「…結局、逃げられちゃったわね、あのドーパント。」
「ああ、折角の手掛かりだったのにな。」
そんな事を言っている二人だが………全力でそのドーパントに対して確実に死ねる手段を取ろうとした事はいいのだろうか?
「ああ、依頼人に一度報告に……。」
そう話している間に二人が和泉和菓子店の前に着くと、
『やめておくれ~!』
店の中からそんな叫び声が聞こえてきた。
「やめておくれ~!」
「うるさいんだよ! 安心しな、百倍にして返してやるから!」
とうとう親の…店の貯金にまで手を出した様子の優子。そんな優子に泣きつきながら、それを阻止し様としている両親といった構図が店の中で繰り広げられていた。
「龍斗~、どうするの、あれ?」
「ああ。………流石に見てられないよな。」
そう言って店の中に入り、優子の前に立ち塞がると、その手に持っている通帳を取り上げ、それを両親の方に投げ渡す。
「何だよ、てめー!?」
「いい加減にしとけ、自分の親を何だと思ってるんだ?」
「はぁ~…? なんだ、てめぇは!?」
「ただの客「探偵さん!!!」……ただの客で通すつもりだったんだから、ばらさないで欲しいんだけどな…。」
龍斗自身は偶然通り縋っただけのただの客として通すつもりだったが、当の依頼人からばらされてしまった。もっとも…龍斗は正式な探偵と言う訳ではないが…。
「何だ、てめぇ、探偵か!? あたしを尾けさせやがったな!!! ざけんなよ!」
「ヒィ!」
「まあ、正しくは探偵としては見習だけどな…。」
怒鳴りながら優子が椅子を蹴り、それで両親は萎縮する。そんな両親の様子を見兼ねた龍斗は、ここまでの調査で得た情報を踏まえた上でミリオン・コロッセオの実体を話す。
「よく聞け、ミリオン・コロッセオって奴は…「怪物が経営しているガジノって言いたいんだろう!? 知ってるよ!」…知っていてあんな所に…。」
「あんな所? バカ言うなよ、誰がやっていようが関係ない。あんなスリリングな場所は他にないんだから……。」
「…………。」
何かに酔っている様な恍惚の表情を浮かべながら優子はそう言った。龍斗は彼女の言葉を無言のまま聞いていたが、そこまで聞くと、彼女の中に僅かでも理性と両親が残っている事を信じて口を開く。
「あんた…金と家族、どっちが大事なんだ!?」
「金に決まってんだろ! 金の無い家の何が楽しいんだ!!!」
「そんな物間違ってる…。無くしてからじゃ遅いんだ…。絶対に止めて見せる!!! オレ達がな!!!」
「は、だったら止めてみなよ、行き方も分からないウスノロ探偵さん!」
そう言って優子はミリオン・コロッセオに向かう。
「ん~…結局、止められなかったわね~…龍斗。…どうしたの、龍斗?」
歩き去って行く優子を見送りながら、マオが店の中に入りながら、残念そうにそう言うが…龍斗は彼女の言葉を聞く様子もなく、何かを考え込んでいる。優子の先ほどの言葉によって龍斗はヒントを与えられた。
「…そうか…行き方か…。行き方に何か秘密が有るんだ。」
「お願いします、探偵さん。あの子を…あの子をどうか…。」
泣きながら両親は龍斗達に何度も頭を下げる。
「分かってます。必ず…止めて見せます。」
「でも、どうするの? 行き方を調べるって…。」
「…そうなんだよな…所詮はオレ達は一介の高校生だしな…。」
方法としては園咲若菜のラジオを放送しているラジオ局『WIND WAVE』に行ってミリオン・コロッセオについて投稿された葉書に目を通す事なのだが、探偵と言っても所詮は見習で一介の高校生でしかない。
「仕方ない…刃野さんに相談してみるか。」
「あ~…この場合、それが賢明かもね。」
自分個人ではどうしようもない以上、スタッグフォンを取りだしながら…最終手段として…確りとした大人に頼る事にする龍斗であった。
数時間後…探偵所
「そうですか、警察も捜査してたんですね。」
