パンチは、止まる事なくフォースに激突した。
火賀「何!」
雪菜「なんだ…」
フォースに激突するはずの拳は水によって塞がれていた。
水澤「火賀、これ以上の攻撃は無用だ。」
火賀「ふざけるな、どうせお前のくだらない思い入れのせいだろ!」
火賀は炎を吐いた。
水澤はそれを水を巧みに使い防いだ。
そして水澤は火賀と壮介を連れて引いた。
「ここは…」
目を覚ますと、私は川の目の前にいた。橋の手前には、懐かしい顔があった。その顔をした男は私に言った。
[まだ来てはならない…風香。]
男ー私の兄さんはそういうと姿を消した。
「兄さん!」
風香「はっ!」
雪菜「目を覚ましたか…」
私は救護室で寝ていた。
雪菜「最初はただの気絶だと思っていたが、まさか半日も寝てるとはな…」
風香「はい…」
雪菜さんは私にスープを差し出した。
雪菜「何か嫌な夢でも見たのか?」
風香「…」
私は黙り込んでしまった。さっき起きたこと
雪菜「私で良ければ聞いてやる。」
風香「…さっき見てた夢のことじゃないですけど、少し話を聞いてもらえませんか…」
私は、ふと兄さんについての話をしたくなった。
〜回想〜
私の兄さん(翼)はとても優しい人だった。いつも私を笑顔にしようといろんなことやってた。兄さんは私と7歳差で今も生きていれば27歳だ。
兄さんはとにかくバイクが好きだった。暇だった私をいつもバイクに乗せてツーリングに連れて行ってもらった。
でもそんな兄さんに悲劇が襲い掛かった。
それは3年前の話だ。私と兄さんは山の中にある湖を目指してバイクを走らせていた時に起きた。
翼「もうすぐ着くぞ。」
風香「ようやくか…」
私はふと空を見上げた。青々としていてとても美しかった。が、それは悲劇に変貌した。
バイクはバランスを崩し、倒れた。
翼「風香!」
私と兄さんは道路に転がった。バイクのパーツや、装飾品が地面に転がった。
私が目を覚ますと、兄さんの姿はどこにもなかった。
そして、たまたまこの道を走っていた車が私に声をかけた。
「姉ちゃん!大丈夫か?」
「大丈、夫…」
私は立とうとしたが、バランスを崩し倒れた。
その後、私はこうして回復したが、兄さんはしばらく行方不明の扱いになっていた。そして、半年後に兄さんらしき人物の白骨遺体が森の中で見つかった。
回想終わり〜
風香「正直、今でも死んだとは信じられない。でも、そう思うしかないと思うと…」
雪菜「そうだったのか…お前にもそういう過去が…」
風香「…あの、このこと、ベラベラ喋らないで下さいね。」
雪菜「私が口が軽い女だと思っているのか?」
風香「…どうでしょう?」
少し、気分が晴れた気がした。
[大丈夫か?風香…]
あの怪人、やっぱり…
次回
第21話 ♣︎ 2:覚醒