フォースは、霧が立ち込める森の中で迷子になって居た。辛うじて通信は届いているが、かなり危険な状態であった。
「指令?」気がつけば通信すら途絶えてしまった。本当にここはどこなのか、そう風香は考えていた。
「ここではいいデータが取れるといいな。」
「安否確認をして早々、出動できるか?」
社長はそう私に問いかけた。どうやら、私が帰還したのとほぼ同時刻、ジョーカーの本部のある町に次々と怪物が現れたという事らしい。
指令を受けた私が向かったのは病院だ。普段なら白の落ち着きある空間も今は血の色に塗られていた。生き残った医者や看護師がすぐさま患者の治療に向かっている姿も見えた。
凄惨な現場に一瞬、時が止まったかのように感じた。しかし、それをコンクリートの崩れる音が目を覚まさせた。
「まだ生き残りがいたか。さっさと殺せ。」
そこには、赤黒い…錆びた鉄のような色の戦士の姿があった。そして、そいつは無抵抗な市民達を傷つけるよう怪物に指示を出していた。
「そんな事させない!」
私は彼らの前に患者達を守るように立ち、武器を構えた。その姿を、相手は睨むように見た。
「お前も仮面ライダーか。俺の兄貴を殺した存在。消えてもらう。」
お前も…私以外にもあったのだろうか…しかし、彼はどう見ても仮面ライダーだ。
「そういうお前だって仮面ライダーだろ。」
そう聞いた時、あいつはフッと遇らうように笑った。
「仮面ライダー?違うな、俺はネガウォーズ。そして…」
ネガウォーズは変身を解いた。
「湯山白虎。俺の兄貴は仮面ライダーに消された。俺は偽善者である仮面ライダーを許さない。だからこそ、同じ力を使い復讐を果たさんって訳。」
「なら、なおさらこの人達は関係ない筈だ。」
私は、そう正論を叩きつける。しかし、彼は怯む様子を一切見せない。
「俺の復讐は、あいつらが守った世界を破壊する事で果たされる。その理由だけで十分さ。」
そういうと彼はベルトに、鍵のような物を装填した。
「変身。」[仮面ノ絶望…仮面ライダーネガ・ウォーズ…]
白虎は、その姿を再び悪魔に変えた。剣を構え、私達に迫る。
「仮面ライダーが迎える運命は、絶滅と絶望だ。」
「そんな運命、お断りよ!」
私も長き棒状の武器クローバークローザーを構えた。
この様な悪党を暴れさせない、そう決心した私は先制攻撃を仕掛ける。クローバークローザーは敵の剣を次々と弾いていく。右からやってくる剣撃を防ぎ、左足で蹴り倒した。
地面にうつ伏せで倒れているネガウォーズにクローバークローザーを叩きつけた。
「終わりよ…武器を捨てて投降しろ。」右手には、剣が握られたままだ。
「そうかよ…!」
その時、ネガウォーズは背中から昆虫の翅の様な物を開き私を振り払った。
「こいつ…人間じゃない!」
そう察知するも束の間、私は地面に倒れていた。そして、ネガウォーズが剣を胸元に当てていた。
「ここにいる人間を殺されたくなければ、変身を解き投降してもらおうか。」「腐っても正義のヒーローだ。どうすればいいかは分かるよな?」
ぐっ…ここで立ち上がれば、あいつを倒せる。だが、そうすれば人々に危害が…
そう考えると、私が選ぶべき選択は…
「分かった…変身を解く。だから市民には危害を出すな。」
そう言うと、私は変身を解いた。ネガウォーズはその姿を見るとさっきの様に笑った。
「こいつを連れて行け。後でたっぷり甚振ってやる。思ったより良い体してるしな。」
虫唾が走る…抵抗を試みない様にと、彼は怪物を2体使い私を謎の能力で転移させた。
「さて、邪魔は無くなった、今度こそ…」
ネガウォーズは再び怯える市民達の方を向いた。しかし、それを遮る人物が現れた。
「よお。スレーブと共にどこか行ったかと思えば、こんなところで暴れていたとはな。」
彼の目の前に現れた新たな人物。それは、ジョーカーの戦士ではないが、武装をしておりいつでも戦える、そんな雰囲気だった。
「お前は…」ネガウォーズは彼が誰かを直ぐに思い出した。
「高山桐斗、仮面ライダーナキーノ。まさかもう忘れたのか?」
高山桐斗、それはフォース達とはまた別の世界で戦う戦士。そんな彼がなぜここにいるかって?それはまた別の機会としよう。
[センサー!][スナイパー!][ミリタリウムマッチ!]
