘りだしたり、あなほりで得られた資金で大量買いしたりして得られた祈りの指輪を惜しまず投入し補ってやれば、それだけでゾーマ戦も乗り切れるだろう。
ただし小悪魔にとっては、
「そんなお金、どこにもありませんよ!?」
ということではあったが。
そして、
「あとは……」
「一番東側の宝箱はミミックだったのだけれど」
最後に残された宝箱に手をかけようとした小悪魔はそれを聞いてびくっと肩をすくめるが、
「すごろく場の無い携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版だと、光のドレスが手に入るのよね」
ということで、光のドレスをゲットする。
「光のドレスはリメイクで追加された防具。守備力は勇者の光の鎧の+82を上回る最高の+90で、耐性も呪文、ブレスのダメージを2/3にするという光の鎧と同等のもの」
「凄いですね」
「光の鎧にあったヒットポイントの自動回復が無いから、ヒットポイントをフル回復させて臨むボスキャラ戦以外、普段使いの利便性で言えば光の鎧の方に軍配が上がるかも知れないけれどね」
しかし、
「とはいえ、これが女性なら誰でも着れるというのだから、バランスブレーカーと呼ばれるのも仕方が無いわね」
ドラクエ3リメイクの女尊男卑を象徴するかのような存在である。
「特にスーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版ではゲームクリア後にしんりゅうを規定ターン以下で倒した場合に使えるようにしてもらえるすごろく場のよろず屋で買うことができるから」
パーティ全員光のドレス、みたいなことにもなりかねない。
しかし、
「全員がドレスで戦うってどうなんですかね? 武闘家とか違和感ありまくりでは?」
と小悪魔が言うような疑問も生じるが、
「ああ、それなら『ドラゴンクエストライバルズ エース』でアリーナ姫に光のドレスを着せていたけれど」
とパチュリー。
ドラクエ4で登場したアリーナ姫と言えば、ドラクエシリーズを代表する武闘家キャラである。
その彼女に光のドレスを用意した運営側、デザイナーがどうしたかというと、
「たくし上げたドレスの裾を右足の高い位置で結んで片足が覗くくらいにして捌いていたわね」
正確には右斜め後ろなので正面からは脚が見えない、サイドに深いスリットが入ったスカートのような、活動的な中にも上品さを忘れない独自アレンジの着崩し、着こなしでセンス良くまとめ上げていた。
現実の戦場において兵士たちが軍装を規定通りに身に着けずに、生き残るために独自改造をしたり着崩したりして工夫をしていたような感じで、ある種の戦う者のリアリティがあったりする。
しかし小悪魔が反応したのはそこではなく、
「ええっ!? ドレスの中の魅惑の……」
「ちゃんと黒のスパッツを着用しているわよ」
皆まで言わせずに遮るパチュリー。
しかし小悪魔は叫ぶ。
「それはそれで!!」
「は?」
「その手のスポーツウェアって下着無しの直穿き推奨が多いんですよ、パチュリー様!」
それは事実なのだが、実際には適度な面の圧力で生のヒップラインとは大分違う曲線を作るし、クロッチラインを筆頭に大事な部分は厳重に3D縫製でガードするもの。
さらに自転車乗りが穿くピチピチのレーサーパンツあたりだと、シートと接触する大事な部分を保護するためのパッドが入っている。
ゆえに小悪魔が考えるようなエッチなことなど無いのだが。
「適度な面の圧力? つまり裏地を取り去った上で穿かせてあげれば、内からくつろげ始めた大事な部分に張り付き、しゃらしゃらと敏感な突起を擦りたてるスポーツウェア特有のごわつく生地の感触がたまらない……」
小悪魔の妄想は止まらない。
「パッド入りなら、パッドの形状をさりげなくエッチな形にしてあげれば…… この、あからさまではなく、さりげなくってところがポイントですね。それに気付くことなく、エロティックなパッドの醸す微妙な刺激にパチュリー様は熱い吐息を漏らし下半身を濡らしていき……」
「おかしな妄想に勝手に主人を登場させるなって言ってるでしょう、この変態使い魔!!」
たまらず叫ぶパチュリー。
付き合ってられないと、スルーして話を元に戻す。
「携帯電話版から続くスマートフォン版、PlayStation 4、ニンテンドー3DS版だと、光のドレスはここでしか手に入らない一品ものになっているから」
ゲームバランスが変わっている。
いや、保たれているという感じだろうか。
「ともあれ、商人である私にとっては唯一のブレス耐性を持つ防具になるわね」
ということで、パチュリーが着ることになる。
「それじゃあ、いよいよゾーマとの決戦ね。この世界はスマホ版ベースらしいから、このまま戦っても問題ないし」
とパチュリー。
「はい?」
「ファミコン版、スーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版ではゾーマを倒したらエンディングで。その後ゲームを再開すると、最後に冒険の書をセーブしたところから始まることになるの」
「えっ? リメイクではエンディングを最後まで見れば冒険の書の勇者名にロトの称号が付いてクリア後の追加要素を楽しめるようになっているんですよね?」
「そうね。でもその場合でも残るのはファミコン版と変わらない最後にセーブした冒険の書のデータよ」
「じゃあ……」
「そう、ゾーマの城に突入してそのままクリアしてしまうと、この城で得たアイテムもレベルアップも無かったことにされてしまうの」
せっかく手に入れた賢者の石なども無くなってしまうのだ。
「でもスマホ版ではエンディング後に冒険の書へのセーブ画面が現れて、ここでセーブすることによってロトの称号が付くとともに、ゾーマを倒すまでのプレイ結果も保存されるから」
「なら安心ですね」
と、小悪魔は言うが、
「逆に言うと、セーブされないことを利用して、ありったけの種をつぎ込んで最終決戦に、という手段が使えないってことでもあるのだけれど」
ということでもあった。
この連載も、ようやくここまで来ましたね。
次回はいよいよ最終決戦。
ボスキャララッシュの後のゾーマ戦の予定です。
ご意見、ご感想、リクエスト等をお待ちしております。
今後の展開の参考にさせていただきますので。