私は、とある場所に来た。実は久しぶりに有給を取って地元に帰ってきた。東京に出たのが高校卒業した時だからもう2年か…
たかが2年かもしれないが、私にとっては2年もここを離れていた。
私はいつも立ち寄っていた公園に着いた。しかし、そこは防音壁に囲まれていた。張り紙には[高層マンション建設]と書かれていた。
私は少々残念だった。この公園には様々な思い出がある。そんな公園がいつのまにか壊されていたなんて。
「あの…どうかしましたか?」
私がずっとここに立っていたのを道に迷ったのと勘違いした高校生が声をかけてきた。
風香「大丈夫です。それより、ここの公園っていつから工事始まったんですか?」
「確か半年前ぐらいだったと。ここ、小さい頃はよく立ち寄ってたからな…ちょっと名残惜しいです。」
風香「私もよ、久々にこっちに帰ってきて、せっかくだから寄って行こうと思ったらこうなってて…時代の流れは早いね。」
「そうですね。」
私は高校生と少し話してから乗ってきたバイクにまたがり、走らせた。
きっとさっきの人、女なのにバイクなんて…と思うだろう。実は私の兄がバイク好きでいつも乗せて貰ってるうちに私まで好きになっちゃって…だから私はバイクの免許とってバイクに乗るようになって…
おっと話が逸れたな、今日私が来たのは和解の為だ。誰とかって?それは行けば分かる。
私は久々に実家に帰って来た。駐輪場にバイクを止め、荷物を持った。玄関の前に立った時、少しインターホンを押すのをやめようと考えた。
華「風香…いつ帰ってきたの?」
その時、庭にいた私の母、黒羽華が出てきた。
風香「母さん…。やっぱり帰る。」
華「今お父さんもお義母さんも留守にしてるから入りな。」
私が和解しなければいけない人、お父さん(迅)とおばあちゃん(風美)だ。
風香の回想
迅「おい風香、お前進路届けで常盤高校を選んだってな。」
当時の風香「うん、だって私はそこへ行きたいから。」
迅「黙れ、お前の希望なんて聞いてない。俺が高見行けって何度言ったら分かるんだ。」
私のお父さんとおばあちゃんはいつも私に辛く当たってきた。お父さんは私の意見を聞かずいつも同じ事ばかり言う。
当時の風香「ただいま。」
風美「お帰り、あんたの部屋にあったマンガとか勉強に関係ないもの全部捨てたから。」
おばあちゃんはいつも私の許可なく勝手にものを捨てたり、お母さんが作ってくれた弁当を捨てて、日の丸弁当に変えたり…本当鬼畜だね。挙句の果てには家族旅行で私だけ置いていくなんて、まぁまだお母さんとお兄ちゃんが味方してくれただけ良かったけど。
あの2人が私に辛く当たるのには理由があった。元々お父さんとおばあちゃんは子ども1人しか望んでなかったから私はいらないと考えていたからだ。
回想終わり
華「本当大変だったでしょ…生活とか大丈夫なの?」
風香「うん、比較的稼げる仕事だし、私のしたかったことだから。」
華「そう、良かった…ごめんなさい、今まで何も出来なくて。」
風香「ううん、味方になってくれただけでも嬉しいよ。」
その時、電話が鳴り出した。母さんがそれを取ると驚いた顔をした。
華「お義母さんがバイクに轢かれたって、私病院行ってくるから。」
風香「うん。」
本当は私も病院行くべきだと思うけど、今までの仕打ちを考えると行く必要ないかな。
私はバイクに跨り、駅に向かった。
しばらく進むと警察官に止まれと言われた。私は何がなんだが分からず、とりあえず止まった。
警察「おい、このナンバー、さっきの交通事故を起こしたバイクじゃないか。君の服装も被害者の証言と同じだ。少し署まで来てもらってもいいかな?」
風香「いや、私そんなことやってません!ちなみにその事故は何時ごろ起きたんですか?」
警察「13時ごろだ。」
風香「13時ごろ…確かあの高校生と話してた時間だ…」
警察「とにかく来てもらう」
警察は私の左腕を乱暴に掴んだ。
風香「離してください!私はやってません!」
私は強引に引き剥がした。しかし、この騒ぎを聞きつけたのか他の警察官に捕まってしまった。
警察「公務執行妨害の容疑で逮捕する!」
遂に主役が逮捕されてしまいました。よって仮面ライダーフォース完!
んなわけないです。第8話 ♣︎8:和解