彼は左腕のナキーノブレスに2つのボトルを装填した。
[Are you ready?]
桐斗「変身!」
[赤き瞳のスナイパー!センサースナイパー!イェーイ!]
黒と灰色がボディに螺旋状になっている。飾り気のない機械的な見た目の中、左眼は謳い文句の様に赤くなっている。これが異界の戦士仮面ライダーナキーノだ。
「お前もこの世界にいる以上、死んで貰うしかないな。」ネガウォーズは剣を向けた。
「迷い込んだネズミ一匹逃さない……軍の連中と変わらないな、やれる物ならそうすると良いさ。」そう言うとナキーノは銃を構えた。
「そうさせてもらう!」その一言を皮切りに剣を持って相手は迫る。
そんな状況でも冷静さを保つナキーノは銃を構えたまま微動だにしない。
そしていよいよネガウォーズの剣先がナキーノの目前まで迫る。彼は完全に勝てると信じていた…その一瞬だった。
「死ねぇ!!」そう剣を振り下ろした先に、ナキーノの姿はない。それどころか背後に居たはずの市民もいない。
「どこへ消えた!!」
「どこだろうな?」その声と共にネガウォーズの背後から銃声が鳴り響く。
「チッ、、卑怯な真似を!」
「戦場に卑怯も何も無い…持てる力は全て使う。それで初めて戦いというものは成り立つ。」再び銃声が鳴り響く。今度はネガウォーズが振り向いた方向とは逆からだ。
「俺とアンタとじゃ踏んだ場数が違う様だな!」
そう言った時とほぼ同時、ネガウォーズの目の前の小石が転がる。それを見た彼は剣をそこへ振り下ろす。
「そこだ!!」
「甘いな!」しかし、それはナキーノの罠だった。再び姿を見せた彼は剣を振り下ろした直後のネガウォーズを右脚で蹴り飛ばした。
「…これが力の差ってやつだ。黒羽風香を返してもらおうか。」ナキーノは倒れているネガウォーズの頭に銃口を突きつけた。
「…言わなかったらどうする?」
「そうだな…この銃が火を吹くことになる。」
「なら、彼女の居場所は一生分からないだろうな。」ネガウォーズは再び笑った。
「本当に引き金を引くぞ。」ナキーノはネガウォーズを睨みつける。
「それはやめて貰おうか。」その時、後ろから風香とは違うまた別の女性の声がした。
ナキーノが振り返ると、そこにはアーサーの姿があった。
「その男は今回の事件の重要参考人だ。殺されては困る。」アーサーはナキーノにそう呼びかける。
「だが、ここで手を下さないとコイツはまた逃げるぞ。」ナキーノはアーサーの考えには賛同しなかった。そう言った直後、ネガウォーズはナキーノの銃を剣で弾き飛ばした。
「またな。」そう言い残しネガウォーズは去っていった。
「…ほら」
ナキーノの変身を解いた桐斗は同じく変身を解いた雪菜に近づく。
「…確かに結果はそうだな。だが、この世界には法がある。そして私たちはそれに従って活動している。だからそういう事は出来ない。」
「…そう。」彼はまだ何か言いたがだったが抑えた。
「それにしても、見たことない装備だな。名前は?」
雪菜は話題を変える。彼女はまだ知らない彼の名前を聞く。
「高山桐斗だ。アンタは?」桐斗は聞き返す。
「私は劔橋雪菜だ。」
「……なんというか、男らしい苗字だな。」桐斗は、彼女の名前に突っ込んだ。が…
「とりあえず本部まで来て貰おうか。」彼女はその部分だけあえて聞き逃したかの様に移送車に案内した。
「…スルーかよ。」彼はそう言った時の彼女の睨みつけた目は一生忘れられないだろう…
「あの男は変身道具に発信機が付いているとは考えないのか?」
その頃、ジョーカーの社長室には白夜総三ともう1人いた。
「逆に誘き寄せているんじゃない?あの男は仮面ライダーに…というよりも俺達に相当の恨みを持っているしな。」
総三の考えに対して男はそう答えた。
「とりあえず、康介には風香君の救出を頼みたい。」
