朔弥「そういえば、黒羽は知ってるか?」
風香「何がですか?」
朔弥「血城壮介の遺体が、見つかっていない事だ。」
それは少し前の話、ホープが火縄に敗北した時のことだ。ホープだった血城壮介は、火縄の必殺技に敗れ、死んだはずだった。しかし、現場からは遺体が見つかっていない。逃げた可能性もなくはないが、あの状況で逃げるのは不可能だ。
風香「どこへ消えたんでしょうか…」
朔弥「それは俺にも分からない…」
雪菜「お前達、少しいいか?」
私達の前に雪菜さんが現れた。
私達は雪菜さんに喫茶店に連れて行かれた。そこでは既に心が席を取っていた。
心「ここですよ!」
私達は席についた。
雪菜「本題に入ろう。まずはこれを見てくれ。」
雪菜は3人が見えるように写真を見せた。どうやら防犯カメラが捉えたもののようだ。そこには、不思議な形をした人みたいなものがいた。
風香「なんですか、これ?」
風香は聞いた。
雪菜「最近街で目撃されているコーカサスのような姿をしたDCだ。しかし、実害は今のところ起きていない。」
心「それがどうかしたんですか?」
雪菜「どうやら、火賀と同じ究極生命体の1人の可能性が出てきた。」
雪菜は男の顔が描かれた絵を取り出した。3人はその正体に驚愕した。
朔弥「これはどこから…?」
雪菜「この究極生命体に出くわした人の証言から描かれたそうだ。この顔、私達が知っている顔だ。」
風香「元仮面ライダーホープ、血城壮介…」
火賀「木崎、そろそろ実戦に入るか…」
そこには、木崎ー血城壮介がいた。彼の顔は青ざめていた。
水澤「土野さんが、この男の容態を気にしている。本当に大丈夫なのか?」
火賀「大丈夫だ。なんせ、死んでるんだからな。こうして叩いたり、蹴ったりしたって痛みを感じることはない。」
火賀は木崎を叩こうとした。
水澤「貴重なサンプルだ。雑に扱うなよ。」
火賀「はいはい…」
[究極生命体が出現!仮面ライダーはすぐさま現場へ急行してください!]
喫茶店から帰ってきてから早々、出動命令が入った。
ライダー達はすぐさま現場に向かった。
到着すると、青ざめた顔をした血城壮介の姿があった。
風香「壮介さん!」
風香は呼んだ。壮介はそれに答えるように怪物に変異した。頭に3本の角を生やしたコーカサスビートルの究極生命体だ。
朔弥「やるしかないぞ。」
フォース、アーサー、火縄はベルトに強化パーツを付けた。
[The rider is next stage! Force 2nd!]
フォース2nd、火縄弐、アーサー2nd、ホープが並び立った。
雪菜「金剛寺と清野は後ろから援護しろ。」
心「分かりました。」
火縄とホープは後ろに下がった。
フォースとアーサーは二手に分かれ、武器を構えた。
風香「はぁっ!」
フォースがクローバークロッサーを振り下ろした。
壮介は右腕で受け止めた。
雪菜「タァッ!」
アーサーが壮介の後ろから迫った。それに気づいた壮介は左脚でアーサーを蹴り飛ばした。
更にフォースにアッパーを喰らわせた。
壮介の背中に炎の弾丸と水の矢が放たれた。
しかし、壮介はびくともしなかった。
朔弥「何、効かない!」
心「もしかして、カブト虫だから背中が硬いのかも…」
壮介は、目標をホープに変え、突撃した。
心「ぐはっ!」
頭部の3本角をぶつけられ、ホープは5m以上先の壁まで吹き飛ばされた。
壮介は、背中の羽を広げ、腰を落とし構えた。
そして飛び上がり、火縄の胸部にパンチを叩き込んだ。
朔弥「うわっ!」
地面を凹ませる程のパンチを火縄は喰らい、変身が解除された。
火賀「そこまでだ。」
奥から火賀が現れた。
雪菜「火賀、これはどういうことだ!」
雪菜は聞いた。
火賀「簡単な話だ。これは実験だ。」
心「えっ…」
火賀「死者蘇生、そして、成功した。その代償に言葉を失ったがな。」
風香「死者…蘇生…」
火賀「そうさ、彼は我々の最強の兵器としてこの世に蘇ったのさ。」
風香「兵器として…」
風香は立ち上がった。
火賀「いいだろ?死んだのだからな。」
風香「ふざけるな!死んだから何してもいいだって?もしそれを本気で言ってるなら、私は許さない!」
風香はそう言った。彼女は怒りに震え上がっていた。
火賀「この顔が冗談で言ってると思うか?」
火賀は風香を更に煽った。
火賀「彼女を殺せ。」
指示を受けた壮介は再び必殺技待機状態になった。
そして、パンチを繰り出した。
風香は避けずに受け止めようとした。
雪菜「やめろ!無茶だ!」
それに気づいた雪菜が止めようと走り出した。
朔弥「黒羽!」
心「黒羽さん!」
朔弥と心が叫んだ。
パンチは、止まる事なくフォースに激突した。