ロキファミリアの雷兎   作:ネヘモス

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先に言っておきます。やりすぎましたm(_ _)m


白兎昇格ーレベルアップと禁忌の魔術

ベルが完治するまで5日の時間を要した。内訳は立てるまでに3日、リハビリに2日かかった(ベートが文句を言いつつリハビリを手伝っていた)。そして、運命の時がやってくる。

 

「ベル。ほなステイタスを更新するで」

 

ロキはベルの背中に神の血を垂らし、ステイタスの更新を行う。ちなみに団長のフィン、副団長のリヴェリア、ベルの世話係のアイズは特別にステイタス更新の瞬間に立ち会うことを許された。

 

ベル・クラネル 人間種族

Lv2

力:I64→S3256

耐久:I73→S3621

敏捷:X620→X32414

魔力:I76→S1286

器用:I52→S2847

 

(おい待てぇい!?ステイタス5桁がある!?しかも案の定レベルアップしとるし!)

 

ダメだ。窮地英雄と神速の恐ろしさを思い知った。流石にこれをベルに見せる訳には…、そう思ったその時、

 

更にベルのステイタスが書き変わる。思いもよらぬ出来事が起きた。

 

ベル・クラネル 人間種族

Lv2→Lv3

力:S3256→I0

耐久:S3621→I0

敏捷:X32414→X0

魔力:S1286→I0

器用:S2847→I0

 

「な、アホな…。ベル、落ち着いて聞いてな?」

 

「はい?なんでしょうロキ様」

 

「…ベル、レベルが2つ上がったで…」

 

『はぁ!?』

 

そう、アイズの最短記録を軽々と塗り替えた。ベルがLv3に急速に上がった事実を聞き、ベル、フィン、リヴェリアは驚愕し、アイズに至っては

 

「おめでとう、ベル」

 

にこやかにそれを祝福していた。そして、ロキから発展アビリティの説明がなされた。派生したアビリティは3つ。1つは、状態異常にかかりにくくなる「耐異常」、1つは同じモンスターを狩る程に報酬が良くなる「狩人」、そして前例がないアビリティの「幸運」。どれか1つを選んでと言われ、ベルは(傭兵時代に何度も悪運に助けられているから)幸運を選択した。ここまでは良かった。

 

「さてさて、スキルはーっと…え?」

 

スキル

窮地英雄

・早熟する。

・目標の高さによって効果上昇。

・逆境に立たされた時ステイタスの大幅上昇。

 

雷光想起

・雷の呼吸における溜め攻撃のチャージ権。

・自身を雷と共鳴させることで効果上昇。

・一定強度以下のの武器を壊す可能性あり。

・ステイタスの限界突破。

 

魔術適性

・魔術の使用適性あり。

・魔法の習得不可。

・魔力の向上可能。

 

神速

・敏捷が力、耐久、器用の平均値の10倍の数値になる。

・敏捷のステイタスはXで固定される。

・レベルアップした時の敏捷のステイタスはそのまま引き継ぐ。

 

全集中・神鳴の呼吸

・雷の呼吸の技の威力上昇。

・発動時、敏捷を1999に固定する。

・レベルが上がる毎に効果上昇。

・レベルが上がる毎に初期敏捷を500ずつ上昇。

・使用継続時間が長いほど効果上昇。

 

全集中・風の呼吸

・風の呼吸の技を習得可能にする。

・剣圧によって起きる風を攻撃に応用する。

 

全集中・ヒノカミ神楽の呼吸

・神の動きを真似ることで自身に神の力の欠片を宿す。

・使用後、四肢に損傷。

 

魔剣寵愛

・あらゆる魔剣の使用条件を緩和する。

 

「ベル、雷の呼吸に雷光想起って型はあるか?」

 

「…?はい。とは言っても、霹靂一閃を強化するために僕が作り出した零の型の技です」

 

これは、今度の神会は荒れるな…。何せ一気に2つもレベルが上がった冒険者はベルが初めてや。しかも、その間1週間。ベルを抜く奴は恐らくおらんやろ。

 

「ロキ、僕の推察を言っても良いかな?」

 

「頼むフィン。ウチも分からんのや、どうしたらレベルが2つも上がるのか」

 

そして、フィンが立てた仮説がこうである。まず、Lv1でミノタウロスを単独撃破した事。これだけならまだ良かった。だが問題なのは、その倒したミノタウロスが二つ名、それもギルドのお尋ね者の個体。二つ名とギルドのお尋ね者のモンスターだった事が認められて前代未聞の2レベルアップが起こったのではないかと。

 

「ベル。オラリオに来る前はどんな奴を相手にしてたんや…」

 

