火賀「水澤、俺は決めた。やはり財団に戻ることにした。ここにいるのはやはり気分が悪い。」
水澤「そうしてくれ。」
火賀「そのかわり、仮面ライダーを倒す。」
そう言い残し、火賀は姿を消した。
水澤「仮面ライダーを?今のお前では無理だ。木崎、火賀を監視しろ。」
風香「いただきます!」
風香は昼飯を取っていた。今日は唐揚げだ。彼女はサラダにかける用のマヨネーズを唐揚げにどっぷりとかけた。
朔弥「お前、さすがにかけ過ぎじゃないか?」
心「体に悪いですよ。」
風香「大丈夫だって、今までもこうして健康でいられてるんだから。」
そういうと風香は唐揚げを頬張った。
雪菜「黒羽。」
風香が帰宅しようとしていたところに雪菜が声をかけた。
風香「雪菜さん、なんですか?」
雪菜はやはりかという顔をした。
雪菜「目が笑ってないな。」
風香「上司との会話で笑ってるなんておかしいですよ。」
雪菜「お前の兄さんのことか?」
風香は目を逸らした。
雪菜「まだ何かあるんじゃないか?」
風香「ほっといてください!私は大丈夫ですから!」
雪菜「待て!」
風香は雪菜から逃げるように去った。
風香「そんなわけない…」
風香を守った水の怪人、あの声、あの温かさはかつての黒羽翼と同じだった。
風香「兄さんは、死んだんだ、あの男はたまたま似てただけだ。兄さんじゃない…そんな事ない!」
水澤「土野さん、火賀をこのまま放っておくんですか?」
土野「構わない。あの男はいずれ死ぬ。それより彼の代わりとして金山を呼び戻すことにした。」
水澤「金山、あの癖のある男を火賀の替わりに?」
土野「ああ、何か不満かい?」
水澤「いえ、ありません…」
雪菜「どうすれば…」
公誠「雪菜さん、どうにかしたんですか?」
雪菜「…お前の方が適任かもな。」
公誠「何がですか?」
雪菜は公誠に風香について話した。彼女にどんな言葉をかければいいか聞いた。
雪菜「そもそも、私が言うより、魚津が言った方が効果があるのかもな。」
公誠「そんな事ないですよ。あくまで、学校が同じだっただけで全て知ってるわけじゃないですし。」
「俺からしたら雪菜さんの方がいいと思いますよ。甘えもないですし。」
雪菜「かもな…」
[究極生命体が出現!仮面ライダーはすぐさま現場へ急行してください!]
その時、緊急指令が入った。
火賀「さあこい仮面ライダー!」
火賀は町に炎を放っていた。
雪菜「また貴様か!」
アーサー2ndと火縄弐が現れた。
朔弥「金剛寺、俺は炎属性でうかつに手を出せない。だからなるべく…」
雪菜「分かっている。私の援護より、救助を頼む。」
朔弥「分かった。」
朔弥は他の現場へ向かった。
雪菜「今の私の出力は95%以上、お前に負けるはずもない!」
アーサーはライダーバスターとスペードスピアを取り出した。
火賀「俺も随分舐められたもんだ。だが、俺も今日は一味違うぜ!」
火賀は炎を吐き出した。
アーサーはそれを剣で防いだ。そして火賀に左腕のスペードスピアを振り落とした。
そしてライダーバスターを火賀の脇腹目掛けて刃を振りかざした。
しかし、火賀に効く様子はなかった。
火賀「知らなかったか?炎に風を送り込むのはNGだぜ!」
火賀はアーサーを突き飛ばした。
火賀「アーサー、まずはお前からだ。勝利の杯にお前の血を注いでやる!」
火賀は構えた。その時、火賀の目の前をフォースが通り過ぎた。
雪菜「黒羽!」
風香「雪菜さん。」
フォースはバイクから降りるのを戸惑った。
火賀「隙あり!」
火賀がフォースに攻撃を仕掛けた。
フォースはバイクから引き剥がされ、アーサーの目の前に倒れた。
雪菜「黒羽!しっかりしろ!」
風香「雪菜さん…」
雪菜「…なんでもかんでも一人で抱え込むな!なんのための仲間だ!お前は一人じゃない!仮面ライダーフォースというジョーカーの仮面ライダーの一人、黒羽風香という私達の仲間だ!」
風香「…私、1番大切な事を忘れてたかもしれません。仮面ライダーであるという事を。」
フォースは強化パーツをつけ、フォース2ndに変身した。
風香「雪菜さん、一緒に決めましょう!」
雪菜「ああ!」
フォースはクローバークロッサーにライダーバスターを、アーサーはスペードスピアにライダーバスターを装着し、ベルトにスキャンした。
[バスタークローバークラッシュ!]
[バスタースペードストライク!]
2人の斬撃が、火賀の身体を貫いた。
風香「やりましたね。」
雪菜「ふっ、言っておくが、私の力が96.347…%だから勝てたんだぞ!」
風香「私だって96.35%のまで覚醒したんで私の方が貢献しましたよ!」
雪菜「四捨五入すれば私も同じだぞ!」
次回、新たに現れる幹部
「俺は金山、最強の獅子だ。」