『ああ、この事とコロッセオに関わっている事を黙っている代わりに…いつも通り情報頼むな。』
「分かってますって。」
最初はなんとかラジオ局に入れれば良いと言う程度で相談してみたが、幸いにも警察の方もミリオン・コロッセオについて捜査をしていた様であり、龍斗達の欲していた情報も刃野の元に有ったのだ。
刃野のしたたかさに苦笑を浮かべつつ、刃野から告げられる情報をメモしていく。
「木枯らし坂…あとは十字交差点…。」
知りたかった情報を一通りメモし、刃野に礼を言って電話を切ると、マオへと向き直る。
「あ、キーワードが手に入ったみたいね、マオちゃんの出番~?」
「ああ、検索を頼む。」
「了解!」
龍斗の言葉にそう答え、マオは意識を地球の本棚の中へと飛ばす。
「さ、検索を始めましょうか♪ 検索項目は『コロッセオへの行き方』でいいわね?」
「ああ、キーワードは…『風都』、『ギャンブル』、『コロッセオ』。」
龍斗がキーワードを告げて行く度に本が消えているがまだ沢山の本が残っている。完全に絞り込めていない。
「全然ね。他にキーワードは?」
「それで十分…あとは刃野さんから聞いた投稿の地名を入れてくだけだ。…いいか?」
「オッケー。」
「先ずは木枯らし坂、次に十字路交差点、中央街道…。」
次々にキーワードを言っていくと本や本棚が大量に飛んで行き、最期に“2冊”の本が残る。
「う~ん、ニ冊も残っちゃったわね~。まあ、両方見れば大丈夫よね♪」
二冊だけなら絞り込む必要もなく、両方とも直接見て調べれば言いと考えて両方の本を手に取ると、一冊の本に『ROUTE BUS』の名前が浮かび上がる。
「ビンゴ! こっちね♪」
その本の内容を見て、検索対象で有ると堪忍すると、残ったもう一冊を本棚に戻し、マオの意識は現実へと戻る。…だが、そのもう一冊に書かれていたタイトルは…『ミッドチルダ』と有った事をマオも龍斗も知らなかった。
「ミリオン・コロッセオへの行き方の秘密は路線バスよ。」
現実に戻ってきたマオは龍斗に向かってそう告げる。
「路線バスか。なるほど…確かにあの時も…。」
「路線バスが走ってたわよね。」
マオの言葉に最初に優子を見失った場所の事を思い出してみると、確かにあの時も路線バスが走っていた。
「と言う事は…この街の何処かを通常運行のバスの振りをした闇バスが走っている…。しかも、その運行時間や周回ルートを知っているのはミリオン・コロッセオの客だけ。」
「なるほどね。そうすれば、ミリオン・コロッセオへの行き方はお客さんしか知らないから、秘密は知られないって訳ね♪ と・う・ぜ・ん、お客さん達は話す訳はないから、安心って事ね♪」
龍斗の言葉にそう答えながら、マオはホワイトボードに闇バスのルートを書き込んで行くのだが…。
「変ね。」
手を止めてマオがそう呟く。
「どうした?」
「うん、闇バスって、ルートが一定じゃない上に、途中で消えてるのよ…。」
「…確かに変だな。」
「……そうなのよね。まあ、最終的にそのバスが何処に行くのかは分からないけど、この日のこの時間に、ここを通る可能性が一番高いわ…。」
マオはそう言って中央通りの近くのカーブに明日の日付と時刻を書き込み丸を付ける。
「……なあ、マオ……。」
「ん? マオちゃんがどうかしたの♪」
「お前……何か無理してないか?」
「う~ん、心配してくれるのは嬉しいけど、マオちゃんは絶好調よ♪」
何時もと変わらない様子のマオだが、彼女の様子は龍斗の目には何処か無理している様にも見えた。ダブルが誕生した夜…ビギンズナイトの出会いの瞬間の今のマオの姿は口調も様子も違うが彼女の様子と何処か被ってしまうのだ。
「そうか…。だけど、無理だけはするなよ。」
「龍斗こそ、無茶はしないでよ♪ 明日は私は邪魔にならにないように、こっちに居るから、何か有ったらリボルギャリーで行くわね♪」