「嫌と言ってもやらせるんだろ?どちらにしろ行くが。」
康介は、そう言うと部屋を後にした。
「次はここのライダーについてだな。」総三も椅子から立ち上がり部屋を去った。
その頃、司令室には先に帰還していた金剛寺朔弥と血城壮介がいた。彼らは雪菜の帰還とともにやってきた見知らぬ男について聞いた。
「その男は?」朔弥が聞く。
「彼は…どうやら黒羽の任務中の失踪と関係がある人物だ。名前は高山桐斗だ。」雪菜は淡々と説明する。
「いくら関係あると言ってもここに部外者を連れてくるのはおかしいんじゃないのか?」壮介が言う。
「俺は情報漏洩も盗むのも趣味じゃない。信用できないのなら撃てばいい。」桐斗はそう返す。
「そう言うことをする奴の常套句だな。本当に撃つぞ。」壮介は朔弥に銃を貸せと言った。桐斗は面倒な奴に話しかけたとため息をついた。
「やめろ。今はそんな事をして居られる余裕は無いはずだ。」雪菜の制止でこの話は後回しとなった。
朔弥は蓮が情報を持ってやって来たタイミングで話を始めた。
「それで、現在の被害状況は?」
「はい、今回襲われた四ヶ所は共に被害甚大、死者も出ているそうです。」蓮は説明を始めた。
「それで怪我人の治療は?」
「本部にいる救護班が民間の病院とともに連携をとり救助活動に当たっています。現在死者は確認されて居ません。」
朔弥は蓮にありがとうと言い引き続き連絡を頼むと言い部屋から出した。
「非常事態…と言う奴だな。」雪菜が言う。
「ああ。これだと、次攻められると俺達では手が負えなくなるぞ。3人しか居ない中で…」
「4人だ。」朔弥の言葉を彼女は遮った。
「4人?高山さんも戦えるのか?」朔弥が聞く。
「ま、一応な。」そう桐斗は答えた。
「信用ならないな…」壮介の呟きを桐斗は睨み返した。
「俺は異世界とはいえ軍の兵器開発に関わって居た。性能も、アンタらの足を引っ張らない程度の自信はあるさ。」
「…分かった。戦力に組み込もう。」朔弥の決断を1人除き了承した。
「ここは…」
風香が再び目覚めた時、自身の身体は十字架にキリストのように縛り付けられていた。
「ようやく目を覚ましたか。」
ネガウォーズ…湯山白虎は風香の目覚めを待ち侘びたかの様に話した。
「…離しなさい!」
「ダメだ。お前はジョーカーとの交渉材料とさせてもらう。お前を解放する代わりに街を火の海に包み込ませるか。それともあんたを見捨てて街を救うか…あの男達がどう選択するのか楽しみだ。」
白虎は、風香の左頬を撫でながら話す。
「…みんなは、街を守る事を選択する。」
「なんでだ?その自信はどこから出ている。」
「私の周りの人間は優秀だ。だからこそ私の命よりも皆の命を優先する。」風香は彼に対してそう言い切った。
「ジョーカーの社長である白夜総三。あんたの所の戦士フォースを殺されたくなければ戦力を放棄しろ。だが、もし放棄しないので有ればフォースはここで死ぬ。さぁ選べ。」
「社長、どうするんですか?」雪菜は総三に聞く。彼はしばらく考えた後、桐斗の方を向いた。
「…君は確か高山桐斗君だったよな。君の世界ならこういう時はどうしているんだ?」
「俺の世界の軍なら恐らく彼女ごと撃つ。ヒトだった化け物を助けることなく撃つ連中だからな。」桐斗はそう答えた。
「…だが、俺は彼女を救えるなら救いたい。無駄な犠牲は産みたくない。」そう付け加えた。
「そうか…君も私と同意見の様だね。」総三は、そう言い桐斗に向かって頷いた。
「という訳で、これより我々ジョーカーは彼らと徹底対抗する。黒羽風香については別で動いているから心配するな。総員緊急配備位置についてくれ。」総三がそう言うと、戦闘部隊は一斉に部屋を後にした。
「俺はどうすればいい?」人が減っていく部屋の中、桐斗は総三に聞く。
