仮面ライダーW ~双世の探求者~   作:龍牙

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EX11『Wの断章11/Bの嘆き・罪と報復』

(龍斗の方は何とかなったみたいだけど、こっちはこっちで結構拙いわね~。)

 

 

 

有る意味では龍斗以上にピンチな立場にあるマオは、気絶した振りをしながらそんな事を考えていた。

 

 

 

身動きが出来ない以上龍斗がダブルに変身する事も出来ず、今は龍斗がロストドライバーを装着している為に意識の共有も出来ない状況に有る。

 

 

 

…必要な情報は先ほど一通り龍斗がジョーカーに変身する前に伝えたとはいえ、状況は何も好転していないのだ。

 

 

 

(…やっぱり、慣れない事はするものじゃないわね。肉体労働は龍斗、マオちゃんの専門は頭脳労働なのよね~。)

 

 

 

改めて特別な事情でも無い限りは自分が動くべきではないと反省する。そもそも、ファングメモリ無しでは現状の様な状況では役立たずも良い所なのだから。もっとも、ファングメモリが有った所でマオ自身にそれを使う意志が無い、ファングメモリを拒絶している以上何も意味は無いが。

 

 

 

(…やっぱり、ここは龍斗に頼るしかないわね…。)

 

 

 

心の中で溜息を吐きながら、マオはこっちに向かっているであろう龍斗…仮面ライダージョーカーへとそんな思いを向けた。

 

 

 

(取り合えず、私は捕らわれのお姫様気分を満喫するしかないわね。)

 

 

 

そう心の中で思いながら聞こえてくる会話へと耳を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「此処か?」

 

 

 

後ろの惨状を見ない様にしながらジョーカーはスタッグフォンに表示されている地下への入り口の前に立っていた。

 

 

 

二重にされた職員室の壁の奥に有る扉、電子ロックのそれなりに強固な扉は人間の力ならば重量から考えても簡単には開ける事は出来ないだろうが、その扉を隠していた壁も、扉自体も人間を超えた力を持った仮面ライダー…仮面ライダージョーカーの力の前に屈し簡単に道を開けていた。

 

 

 

幸いにも無人の学校の中に入ってからは動物型のドーパント達は出て来なかった。流石にハードボイルダーを校舎の中で走らせるのは、どうかと思ったので入る前に停車させて止めておいたが。

 

 

 

(…一瞬、遠慮なく走らせようかと思ったけど…流石にな。)

 

 

 

飽く迄そう思ったのは一瞬だけ。ハードボイルダーの機動力が無いと言うのは辛いがそれでも、校舎と言う狭い空間の中でハードボイルダーのスピードは逆に仇になるだろうと判断した結果でも有る。

 

 

 

扉の先に有る暗い階段を降りる前に扉にパンチを打ち込んで歪ませ、無理矢理奥まで扉を押し込み二度と閉じない様に開くと階段を降りていく。

 

 

 

「っ!? …ここは…似てる…。」

 

 

 

微かな明かりだけしか存在しない階段を降りて、通路を歩き広い場所に出た時、ジョーカーはそう呟く。

 

 

 

…その光景は初めて見る物だったが確かに似ていた。それは忘れもしない…『ビギンズナイト』の夜に見たガイアメモリの製造工場に似ていた。

 

 

 

だが、それにしては疑問が幾つも有る。マオが言うには地球の本棚を持ったマオの存在が無い以上、異質な存在である幻獣型以外のガイアメモリは製造できないはずらしいのだ。例外的な存在である幻獣型ガイアメモリはこの世界に存在している記憶だけでは完成できないはずらしい。

 

だが、この工場ではプロダクトモデルと呼ばれる機械部分が剥き出しになった性能の劣るガイアメモリが大量に作られていた。

 

 

 

そして、異質とも言えるのはその中央に有り、己が全てのメモリを生み出していると言う様な主張を持った一つのメモリだ。

 

 

 

「取り合えず…あのメモリを叩き壊すか。」

 

 

 

 

 

