仮面ライダーフォース   作:津上幻夢

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第30話 ♦︎K:電光石火のフォースⅢ

風香「兄さん!」

 

風香「なんで…なんで兄さんがECに!」

 

水澤「いずれ、教えてやるよ…風香…」

 

朔弥「あの男がお前の兄貴だと…」

雪菜「まさか、あの交通事故で死んだとされた…」

 

 

4人は本部に帰ってきた。

風香は、暗い顔をしていた。

雪菜「大丈夫か…」

風香「…薄々そんな気はしていたけど…やっぱりいざその事実を突きつけられると…」

心「とりあえず、休んでください…後は僕達に任せて。」

風香「ありがとう…」

そう言うと風香は仮眠室に入っていった。

朔弥はその様子を見ていた。

 

 

朔弥は研究所に向かった。

 

朔弥「一沙さん、フェニックスフォームの方の進捗度はどうですか?」

一沙「もう完成済みよ。後はこれをユナイトドライバーに転送すれば終わりよ。」

そう言うと、一沙はパソコンのenterキーを押し、転送を始めた。

朔弥「そうか…ユナイトドライバーはフォースにしか使えないのか?」

一沙「そうね…フォースと違ってかなりの負担がかかるけど…まさか使う気⁉︎」

一沙は立ち上がった。

朔弥「今のアイツは戦えない。仮に戦えたとしても、倒すことなどできない…なら俺がやるしかない!」

そう言うと朔弥は研究所を後にした。

一沙「待って!」

 

 

 

 

ジョーカー社本部、仮眠室。

風香「兄さん…」

風香は兄とのツーショット写真を眺めていた。

その時、朔弥が仮眠室に入ってきた。

朔弥「黒羽、居るか?」

風香「…なんですか?」

風香はベッドから顔を出した。

 

朔弥「お前…ユナイトドライバーを出せ。」

風香「なんでですか!」

朔弥は風香の装備品が置いてあるところからユナイトドライバーを取り出した。

朔弥「…お前…自分の兄貴と戦えることはできるのか…ユナイトドライバーを使って…フェニックスフォームになって戦えるのか!」

朔弥は風香の方を見た。

風香「それは…」

 

朔弥「…お前の気持ちは分からなくもない。正直、割り切れって言っても無理だろう。」

朔弥は椅子に座った。

朔弥「だが、それは戦わない理由にはならない。俺は、それを自分の体で感じた。火がトラウマで…逃げて…でも、結局は戦うしかなかった。どんな運命が立ちはだかっても、戦うしかないんだ。人を守る仮面ライダーなのだから。」

 

風香「…でも…」

朔弥「そうか、俺は失望した。お前は、どれだけ大きな壁が立ちはだかっても、決して倒れない人間だと思っていた!ユナイトドライバーは俺が使う。」

そう言うと朔弥は部屋を後にした。

 

風香「朔弥さん…」

風香は正直驚いていた。朔弥が激怒する事に…そして、朔弥を失望させてしまった事を後悔していた。

風香「私も行かないと!」

そう言うと、ライダードライバーとライダーブレスを持って風香も部屋を出た。

 

 

風香は廊下で蓮とすれ違った。

風香「蓮君!朔弥さん見なかった?」

蓮「朔弥さんなら、先程出動しましたよ、前の飛魚型ECが出たそうです。」

風香「ありがとう!」

そう言うと風香はバイクがしまってあるガレージに急いだ。

 

 

一方、夕暮れ時の湖の辺りに、水澤と朔弥の姿があった。

水澤「風香じゃないのか?」

朔弥「アイツは…来ない。代わりに俺が相手だ、変・身!」

[change!rider HINAWA!]

火縄は弾丸を放った。

水澤はそれを水に潜る事で避けた。

朔弥「何!」

そして、水の中から大量の飛魚となって飛び出した。

火縄はこの攻撃でユナイトドライバーを落としてしまった。

水澤「これは貰う!」

水澤は怪人態に戻りユナイトドライバーを手に取ろうとしたその時、風香がユナイトドライバーを手に取った。

朔弥「黒羽!」

風香「大丈夫ですか!朔弥さん!」

風香は倒れている火縄の元に駆け寄った。

朔弥「俺は大丈夫だ、行けるか?」

風香「はい!見ていてください。」

 

風香はユナイトドライバーを装着した。そして、青ではなく、橙のボタンを押した。

[hinawa!]

風香「大変身!」

そして、ライダードライバーにスキャンした。

[Force Unite Hinawa!ForceⅢ!phoenix!]

 

火縄の鎧が朔弥から風香に装着され、大きな炎の翼が生えたフォースⅢフェニックスフォームに変身した。

 

風香「電光石火の如くお前を倒す!」

身体は全身炎に包まれ、複眼が金色に光っていた。右手にはノブナガジュウと呼ばれる巨大な銃が装備された。翼は畳まれ、マントのように垂れ下がった。

水澤「さあこい!」

フォースⅢは銃から炎の弾丸を連続して放った。

水澤は先程と同じように水の中に逃げ込んだ。

風香「その手はもう喰わない!」

フォースⅢは、熱を放射し、湖の水を干上がらせた。

水澤「何!」

風香「これで終わりにしよう…」

 

フォースⅢは両手をベルトの前でクロスさせた。

[ULTIMATE crush!]

フォースⅢは翼の力で、空を舞い、水澤に炎の蹴りを与えた。

 

 

 

湖の辺りに兄妹はいた。

風香「兄さん…」

水澤「…お前にもう一度会うんだったら…人間で会いたかった…」

風香「なんで、兄さんがECに…」

水澤「…それより…日照というECには気を付けろ…」

風香「…日照…兄さん、さようなら…」

そう言うと水澤は、塵となり消えた。

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