「君は、黒羽君が救出された時に保護へ向かって欲しい。通信はこれを使ってくれ。」そう言ってトランシーバーを手渡した。
「それと…」総三は彼を引き止めた。
「健闘を祈る。」総三はそう言って桐斗を送り出した。
「どうやらお前の言った通り交戦するみたいだな。」
白虎は風香に言う。
「そうみたいね。だから言ったでしょ?」
「そうだな…」この結末に彼は少々不服だった。だが彼はこの後更に気分が悪くなる。
その時、教会の扉がガタンと開けられた。そして男が中へと入ってきた。
「その顔…山田康介か…兄の仇を取らせてもらう。」
「確かに、湯山玄武を殺したのは俺だ。だが、あの男は世界を我が物にしようとして居た。放置しておく訳にはいかない。」康介は、彼に対して声を荒げる事なく話す。
「黙れ。俺は知っているんだぞ。怪物の凶行を隠す為に兄を使った事を!」
「やはりねじ曲がっているな…お前はアイツらに騙されている。」白虎と康介の会話に風香は全くついていけなかった。
「黙れ!俺と戦え!!」そう言って白虎はネガウォーズへと変身した。
「仕方ない…変身!」[KAMEN RIDER WAR-Z!]
「あれは!前に資料で見た事がある…仮面ライダーウォーズ。」風香は康介の変身した姿に驚いた。
「あんた、そもそもなんで俺がここに来たのか気にならないのか?」ウォーズはネガウォーズと風香に近づきながら聞く。
「何?」
「それはこう言う事だよ!」ウォーズはそう言うと風香が繋がれて居た十字架を切り倒し彼女を救出した。
「まさか!」
「そのまさかさ。」ウォーズはそのままネガウォーズを蹴り倒した。
「黒羽風香…ここは俺に任せて行け。」ウォーズは、周りに群がるホッパーを切り倒しながら彼女に言う。
「分かりました。」そう言うと風香は教会を後にした。
「待て!!」「お前の相手は俺だ!!」ネガウォーズが追おうとしているのをウォーズは剣で薙ぎ倒した。
「ぐっ…お前にはこれが対処できるのか?」そう言うとネガウォーズはスレーブを再び召喚した。
「なんだ?あれはスマッシュなのか?」康介はそう言っている間にもネガウォーズは風香を追うべくその場を後にした。
「もしスマッシュなら倒せないな…」そう言いながらスレーブに剣を振り下ろす。
狭い場所よりも外でとウォーズは外で戦闘を継続した。
ホッパーは全て撃破したが、スレーブはウォーズが倒せない事を良い事に次々と攻撃を仕掛け気がつけばウォーズは劣勢を強いられて居た。
「どうすれば…」
スレーブは、ウォーズに右腕の強力な一撃を繰り出した。
しかし、それは横から入ってきた新たな人物によって防がれた。
黄色と白色が斜めに混ざり合うその姿、ウォーズにとって見覚えがあった。
「…オオカミとチーターのビルド?」
「ビルド?なんの話だ。俺はアーキブだ。ちょっとバカない仲間とはぐれるわ、通信も使えないわで万事休すでな。で、そんな時にスレーブに苦戦しているあんたを見つけた訳だ。」アーキブはここまでの経緯を簡潔に話た。
「そうか…あの怪物、お前なら倒せるのか?」
「んー…まぁ、あれくらいなら…すぐに。」スレーブを指差しながら彼は答える。その間にもスレーブは仲間を呼びホッパーが大量に発生して居た。
「…雑魚の方は俺の方がよく知っている。スレーブを頼む。」ウォーズは剣を構えた。
「ああ、バッタの方は任せた。」そう言うと2人は敵に向かって走り出した。
アーキブはスレーブに対して神速の格闘攻撃を次々と繰り出す。ウォーズはそのアーキブ達に群がるホッパーを一通り切り倒していく。
「行けるか?」アーキブが聞く。
「ああ。」ウォーズが答えると2人は必殺技を発動させた。
[ready GO!][インスティンクフィニッシュ]
[Re open!][WAR-Z drop!]
