バカとその後とFクラス    作:pikaru

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書きたいことはあるのにそこまで話が進まない……


第14問

バシャッ

 

僕に冷たい液体上のものがかかる。

 

バシャッ

 

凄く冷たい。

 

バシャッ

 

「まだ起きないのう」

 

「もっとかけないと起きないだろ」

 

「そんなに水かけなくても起きるからっ!」

 

「やっと起きたか 。秀吉に心配かけるなよ」

 

「起きてたの分かってやってたでしょ!」

 

「それだけ声出せるなら大丈夫そうだな」

 

「そうじゃのう」

 

「僕の怒りはことごとく無視か!」

 

僕たちは(使う価値があるまで)親友なのに扱い方がひどすぎるよ全く……。

 

「でもさ、須川君たちは姉さんがいるの知らなかったんだね」

 

「お前が教えてないからな」

 

うちの姉は非常識人だから、須川君たちに変なこと言ったら、大変なことになる……

僕の体が。

 

今後この話が出ないようにしよう。

 

                  ☆

 

放課後が終わるなり、須川君らが僕のまわりを取り囲んだ。

 

『吉井!』

 

「え?何この包囲網は?」

 

『お前には姉がいるんだよな?』

 

「ええ?ああ、うん。そうだけど」

 

『それってもしかして、この人のことか?』

 

見せられた写真を見る。ってこれ、姉さんじゃないか!?なんでこんな写真が?

 

『どうなんだ?ん?』

 

少し考えてみよう。このまま正直に「うん」と言うか、違う答え方をするか。

 

 

パターン1

 

「うん、そうなんだよね」

 

『皆の者聞いたか?』

 

『『『おう!!』』』

 

『殺れ』

 

うん。ダメだね。

 

パターン2

 

「そんなわけないじゃないか」

 

『じゃあ、お前姉がどんな人なのか、ばっきり教えてもらおうか』

 

だめだ、新しい関節が増えてしまう。

 

パターン3

 

「それは雄二が女装したんだよ」

 

『そんなウソが通じるとでも思ったか』

 

むむむ、「そうだよ」と言っても、「違う」と言っても、「雄二だ」と言っても全部僕の未来が危ぶまれるじゃないか。

 

どうしたらいいんだ。

 

『まだ大丈夫だ!ほかの選択肢があるじゃないか!』

 

やっぱりきたか僕の中の悪魔め。

 

『そんな言い方するんじゃないよ、俺が来たときは大抵解決するだろ』

 

悪い意味のほうでね……。

 

『今回の話の中で重要な部分は、彼らが俺たちの姉の姿を知らないことだ』

 

なるほどね。

 

『そこをつけば安全にこの話を終わらすことができる』

 

僕より、頭良くないか、僕の中の悪魔……。

 

『今日は……いやこれからは、天使がいないからかもな……』

 

そういえば、僕の中の天使はどこに行ったの?

 

『前にどっかにぶっ飛ばしたまんま帰ってきてないぞ』

 

そうだったけ?あんまり覚えてないんだけど……。

 

『まあ、とりあえずこの話を終えてからじっくり考えればいいだろ?』

 

そうだね!

 

『重要な部分をつけば怪我なく家に帰れるぞ』

 

オーケー!

 

『もう一回聞くぞ。これはお前の姉なのか?』

 

「そんなに気になるなら、うちに来るかい?」

 

『確かに怪我なく家に帰れるけど……帰ってからの保証はないぞ……』

 

……そして、姉さんが変なこと言ったら、僕の命が……ってさっき思ったばっかりなのに……。

 

『じゃあ遠慮なく行かしてもらうぜ!』

 

『ふう、やっと帰ってこれた……。ってもう話終わったの?』

 

来るのが遅いよ僕の中の天使。

終わったよ、ある種最悪の形でね。

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