仮面ライダーフォース   作:津上幻夢

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第5話 ♦︎J:復活と混乱(新)

 

今日の(風香)は、ジョーカーから少し離れた場所にあるジョーカーの研究施設に来ていた。

 

「お疲れ様です、一沙さん。」私は、その施設内にある研究室の一つに足を踏み入れ、そこに居る人物に声をかけた。

 

「風香ちゃん、予定通りフォースの修復出来たわよ。」彼女の名は谷川一沙、茶髪でショートの髪型が特徴的な、ジョーカーの総研究長…という役職を持っている。

彼女がその重要なポストにいる理由、それはジョーカーの設立当初からいるメンバーだからだ。具体的な名前は忘れてしまったが、確か現社長の『白夜総三』、現総研究長の谷川一沙、後は社長の友人のとある学者と、その部下で言い方は悪いが実験台だった男の4人から始まったそうだ。後者2人は、現在は退社しているそうだが。

 

「ありがとうございます。」私は感謝の言葉を言って受け取った。彼女が居なければ、フォースを始めとした仮面ライダーの調整には今以上の時間がかかる。とても重要な存在だ。

 

「そうだ、これ金剛寺君に渡しておいてくれない?彼今日も来なさそうだし。」

一沙さんはそう言って私に10枚くらいの写真の束を渡した。

 

「これは?」私は聞く。彼女は、よくぞ聞いたねという顔をして答える。

 

「この前、金剛寺君に仕事が山積みで自由に動けないって話したら、子どもの頃、旅行に行った時の写真を持ってきてくれたの。」その写真の一番上には、小学校低学年くらいの朔弥さんとそのご両親らしき人達が写っている写真がある。みんな笑顔で、いいな…私もこういう…そう思考しようとしたところに、外野から新たな言葉が私に対して発せられた。

 

「じゃあ、よろしくね。後、劔橋さんに、アーサーの修理も明日の午前中には終わるって伝えておいて。」

 

「はい、分かりました。伝えておきます。」私はそう言って研究室を後にした。

 

 

 

私は、サンダークラウンにまたがり昼間の街を駆け抜ける。

服の上から感じる風が気持ちいい。やはりツーリングは楽しいものだ。まるで自分が風になったみたいに…

『〜まるで自分が風になったみたいになるよな〜』

 

…兄さんも、そんな事言ってたっけ…。

 

兄さんは、私以上にバイクが好きだった。よく私をバイクの後ろに乗せていろんな所に行ったな…

優しい兄さんは、もうこの世には居ない、そう思うと、また心に悲しみが込み上げてきた…。

 

 

 

 

 

 

 

「水澤…クラップスネーク、フライングタイガー、そしてクローモール能力用意はできているか?」

 

土野は、暗い部屋でパソコンの画面を見ながら水澤に言う。

 

「はい、いつでも行けます。」

 

「そうか、準備完了次第、解き放て。」水澤はその指令で前のようにタブレットを操作し始めた。

 

「…総三、お前が作り出した仮面ライダーの本気、見させてもらう。」土野は、口元をニヤリとさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[先程、未確認生物18号が出現したと通報がありました。]

 

「新しいDCか!」私はバイクを止め出現地点を確認する。今走っている方向とは逆にある北東京スーパースタジアム…私はバイクを急発進させ反対側の車線にUターンする。

 

「…ここから15分…」私はその間に犠牲者が増えない事を祈った。

 

 

 

 

 

 

 

今日のスタジアムでは、運悪く撮影が行われていた。

猫と土竜の能力を持つ18号は、怯えるカメラマンに向かって爪を光らせ迫る。

 

壁際に追い詰められた彼は、咄嗟に悲鳴をあげる。

18号は、恐怖の表情を浮かべるカメラマンに爪を振りかざそうとしたその時…

 

18号は横から突撃したバイクに撥ねられ、コンクリートの壁に打ち付けられた。

 

「早く逃げて!」「は、はい!」既に変身していたフォースは、カメラマンに向かって言い放った。カメラマンは自身に何が起こったのか、助かったのか混乱しながらもその場から去っていく。

 

「…猫か…生憎私は犬派だ。」フォースはそう言ってクローバークローザーを構える。

 

「悪く思わないでよ!」そして起き上がった18号に向かって振り下ろす。

 

18号は自慢の瞬発力でそれを回避、そして右手の爪でフォースの胸部アーマーを引っ掻く。金属の引っ掻かれた時の不快な音と共にフォースの装甲から火花が散る。

 

さらに18号は左手の爪で追い討ちを掛けようと迫る。

 

しかし、それは遅れてやってきた援軍によって阻止される。18号の左腕には弾丸が貫通した後が残っている…

 

「朔弥さん!!」

 

「…遅くなった。」フォースの後ろには火縄と…そしてホープの姿もある。火縄は、普段の彼とは違う暗い声で侘びる。

 

「俺もこの悦楽に混ぜてもらおうか…。」ホープが続けて言う。

 

「…ここは協力して18号を…!」フォースは協力をして倒そうと試みるが…

 

「俺は俺のやり方で倒す、お前達と協力なんてごめんだ。」ホープはそう言って弓を構え走り出す。

 

「それは俺の台詞だ…お前に奴は狩らせない!」火縄もそう言って銃を構え走り出す。

 

「2人とも!」フォースは2人の行動に戸惑いながらも走り出したその時、自身の左腕に鞭が絡みつく。この攻撃…見覚えがある!

 

フォースはすぐさま後ろを振り返る。そこには、14号の姿がある…。

「14号!一体なぜ…」アーサーに倒された筈の奴は、鞭でフォースの身体を引き寄せる。

 

 

 

「18号は俺が倒す!」ホープと火縄は2人して18号に攻撃を仕掛けようとしたその時、目の前を大きな影が過ぎ去っていく。それらは2人を妨害し、18号の目の前に降り立った。

 

「その姿、15号か!」火縄がそう言う。2人は直接戦うことはなかったが、フォースとアーサーが倒した筈の15号が2人の目の前にいた。奴は爪を光らせ、ホープに迫る。18号もそれに続いて火縄に爪を突きつける。

 

2人は、それぞれ攻撃を喰らい後方へ倒れる。

 

「コイツら、協力してるのか…!」ホープが呟く。

 

2人の後方では、鞭に引き寄せられたフォースが14号の剛腕によるアッパーを喰らい倒れてきた。

 

フォースは、この戦いはこちらが圧倒的に不利だと感じていた。スピードのある18号は同じように雷のような速さを持つ自分が、14号には固い装甲を貫くアーサーの剣がホープの矢が、飛行能力を持つ15号には火縄が有効である。それに当てはまっていない今の状況に打開策は協力のほか無い…

 

「朔弥さん、壮介さん…やはりここは協力するしか…」

 

そう言おうとした時だった。

 

敵はそれぞれ自身の右腕に力を込める。そして、それぞれの波動攻撃が3人に迫る。

 

その波動は、3人に直撃し爆発する。

 

そしてDC達はその場から離脱する…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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