2人は地面を蹴り上げ右脚を前に突き出した。2人のキックはスレーブ、そして周りのホッパーを次々と薙ぎ倒した。
2人のキックを受けたスレーブは完全に倒れ戦闘不能へと陥った。それを見たアーキブはエンプティボトルをかざした。
エネルギー自体は回収できたが、中から人は出てこなかった。代わりに死骸となったホッパーが姿を見せた。
「ありがとう…せめて名前を教えてくれないか?」ウォーズが聞く。
「俺は柊宗介。あんたは?」
「俺は山田康介、ウォーズだ。そういえば、宗介は仲間を探しているって言ってたな。もしかしたらジョーカーに行けば何か分かるかもしれない。道は今見えている大通りをそのまま東に向かえば着く。」
「分かった。ありがとうな!」アーキブはそう言うと大通りを走ってジョーカーに向かった。
「そういえば、アイツウォーズって言ってたな…あの男と関係あるのか?」そうぶつぶつと呟きながら走った。
風香は教会からジョーカーに向かって走って居た。
一本の路地が近づいた時、その隙間から誰かに手を引かれた。
「誰!」
「俺だ。桐斗だ。」彼女の手を引いたのは桐斗だった。
「何故ここに?」
「…説明は後だ。」そう言うとトランシーバーを取り出した。
「こちらナキーノ、先程対象を保護した。」
『了解した。全隊員に次ぐ、これより敵が現れ次第攻撃を開始しろ。』
トランシーバーから聞こえた声は総三だった。
「大変だったな。」
「まぁね。それより、もうすぐ大群が押し寄せる。それに対処しないと。」風香は路地から出ようとした。
「ちょっとタンマ、これを使え。」
そう言って彼女に渡したのは銀色のパーツだった。
「強化形態のプロトタイプだ。社長が『役立てろ』との事だ。」
「…ありがとう。」風香はそれを手に取った。
2人は、道の正面に立った。そこには大群のホッパーを連れたネガウォーズの姿があった。
「こうなったら、全て消し去ってやる。」
「やれるもんならやってみな。」桐斗がボトルを構えて言う。
「私たちが止めてみせる!」風香もベルトを装着する。
[Are you ready?]ナキーノのブレスが2人に聞く。
「「変身!!」」2人はそう答えた。
[check!][change!rider Force!]
[赤き瞳のスナイパー!センサースナイパー!イェーイ!]
フォースとナキーノ、2人の戦士はホッパーの大群に恐れもせず武器を構えた。
同刻、ジョーカー本部には既に大軍のホッパーが押し寄せて居た。アーサー、火縄、ホープはそれぞれの持ち場で迎撃している。
「数が多い!」黒い体液を剣で切り裂きながらアーサーが言う。
「一気にやれればいいんだけどな!」ホープは空から迫るホッパーの翅を弓で撃ち抜き続けている。
「今は耐えるしかない!」火縄が銃から弾丸を次々と放ちながら耐えて居た。
「しかしこいつら、数が多いと本当に厄介…まるで蝗害だな。」
ナキーノは銃で次々とホッパーの頭部を撃ち抜いていくが、倒れる数よりも現れる数の方がまだ優って居た。
「このままだと持久戦に…そうだ。これを!」フォースは先程受け取ったアイテムをベルトに装着した。
[next up!rider Second!]