『それは少し待ってもらおう。』

 

 

 

 

 

三度目のマキシマムを使って中央に座しているガイアメモリを破壊する事を決めたジョーカーの耳に工場のスピーカーからそんな声が聞こえてきた。

 

 

 

聞こえてきた声に一瞬気を取られると工場の中央に置いてあるメモリを何者かが手に取っていた。

 

 

 

「まさか、噂の仮面ライダーがこの工場の事を嗅ぎ付けられるとはね。」

 

 

 

「…ここはミュージアムの工場なのか?」

 

 

 

返事は期待していないが、まだ人質を助けては居ないのだ。引き続きバットショットとスタッグフォンを使って工場の中の探索を続けている。その為に少しでも会話をして時間を引き伸ばす必要が有る。

 

 

 

「いや。私達はミュージアムとは関係ない。だが、この素晴らしい商品を彼等ミュージアムだけで独占するのは良くないとは思わないかね?」

 

 

 

そう言って男が握るのは大量のプロダクトモデルのガイアメモリ。

 

 

 

「だが、苦労して手に入れたサンプルを元に量産してみたのだが、性能が低い物しか作れないのだよ。」

 

 

 

「…なるほど…。要するに、お前等はガイアメモリの海賊版を作ってるって訳か?」

 

 

 

今回の事件で戦ったドーパント達はどれも従来のドーパント達よりも弱かった。それは性能が遥かに劣る劣化版…海賊版のガイアメモリによるドーパントだからと言う訳なのだろう。

 

 

 

「海賊版とは失礼な。」

 

 

 

「黙れよ。お前の所為で犠牲になった動物達の分まで叩きのめしてやるから覚悟しろ。」

 

 

 

「ふっ、残念ながらこのメモリはミュージアム謹製の代物だ。」

 

 

 

 

 

『CHIMERA!』

 

 

 

 

 

ガイアウェスパーが鳴り響くと男は自身の腕に差し込む。キメラメモリが男の中に消えると男は山羊の頭に胴体が獅子、蛇の頭を持った尾が生え、左足の先には虎、右足からは狼、肩には牛と羊の頭を持ち、他にも無数の動物の頭で構成された不気味なドーパント、『キメラドーパント』へとその姿を変えた。

 

 

 

「…気色悪いドーパントだな。」

 

 

 

「ふふふ…ミュージアムでも限定品らしいよ。」

 

 

 

笑いながら告げるキメラドーパントの言葉にジョーカーはそれが幻獣型ガイアメモリと言う事を理解する。拳を握り締めながら…一度はイクスと協力して、二度目はダブルとして戦った相手にジョーカーとして挑む事に対する不安を押し殺しながら、

 

 

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!」

 

 

 

立ち向かう。

 

 

 

「ふん!」

 

 

 

ジョーカーの渾身の一撃をキメラドーパントは羊の肩の有る左腕で受け止め、牛の肩を持つ右手で殴り飛ばす。

 

 

 

「うわぁ!!!」

 

 

 

ジョーカーの体を軽々と吹き飛ばし、キメラドーパントの胸の獅子の顔が咆哮を上げる。

 

 

 

「くっ、何を…。」

 

 

 

咆哮と共にプロダクトモデルのガイアメモリが無数の獣となって一斉にジョーカーへと襲い掛かる。

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

とっさに襲い掛かってくる獣を殴り飛ばすと獣達はガイアメモリに戻り床に落ちて割れるが、ジョーカーが迎撃できる数よりも彼へと襲い掛かる獣達の数は遥かに多い。

 

 

 

獣達がジョーカーの体を拘束すると、キメラドーパントは胸の獅子の頭から火炎弾をジョーカーに向かって放つ。

 

 

 

「ちょっと待て、それはどう言う記憶が有ればそんな事が出来る!?」

 

 

 

思わずそんなツッコミを入れたジョーカーに罪は無いだろう。

 

 

 

動きを止められながら無防備な体勢で火炎弾が直撃しジョーカーの体が吹き飛ばされる。それと同時にジョーカーを拘束していた獣達がガイアメモリに戻って砕け散る。

 

