風香「なんで私がここの整理をしなくちゃいけないんです?そろそろ他の人に任せてもいいんじゃないですか?」
総三「別にいいじゃないか。それに、資料庫の整理は誰もやりたがらないんだ。」
風香と総三は、2人で資料庫の整理をしていた。
風香「だいたい資料庫の整理ってそういう係の人とかいるはずなのに、何故ここにはいないんですか?」
総三「それは、その整理の係を東君がしていたからだ。」
風香「東さんが?」
総三「彼は元々ここの整理を担当する係兼マシン開発部門の人間だった。」
風香「そうだったんですか。私は仮面ライダーとして戦う東さんしか観た事ないんで、少し気になります。」
総三「分かった、少し長いが、フォース初戦闘当たりまで話すか…」
〜2年前〜
赤空らがここを去ってから、我が社は大混乱に陥っていた。重要な研究員と被験体が居なくなってしまったのだからな。
とりあえず、赤空の埋め合わせは一沙君が引き継いでくれた事によってなんとかなったが、被験体の方はどうにもできなかった。そりゃ、自ら「実験台になります」なんて人はいないからな。そんな時、声を上げたのは東薫だった。
薫「社長、私を仮面ライダーの実験台にしてください!お願いします!」
総三「東君、本当にいいのか?それで死ぬのかもしれないのだぞ。」
薫「俺はそれでも構いません!世界を救う為の力の礎になるなら、命だって惜しくないです!」
総三「…少し考えさせてくれ。」
この当時、被験体として候補に上がっていたのは、後々アーサーとして戦うことになる劔橋雪菜、ホープとして戦った血城壮介、そして自ら立候補してきた東薫の3人。
風香[この時、朔弥さんは居なかったんですか?]
総三[金剛寺君は、この時は一沙君の助手だったからね。一沙君が「推薦しないでくれ」と要望があったからな。]
風香[この3人をどうやって決めたんですか?]
総三[それをこれから話そう。]
東君が私に直談判してから3日後、我々は選定のために3人に3つの課題を3日かけて行った。
一つ目の課題は、中学や高校で行う新体力テストと同じことをやってもらった。その時の総合結果は、一位が劔橋君、二位が血城君で東君は最下位だった。
二つ目の課題は、基礎学力テストだ。中学から高校までの基本的な学力を測ったものだ。結果は劔橋君と血城君が同率で満点、東君は98点だった。
風香[東さん、ここからどうやって被験体兼フォースに慣れたんですか?]
総三[それは、3日目の課題のことだった…]
総三「今日は3人にある物を作ってもらう。これが完成図だ。」
この時私が見せたのは一つのブロックでできた家の模型だった。
それも外だけでなく中も精巧に作られている物だ。
壮介「なんだこれ、俺たちを舐めてるのか?」
総三「君達に3時間でこれと全く同じ物を作ってもらう。素材は全て君達の作業する部屋に置いてある。それを使ってくれ。」
風香[ブロック?何故そんな物で…]
総三[気になるだろ?続きは次回。」
風香[次回?]