そのアイテムと同じ銀色の装甲が胸部、肩部、頭部を覆った。銀色になったフォースというのが一番近いだろう。フォース・プロト2ndの完成だ。彼女は、大剣ライダーバスターを召喚した。
ライダーバスターを一振りする事でホッパーは次々と倒れていく。
「これなら行ける!」
フォースは強化された身体で徐々に押し始めた。
「チッ、こんな時にあのボトル持ってればな…」ナキーノがそう呟いているとアーキブがやってきた。
「…桐斗。それって、コイツらの事か?」彼が見せたのはミサイルとジェットのボトルだった。
「ん…完全正答、100点だ。何故これを持っているかは聞かないが、何故ここにいる?」
「…色々あったんだよ、カクカクシカジカってやつ。」アーキブがそう答えた。
「説明は0点…まあ良い、丁度望みの物だから許してやる。」そう言うとナキーノはボトルをこの2つに差し替えた。
[ホーミングミサイル!][ジェット!][ミリタリウムマッチ!]
「リトランス」桐斗がそう言うと、新たなアーマーがナキーノの身体に装着される。
[大空を駆けるFlight object!
ホーミングジェット!
イェィ…]
右腕には白きミサイルを装備、背中には黒色の戦闘機のようなウイングを手にしたナキーノ、ホーミングジェットフォームが完成した。
ナキーノは颯爽と背中のウイングで空へと飛び立った。そして右腕を構えミサイルを2発地面に放った。
それらの爆炎でホッパーは次々と跳ね飛び、消し炭となった。
「ぐっ…貴様ら!!」ネガウォーズは空を飛ぶナキーノに銃の照準を合わせ放った。
ナキーノはそれを交わしながら地面へと降り立った。
ナキーノに夢中になっているネガウォーズにフォースは重い斬撃を次々と繰り出した。
彼はその攻撃で後方へノックバックする。そこに追い討ちの如くナキーノのミサイルが激突する。
「桐斗、これで決めよう!」
「了解、風香!」
2人は、それぞれ必殺技を発動させた。
[Ready Go!][ミリタリウム・フィニッシュ!]
[check!][kicks ready!]
ナキーノの高速の蹴りとフォースの雷鳴の蹴りがネガウォーズの身体に激突、そのまま貫いた。最期の言葉を放つことすら出来ず。
[check!][spade strike!][dia direct!][hurt hard!]
アーサー、火縄、ホープも必殺技を発動させ、全てのホッパーを撃退した。
「任務完了。これより帰還する。」
ネガウォーズが撃破された場所にフォースとナキーノ、アーキブが立って居た。
「これから2人はどうするんですか?」フォースが聞く。
「…この世界も悪くないよな。軍もいないし、俺達も正義の味方を続けられる。」アーキブが答える。
「馬鹿言え、俺達が消えたらスレーブにされた人達はどうする…それに、そんな空想も叶わないさ、アレを見てみろ。」
ナキーノが指差した先には空間を割くように現れたワープホールがあった。
「風香、また会おう。」ナキーノはホールに入りながら言う。
「はい、今度は戦場でないところで会いましょう!」
「そうだな、出来れば戦いのない場所で。」
風香は2人が見えなくなるまで見送った。
こうして、ネガウォーズの凶行は幕を閉じた。被害は甚大であったが、奇跡的に死者は出なかった。
仮面ライダーナキーノ、彼や彼の装備、そして彼の住む世界…それら全て面白かった。参考にさせて貰おう。
「やはり、ネガウォーズの使い手はあなたしか居なくようですね。山田康介君。」
「勝手に使い回しているのはそっちだろ?」
今回コラボしていただいたマスタークさんの仮面ライダーナキーノ
https://www.pixiv.net/novel/series/1168267
マスタークさんコラボありがとうございました。こちらの改変でご迷惑をお掛けしました。