 

 

「ハァ…ハァ…。っ!?」

 

 

 

立ち上がったジョーカーの体をキメラドーパントの蛇の形をした尾が拘束し、そのまま壁や周囲の機材へと叩きつけ別の壁に向かって投げ飛ばす。

 

 

 

「ガァ!」

 

 

 

ジョーカーを拘束していた尾が離れるとゆっくりとジョーカーの体は床に向かって倒れる。

 

 

 

(こ、こいつ…強い…。)

 

 

 

確実に能力だけならばダブルでなければ勝ち目は無いだろう。そんな事を確信させる程に目の前のキメラドーパントは強い。

 

 

 

そんな事を考えている一瞬でジョーカーとの距離を詰め、首を掴んだまま壁へと向かって突進しジョーカーを叩きつける。

 

 

 

「ガハッ!」

 

 

 

それと同時に限界を迎えたためかジョーカーへの変身が解除され、ロストドライバーからジョーカーメモリが抜けると、床に落ちたロストドライバーはメモリブレイクされたガイアメモリの様に砕け散った。

 

 

 

「くっ、ここまでかよ…。」

 

 

 

「ふっふっふっ…トドメだ。ぐわぁ!」

 

 

 

そう言ってキメラドーパントが腕を振り上げた瞬間、龍斗を助ける様にバットショットが目の前でフラッシュを光らせた事で目を押さえて苦しみだし、スタッグフォンの突進が続く様にキメラドーパントの体にぶつかる。

 

 

 

「お前ら…。」

 

 

 

「やっほ~、ボロボロだけど、間に合った様ね、龍斗。」

 

 

 

聞き覚えの有る声が響くとそこには拘束されているマオの他にも数人の女性が居た。

 

 

 

「マオか?」

 

 

 

「『マオか?』じゃないわよ。随分と派手にやられたわね。もう少し戦える?」

 

 

 

その言葉を聞きながら、メモリガジェット達がキメラドーパントを足止めしている間に龍斗はマオに近づいて、彼女を拘束してあった縄を解く。

 

 

 

「ああ…あいつを殴り飛ばすまでは寝てる訳にはいかない!」

 

 

 

「ど~かん♪ マオちゃんも叩きのめさないと気がすまないのよね~。」

 

 

 

マオの返事に満足気な笑みを浮かべて二人がガイアメモリを取り出し、龍斗がダブルドライバーを装着すると、マオの元にもダブルドライバーが現われる。

 

 

 

バットショットとスタッグフォンがキメラドーパントから離れると、

 

 

 

「な、何をする気だ、お前達!?」

 

 

 

 

 

『JOKER!』

 

 

 

 

 

「決まってるだろ?」

 

 

 

 

 

『CYCLON!』

 

 

 

 

 

「貴方を叩きのめす…それだけよ。」

 

 

 

 

 

静かに告げられる言葉…それが二人の持っている怒りを代弁している。

 

 

 

「「変身!!!」」

 

 

 

 

 

『CYCLON!/JOKER!』

 

 

 

 

 

緑と黒の風が吹き、マオの体が倒れると龍斗の姿を仮面ライダーW・サイクロンジョーカーへと変える。

 

 

 

「背中を押されるまで行動できなかった…それでも、二つの命を犠牲にしてしまった…。」

 

 

 

『私がガイアメモリを作った所為で…貴方達の犠牲になる命が幾つも出た…。』

 

 

 

「『さあ、オレ(私)達は罪を数えた! 次はお前(あなた)の番だ(よ)!!!』」

 

 

 

そして、ダブルはキメラドーパントを指差して高らかと宣言する。

 

 

 

「『さあ、お前の罪を数えろ!!!』」

 

 

 

突きつけられるは断罪の宣言。風都を守る二色の風が今ここに現われる。

 

 

 

「そんな物…知ったことか!!!」

 

 

 

突進してくるキメラドーパントを足払いで転ばせると、そのままダブルは工場まで出る。

 

