仮面ライダーフォース   作:津上幻夢

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第31話 ♠︎2:欠ける月

総三「今日は、大事な話があって皆を集めた。」

会議室には、ジョーカーの重役達と、風香、雪菜の姿があった。

総三「フォースⅢ、彼女はとても良い働きをした。が、その行動とは真逆の、つまり、内部の情報を意図的に漏らしている者がいる。」

 

会議室にはざわめきが起きた。皆、顔を見合わせ、私は違うという顔をしていた。

 

風香「そんな人が…?」

風香も雪菜の顔を見た。

雪菜「黒羽、まさか私と疑っているのか?」

雪菜は風香を睨みつけた。

風香「いや…。」

 

総三「そう言うのには訳がある。まず、ユニコーンフォーム初戦の時、完成までの期間を3日と定め、決闘を申し込んできた。しかし、そもそもフォースⅢを開発していることは、ここに居る人間のごく僅かだ。それに、我々が怪人の名称として使っているDC、ECの名称を相手が知っていた。これは偶然ではないだろう。」

総三は立ち上がり、スーツの裾から、USBメモリを取り出し、パソコンに装着した。

総三「そして、これが一番の証拠だ。」

総三は、USBメモリに入っていた音声データを再生した。

 

 

[仮面ライダーについての新たな情報だ。]

[フォースⅢについてか?]

[ええ、フォースⅢには裏の顔がある。フェニックスフォームと呼ばれる長期戦闘用の形態だ。]

[弱点は?]

[弱点は、体の炎を消すことだ。]

[つまり、次は俺が出たほうがいいと言うことか…]

[検討を祈るわ。私はジョーカーに戻る。]

[分かった。]

 

 

総三「皆にはすまないことをしたが、ここに居る全員を1日盗聴させてもらった。そして、この音声データはその調査した人物から得たものだ。」

風香「この声って…まさか!」

 

総三は、隣に立っていた秘書の月影を見た。

 

総三「月隠…お前が情報を流していたみたいだな。」

 

月隠は、体が震えていた。焦っている、と誰もが思った。

月隠「ふふふ…いつかはバレると思ってましたけど…まさか早く分かるとは…まぁ、もうここにいる必要はない!」

月隠は、黒兎のECに姿を変えた。

総三「…姿を現したか!」

 

月隠はテーブルの上に乗った。

月隠「さあ…終わりよ!」

 

そして、窓を突き破り、外に逃げた。

風香「待て!」

風香は、フェニックスフォームに変身し、月影を追いかけた。

 

フェニックスフォームは、すぐさま月隠に追いつき、銃でスタジアムの出入り口に墜落させた。

 

そのスタジアムでは、 eスポーツの大会が行われていた。

「ゲーマーN、まじ強かったよな!」

「俺もあんな子とゲームしたいな…」

観戦に来ていたゲーマー達が、丁度出ようとしていたその時だった。

目の前に月隠が墜落してきた。

「うわっ!!」

月隠「どけ!」

月隠は2人を押し除けた。

そこへフォースが翼を畳み降りてきた。

風香「待て!」

フォースは銃の引き金を引こうとしたが、周りには沢山の人がいた。ここで銃を使えば被害が出てしまう。

風香「ぐっ…仕方ない!大変身!」

フォースはフェニックスフォームからユニコーンフォームに姿を変え、近距離で短期決戦を仕掛けた。

しかし、動きが素早い月隠には全然追いつかなかった。

月隠「どうやら、倒すのはまだのようだな。」

月隠はそのまま空高く飛び上がり、姿を消した。

 

風香「ぐっ…」

フォースはユニコーンフォームの変身を解いた。

その目は仮面で隠されていたが、悔しがっているように見えた。

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