「そうですね…。数えたらキリがないですが、リオレイア、リオレウスの通常種、亜種。複数人で希少種、二つ名個体…」

 

「いや、大体分かった」

 

これは、他の奴と戦闘経験違うとかそんなレベルじゃないな。明らかに格が違いすぎる。リオレイアとリオレウスは推奨Lv5の飛竜モンスター。その亜種、希少種は複数人パーティでLv6が最低1人は必要と言われている。二つ名個体に至ってはロキが聞き覚えが無かったが、ベルは嘘をついてないので驚きを隠せなかった。

 

だが、問題だったのは魔術の方だった。

 

魔術

魔剣覚醒

・魔剣の秘められた能力の解放。

・使用条件は魔剣により異なる。

・起動詠唱:我此処に、汝の力を解き放つ。

 

嵐纏刀

・使用条件:風属性を付与した大刀。

・固有能力:見えざる剣戟、嵐の鎧。

 

エアリアル・バースト

・使用条件:シルフィーネの覚醒。

・自らに吹き荒れる風を全て対象にぶつける広範囲魔術。それらの風は万物を切り裂く見えざる刃。

・分散可能。範囲を狭めることで威力上昇。

・詠唱なし。

 

伊邪那美怨剣(いざなみのえんけん)

・使用条件:「黄泉の鍵」

・固有能力:自分の周りの炎を刀身に宿す。炎の大きさによって威力・範囲が上昇。

・固有詠唱:「我今ここに、黄泉比良坂の扉を開く」

 

黄泉加具土刃(よみかぐつちのやいば)

・使用条件:伊邪那美怨剣の覚醒。

・伊邪那美怨剣の炎を刀身に全部凝縮し、斬れ味を上げる。

精神疲弊(マインドダウン)を無視して行使可能。その場合は持ち主の生命力を代わりに使う。

・詠唱:「我が命を喰らえ、黄泉の女神の怨恨の焔よ」

 

(あのボロい剣、「黄泉の鍵」だったんかい!?)

 

「ベル、取り敢えずこれをギルドに提出してきい。そしてフィンとアイズは幹部招集、リヴェリアはヘファイストスとアマテラスをここに呼んでくれへん?」

 

各々がロキの部屋を後にする。ベルに「魔術って何ですか?」と聞かれて一瞬焦ったが、リヴェリアが後で教えるという形で収まった。1人になったロキは

 

「まさか、アイツが出張ってくるとはな…。いつの間にベルはイザナミと接触したんや?」

 

1人、虚空に向かって呟いた。




ベルに渡したステイタス
ベル・クラネル 人間種族
Lv3
力:I0
耐久:I0
敏捷:I0
魔力:I0
器用:I0
幸運:I0

魔法
なし

魔術
魔剣覚醒
・魔剣の秘められた能力の解放。
・使用条件は魔剣により異なる。
・起動詠唱:我此処に、汝の力を解き放つ。

嵐纏刀
・使用条件:風属性を付与した大刀。
・固有能力:見えざる剣戟、嵐の鎧。

エアリアル・バースト
・使用条件:シルフィーネの覚醒。
・自らに吹き荒れる風を全て対象にぶつける広範囲魔術。それらの風は万物を切り裂く見えざる刃。
・分散可能。範囲を狭めることで威力上昇。
・詠唱なし。

スキル
魔術適性
・魔術の使用適性あり。
・魔法の習得不可。
・魔力の向上可能。

魔剣寵愛
・あらゆる魔剣の使用条件を緩和する。

全集中・雷の呼吸
・敏捷に上方補正。
・刀使用時に効果上昇。

全集中・風の呼吸
・風の呼吸の技を習得可能にする。
・剣圧によって起きる風を攻撃に応用する。

備考
黄泉の鍵
・今回判明したベルが持っていた魔剣の最後の一振り。黄泉の管理をしているイザナミが持っていた炎の魔剣。
・ベルがイザナミといつ、どうやって接触したのか、いつの間に黄泉の鍵を入手したのかは不明。
・真の姿は伊邪那美怨剣。

伊邪那美怨剣
・固有詠唱を使って発現する黄泉の鍵の真の姿。属性は炎と闇。
・この世の総てを焼き尽くすと呼ばれている魔剣。

イザナミ
・日本神話でイザナギと共に日本を作ったとされる女神。火之迦具土神を産んだ後、その炎に焼かれて死亡し、現在は黄泉の女神として有名。一応アマテラスから見て義母にあたる。
・元々下界に降りている神であるが黄泉から離れられないので、どうやってベルと接触したのかは不明。

今後の展開をどのルートにするべきか

  • アイズルート
  • レフィーヤルート
  • リヴェリアルート
  • リリルカルート
  • ハーレムもしくは作者に任せる

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