仮面ライダーフォース   作:津上幻夢

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第6話 ♣︎6:迷い、怒り、雷鳴(新)

 

 

 

DCが去った現場、私含めた3人のライダーは変身を解いた。

「貴様らが邪魔をしたせいでDCを逃しちまったじゃねーか!」初めに言葉を発したのは壮介さんだ。彼は朔弥さんの胸ぐらを掴み鬼の形相で睨みつける。

 

「なんだと…お前が迷惑な行動をしているから統率が取れないんじゃないのか!」朔弥さんもいつもの優しそうな雰囲気を消し壮介さんに反論する。

 

「俺は俺のやり方で倒すと言った、それを忘れたのか?」

「それが迷惑だと言っているんだ…!」

 

2人の口論はヒートアップしていく。どうにかしなければ…。

 

「2人とも、落ち着いてください…!」私は2人に言ったが、聞く耳を持っていなかった。

 

「…もういい、ここで口論しても埒があかない…」壮介さんはそう言って私達から離れバイクに向かって歩いていった。

 

「…黒羽、今は一旦帰還しよう。」朔弥さんは、怒りの残った真剣な表情で私に促した。

 

「…分かりました。」私はそう言ってバイクに跨り、ジョーカーに向かって発進する。

 

 

 

 

 

 

 

「奴らも、所詮はこの程度だったか…」

 

戦闘現場付近の監視カメラをジャックし戦いの様子を眺めていた土野はそう呟いた。

 

「…これがアンタの仲間だった人が作った仮面ライダー?弱そうだな。」そう後ろから声わ掛けたのは、白いスーツを着た男だった。

 

「…総三のことだ、これで終わりではないだろう。」土野はそう言って席を発った。

 

「…土野は、相変わらず慎重な男だ。」白スーツは彼に聞こえない程度に呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

夜、クローバー部隊の控え室には擦り傷の治療を受ける風香とそれを見守る雷田豪の姿があった。

 

「これで処置は完了しました。」

「ありがとうございます。」医師は治療を終わらせると、部屋を退出し、2人だけになっていた。

しばらく沈黙の時間が過ぎたのち、豪は口を開いた。

 

「風香、今日は大変だったな。」彼はそう言ったが、落ち込んでいた風香は答えなかった。

 

「…何かあったのか?」豪は人伝に朔弥と壮介と連携が取れず敗北したことは当然知っていた。

 

「…私、やっぱり弱いわね。雪菜さんみたいな覚悟もない、誰とも協力できない、薫さんみたいに強くもない…」彼女は、自分を嘲笑うかのように言い放った。

 

「…私、仮面ライダー失格ね…。」今日の戦闘は、彼女の心に相当な負荷が掛かったようだ。

 

風香の心の中には、弱い自分に対する怒りと悲しみが混ざっている。

 

豪は、彼女の言葉を聞き、少し驚いていた。あれだけ仮面ライダーになりたがっていた彼女の口から仮面ライダー失格だなんていう言葉が出るとは思わなかった。

 

「…もう、やめようかな…」弱っている彼女に痺れを切らした豪は、彼女に強い言葉を言い放った。

 

「何が失格だ、何が弱いだ!一回失敗しただけで嘆くなよ!」

怒りを解き放った彼に風香は驚き顔を上げ彼の顔を見た。

 

「お前は、劔橋さんでも…金剛寺さんや血城さん…ましてや東隊長でもない!違っていて…劣っていても当然だ。だが劣ってるだけじゃない、お前はあの人達には無い強さだってある。何度倒れたって立ち上がる強さがある!初めてフォースとして戦った時もそうだったじゃ無いか!」

 

「…何度倒れても…立ち上がる?」風香は豪の言葉を呟いた。

 

「そうだ。強くなりたいんなら、沢山失敗して、その分立ち上がればいい…そうすれば、自然に強くなれる!」豪は、「俺が偉そうに言えることじゃ無いけどな」と最後に鼻の下を掻きながら言う。

 

その姿を面白いと思ったのか風香は、落ち込んだ顔なんて忘れて笑った顔を見せた。

 

「そうだね…。ありがとう、豪。」

 

「礼には及ばないさ…」

「ただ、お前には俺の代わりに仮面ライダーとして戦ってほしいだけさ。」

豪は軽い言葉として言ったつもりだったその言葉、風香の心には更に響いた。

豪は、なりたくてもフォースには慣れなかった。そんな彼に辞めたいなんて弱音を吐いて…悪い事をしたなと思ってしまった。

 

「…私は最後まで戦う、仮面ライダーとして。」

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、2回戦と行こうか…」

 

 

 

 

 

 

