深夜のとあるビルの一室
一人の男がケースの中に幽閉された少女へと手を伸ばし、少女もそれに答えた。
男が少女を引っ張り出すと同時に警報が流れ、ガードマン…と言うには、どう見ても無理がある怪しげな風貌の黒装束にサングラスをかけた男達が現われる。
少女の手を引きながら、男は部屋の入り口で待っていた少年と合流するが、後の窓に現われたヘリコプターの銃撃を受け、男は倒れた。慌てて駆け寄る少年に自分の被っていた帽子を被せると力尽きた様に倒れる。
「…先生…? 先生! せんせぇぇぇぇぇぇーい!!!」
少年が呼びかけるが、倒れた男にその声は届かず、師として、実の親以上に慕っていた人が彼の目の前で床に開いた穴へと吸い込まれて行った。
少年が落ちて行った男の姿を確認する間も無く、砕けた床から飛び出してきた人の体裁を取っていながら、人ならざる異形の怪物…『テラードーパント』が放つ光弾が彼の目の前に着弾した。
(探偵足る者、常に冷静に…ですよね、先生!)
それから逃れ様と反対方向へと走った少年と少女を眩い光が照らした瞬間、ヘリより横殴りの銃弾の雨が降り注ぐ。ガラスが、備品が呆気なく砕け散り、床へと散らばる。
窓の外を滞空しているヘリよりライトと無数の弾丸が部屋の中へと次々と送り込まれる。
少年…『
(…どうする…?)
龍斗がそう考えた時、少女がトランクケースを開く。
「ねえ、悪魔と相乗りする勇気…君にある?」
「なんだって!?」
そう言って差し出された機械を龍斗は受け取る。不思議と、出会ってから間も無い、その少女を信じる気になったのだ。
そして、少女は緑のUSBメモリーに似たそれ…ガイアメモリを手に取る。
「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」
龍斗は力の限り咆哮し、そのベルト『ダブルドライバー』のスロットに黒いガイアメモリを指し込む。
その瞬間、放たれた光が二人を包み込み、爆風を発生させる。その爆風によって、ヘリや人、異形の存在『テラードーパント』は全て吹き飛んで行く。
今まで二人だったものが…一人に、
マフラーをなびかせ、緑の半身と黒の半身を持つ戦士がそこにいた。
その戦士の名は…
《仮面ライダー
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