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「さて雄二、今日はどうする?」
HRが終わり、これからの勉強会のため雄二のところに集まった。
「そうだな。明久、お前今回は姉貴の減点制があるのか?」
「んー、今日帰ってみないと分からないけど、とくに言わなければ大丈夫だと思うよ」
「そうか、なら別に頑張らなくてもいいんじゃないのか?」
「あ、そうだね!」
しかもまだ3週間近くあるんだし。
「じゃあ今回は無しなんですか?」
さすが真面目な姫路さん。みんなと勉強できなくなるのがショックなのかな?
「まあ今日は無理にしなくてもいいだろう。でも勉強会は戦力の向上にもなるし、そのうちやるかもな。どちらにせよ戦力を向上させるためには良いしな。なあムッツリーニ」
そういえばムッツリーニが保健体育以外は元Fクラスの平均点以下なんだったっけ。
(良かったです……。明久君と一緒に勉強ができます……)
(ウチも瑞希に負けないんだから……)
(だ、だめですよ!美波ちゃん。横取りは!)
(なに言ってるのよ。アキは今誰のものでもないんだから)
2人が何か小さい声で言い合ってる。でも、人の話を盗み聞きするのは人してあれだから聞かないでおこう。
「…………なぜ俺を呼ぶ」
「そういえば工藤が最近保健体育の点数が高くなっているって翔子から聞いたな」
「…………っ!」
「このままだといつか越されるかもな。」
「…………ヤツだけには1位の座はっ!」
前々から何度も思っていたんだけど工藤さんとムッツリーニのライバル関係ってなんなんだ。
「勉強は1つだけやるのもいいがたまには違う教科もやってみると結構いいぞ」
お、珍しく雄二がちゃんとしたこと言ってる。
「…………そうか」
「この機会に新しい分野もやってみたらどうだ?」
なるほどこうやって他のテストの点数も上げる気だな?
「…………なら前々から興味があった生物をやるか」
……やっぱりムッツリーニはムッツリーニだね。
「やっぱりお前はブレることがないな……」
雄二も呆れてるよ。自分で話持ちかけたのに。
「ねえ坂本」
不満そうな声で聞く美波。どうしたんだろう。
「どうした?なにか不満なことでもあったのか?」
雄二も不思議そうにしている。
「今日補充試験したじゃない。しなくても良かったんじゃないの?」
確かにもうじきテストがあるからね。僕もテスト中に考えたな。……テストが古典で全然分からなかっただけだけど。
「ああ、そのことか」
予想してたかのように答える雄二。
「それについては2つある。1つ目は自分が今どれくらい解けるのかを知ってもらうためだ」
「自分の分からないとこぐらい大体わかるでしょ」
「ああ、よほどのバカじゃないかぎりそれはできるだろう」
「明久がしみじみ泣いておるのじゃが……」
やだな、これは汗だよ?
「1つ目については、まあどうでもいい話だ。重要なのは2つ目だ」
あっさり無視しやがった!
でも重要という言葉にみんな静かになる。
「この学園に巣くう性悪ババアが、やっかいなことをしてくれた。校則で恋愛禁止になったのは知ってるだろ?」
ああ、それのせいで姫路さんと僕の関係は友達のままなんだ。ちなみに性悪ババアとは学園長のことだ。
「そのことによる不満の解決策として負けたことによる3ヶ月の試召戦争の禁止を無しにした」
「「「えっ!」」」
あまりのことにみんなの声が合わさる。
「正式に言うと現在3ヶ月の謹慎期間になっているクラスを今回にかぎり撤廃だとよ」
むむ、よく分からない。
「簡単に言うと2学年のB、C、D、Eクラスは試召戦争ができるようになったってことさ」
なんだって!これはかなりマズいことじゃないか!ほとんどのクラスはこのFクラスに反感もっているから攻められるじゃないのか!
「雄二!大丈夫なの!?」
焦りのあまり声が裏がえるけどそんなことは気にしてられない!
なぜならすごい大変なことなりそうなのだから!
「落ち着け明久。ただでさえバカなのにもっとバカっぽく見えるぞ」
「ムキーッ!!バカにしやがって!!」
「バカなんだからしょうがないだろ」
「これこれ雄二。明久をからかいすぎじゃ。そろそろ教えてやるのじゃ」
「ああ、そうだな。明久、補充試験を受けてないとほかのクラスは勝機とみて宣戦布告をしてくるが、補充試験をしてあれば大丈夫だろ」
「つまり、準備万端で待っていれば、向こうも迂闊に戦いを挑めないということだね」
「正解だ明久。それにもうじきテストもあるしな。ムッツリーニ何か他のクラスで動きがあったら教えてくれ」
「…………(コクコク)」
「ってなわけで今日は解散だな」
このときに何だかやな予感がしたんだけど、それに気付いたのは僕が家に帰ってからのことなんだ。
この小説の目標を決めました。
失踪しないで完結する、です。
あとあらすじを変更しました。