 

 

「き、貴様!!!」

 

 

 

ダブルを捕まえ様と咆哮を上げガイアメモリを獣に変え、蛇の尾を操りダブルを捕獲しようとするが、

 

 

 

 

 

『LUNA!/METAL!』

 

 

 

 

 

仮面ライダーW・ルナメタルへとフォームチェンジすると鞭状になったメタルシャフトを振るい次々と獣達を打ち落としていく。

 

 

 

「二度も同じ手を喰らうかよ!」

 

 

 

『フッフッフッ…今は私も居るしね~。えい!』

 

 

 

メタルシャフトが蛇に撒きつき、そのまま自分の方へと引き寄せると最大限に伸びた所…キメラドーパントの体が動きそうのなった瞬間、

 

 

 

『今よ、龍斗!』

 

 

 

「ああ! オラァ!!!」

 

 

 

「ギィャァァァァァァァァァァァァァァァァアア!!!」

 

 

 

メタルサイドのパワーを活かして蛇の尾を中央から引き千切る。悲鳴を上げて地面に倒れるキメラドーパントを

 

 

 

 

 

『HEAT!/JOKER!』

 

 

 

 

 

「オラ!!!」

 

 

 

『えぇい!!!』

 

 

 

ヒートジョーカーへとチェンジし、ジョーカーの時のお返しとばかりにキメラドーパントを殴りつける。

 

 

 

「グワァ!!! ガハァ!!!」

 

 

 

『この調子で押してくわよ! 反撃の隙を与えちゃダメ!』

 

 

 

「分かってる! 散々甚振られたからな!」

 

 

 

『そう意味じゃないんだけどね。…はっきり言って使用者に危険すぎるメモリよ、あれは。…無数の動物の記憶を無理矢理一つに纏めて一つのメモリに入れた物。試験的にこの世界で作った…幻獣型のガイアメモリって事になるわね。』

 

 

 

「…おい、それって…。」

 

 

 

『…単一のガイアメモリ、それも動物限定版の…私達(ダブル)と言う事になるわね。』

 

 

 

「…確かに俺一人じゃ勝てないわけだな。」

 

 

 

『しかも、私達が私と一つになる事で同時に二つのメモリを使えてるけど、向こうは一人で…。確実に命を落とすわね…あのメモリを使い続けてると。無理矢理使い続けてる訳だからね。』

 

 

 

「やれやれ…仕方ないな。マオ…先生から教えてもらった探偵の心得の一つ…知ってるか?」

 

 

 

『興味深いわね。何?』

 

 

 

「…探偵たる者…犯人でも人を死なせてはいけないってな!!!」

 

 

 

 

 

『CYCLON!/JOKER!』

 

 

 

 

 

電子音と共にサイクロンジョーカーへとチェンジすると、そのままダブルはキメラドーパントへと向かっていく。

 

 

 

「貴様!!!」

 

 

 

ダブル以上のスピードで向かってくるキメラドーパントに対して、ダブルは攻撃を避けながら正確に反撃を放っていく。

 

 

 

「何故だ!? 何故避けられる!!!」

 

 

 

『足元を見てみたら? 大事な出来損ないのガラクタが壊れるわよ。』

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

ダブル(マオ)の言葉に足元を見るとキメラドーパントの足元では大量のプロダクトモデルのガイアメモリが砕けていた。

 

 

 

「そう言う事だ。お前が幾ら早く動いても壊れるメモリの音が動きを教えてくれる。」

 

 

 

『それだけ早いとトップスピードの時は急に方向転換や停止は不可能よね。相手の動きを読んでカウンターを打ち込むのは簡単に出来るわよ!』

 

 

 

「お、おのれ…おのれぇぇぇぇぇぇえ!!!」

 

 

 

「これで決まりだ。」

 

 

 

『さあ、改めて…貴方の罪を数えなさい!!!』

 

 

 

 

 

『JOKER MAXIMAM DRIVE!』

 

 

 

 

 