「ああ、頼りにしてるよ、相棒。」
園咲家の屋敷の一室…
行われているのはミッドに居る凍也の活動の進行状況の報告。
「なるほど、これが、新型のガイアメモリか?」
「ええ、ミッド製の試作型ガイアメモリです。ただ、まだプロダクトモデルの域を抜けていないのが現状です。」
そう言って凍也は琉兵衛との間に有るテーブルの上に三つのガイアメモリを置いて、そんな事を話していた。
一つは龍…ドラゴンと言うべきだろうか? ドラゴンが『D』を書くようなマークを付けた機械部分が剥き出しとなったドラゴンのガイアメモリ『ドラゴンメモリ』のプロダクトモデル。
一つはグリフォンが『G』を書くようなマークを付けたガイアメモリ『グリフォンメモリ』のプロダクトモデル。
一つは蛇が『S』を書く様なマークを付けたガイアメモリ『サーペントメモリ』のプロダクトモデル。
「三つとも、中々良さそうじゃあ無いか。」
「ええ、既にイクスドライバーとロストドライバーをベースにした新型ドライバーの設計も終わっています。」
「そうか、そうか。」
満足げに頷く琉兵衛にミックを頭に乗せた凍也は苦笑を浮かべながら、
「新型メモリや新型ドライバーの方はぼくと言うよりも、出資先の方が興味を持ったらしく、張り切って進めてくれているんですけどね。」
「いやいや、上手く人を動かすのも才能だよ。」
(……い、言えない……単純にドライバーのデータとガイアメモリをあげただけなんて…。)
…どうでも良いが、報告してないが実は凍也用のメモリガジェットや専用マシンも作って貰ったりもしているのだ。
翌日…マオに指定されたルート付近…
そこで龍斗はハードボイルダーに跨り、時間が来るのを待っていた。
「…そろそろだな…。」
龍斗が注意深く目の前の道路に視線を向けていると、バス停のない場所に一台のバスが停車し、着飾った大勢の乗客が乗車する。間違いなく、それがミリオン・コロッセオへと向かう闇バスなのだろう。
「…バス停のない場所に止まった…。あれが、目的のバスか。」
闇バスが発車した所で龍斗もヘルメットを被り、ハードボイルダーをスタートさせ、距離を取りながら闇バスの後につける。
ある程度距離を取り尾行を続けていたが、二つ目のカーブを曲がった所で闇バスの運転手が龍斗の尾行に気付き、スピードを上げ他の車を無理矢理追い越して行く。
「チッ! 拙い、気付かれたか!? …それにしても…なんて危険運転を…隠す気はないのか? ここで逃がしたら、拙いな。」
その後もバスは無理矢理追い越しを行い続け龍斗を引き離そうとするが、龍斗は確りと追跡を続けて行く。そして、その途中で一台の車にぶつかり、その車がハードボイルダーの進路を塞ぐが、それをジャンプでかわす。
「追いついたぞ!」
龍斗とハードボイルダーが闇バスの横に付いた所で闇バスの運転手は、ガードレールで前後以外の逃げ道を無くしたハードボイルダーに車体をぶつける。
「なに!? うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
倒れながら道路を転がって行くハードボイルダー…そこには主である龍斗の姿は無かった。
「あ…危なかった…。」
ガードレールとバスの車体に挟まれた瞬間、龍斗はハードボイルダーを乗り捨て闇バスのボンネットにしがみ付く事で難を逃れたのだ。
「ふふふ…。」
「っ!? お前は…。」
聞こえた声に気が着き上を見上げると、ボンネットの上にはマネードーパントが居た。
「まさに招かれざる客だな…蛮族が。」
「言っただろう…お前のカジノはオレ達が潰してやるってな。」
『SPIDER!』
腕の時計、『スパイダーショック』に疑似メモリをセットしライブモードに変形したスパイターショックが龍斗を突き落とそうとするマネードーパントに襲いかかっている間に闇バスのボンネットの上に上り、
