仮面ライダーフォース   作:津上幻夢

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第21話 ♣︎ 2:フォース、覚醒

火賀「水澤、俺は決めた。やはり財団に戻ることにした。ここにいるのはやはり気分が悪い。」

水澤「そうしてくれ。」

火賀「そのかわり、仮面ライダーを倒す。」

そう言い残し、火賀は姿を消した。

 

水澤「仮面ライダーを?今のお前では無理だ。木崎、火賀を監視しろ。」

 

 

 

風香「いただきます!」

風香は昼飯を取っていた。今日は唐揚げだ。彼女はサラダにかける用のマヨネーズを唐揚げにどっぷりとかけた。

朔弥「お前、さすがにかけ過ぎじゃないか?」

心「体に悪いですよ。」

風香「大丈夫だって、今までもこうして健康でいられてるんだから。」

そういうと風香は唐揚げを頬張った。

 

 

 

雪菜「黒羽。」

風香が帰宅しようとしていたところに雪菜が声をかけた。

風香「雪菜さん、なんですか?」

 

雪菜はやはりかという顔をした。

雪菜「目が笑ってないな。」

風香「上司との会話で笑ってるなんておかしいですよ。」

 

雪菜「お前の兄さんのことか?」

風香は目を逸らした。

雪菜「まだ何かあるんじゃないか?」

風香「ほっといてください!私は大丈夫ですから!」

雪菜「待て!」

風香は雪菜から逃げるように去った。

 

 

 

 

 

風香「そんなわけない…」

風香を守った水の怪人、あの声、あの温かさはかつての黒羽翼と同じだった。

 

風香「兄さんは、死んだんだ、あの男はたまたま似てただけだ。兄さんじゃない…そんな事ない!」

 

 

 

 

 

水澤「土野さん、火賀をこのまま放っておくんですか?」

土野「構わない。あの男はいずれ死ぬ。それより彼の代わりとして金山を呼び戻すことにした。」

水澤「金山、あの癖のある男を火賀の替わりに?」

土野「ああ、何か不満かい?」

水澤「いえ、ありません…」

 

 

 

 

 

雪菜「どうすれば…」

公誠「雪菜さん、どうにかしたんですか?」

雪菜「…お前の方が適任かもな。」

公誠「何がですか?」

 

雪菜は公誠に風香について話した。彼女にどんな言葉をかければいいか聞いた。

 

雪菜「そもそも、私が言うより、魚津が言った方が効果があるのかもな。」

公誠「そんな事ないですよ。あくまで、学校が同じだっただけで全て知ってるわけじゃないですし。」

「俺からしたら雪菜さんの方がいいと思いますよ。甘えもないですし。」

雪菜「かもな…」

[究極生命体が出現!仮面ライダーはすぐさま現場へ急行してください!]

その時、緊急指令が入った。

 

 

 

火賀「さあこい仮面ライダー!」

火賀は町に炎を放っていた。

雪菜「また貴様か!」

アーサー2ndと火縄弐が現れた。

朔弥「金剛寺、俺は炎属性でうかつに手を出せない。だからなるべく…」

雪菜「分かっている。私の援護より、救助を頼む。」

朔弥「分かった。」

朔弥は他の現場へ向かった。

雪菜「今の私の出力は95%以上、お前に負けるはずもない!」

アーサーはライダーバスターとスペードスピアを取り出した。

火賀「俺も随分舐められたもんだ。だが、俺も今日は一味違うぜ!」

火賀は炎を吐き出した。

アーサーはそれを剣で防いだ。そして火賀に左腕のスペードスピアを振り落とした。

そしてライダーバスターを火賀の脇腹目掛けて刃を振りかざした。

 

しかし、火賀に効く様子はなかった。

火賀「知らなかったか?炎に風を送り込むのはNGだぜ!」

火賀はアーサーを突き飛ばした。

 

火賀「アーサー、まずはお前からだ。勝利の杯にお前の血を注いでやる!」

火賀は構えた。その時、火賀の目の前をフォースが通り過ぎた。

 

雪菜「黒羽!」

風香「雪菜さん。」

フォースはバイクから降りるのを戸惑った。

火賀「隙あり!」

火賀がフォースに攻撃を仕掛けた。

 

フォースはバイクから引き剥がされ、アーサーの目の前に倒れた。

雪菜「黒羽!しっかりしろ!」

風香「雪菜さん…」

 

雪菜「…なんでもかんでも一人で抱え込むな!なんのための仲間だ!お前は一人じゃない!仮面ライダーフォースというジョーカーの仮面ライダーの一人、黒羽風香という私達の仲間だ!」

 

風香「…私、1番大切な事を忘れてたかもしれません。仮面ライダーであるという事を。」

フォースは強化パーツをつけ、フォース2ndに変身した。

 

風香「雪菜さん、一緒に決めましょう!」

雪菜「ああ!」

フォースはクローバークロッサーにライダーバスターを、アーサーはスペードスピアにライダーバスターを装着し、ベルトにスキャンした。

[バスタークローバークラッシュ!]

[バスタースペードストライク!]

 

2人の斬撃が、火賀の身体を貫いた。

 

 

 

風香「やりましたね。」

雪菜「ふっ、言っておくが、私の力が96.347…%だから勝てたんだぞ!」

風香「私だって96.35%のまで覚醒したんで私の方が貢献しましたよ!」

雪菜「四捨五入すれば私も同じだぞ!」




次回、新たに現れる幹部
「俺は金山、最強の獅子だ。」

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