響き渡る最後を告げるガイアウェスパー。風に包まれながら天井近くまで上昇し、ダブルの体が半分に分かれて緑と黒のエネルギーに包まれたキックを時間差で打ち込む。

 

 

 

「『ジョーカーエクストリーム!!!』」

 

 

 

「ぐ…ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」

 

 

 

ジョーカーエクストリームの直撃を受けてキメラドーパントは爆散、吹き飛ばされた男はそのまま床に倒れ、体内から排出されたガイアメモリが砕け散る。

 

 

 

「よし、あとは人質とこいつを外に運び出して警察に通報だな。」

 

 

 

『そうね。他の仲間の事も白状させないといけないしね。』

 

 

 

そう言ってダブルが攫われた女性達とマオの体とキメラドーパントだった男を校舎の外に運び出した時、工場を爆発が襲った。

 

 

 

「な、何だ!?」

 

 

 

『…証拠隠滅…。ミュージアムの方の仕業って考えた方が良いかもね。』

 

 

 

工場を襲った爆発は、地下だけでなくカモフラージュの為の校舎まで包んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某所…

 

 

 

「た、頼む…助けて…ギャー!!!」

 

 

 

「フニャー!!!」

 

 

 

スミロドンドーパントが一人の男…ガイアメモリの密造をしていた男の仲間の男の心臓にその爪を突き立てる。

 

 

 

「こっちも終わったか。ミック、良くやった。ご褒美に父さんにご馳走を用意してもらおうな。」

 

 

 

凍也はスミロドンドーパントの頭を撫でながら褒めていると、スミロドンドーパントの体かメモリが抜けてガイアドライバーを巻いた一匹の猫に変わる。

 

 

 

その猫、ミックを抱き上げながらマンティスフォンを閉じて別の場所に視線を向けると、

 

 

 

「義兄さんの方も終わったようですね。」

 

 

 

「ああ、彼等の持っているガイアメモリは仮面ライダー君がブレイクしてくれたようだからね。」

 

 

 

青い騎士の様な姿のドーパント、『ナスカドーパント』へとそんな言葉を投げかける。

 

 

 

「これで密造組織の痕跡は消去できましたね。」

 

 

 

「キメラメモリの男は良いのかい? 彼が一応ボスなんだろう?」

 

 

 

「ええ。キメラメモリに呑まれて…精神を食われました。メモリブレイクされたと言っても…いえ、寧ろそれが原因で…恐らくは廃人でしょうね。」

 

 

 

「なら、私達が手を下すまでもないと言う訳だね。」

 

 

 

「ええ。幻獣型メモリの実験品『キメラ』。機能こそ問題は無かったんですけど…流石に無理矢理一つのメモリに詰め込むのは悪影響以外は出ないと言う事ですか。」

 

 

 

凍也の言葉に頷き、ナスカドーパントと凍也はその場を立ち去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

探偵事務所…

 

 

 

『こうして、簡単な事件から発生したガイアメモリ密造組織に関わる事件は解決した。結局、オレは背中を押されなきゃ何も出来なかった。……やっぱり、オレは…半人前以下だな。』

 

 

 

「でも、捕まえた相手も廃人同然で話しも聞けないらしいわね~。」

 

 

 

「それに、遺体が発見されたって言う話も…多分…。」

 

 

 

「海賊版のガイアメモリを作った連中に対するミュージアムの報復って所ね。あの行動って見事にミュージアムの逆鱗に触れちゃった気がするのよね。」

 

 

 

マオの言葉を聞くと思わず納得してしまう。そして、机に突っ伏しながら、

 

 

 

「マオ…。」

 

 

 

「ハウ!? な、なに?」

 

 

 

地獄の其処から響いてくる様な声音で言ってくる龍斗に対してそんな反応を見せるマオ。

 

 

 

「…もう無茶するなよ。頼りないだろうけど…オレは…お前の相棒なんだからな。」

 

 

 

「…………。了解♪」

 

 

 

嬉しそうにそう答えて後ろから抱きつく。

 

 

 

 

 

EX11 END

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