風香「兄さん!」
風香「なんで…なんで兄さんがECに!」
水澤「いずれ、教えてやるよ…風香…」
朔弥「あの男がお前の兄貴だと…」
雪菜「まさか、あの交通事故で死んだとされた…」
4人は本部に帰ってきた。
風香は、暗い顔をしていた。
雪菜「大丈夫か…」
風香「…薄々そんな気はしていたけど…やっぱりいざその事実を突きつけられると…」
心「とりあえず、休んでください…後は僕達に任せて。」
風香「ありがとう…」
そう言うと風香は仮眠室に入っていった。
朔弥はその様子を見ていた。
朔弥は研究所に向かった。
朔弥「一沙さん、フェニックスフォームの方の進捗度はどうですか?」
一沙「もう完成済みよ。後はこれをユナイトドライバーに転送すれば終わりよ。」
そう言うと、一沙はパソコンのenterキーを押し、転送を始めた。
朔弥「そうか…ユナイトドライバーはフォースにしか使えないのか?」
一沙「そうね…フォースと違ってかなりの負担がかかるけど…まさか使う気⁉︎」
一沙は立ち上がった。
朔弥「今のアイツは戦えない。仮に戦えたとしても、倒すことなどできない…なら俺がやるしかない!」
そう言うと朔弥は研究所を後にした。
一沙「待って!」
ジョーカー社本部、仮眠室。
風香「兄さん…」
風香は兄とのツーショット写真を眺めていた。
その時、朔弥が仮眠室に入ってきた。
朔弥「黒羽、居るか?」
風香「…なんですか?」
風香はベッドから顔を出した。
朔弥「お前…ユナイトドライバーを出せ。」
風香「なんでですか!」
朔弥は風香の装備品が置いてあるところからユナイトドライバーを取り出した。
朔弥「…お前…自分の兄貴と戦えることはできるのか…ユナイトドライバーを使って…フェニックスフォームになって戦えるのか!」
朔弥は風香の方を見た。
風香「それは…」
朔弥「…お前の気持ちは分からなくもない。正直、割り切れって言っても無理だろう。」
朔弥は椅子に座った。
朔弥「だが、それは戦わない理由にはならない。俺は、それを自分の体で感じた。火がトラウマで…逃げて…でも、結局は戦うしかなかった。どんな運命が立ちはだかっても、戦うしかないんだ。人を守る仮面ライダーなのだから。」
風香「…でも…」
朔弥「そうか、俺は失望した。お前は、どれだけ大きな壁が立ちはだかっても、決して倒れない人間だと思っていた!ユナイトドライバーは俺が使う。」
そう言うと朔弥は部屋を後にした。
風香「朔弥さん…」
風香は正直驚いていた。朔弥が激怒する事に…そして、朔弥を失望させてしまった事を後悔していた。
風香「私も行かないと!」
そう言うと、ライダードライバーとライダーブレスを持って風香も部屋を出た。
風香は廊下で蓮とすれ違った。
風香「蓮君!朔弥さん見なかった?」
蓮「朔弥さんなら、先程出動しましたよ、前の飛魚型ECが出たそうです。」
風香「ありがとう!」
そう言うと風香はバイクがしまってあるガレージに急いだ。
一方、夕暮れ時の湖の辺りに、水澤と朔弥の姿があった。
水澤「風香じゃないのか?」
朔弥「アイツは…来ない。代わりに俺が相手だ、変・身!」
[change!rider HINAWA!]
火縄は弾丸を放った。
水澤はそれを水に潜る事で避けた。
朔弥「何!」
そして、水の中から大量の飛魚となって飛び出した。
火縄はこの攻撃でユナイトドライバーを落としてしまった。
水澤「これは貰う!」
水澤は怪人態に戻りユナイトドライバーを手に取ろうとしたその時、風香がユナイトドライバーを手に取った。
朔弥「黒羽!」
風香「大丈夫ですか!朔弥さん!」
風香は倒れている火縄の元に駆け寄った。
朔弥「俺は大丈夫だ、行けるか?」
風香「はい!見ていてください。」
風香はユナイトドライバーを装着した。そして、青ではなく、橙のボタンを押した。
[hinawa!]
風香「大変身!」
そして、ライダードライバーにスキャンした。
[Force Unite Hinawa!ForceⅢ!phoenix!]
火縄の鎧が朔弥から風香に装着され、大きな炎の翼が生えたフォースⅢフェニックスフォームに変身した。
風香「電光石火の如くお前を倒す!」
身体は全身炎に包まれ、複眼が金色に光っていた。右手にはノブナガジュウと呼ばれる巨大な銃が装備された。翼は畳まれ、マントのように垂れ下がった。
水澤「さあこい!」
フォースⅢは銃から炎の弾丸を連続して放った。
水澤は先程と同じように水の中に逃げ込んだ。
風香「その手はもう喰わない!」
フォースⅢは、熱を放射し、湖の水を干上がらせた。
水澤「何!」
風香「これで終わりにしよう…」
フォースⅢは両手をベルトの前でクロスさせた。
[ULTIMATE crush!]
フォースⅢは翼の力で、空を舞い、水澤に炎の蹴りを与えた。
湖の辺りに兄妹はいた。
風香「兄さん…」
水澤「…お前にもう一度会うんだったら…人間で会いたかった…」
風香「なんで、兄さんがECに…」
水澤「…それより…日照というECには気を付けろ…」
風香「…日照…兄さん、さようなら…」
そう言うと水澤は、塵となり消えた。