『BAT!』
バットショットをライブモードに変形させ、スパイダーショックの発信機を取り付けると、バスの車体に取りつかせる。
「頼んだぞ。」
自分での追跡を諦め、発信機とバットショットでミリオン・コロッセオの位置を掴もうとし、マネードーパントと向き合うと、ダブルドライバーを装着し…伏せる。
「ん? うわぁぁぁぁあ!!!」
龍斗の行動を疑問に思って後を振り向くと看板が迫って来て居たのだった…。それを慌てて伏せて避けるマネードーパント。
龍斗とマネードーパントは改めて立ち上がり向き合うと…
「マオ!」
「オッケー!」
ガレージのソファー…態々リボルキャリーの中に入る場所に配置したソファーに座っていたマオがダブルドライバーに気付き、サイクロンメモリのスイッチを入れる。
『CYCLON!』
『JOKER!』
「「変身!!!」」
響き合うガイアメモリの音と二人の叫び声、サイクロンメモリを差し込み、マオが龍斗の元へと魂を送ると、具現化したそれを押し込み、ジョーカーメモリを差し込み展開する。
『CYCLON!/JOKER!』
二人で一人の仮面ライダー『仮面ライダーW・サイクロンジョーカー』へと変身する。
ガレージの中では意識を失ったマオが座っていたソファーに倒れ込む。
「宣言通り、今日が閉店日にしてやるよ…物理的にな。」
「ほざくな!」
「『はぁ!!!』」
パンチを主体とした格闘戦へと持ち込み、マネードーパントはそれを受け続ける。
『あ! 逃げた!』
「待て!」
そして、マネードーパントがボンネットから飛び降り、それを追ってダブルも飛び降りる。
『……でも、相手が逃げたなら、あのままバスの上に乗って居ても良かったんじゃないの?』
「…………。」
そんな
『まあ、発信機とカメラも付けて有るし、私もあの悪趣味ドーパントを叩き潰すのは魅力的で賛成だけどね~。』
「そうだな…物凄く残念だけど…あの成金ドーパントを跡形も無く消すのは後回しだ。仕事優先。」
怒り全開でそんな会話を交わす二人であった。そして、急いで闇バスを追跡しようとすると、背後からマネードーパントが背後からダブルへと向けて大量のコインを放つ。
「そんな攻撃!!! …だったら…これだ!」
コイン攻撃を避けながらダブルはメタルメモリを取りだし、そのスイッチを入れる。
『METAL!』
ジョーカーメモリを外し、メタルメモリを差し込む。
『CYCLON!/METAL!』
派生フォームにして、龍斗愛用のフォームであるサイクロンメタルへ変わり、風を纏ったメタルシャフトを振るい竜巻を起こしコインを弾く。
「ええい、お前は幾つメモリを持っているんだ!? 私でも一つしか持ってないのに!!!」
「合計六つで、全部市販されて無いレアモノだ!」
『ふふん、いいでしょう♪』
イラ付きながら叫ぶマネードーパントを挑発する様にダブルは自慢気に自分達の持っているメモリの数を言う。
「さて、覚悟は良いか!?」
『うふふふ…楽に死ねると思わないでね~♪』
風を纏うメタルシャフトによる棒術で攻撃を加えて行き、強力な一突きでマネードーパントを突き飛ばし。
「はぁ!」
立ち上がったマネードーパントとの距離を詰め、メタルシャフトを振り上げ顎の部分に打撃を加え上空に打ち上げた所に、
『えい!』
廻し蹴りを放ち吹き飛ばす。
「まだまだぁ!!!」
『うふふふ~♪ …この程度で済ませる訳は無いでしょ~?』
殺る気満々と言った様子でメタルシャフトを構えながらダブルはマネードーパントとの距離を詰めて行く。
「くく、確かに驚いたが、君に私は倒せんよ。」
実力的に追い詰められながらも、余裕を見せつけながらマネードーパントは自分の切り札と言う物を取り出した。
「ほ~?」
『何を出すか見せてもらおうじゃない?』