翌朝、14号、15号、18号の出現がすぐさま報告された。場所は郊外にある採石場跡地。そこでは昨日のスタジアムの時のようにテレビの撮影が行われており、それを未確認が襲撃していた。

 

スタッフの殆どが既に現場から退避しており、未確認生物達は、まるで仮面ライダーを待っているかの如く立ち尽くしていた。

 

そこへ、バイクに乗って現れたフォースとホープ、輸送車に乗って現れた火縄、そして朝一番でベルトを車で取りに行っていたアーサーの4人が現れる。

 

「お前ら、今度こそ邪魔をするなよ…!」ホープはそう言って先陣を切って敵陣に向かう。

 

「貴様は邪魔だ…当たっても文句言うなよ…!」火縄はそう言ってホープギリギリのところに敢えて弾丸を放っていく。

 

「…完璧で無いものはここから立ち去れ…!」アーサーも剣を構え敵に迫る。

 

「皆さん…!」フォースは、互いに争う3人の姿に動揺しながらも敵目がけて走り出す。

 

14号は、フォースの振り下ろす雷の拳をボディで受け止め、右腕の攻撃で弾き返す。そして吹き飛んだ彼女の左脚に鞭を巻きつけ、地面に振り落とす。

 

 

15号と18号は火縄の弾丸の嵐を避けながらアーサーとホープの相手をする。18号は瞬発力を生かし2人よりも早い攻撃速度でアーサーの剣撃を回避、更にホープの装甲にダメージを与える。

15号は、惑わされているアーサーに向かって空から爪を振り下ろす。その流れで火縄の方向まで飛翔、急降下で火縄の鎧に爪で傷付ける。

「こいつ、早すぎる…」アーサーが、立ち上がりながら言う。

「お前が邪魔するから倒せないんだよ!」ホープはアーサーに向かって言い放つ。

「邪魔なのはお前だ!」そこへ火縄が入っていく。

 

3人は敵をそっちのけで口論を始めてしまった。

 

その光景にフォースは、昨日言えなかった事を口にする。

 

「…貴方達は、何のためにここに居るんですか!いつまで無意味な喧嘩を続けるんです!」風香は今までに出したことのない怒鳴り声で3人に向かって言った。

 

「……アンタ達、私より年上でしょ…ここに居る目的ぐらい、分かってください!」フォースはそう言うと、高速で移動し続ける18号に向かって拳を振り下ろす。それにより18号は地面に倒れ込んだ。

 

 

 

黙り込んだ3人には、14号と15号が迫っていた。

「後輩が、舐めた口聞きやがって。やってやるよ、俺が、全員倒してやる!」ホープは弓を構え14号に放つ。

「…まさか黒羽に諭されるとは、大人として、情けないな!」火縄はそう言うと、目の前の15号に向かってガトリングを連射する。

「…今回ばかりは、彼女(黒羽)の方が正しいな。」アーサーはそう言うと14号に向かって剣を突きつける。

 

14号は2人の攻撃を喰らい後方に吹き飛ばされる。

 

[Check!][Spade Strike!]

 

剣にエネルギーを溜め、アーサーは14号に向かって上から下へ斬り裂く。

14号の身体には火花が剣の軌道に沿って散り、硬い鎧に火傷のような症状をもたらした。

 

「前より硬い…!」アーサーはそう呟く。

 

「どけ、俺が仕留める!」すると後ろからホープが必殺技を放つ。アーサーは間一髪の所でそれを回避する。

 

[Check!][Hurt Hard!]

 

銀色の矢は、14号に次々と突き刺さる。そして、最後に水風船が弾けるかの如く14号は爆発四散してしまった。

 

 

 

 

一方、火縄は15号にブレイズに銃口を変更した銃で攻撃、15号の身体を炎に包んでいく。

 

「これで終わりだ…!」

 

[Check!][Dia Direct!]

 

15号は、飛んで逃げようとしたが、それよりも早く火縄の炎の大砲が激突、そして爆散する…。

 

 

 

 

 

「雷鳴の如く、お前を倒す!」

 

フォースは、18号を超えるスピードで近づき、右脚で蹴り上げる。そして、墜落してきたところを左拳で殴り飛ばす。

地面に転がった18号は既に限界に達していた。

 

[Check!][Kicks ready!]

 

フォースは右脚にライジングサンダーを装着、そして必殺キックの態勢に入る。

 

「はぁ……、おりゃぁ!!!!」

 

地面を蹴って走り、そして空中にジャンプ。雷の如く一気に距離を詰め、そして急降下で敵にキックを見舞う。

その攻撃に、18号の身体は大爆発を起こし消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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