ロキファミリアの雷兎   作:ネヘモス

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何書いてんだ俺…。ダンまちにハマって書いてしまった。


期待新人ーベル・クラネル

「ここが、オラリオか…」

 

白髪の少年が呟いた。彼の名はベル・クラネル。今は(・・)無銘の小柄の少年だ。亡き祖父の遺言で彼はダンジョン都市「オラリオ」にやってきた。その少年の手荷物は最小限のお金と3振りの剣という異質な出で立ちであり、その紅色の双眸と小さな身体も相まってかなり目立つ存在だった。持ってる剣もそのうち2振りは腰に、1振りは背中に背負う程の長さの大刀。とりあえず、祖父が遺したメモと紹介状を持ってギルドのある場所に向かう。その途中、

 

「なー、姉ちゃん。俺と遊ばねえ?」

 

「あの、私買い出しが…」

 

古典的なナンパの現場に遭遇した。おじいちゃんでもそんな古典的な手段…、取ってたかもしれない…。被害に合ってるのはメイド姿の自分より年上の人間種族(ヒューマン)の女性。仕方ない、古典的だけどこの方法しか思いつかないから、弁明の言葉を考えておこう。

 

「あのー、僕の彼女に何かご用ですかー?」

 

「あ゛?」

 

ナンパの加害者、恐らく冒険者のごつい男がこちらを見る。被害者の女性に目配せでこちらに合わせるように促す。

 

「あ、ダーリン!」

 

被害者の女性がこちらに来たのを見計らい、自分の後ろに庇うように立ち塞がる。てか、ダーリンって呼ばないで。正直かなり恥ずかしいから。

 

「こんなチビが彼氏だぁ?冗談は、程々にしとけやガキがぁぁぁぁ!!」

 

相手の堪忍袋の緒が切れたのか懐の短剣を取り出し、僕に斬りかかってきた。

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(いけない!あの男、自分をLv3だと言っていた…。この子じゃ倒される!)

 

メイドの人間種族が自身の携帯してるナイフを抜こうとしてそれをやめる。何故なら、

 

「ゴフゥ……!?」

 

神の恩恵(ファルナ)を得てるからどれ程の実力かと思って期待した僕がバカでした」

 

見た感じLv1の冒険者の少年が消えて、相手の急所に的確に強烈なボディーブローを叩き込んでいたのだから。

レベル差2つかそれ以上の相手をのした白髪の少年は男を無造作に放り投げると何事も無かったかのように私に近づいてきて、

 

「買い出し、手伝いますよ。えーと…」

 

私は悪戯っぽくクスリと笑って、

 

「私はシル・フローヴァです、小さな冒険者さん。あなたの名前を伺っても良いですか?」

 

すると彼はとんでもない事を口にした。

 

「すみません!僕の名前はベル・クラネルと言います!オラリオに冒険者になりに来た者です!」

 

私の思考が停止した。冗談でしょ?まさか、恩恵無しでLv3の冒険者を上回る!?そんなの聞いた事たいわよ!?

 

「あのー、ベル君?嘘をつくならマシな嘘をついたほうが…」

 

「その子の言ってること、マジやで」

 

突然、第三者の声がした。私の働いてる店の、お得意様(ロキファミリア)の主神・ロキの声だった。

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「ベル・クラネル…、あのジジイが言ってた期待の新入り予定の子供か」

 

場所は変わって豊饒の女主人。ロキファミリアの主神・ロキはものすごい勢いで料理にがっつく白髪の少年を見ていた。

事の始まりは数日前、使いパシリ(ヘルメス)から届いた一通の手紙。差出人は神聖文字(ヒエログリフ)の乱雑な並びから不明…と言いたかったが、ロキはその文字の配列に見覚えがあった。そして、差出人の名前を特定した。

 

手紙の差出人は、かつてオラリオ最強と呼ばれた2大ファミリアの主神・ゼウス。手紙の内容は、近々そちらに自分が鍛えた新人を預けると言うもの。目印は自ら雷を込めた金色の刃の曲刀。ゼウスが鍛えた新人が来るのかと楽しみに待っていた。そして、運命の日がやってくる。

 

その日、ロキは何となくオラリオの街中を散策していた。そしてごく僅かではあるが、ゼウスの雷の力を感知した。感知した場所に行くと、ごつい男と白髪の少年が一騎打ちをしようとしてるところだった。ロキはその戦いを見て、絶句した。男が短剣を抜き放った瞬間、白髪の少年がブレた(・・・)。そして、風のような速さで男の急所にボディーブローを決めてみせた。男はそのまま吹っ飛び、少年は被害者の女性の元に戻っていく。まだ恩恵を持ってない少年がLv3の少年を倒した。ロキは、その事実を受け入れざるを得なかった。

 

何故なら少年からは何の恩恵も感じない。素のポテンシャルでこれだと、恩恵を刻んだ瞬間に化ける。今のところ彼の実力を見たのはロキのみのようだ。

 

(こんな金の卵、絶対に取られんようにせんと!)

 

「その子の言ってること、マジやで」

 

被害者の女性が自分の行きつけの料亭「豊饒の女主人」のメイドと分かるとロキは2人の買い出しに連れ添って豊饒の女主人に入ることにした。

 

「なんだい、ロキ様。今は酒は出してないよ?」

 

豊饒の女主人の女将のミアが出てきて酒を出すのを渋る。

 

「ああ、ちゃうでー。ウチはこの白髪の子に用があんねん。えっと、ベル君やったっけ?ここはウチがもつから好きなもん食べや」

 

「いや、その心配には及ばんよ。ウチのシルが助けられてんだ、今日の昼代は取らないさ」

 

「あのー、大丈夫ですか?僕、ここに来る前に何度も出禁になった店があるんですが…」

 

「坊主、アンタまさかそのなりで大食漢なのかい?別に構いやしないよ!ウチはマナーを守って金さえ払ってくれれば出禁にしたりしないから!」

 

そして、今に至るのだが…。ベルの周りに積まれる皿の山…。なんつー燃費の悪さやねん。流石にメニューに書かれてるものを上から順番に5皿ずつって言った時(ミア以外の)メンバーがドン引きしてたで!?流石に食べすぎたと思ったのかベルは担いでいた大刀を取り出すと、

 

「すみません、これを預かっててくれませんか?」

 

それをミアに差し出した。

 

「預かるとは、どういう意味だい?」

 

「もし、ロキ様のファミリアに所属したら自分で稼いで取り戻しに来る。って意味で言ったんです」

 

「つまり、これは今食った分の担保ってことか。それは別に構いやしない。面白い話も聞けたから、ウチのお得意様になってくれるなら大丈夫だよ」

 

「今日から贔屓します、よろしくお願いします」

 

すごい即答だった。さすがのウチも唖然とした。さて、ベルの食事も終わったようやし。

 

「ほなベル、ロキファミリア(ウチ)拠点(ホーム)の黄昏の館に行こか」

 

「はい!ロキ様!」

 

ジジイの育てた子供とはいえ、こそばゆいな…、と内心戸惑いを隠せないロキだった。




ベル・クラネル Lv3(ロキの推定)
人間種族
ステイタス
敏捷:???(推定S以上)
魔法:なし
スキル
魔術適性
・魔術の使用適性あり
・魔法の習得不可
・魔力の向上可能
???
・現時点で開示できない

備考
物凄い大食漢でDグレのアレン・ウォーカー並に食べる。
オラリオの外では有名人

今後の展開をどのルートにするべきか

  • アイズルート
  • レフィーヤルート
  • リヴェリアルート
  • リリルカルート
  • ハーレムもしくは作者に任せる
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