「私の腹の中にはコインが一杯だ。…私を倒せばコインは全て砕ける!」
「『そんな物知るかァ!!!』」
宣言したマネードーパントに思いっきり怒り全開の叫び声と共にメタルシャフトを思いっきり腹に叩きつける。
「ま、待って…お、落ち着け、落ち着いて私の話しを…ブヘェ!」
今度は、顔面にメタルシャフトの突きを叩きつけられる。
「た、頼む、話を聞いてくれ…こ、このコインはただのコインじゃないんだ…。」
「なに?」
必死になってそう言うマネードーパントにダブルはマネードーパントへの追撃を止める。
ダブルが動きを止めるとマネードーパントは一枚のコインを手に取り、それをダブルに見せる。そのコインには『GORO MURASAME』と彫られていた。
「あれは…あの時の人の名前…。」
『まさか…あのコイン…。』
「その通り、このコインには客達のライフコインが詰まっている。我がミリオン・コロッセオでは金の無い客達は自らの命を賭けて戦う事が出きるのだよ!」
更に多くのコインを取り出し、マネードーパントは嘲笑う様に言葉を続ける。
「彼らは愚かにも全てを捨ててまで、まだ勝負がしたかったそうだ。仕事、我が家、家族さえも失ってもな!」
「お前…なんて事を!!!」
『……家族……? ……我が家……?』
マネードーパントの言葉に怒りを露にする
母がいて…妹がいて…父が居る。そんな当たり前の光景がマオの意識の中に表れる。
ソファーに倒れているマオの閉じられた瞳からは涙が零れ…
『い…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!』
マオは錯乱し、ダブルの動きが止まってしまう。
「マオ……? どうした、マオ!?」
マオの異変に気付いた
そんな隙だらけ、無防備になったダブルの様子を敵であるマネードーパントが見逃す訳はなく、それを好機と判断し、今までの恨みとばかりに攻撃を仕掛ける。
「食らえ!!!」
「っ!? うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
動けないままダブルはマネードーパンの攻撃をメタルの右半身で受ける。
「ふん、やられた分の一割は返させて貰ったぞ。私も君の相手をして居るほど暇ではないのでね。」
マネードーパントの足元に魔法陣が展開され、姿を消す。
「…今のは…『転送魔法陣』って奴か?」
姿の消えたマネードーパントを眺めながら、ダブルはそんな事を呟く。
(…魔術師…いや、あれは正しくは『魔導師』って奴か…。)
そう考えながらガイアメモリを外し、変身を解除すると龍斗は発信機の信号からミリオン・コロッセオの位置を確認するべく、スパイダーショックに視線を向ける。だが、
「…反応が…ない? だったら!」
今度はスタッグフォンを取りだしバットショットから送られるカジノの中の映像を見様としたが、
「…こっちもダメか?」
バットショットから送られてくる映像も、何も映像が送られてこない状態が続いていた。
「…これって…どう言う事だ? まさか、ミリオン・コロッセオは…“この世界にない”のか?」
単純にバットショットやスパイダーショックの発信機が破壊された可能性も有るのだが…最悪の可能性としてそんな考えさえ浮かんできたのだ。
だが、そう考えれば色々と疑問に説明がつく部分が有るし、バットショットも別の世界から映像は送れないし、別の世界からの信号などキャッチできる訳がない。
「…確認の為にもミッドチルダに行く必要が有るか…。…やれやれ…マオの事も心配だけど…。…あまり関わりたくないんだけどな…時空管理局とは。」
マオの異変とミリオン・コロッセオの謎。舞台をミッドチルダに移し、仮面ライダーと魔法の物語が交差する。
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